36. クローン家族ばんざい!
20XX年、宇宙旅行が一般的になったのと同様クローン技術も発展し、人々も様々なクローンを製造することが可能になり、人間のクローン作成も合法となった。たった一個の細胞を採取すれば、それから完璧なクローンが簡単に出来てしまう。もちろん経費が億を超えるほど高価な技術であり庶民にとっては高嶺の花であった。しかし、世界に冠たる一流企業・豊産モータースのCEO川崎雅彦氏にとっては、それは痛くも痒くもない額であった。クローンインダストリー・ジャパンInc.は豊産コングロマリット傘下の一企業だったから尚更だ。
川崎雅彦氏は中道、穏健、聡明な紳士として知られていた。しかし、誰でもそうであるように彼も100%ジキル博士というわけではなく、表には決して出さないハイド氏の側面も併せ持っていた。特にセックスの嗜好でそれが顕著だった。雅彦氏には絶対に人に云えない、人に知られてはならない欲望があった。それは近親相姦願望だった。
雅彦氏一家は横浜の郊外の豪邸に住んでいた。雅彦氏(50歳)、妻の延子さん(44歳)、長女真澄ちゃん(16歳)、次女沙織ちゃん(14歳)、そして雅彦氏の母・文江さん(68歳)であった。文江さんは元芸者だったこともあり、和服がよく似合う華麗な美人だった。齢(よわい)を重ねた今もそこはかとなく色気を漂わせていた。
雅彦氏は内密に麻布のあるペントハウスを購入した。会議や接待などで遅くなった場合に横浜の家まで戻らずに済むという利点もあったが、本当は別に目的があった。
その日、雅彦氏はクローンインダストリー・ジャパンInc.に出向いて注文の“品”を受け取った。その“品”を自家用のメルセデスに案内した。品物は自分で助手席に乗り込んだ。
「ぼくはキミを『母さん』と呼ぶ。キミはぼくを『雅彦』と呼び捨てにするんだ。いいね?」雅彦氏が云った。
「なに云ってんの、いまさら」助手席の品物が答えた。その品は雅彦氏の母・文江さんのクローンであった。年齢にふさわしい皺も微かな皮膚のたるみもあったが、実物通りの色気も備えていた。
雅彦氏はあらかじめ母の好みである色・柄の和服を京都の呉服屋に多数発注し、その一枚をクローンインダストリー・ジャパンInc.に届けてあった。それを着た文江さんのクローンは、文江さんと何一つ変わらない姿であった。その母親の姿を雅彦氏は満足げに見やり、車のエンジンをかけ都心のペントハウスに向かって走り出した。
「母さん、疲れました?」麻布のペントハウスに落ち着いた時、雅彦氏が母親(のクローン)に尋ねた。
「それほどでもない」と文江さん(のクローン)。
「何か飲みますか?」と雅彦氏。
「そうね。白ワインあるかしら?」と文江さん。
「ありますとも」雅彦氏は母親の好きなヴィド・ブルスを何本も購入してあり、その一本を冷蔵庫で冷やしてあった。雅彦さんはワイン・グラス二つにワインを注ぎ、無言で乾杯のゼスチャーをしてグラスを傾けた。
文江さんはワインの香りを味わってから、静かにワインで喉を潤した。「雅彦?どうして横浜の家じゃなく、こんなとこに来たの?」と文江さんが云った。
「あそこには本物の母さんがいるからですよ。母さんが二人になったら家族が混乱するじゃないですか」と雅彦氏。
「本物?」文江さんが首を傾げた。「あたしは偽物なのかい?」
「完璧に同じですから偽物ってわけじゃない。レプリカ(複製品)ですな、いわば」と雅彦氏。
二人はしばらく沈黙してワインを飲んだ。雅彦氏はクローンが自分の云ったことを理解してくれることを願い、文江さんは雅彦氏の言葉を理解しようと努めた。しかし文江さんは納得出来なかった。
「じゃあ、早速ですが寝室へ行きましょう」雅彦氏が立ち上がった。
「まだ眠くなんかない。もっとワイン飲む」文江さんは立たない。
「母さん!あなたは本物の母さんじゃないんだ。この家ではぼくの云うことを聞くしかないんです!さあ!」雅彦氏が文江さんの手を引っ張る。文江さんが仕方なく立ち上がった。
寝室のドアを閉めた雅彦氏は、すぐさま文江さんの身体を抱きすくめた。
「な、なにすんだい!」文江さんが抵抗する。
「おとなしくしなさいっ!」雅彦さんが一喝する。その剣幕に気圧された文江さんが黙ると、雅彦さんは文江さんにキスし、その口中に舌を差し込み、文江さんの舌を舐め出した。
「ぶぶぶ!」文江さんがたまげる。「お前!お、親のあたしにこんなこと!」やっと雅彦氏の口を逃れた文江さんが云った。
「母さん、よく考えて!横浜の母さんとはこんなこと出来ない」と雅彦氏。「だが、ここにいるキミはぼくの本当の母さんじゃない。母親と息子で嫌らしいことをするためにぼくが作らせた母さんのコピーなんだ。近親相姦でも不道徳でも罪でも、何でもないんだよ」
「?」文江さんが驚く。(本当?)
「信じないの?じゃ信じさせよう」雅彦氏は誰にも秘密にしている使い捨て携帯電話を取り上げ、番号をタイプした。「川崎文江さんのお宅でしょうかって聞いて?」そう云いながら、電話を文江さんに渡す。
呼び出し音が鳴っている間があって、文江さんが「川崎文江さんのお宅でしょうか?」と聞いた。返事を聞いた文江さんの顔から血の気が引いた。電話の向こうの人物が「はい、川崎文江ですが」と云ったのだ。雅彦氏が電話を受け取り、接続を絶った。「分かった?」と雅彦さん。
ややあってショックから覚めた文江さんが無言で頷いた。
「キミは本当の母さんの身代わりでぼくとおまんこするんだ。それがキミの役目だ」雅彦さんが云い、文江さんの帯を解き始めた。
雅彦氏は68歳の文江さんを裸にし、自分も裸になってベッドに押し倒した。クローンに遠慮は要らないので、雅彦氏は文江さんの身体にのしかかり、その股間に勃起したペニスを押し付けぐりぐりした。ペニスが文江さんのクリトリスを擦る。
「あはーんっ!」と文江さん。
「ああ、母さん!母さん!」雅彦氏が文江さんの身体中を触りまくる。自分を生み育ててくれた女体。自分をこの世にひり出したおまんこ。そのおまんこに倅である自分のペニスを埋め込むのだ。雅彦氏は身体をずり下げ、母親のおまんこと対面した。陰毛には白髪が混じり、陰唇も焦茶色に近かった。それは雅彦氏も予期していたことだから驚かなかった。そして愛液が涸れ果てているであろうことを案じ、潤滑ゼリーも用意してあった。文江さんが年古りたおまんこを恥じるようにすぼめる股を無理やりこじ開け、雅彦氏は母親のおまんこを舐め始めた。
「ひーいっ!」20年も世間から見捨てられていたおまんこを舐められて文江さんが興奮する。(本物の川崎文江はこんな快楽を知らずに朽ち果てるんだわ。あたしはクローンで良かったのかも知れない)文江さん(のクローン)が心の中でにんまりした。
雅彦さんはいきなり文江さんの身体を四つん這いにさせ、腰を高く上げさせた。文江さんは秘部であるおまんこと肛門を一度に曝す体位を取らされ赤面した。雅彦氏は潤滑ゼリーを手に取り、文江さんの膣と肛門とに塗りたくった。
「?」(肛門性交もする気かしら?)と文江さんは訝った。
雅彦氏は最高に勃起したペニスを文江さんの割れ目に当てがい、ずぶずぶと突っ込んだ。「ああ!母さんっ!」憧れの母親との交わりに雅彦氏が感動する。本物の母親であればこんな犬の体位などで性交出来なかったであろう。クローンだから遠慮なく出来るのだ。雅彦氏は中指を文江さんの肛門に差し込み、ぐりぐり廻した。
「ひぇーっ!わーんっ!」文江さんがよがる。
雅彦氏はおまんこにペニス、肛門に指を突っ込み、双方を連動させたりランダムに動かしたりする。
「やーんっ!イっちゃうーっ!」文江さんが早くもイきかける。
雅彦氏がペニスと指のテンポを早める。
「あぎゃーっ!死んじゃう~っ!」文江さんが天に召された。
「うむぐ~っ!」雅彦さんがどぴゅぴゅーん!どぴゅーん!と母親(のクローン)の体内で射精した。
「何をにたにたしてんのさ、気色悪い」ある日の横浜の家の朝食の席で文江さん(本物)が雅彦さんに云った。文江さんは色と柄こそ渋めだが、超高級な仕立ての着物を元芸者らしく粋に着こなしている。
「にたにたしてましたか?」と雅彦さん。(まずい、顔に出たのだ)雅彦さんは反省した。彼は今や母親の着物の下に隠しているもの全てを知っていた。乳房も、大きな腰も尻も、陰部も。肛門に指まで突っ込んだのだ。母親と性交して死ぬ~っ!とよがらせたのだ。つい、にたにたしたくもなるのだった。
「雅彦?あたし、ひとりぼっちで寂しい」と麻布の文江さん(クローン)が云った。
「んー、そうですか。困りましたな」雅彦さんが云った。横浜には嫁と二人の孫娘がいて賑やかだったから、その記憶と比較すれば孤独感に苛まれるであろうことも理解出来た。「少し時間を下さい」と雅彦氏。
一ヶ月後、雅彦氏が麻布のペントハウスに次女の沙織ちゃん(14歳)を伴って来た。
「あらまあ!沙織ちゃん、久しぶりねえ!」文江さんが沙織ちゃんを抱きしめた。
「なに云ってんの、お婆ちゃん!毎日顔合わせてるのに!」沙織ちゃんが云った。
「え?」文江さんが目を白黒させた。(沙織ちゃんは自分を本物のお婆ちゃんだと思っている)「あはは、冗談よ」文江さんが笑ってごまかした。
雅彦氏は沙織ちゃんを目の中に入れても痛くないほど可愛がっていたのだが、その愛情は手を繋ぐ、ハグするなどという普通の親子の間の触れ合いを超え、沙織ちゃんの12歳の舌を舐め廻し、尻を撫で、股間をまさぐりたいという相姦的範疇に突入していた。文代さんのクローンで味をしめた雅彦氏は、文代さんの「一人では寂しい」という言葉をきっかけに沙織ちゃんのクローンも作ることを決意した。沙織ちゃんのクローンによって文代さんの孤独を慰め、自分のロリータ願望も慰められる。一石二鳥であった。
雅彦氏が沙織ちゃんと淫らな行為をするには、ちょっと手間がかかった。沙織ちゃんにはクローンというものが理解出来ず、まして自分がクローンだなどと思えなかったのだ。早く娘(のクローン)の身体を撫で廻したかった雅彦氏は、「お前はもう学校へ行かなくていいし、勉強もしなくていい。TVを見たりゲームをしたりして気ままに暮らせばいいんだ」と云った。この一言が難局を打開した。沙織ちゃんは勉強が嫌いだったからだ。
雅彦氏は沙織ちゃんを寝室に誘い、椅子の上で沙織ちゃんを横抱きに抱っこした。
沙織ちゃんがくっくっ!と笑った。「パパ、あたしもう子供じゃないよ?」
「お前にはずっと子供でいてほしいんだ」雅彦氏が沙織ちゃんの太腿をさすりながら云った。「このまま成長しないで」
「そんなの無理。あたし、早く大人になりたいんだも~ん」と沙織ちゃん。
「小さいお前が可愛いんだよ」雅彦氏が(クローンの)娘の顔を撫でる。頬を、顎を、唇を。
「パパ、あたしとチュしたい?」沙織ちゃんが聞いた。
「うん!」と雅彦氏。
沙織ちゃんが父の首に両手を廻し、接吻した。唇を押しつけるだけの軽いキスである。
「舌を出せ」雅彦氏が云った。
沙織ちゃんが出した舌を雅彦氏が舐める。雅彦氏は娘(のクローン)と舌を交えながら、娘の膨らみかけの胸を撫でた。そして娘のスカートの中に手を突っ込んで丸い尻を揉み、股ぐらをまさぐった。指先でパンティの上から割れ目もなぞった。
「パパ、あたしとHしたいの?」と沙織ちゃん。
「Hってなんだい?」雅彦氏が聞いた。
「ほら、男と女が裸ですること」と沙織ちゃん。
「それか!したい。凄くしたい!」雅彦氏が鼻息荒く云った。
「いいよ」沙織ちゃんが云った。「シャワー浴びてくる」そう云って沙織ちゃんが出て行った。
その夜、お手洗いに起きた文代さん(のクローン)は呻き声を耳にした。沙織ちゃんの声だ。(病気かしら?食べ過ぎてお腹を壊したのか?)文代さんは足早に沙織ちゃんにあてがわれた部屋に向かったが、そこのベッドはもぬけの殻であった。雅彦氏の寝室に近づく。声はそこが発信源だった。文代さんはそーっとドアを開けてぶったまげた。丸裸の沙織ちゃんが裸で仰向けになった雅彦氏の腰に跨り、女性上位でおまんこしていた!
「雅彦!お前、たった14歳の、それも自分の娘とそんな!」文代さんが目を覆う。
「母さん、ご心配なく。この沙織もクローンですから」沙織ちゃんの膨らみ掛けた胸を弄りながら雅彦氏が云った。
「えーっ?」文代さんが驚く。
「ディルドでオナニーしてたそうで処女膜もなかった」と雅彦氏。
「お婆ちゃん、気が散るから出てって!」沙織ちゃん(のクローン)が云った。
「あら、ごめん!」孫の言葉に文代さん(のクローン)が慌ててドアを閉めた。
ある晴れた日曜、横浜の豪邸のプール・サイドで雅彦氏はビールを呑んでいた。沙織ちゃん(本物)は仲良しの女の子数人とプールでボール遊びをしたり、上がって来て冷えたコーラを飲んだり、行ったり来たりしている。
「あの子は晩生(おくて)ね」傍で妻の延子さんが云った。「お友達はみな胸もお尻も出てるのに」
「なあに、あれでいいのさ」沙織ちゃんを見ながら雅彦氏が云った。(誰も知るまいが、おれはあの僅かに膨れかけた胸も、まだ成長途中の青い尻も、無毛でもっこりしたおまんこも舐めたことがあるんだ。うしし)雅彦氏は沙織ちゃん(クローン)のきついおまんこが与えてくれた快感を反芻しながら、次の麻布行きのことを考えていた。
「あなた、鼻の下長くしてどうしたの?あなたロリコンになったの?」最近夫におまんこして貰えない延子さんが、夫の視線を追いながら疑った。
「うぷっ!」図星を指された雅彦氏がビールを吹いてしまった。
雅彦氏が沙織ちゃん(のクローン)とおまんこすれば文代さん(のクローン)が焼き餅を焼き、文代さんと交われば沙織ちゃんが拗ねることになった。仕方なく、雅彦氏は母親と娘の二人の女を3Pで満足させることにした。
「雅彦?お手伝いさん雇ってくれないかしら?」ある日麻布の文代さん(のクローン)が云った。「もう齢だからね、毎日お料理するって大変なのよ」
「なるほど。気がつきませんでした。なんとかしましょう」雅彦さんは云ったが、お手伝いさんを雇うのはまずいと思った。豊産モータースのCEOが実の母親と幼い娘(それぞれのクローン)とセックスしてるなんてことがバレたら一大スキャンダルである。お手伝いはそのネタを週刊誌に売ってボロ儲けするに違いない。そして、こっちはCEO退陣を余儀なくされてしまう。冗談ではない。どうすべきか?
他人をこのペントハウスに入れたくないとなれば身内しかない。しかし、その身内にも文代さんと沙織ちゃんとのセックスを知られてはならなかった。となると、この家に加えるのはもう一人のクローンでなければならない。かと云って、妻のクローンを作っても仕方がない。料理は出来るが、雅彦氏は妻とのセックスにはもう飽き飽きしていたからだ。長女の真澄ちゃん(16歳)は料理が出来ない。それに、雅彦氏にとってロリータは14歳の沙織ちゃん一人で充分だった。
突拍子もないアイデアが浮かんだ。自分自身のクローンを作るのだ。男が増えるのは面白くないので、女にしてしまう。自分も料理は出来ないが、文代さんの指導でおいおい上達するであろう。それと、当然だが女の自分とおまんこすることを想像するだけで興奮した。自分自身と交わるというのはどんな感じなのか?
単なるコピーとしてのクローン製造には世界に実績を誇るクローンインダストリー・ジャパンInc.であったが、性転換をしてクローンを完成させるというのは難題であった。しかし、豊産コングロマリット総帥である川崎雅彦直々の依頼とあっては無視出来ない。全社一丸となって研究した結果、ついに超特急で成功にこぎつけた。雅彦氏が比較的イケメンだったので女の顔にするのも比較的容易であった。決して髭の剃り跡の青い売れないオカマには見えず、まあ十人並みの女という顔立ちだった。
雅彦氏が出来上がった自分の(女の)クローンをペントハウスに連れて来た。
「んまあっ!この人もクローン?」文代さんが呆けたように口をあんぐりさせた。
「雅子って呼んで下さい」と雅彦氏。「女中並みにコキ使って頂いて結構ですから」
「変なおばさん…」パパそっくりの顔の妙な女の出現に沙織ちゃんが尻込みした。
雅彦氏は雅子(自分のクローンの女性版)を寝室に連れ込んだ。その時点で既に雅子は雅彦氏が何を考えているか察知していた。クローンは本人と同じ脳味噌を持っているのだから察しが早い。目的はセックスである。雅彦氏は先ず服の上から雅子の身体を撫で廻した。注文したわけではないのだが、クローンインダストリー・ジャパンInc.は気を利かせて雅子をグラマーに仕立て上げていた。巨乳というほどではないものの、年齢の割に突き出たおっぱいを備え、胴はくびれ、腰が張り、尻も大きく丸く出っ張っている。どこもかしこも触りがいがあった。
雅彦氏は雅子を見つめた。雅子も雅彦氏を見返す。雅子が雅彦氏の意思をテレパシーで察し、うっすらと口を開ける。互いに自分なのだから意思疎通は5G接続より高速である。雅彦氏は吸い寄せられるように自分の分身である雅子の口に吸い付き、その舌を舐め廻した。ズーン!と痺れるような感覚。自分自身とのキスだからだ。ナルシシズムという言葉がある。その意味するところは自己愛、自己陶酔である。自分で自分にキスするというのは自己愛の極みである。その刺激、感覚、快感、満足感は最高であった。(もうじき俺は俺の分身とセックスもするのだ!)それを考えて雅彦氏はとてつもなく興奮した。アクロバット・ダンサーたちは自分のおまんこやペニスを舐めることは出来る。だが、彼らも自分自身とセックスすることは出来ない。(だが、俺には出来る!)
雅彦氏が脱がそうとする前に雅子は自分で衣類を脱ぎ捨てた。雅彦氏の逸り立つ欲望を察知したのだ。さすが分身、遅滞ゼロのコミュニケーション。グラマーな自分の女体をちらちら見ながら雅彦氏も裸になる。びよーん!と勃起したペニスが揺れた。雅子がそのペニスに飛びついて舐め出す。雅子は雅彦氏の欲望を先へ先へと読んでいる。ああしろ、こうしろと云う必要はない。考える必要もない。雅彦氏の分身である雅子はこちらがしたいこと、して欲しいことを全て熟知しているのだ。
雅彦氏は自分である雅子に躍りかかってベッドに押し倒した。
「きゃああ!」雅子が嬉しい悲鳴を挙げる。オリジナルの自分の男らしさ、雄々しさに惚れ惚れしているのだ。これも自己陶酔である。
雅彦氏は自分の分身の豊かな乳房を口に含み、乳首をちゅうちゅう吸ったり舌先で弾いたり、ぺろぺろ舐めたりした。
「ああああ!」雅子が感じる。
なんと、雅彦氏の乳首も刺激を感じて勃起した。雅子の手が雅彦氏の乳首に触れているわけではない。雅彦氏が自分の分身の乳首を刺激すると、自然にこっちの乳首も快感を覚えるのだ。感応である。分身の局部を刺激すると、自分の局部も快感を得る。まさにギブアンドテイク。雅彦氏は雅子の丸い尻を撫で、肉のついた太腿を撫で廻す。雅彦氏も自分の股の間に刺激を感じ、鳥肌を立てた。
雅彦氏は身を沈めて雅子の陰部に顔を近づけた。自分の股間と同じように陰毛に覆われているが、そこにはペニスと金玉ではなく割れ目があった。ペニスの代わりに尖ったクリトリス。齢相応に色素沈着した陰唇。陰唇を開くと小さな尿道口があり、その下に膣口が見えた。完璧な女の自分。おまんこを持った自分。雅彦氏はおまんこを舐め出す。雅子のおまんこを舐めることは自分のペニスを舐めることに等しかった。
「あう~っ!あうあう~っ!」雅子がよがる。
雅子の快感は雅彦氏の快感でもあった。分身のおまんこを舐めると自分のペニスが刺激されゾクゾクする。69する必要なんかないのだ。
「むむ~っ、んむ~っ!」雅子がおまんこからだらだらと愛液を垂らした。もう我慢出来なかった。雅彦氏は女である自分の身体にのしかかり、ペニスを“自分の”おまんこにめり込ませた。
「はーれーっ!」雅子が歓喜の叫びを挙げる。
雅子も雅彦氏も、性の異なる自分と一体になった喜びに身体を震わせる。自分自身とのセックス。究極の自己愛。極限の自己陶酔。
雅子が目一杯腰を突き上げる。元は男だから受け身でなんかいられないのだ。本能的に腰をへこへこさせなくてはセックス出来ないのである。雅子のおまんこはだばだば愛液を噴出した。
雅彦氏も激しく腰をへこへこさせた。自分のだけでなく相手の性感をも感じ取れるので、快感は倍増。(凄い、最高!)自分自身との肉の交わりは天国的とさえ云えた。
「イく~っ!」雅子が絶頂に達した。
雅子の女としてのめらめらびびーんっ!という絶頂感が感応で雅彦氏の脳髄を直撃した。それはまさしく電撃が身体を走り抜け脳が焼けて真っ白になる感覚であった。死に例えれば甘いショック死、歓喜しつつの悶絶死。初めて知る女の絶頂感。それが直ちに雅彦氏をクライマックスへと導いた。「むむむーっ!」どぴゅぴゅどっぴゅーんっと雅彦氏が女の自分のおまんこに射精した。
雅彦氏が雅子とばかりおまんこするので、文代さん(のクローン)も沙織ちゃん(のクローン)もぶうたれた。自分達ともおまんこしてほしいと云うのだ。いくらなんでも生きている母親と娘のクローンを粗大ゴミとして捨てるわけにもいかない。雅彦氏は二人の相手をさせるためにもう一体のクローンを作った。今度も雅彦氏自身のクローンだったが、今度は男のままである。このクローンには雅男と命名した。雅彦氏は雅男に「自分が不在の時は、雅子とではなく文江さんと沙織ちゃんとセックスせよ」と厳命した。雅彦氏がペントハウスを訪れると雅子と雅男との3Pを楽しんだ。同一人物三人によるセックス。男である自分ら二人が"女である自分"と交わる。"自分の”おまんこに二つのペニスを突っ込んだり、おまんことの性交と肛門性交を同時に行ったり…。雅子はひーひー云ってよがった。三人は全員が雅彦氏なのだから、それぞれの快感を感じ取って三倍の快感が得られた。この世のものとは思えぬセックスが展開したのだった。
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