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36. アンナの日記

これは『アンナの日記』であって、『アンネの日記』ではないのでお間違えなく。この『アンナの日記』は、世界的に有名な日記とは全く無関係な代物である。作者はこの日記の原本をアムステルダムの蚤の市で入手し、全文をドイツ語専攻の学生に粗訳させた。少女の日記というものは時に冗長で、時に夢想的過ぎ、とても読み難い。そこで、作者のいつもの文体に書き改めてお届けすることにする。なお、登場人物の名前が著名な資産家たちの名に似通っていたとしても、それは只の偶然である。

第二次大戦末期。ダイムラー氏一家四人は、ナチの魔手を逃れるためドイツからオランダへ引っ越して来た。ハンス・ダイムラー氏は生理用品の開発・販売・卸商として成功し、前途は明るいかに見えたのだが、オランダがナチに占拠され、毎日何百という数のユダヤ人が強制収容所に送られるようになった。そのため、他国に逃げるかオランダ国内で隠れ家に住むかの決断を迫られた。ダイムラー氏は事業主名を忠実なオランダ人秘書オルガ・ラング女史の名義に書き換え、商売に使っていた倉庫の最上部に一家四人で隠れ住むことにした。食料や生活必需品はオルガ女史と反ナチ抵抗秘密組織の人々が運んでくれることになっていた。

某月某日

「みんな、よく聞いてくれ」とダイムラー氏(37歳)が家族に云った。ダイムラー氏は長身痩躯で温和な風貌の紳士である。「これからはプライバシーはお手洗いの中だけだ」
「えーっ?」
「えーっ?」アンナちゃん(12歳)と息子のカール君(14歳)が同時に云った。
「どういうこと?」とアンナちゃん。アンナちゃんは健康優良児のようなふっくらした体型に、首までのショートヘア、パッチリした目に御愛嬌の丸っこい鼻、厚めの唇の可愛い少女。
「もう一家族、ここへ来るんですって」とエルゼ夫人(34歳)。彼女は中肉中背で丸顔の、化粧っ気のない家庭婦人。
「どういう家族?」とカール君。カール君はひょろっとした体型、短髪で利口そうな顔の少年である。
「お父さんがオランダに来た当時親切にしてくれたベンツさん一家だ」とダイムラー氏。「あちらも隠れ家を探してたんでね、お誘いしたんだ」
「あたしたちだけだって狭いってのに、もうっ!」アンナがむくれる。
「あなた」とエルゼ夫人。「食べ物や日用品も倍必要になるのよ?」
「なんとか工夫しようじゃないか。助けてくれた人には恩返しをしないとね…」とダイムラー氏。
「何人家族?」と息子のカール君。
「うちと同じだ。男の子がお前の一つ上、女の子もアンナの一つ上だ」
「あたし、会ったことあるかな?」とアンナちゃん。
「学校は同じだったから、顔を見れば『あ、この子か』と思うだろう」
「私は奥さんに会ったことあるわ」とエルゼ夫人。「実家が成金らしくて、何かというと…」
「エルゼ、やめなさい。子供たちに妙な先入観を与えない方がいい」とダイムラー氏。
「ごめんなさい…」とエルゼ夫人。
「友達になれるといいけどな…」とカール君。
「嫌な女の子だったら苛めてやるわ」とアンナちゃん。
「アンナ!」とダイムラー氏。「ベンツさんたちはわれわれのお客様なんだ。会う前から、そう喧嘩腰じゃ困るよ」
「そうよね。会ってから喧嘩すべきよね」とアンナちゃん。
「アンナ!何ですか、そんな生意気な」とエルゼ夫人。
息子のカール君は、温厚な父親の血を引いたように大人しい優等生だった。エルゼ夫人は生真面目な性格で、娘のアンナがお転婆でお喋りなのを矯正しようと手を焼いていた。アンナちゃんは、そんな動物の調教師のような母親を厭い、ひたすら父親を尊敬し、慕っていた。

某月某日

アンナちゃんたちが潜んでいるのは、ダイムラー氏所有の倉庫兼事務所の上の三階、四階と屋根裏部屋だった。ここへの入り口は元秘書(現在は名義だけの社長)のオルガ女史(27歳)の事務所の、本棚として偽装された秘密の扉ただ一つである。合図のノックは、オルガ女史と反ナチ抵抗秘密組織の数人のみが知るだけであった。

秘密の扉がノックされた。ダイムラー氏が開けると、秘書のオルガ女史と反ナチ抵抗秘密組織の一員ハインツ・クライスルさん(33歳)だった。ベンツ氏一家四人を連れて来たのだ。全員、怪しまれないように手荷物を少なくし、着られるものを最大限に身につけて着膨れしている。ベンツ氏(38歳)は小柄でチョビ髭を生やし、お腹が出始めている。その夫人・マレーネ(35歳)は背が高く、面長で目鼻立ちのハッキリした美人である。
「やあ、いらっしゃい!」ダイムラー氏が歓迎の意を表し、ベンツ氏およびその夫人と抱擁する。エルゼ夫人もベンツ夫婦と抱擁を交わした。
「これが息子のカール、むこうが娘のアンナです」ダイムラー氏が子供たちを紹介する。
「こちらも御紹介しますわ」夫を差し置いてベンツ夫人・マレーネが云う。「これがあたしたちの息子フリッツ(15歳)、こちらが娘のメルセデス(13歳)です」
両家の子供たちは、お互いに相手の性格を読み取ろうとしながら、儀礼的に握手した。
この間、オルガ女史とハインツさんは鞄やポケットから、パン、バター、大豆、砂糖、薬品その他を出し、テーブルの上に並べていた。
「みなさん」とダイムラー氏。「御覧のように限られたスペースです。どう住み分けるかですが、私の案を聞いて下さい。ベンツさん御夫妻は四階の部屋へ、男の子二人は向こうの部屋へ、女の子二人はそちらの部屋に入って下さい。狭いですが、何せ非常時ですから…」
「ハンス君」とベンツ氏、「君と奥さんの部屋は?」
「ここです」ダイムラー氏がみんなが立っている場所を指差す。
「そんな!」とベンツ夫人。「ここは共通の居間兼食堂じゃありませんか。プライバシー、ゼロですわ。この建物の持ち主なのにいけませんわよ」
「いえ、いいんです。とにかく、これでやってみましょう」とダイムラー氏。「もっと重要なことを御説明します。ここの物音、足音や水を流す音は全て下の事務所や倉庫に丸聞こえなので、朝八時から夕方六時までは動くことも話すことも、トイレさえも厳禁です」
「うわーっ」とベンツ家の娘メルセデスちゃんが云う。
「ひでーっ」とベンツ家の息子フリッツ君が云う。
「辛いけど仕方ないんだ」とダイムラー氏。「でないと、密告されて全員強制収容所行きだからね。さ、それぞれの部屋に落ち着いたら、揃って初めての夕食にしましょう」
一同は荷物を持ってダイムラー氏に云われた部屋に向かった。

某月某日

その後しばらく、二家族が親しくなるための日々が続いた。大人たちはお互いの性格に慣れ、子供たちも打ち解けた。そんなある日、破天荒なことが起った。

オルガ女史が一人の小太りの中年女性を連れて来た。ダイムラー氏は驚いた。この隠れ家は誰にも知られてはならず、オルガ女史と反ナチ抵抗秘密組織の人しか来てはいけない場所の筈だったのに。
「オルガさん!何てことを!」ダイムラー氏が当惑し、オルガ女史を非難の眼差しで見る。
「この女性(ひと)、ベンツさん一家がここにいること知ってたんです。この倉庫の前をうろうろしていて、私に是非入れてくれって聞かないもんですから」オルガ女史も困惑している。
「これは子供たちの乳母のマルタです。怪しいもんじゃありません」とベンツ氏。
「ベンツさん、それにしたって!」ダイムラー氏の顔は青ざめている。
「だいじょぶですわ」とベンツ夫人・マレーネが云う。「マルタは忠実な女です。口が裂けたって人に云うもんですか」
嫌疑が解けた乳母マルタ(40歳)は、買い物篭からお菓子、日用品などを取り出してテーブルに並べる。騒ぎを聞いてアンナちゃんと兄のカール君、ベンツ家のフリッツ君とメルセデスちゃんも部屋から出て来た。マルタは外套のポケットから、ベンツ氏のための煙草をいくつも取り出した。
「おお!ありがとうマルタ!」ベンツ氏が喜ぶ。「オルガさんがくれる煙草が切れそうなんで、ほんと助かる」
ダイムラー氏と夫人エルザは、ベンツ一家の無思慮で危険な行動に苦り切っていた。
「ベンツさん」とダイムラー氏。「マルタのほかに、ここを知っている者は?」
「いや、マルタだけです。あとは誰も…」とベンツ氏。
「ほんとでしょうね?」ダイムラー氏が詰め寄る。全員の命がかかっているから真剣だ。
「ほんとよ。ねえ、あなた?」とベンツ夫人マレーネ。
「ああ、ほんとですとも」とベンツ氏。

そこへ男の子の部屋から声が聞こえて来た。
「ううう、あはーん!」マルタの声だ。よがっている。
ダイムラー氏が一同の顔を見回す。ベンツ家のフリッツ君だけがいない。フリッツ君が乳母のマルタとおまんこしているのだ。
「何ということを!うちの子供たちの前で!」エルゼ夫人が憤り、男の子の部屋へ止めに行こうとする。
「待って!やらせてやって!もう滅多にやれないんだから」とマレーネ夫人。
「何ですって?あなた、14歳の息子さんと乳母のセックスを認めるんですか?」エルゼ夫人がたまげる。
「うすうす知ってただけ。認めてたわけじゃないわ」とマレーネ夫人。
「奥さん」とベンツ氏。「こんな御時世だ。明日の命も分らないんです。あいつがやれる時にはやらして上げるのが親心でしょう」
「そんな!いけませんよ!」エルゼ夫人は、何が何でもフリッツと乳母の性交を止めに行こうとする。
「奥さん!」ベンツ氏が立ち塞がる。
「あうーん!むぐーんっ!ひーっ!」マルタの大きなよがり声が聞こえて来る。ぎしぎしとベッドが音を立てる。
エルゼ夫人はアンナちゃんとカール君を抱き締め、子供たちの耳を塞ぐ。他の人々は棒立ちのまま、マルタの呻きと叫びを聞いている。
「あーん、坊ちゃんっ!いーっ。死ぬ〜っ!」マルタがイった。

その夜、息子と乳母のセックスに刺激されたベンツ氏が夫人・マレーネを抱いた。
「あなた、駄目よ。みんなに聞かれるわ」とマレーネ夫人。
「いいさ。もう我慢出来ん!」
ベンツ氏が夫人のネグリジェを剥ぎ取って全裸にする。ベンツ氏は夫人の巨乳の一つにしゃぶりつき、舐めたり吸ったりする。一方の手で夫人のおまんこに手を伸ばし、クリトリスを刺激する。
「おおおーっ!うぐーんっ!」この隠れ家に来て初めてのセックスである。夫人も燃え上がる。
ベンツ氏が夫人のおまんこにペニスをぶち込む。
「あはーんっ!いいわーっ!」夫人が盛大によがる。
上階の部屋のベンツ夫人のよがり声は狭い隠れ家じゅうに響き、全ての人の耳に届いた。ダイムラー夫妻は食堂兼居間に寝ており、それはベンツ夫妻の部屋の真下である。マレーネ夫人のよがり声だけでなくベッドのきしみと揺れさえも感じられた。ふとダイムラー氏は隣りに寝ているエルゼ夫人の腕の小刻みな動きに気づいた。そっと手を伸ばすと、エルゼ夫人はおまんこを擦っているのだった!ベンツ夫妻のセックスがエルゼ夫人を興奮させていたのだ。
「エルゼ!」ダイムラー氏が夫人の身体を抱き、妻に代わってクリトリスを撫でる。
「むむーっ!」エルゼ夫人は夫の口に吸い付き、よがり声を殺す。
ダイムラー氏は夫人の豊かな乳房を揉みしだいた。ダイムラー氏は夫人のおまんこに深く指を突っ込み、恥丘の裏側の粘膜を探る。
「ぐひーっ!あわわーんっ!」Gスポットを刺激されたエルゼ夫人が、たまらず夫の口を離して叫ぶ。
日頃温厚で注意深いダイムラー氏だったが、夫人の興奮に影響されて夫人の身体に乗っかり、おまんこを始めた。
「おおお、おうおうおう!」エルゼ夫人がよがる。

女の子の部屋では、ダブルベッドの上のアンナちゃんとメルセデスちゃんが、両家の親たちの突然のセックスに驚いていた。
「メルセデス?」とアンナちゃん。「あなたセックスしたことある?」
「あるわ。何度も」とメルセデスちゃん。
「へえ?13歳で?誰と?ね、教えて?」
「駄目。教えない」
「あなたもあんな風によがったの?」とアンナちゃん。
「まあね」メルセデスちゃんが先輩ぶって云う。
「どんな気持なの?」
「とても口では云えないわ」
「ケチ!ああ、どんなもんなのかしら。あたしも知りたい!」
「アンナ?」とメルセデスちゃん。「男と女でなく、女同士でもいい気持になれる方法があるの。やってみる?」
「え?ほんとにー?」アンナちゃんが目を輝かす。
「裸になって、パンティ脱いで」メルセデスちゃんが脱ぎながら云う。
メルセデスちゃんが身体を入れ替えて69の体勢を取る。「アンナ。あたしと同じことするのよ?いい?」そう云ってメルセデスちゃんはアンナちゃんのクリトリスを舐め出す。
「ひーっ!」生まれて初めて秘部を舐められたアンナちゃんが驚く。
「あんたもあたしの舐めてくんなきゃ!」メルセデスちゃんが命令する。
アンナちゃんもメルセデスちゃんのクリトリスを舐める。
「むぐーっ、ぶぶーっ」
「ぶごご、あばば!」二人が快感を感じながらお互いに奉仕し合う。

親たちのセックスと妹たちの唸り声は男の子の部屋にも届いていた。そこではカール君一人がオナニーしていた。隣りでは乳母とのおまんこで満足したフリッツ君がぐーすか眠っていた。

某月某日

オルガ女史と反ナチ抵抗秘密組織の責任者ヘルマン・シンデラー氏(40歳)が隠れ家を訪れた。
「連合軍がイギリスに続々終結しています」シンデラー氏。「フランスに敵前上陸するようです」
「わあっ!」両家の家族が喚声を挙げた。
「どこへ?いつです?」ダイムラー氏が声を昂らせる。
「それは分りません。ナチもそれを知りたがっていますから、決行日まで極秘でしょう」
「この国のナチの動きは?」とベンツ氏。
「相変わらず人々を狩り集めて強制収容所に送っています。軍需物資の製造にこき使っているようです。ごく僅かの食料しか与えられず、病気の者も治療などされないと聞いています」
「まあ!」とエルザ夫人。
「なんて惨(むご)いんでしょ!」とアンネちゃん。
「それだけではありません。もっと酷(ひど)いことには…」シンデラー氏が云いかける。
「シンデラーさん、あまりお話しない方が…」オルガ女史が止める。
「いや、しかし事実ですからな。ナチの将校たちは収容所に集めた女性たちを犯しまくってるらしい」
「えーっ!」女性たちが異口同音に叫ぶ。
「母親とその娘を同室で相次いで犯すとか、少女や幼女を犯す将校もいるようです」
一同はシーンとなった。
「犯したあと、被害者を射殺してしまう将校もいると聞いています」
あまりの残酷な話に、エルザ夫人が気を失って夫の腕の中に倒れた。みんながエルザ夫人を介抱する。
「食料事情がどんどん悪くなっています」オルガ女史が話題を変える。「精一杯頑張って集めていますけど…」
「あなた方はあたしたちの守護天使ですわ!」マレーネ夫人がオルガ女史を抱擁し、シンデラー氏の頬にキスする。
「その守護天使自身も、さらに守護天使が必要な状況です」とシンデラー氏。「ナチの警戒が厳重になり、われわれの抵抗活動も困難を極めていますからね」
「小父さんやオルガさんたちが捕まったらどうなるの?」とアンナちゃん。
「銃殺か、よくて収容所送りだね」とシンデラー氏。
「んまあっ!命がけであたしたちを助けて下さってるのね!」とマレーネ夫人。
「何と御礼申し上げていいか…」失神から甦ったエルザ夫人が云う。
「感謝します!」ダイムラー氏とベンツ氏がシンデラー氏の手を握って、強く振った。

某月某日

アンナちゃんとメルセデスちゃんは、その後もレスビアンごっこを続けていた。
「アンナ、おまんこに指突っ込んで!」とメルセデスちゃん。
「こう?」アンナちゃんが指を一本入れる。
「もう一本!」
「こう?」
「そいでもって、出したり入れたりして」
「こんな感じ?」アンナちゃんが云われた通りにする。
「でもって、クリトリスもいじって」
アンナちゃんはメルセデスちゃんの注文を忠実に実行する。
「あうーん、いいわー、最高!」
「何なのこれ?」指を動かしながらアンナちゃんが聞く。
「その指が男のペニスの代わり。あたし、あんたの指でおまんこされてるわけ」
「わーっ、そうなんだ。へー?」
「もっとやって」
「うん!」アンナちゃんがメルセデスちゃんのおまんこを刺激する。
「ああーっ!」メルセデスちゃんはシーツを口にくわえてよがり声を押し殺す。「むぐわーん!」メルセデスちゃんがイった。
「メルセデス!あたしにもやって!」とアンナちゃん。
「あんたは駄目よ。処女でしょ?」
「処女じゃ駄目なの?」
「あたし、あんたの処女膜破りたくない。男とやるまで取っときなさい」そう云って、メルセデスちゃんは初体験はちょっと痛いことを説明した。
「メルセデス。あなたは誰と初体験したの?」とアンナちゃん。
「あんた、秘密守れる?喋ったら、その顔引っ掻くわよ?一生消えないぐらい深く」
「いいわ。話して!」
「兄よ」メルセデスちゃんが平然と云う。
「えーっ?きょうだいで?」アンナちゃんがたまげる。
「シーッ!声が大きい!」
「犯されたの?」
「ううん。二人でセックスの研究してたの。で、結局最後まで行っちゃったわけ」とメルセデスちゃん。
「この隠れ家へ来てからは?」とアンナちゃん。
「親に近親相姦バレたらまずいし、パパもママもあんたの親たちに恥ずかしい思いをするじゃない?とても出来ないわ」
「そっかーっ」アンナちゃんは自分の兄カールとの性交を想像してどきどきしていた。

某月某日

反ナチ抵抗秘密組織の一員クライスルさんがやって来た。
「ダイムラーさん、ちょっとお話が…」クライスルさんがダイムラー氏一人を脇に呼ぼうとする。
「あ、何か悪いお話ね?」目ざといマレーネ夫人が云う。
「何ですか、クライスルさん」ベンツ氏も気にした。
「クライスルさん」とダイムラー氏。「ちょうどここには大人しかいません。悪い話だったらみんなに話して頂けませんか?」
「そうですか…」クライスルさんは少し躊躇したが、決断した。「昨夜、われわれの仲間が三人逮捕され、今日の午後処分されました」
「処分って?」とマレーネ夫人。
「銃殺です。裁判も何もありませんでした」
「んまあ、ひどい!」
「シンデラーさんも私も、いつそのようなことになるか分りません」
「おお、神様!」とエルザ夫人。
「御安心下さい。われわれは死ぬまで皆さんをお助けします」
「この御恩は一生忘れません!」とダイムラー氏。
「戦争が終わったら、何でも御希望通りに御礼しますぞ」とベンツ氏。
「ありがとうございます。ただ、シンデラーさんと私で話したのですが、われわれもいつ銃殺の目に遭うか分らないので、いま希望を叶えて貰えないかと…」
「え?」ベンツ氏が戸惑う。
「命の恩人ですもの。何でも差し上げます」とマレーネ夫人。「ダイヤモンド?それとも金時計?」
「御両家のお嬢さんです」とクライスルさん。
「何ですって?」エルザ夫人が耳を疑う。
「シンデラーさんはアンナさんと、私はメルセデスさんとやらして欲しいんです。二人ともあのぐらいの少女とやるのが夢でしてね。勿論、一回だけで結構です。それが叶えば、シンデラーさんも私もいつ死んでもいい覚悟が出来ます」
「しかし、いくらなんでもそれは…。まだ12歳と13歳の処女ですぞ!」ダイムラー氏が抗議する。
「われわれは別に処女にはこだわりません。あの年齢のおまんこでやりたいだけで…」
エルザ夫人がまた卒倒した。
「もし断ったら?」とベンツ氏。
「断れないわよ!組織の助けが得られなくなるわ!」とマレーネ夫人。
「一週間後にシンデラーさんと一緒に伺います。準備しておいて下さい」そう云ってクライスルさんは去った。
「何てこった!」エルザ夫人の顔を雑誌で煽いでいたダイムラー氏が云う。「ナチの将校と変わらんじゃないか!」
「潜んでいるこっちの弱みにつけ込みやがって」とベンツ氏。
「でも、娘たちを差し出すしかないわ。八人の命がかかっているんですもの」とマレーネ夫人。
「可哀想なアンナ」息を吹き返したエルザ夫人が云った。

両家の夫婦は個別に娘に因果を含めることにした。処女でないメルセデスちゃんはすぐOKした。ダイムラー氏とエルザ夫人はアンナちゃんを呼んで事情を説明した。
「私、いいわよ」けろっとした顔でアンナちゃん。
「アンナ、お前!」エルザ夫人が娘の健気さに涙を流す。
「でも、一つだけ条件があるわ」
「何だい?云いなさい」とダイムラー氏。
「最初はお父様にやってほしい」とアンナちゃん。
「な、何だって?」ダイムラー氏が面食らう。
「駄目よ、近親相姦なんてっ!」エルザ夫人が眉を逆立てる。
「最初は痛いそうだからお父様にやさしくやって貰いたいの」
「いけません、絶対にっ!」エルザ夫人が怒鳴る。
「駄目ならシンデラーさんとはやらない!」
「やらせないと、みんな死んじゃうのよ!」とエルザ夫人。
「死ぬことを思えば近親相姦なんか問題ないじゃない!」とアンナちゃん。
「エルザ」とダイムラー氏。「アンナの身体なんだ。アンナの云う通りにしようじゃないか」
「あなた、アンナとやりたいの?そうなのね?」エルザ夫人が夫を非難のまなざしで見る。
「エルザ、落ち着きなさい!」とダイムラー氏。
「あなたが娘とやるんなら、私も息子とやるわ!それでもいいの?」
エルザ夫人はその一言で夫を凹ませ、夫と娘の相姦をやめさせることが出来ると信じて口走ったのだった。そうはならなかった。娘は意思を変えず、夫も妻の意思通りにならなかった。云い出した以上、エルザ夫人も発言を撤回出来なかった。

狭い隠れ家の中で隠し事は出来ない。全て知れ渡る。ダイムラー氏はどうせ知れることなのだから…と、全員を集めて話した。シンデラー氏に抱かれる前に、アンナちゃんの希望で父娘相姦で破瓜すること、エルザ夫人と息子カールで母子相姦を行なうことの二点である。
「んまあっ!凄いっ!」マレーネ夫人が驚いた。生真面目で引っ込み思案のエルザ夫人が、自分の息子とおまんこしたがるなんて信じられなかったのだ。
カール君は生まれて初めておまんこ出来ることを知り、満面に笑みを浮かべていた。
「じゃ、おれもメルセデスとやる!」好色なベンツ氏が云った。
「何もあなた、真似しなくたって!」とマレーネ夫人。
「おれだっていつ強制収容所送りになって病死するかも知れん。クライスル君同様、おれも一度13歳のおまんこでやりたい」
「だったら、あたしも15歳のペニスとやる」とマレーネ夫人。
「え?」ベンツ氏が度肝を抜かれる。
「あたしもフリッツとやる。文句は云わさない」マレーネ夫人が宣言した。
カール君とフリッツ君がパチン!とハイファイヴした。

ダイムラー氏の会社は女性の生理用品以外にコンドームも扱っていた。コンドームは貴重品となっていたが、まだ卸せるだけの数量はあった。ダイムラー氏はベンツ家に数箱を進呈した。メルセデスちゃんもアンナちゃんもまだ生理以前の段階だからコンドームは不要だが、母親とやるカール君とフリッツ君には必要だった。

その夜、両家はそれぞれに別れて近親相姦を行なうことになった。上階のベッドの一つではメルセデスちゃんにベンツ氏が乗っかり、もう一つのベッドでマレーネ夫人に息子フリッツ君が乗っかって前戯を行なっていた。下の食堂兼居間兼ダイムラー氏夫妻の寝室のダブルベッドには、シュミーズ姿のアンナちゃんとネグリジェを来たエルゼ夫人が横になって男性たちを待っていた。なぜ男性陣の到着が遅かったかと云うと、ダイムラー氏は息子カール君にセックスの手ほどきをしていたのだ。むろん、一夜漬けでどうなるものでもないが、知らないよりは知っている方がいい。ダイムラー氏は女性の性感帯、特にクリトリスの攻め方の技術を伝授した。早漏が予想されるので、コンドームを最初から着用することも教えた。何せ、隠れ家で母親を妊娠させたりしたら大変だ。堕胎医に行くことなど出来ないし、産んだとしたら赤ん坊の泣き声で階下で働く従業員たちにバレてしまうからだ。

「お待たせ」ダイムラー氏が誰にともなく云い、ベッドに上がった。カール君もそれに続く。
「アンナ」とダイムラー氏。「リラックスしなさい。お父さんに全てを任せて楽しむんだ。いいね?」アンナちゃんが頷く。ダイムラー氏がアンナちゃんに軽くキスし、シュミーズを脱がせる。12歳の胸は真っ平らで小さな乳首が並んでいるだけだ。伸び盛りの真っ最中だが痩せてはおらず、むっちりした手触りを予感させる肉付きである。特にお尻と太股はふっくらと膨れている。ダイムラー氏は娘の白いパンティも脱がす。毛のない綺麗な恥丘。赤ちゃんのように白くもっこりとした割れ目が、まだまだ子供の肉体に過ぎないことを示している。汚れなく夢見る乙女の年頃の娘の処女を奪うのはダイムラー氏には辛いことだった。花嫁の父として明るく花婿に娘を渡すことが出来なくなってしまう。事情が事情とはいえ、一度でも娘とセックスしてしまっては、その記憶は生涯消えることはないからだ。

ダイムラー氏はアンナちゃんの股を開き、顔を近づけた。割れ目を開く。ピンクの粘膜がてらてらと輝いている。手つかずの処女のおまんこ。ダイムラー氏は娘のおまんこにそっと口を寄せ、クリトリスを舐め始めた。
「お父様っ!」アンナちゃんが感激する。メルセデスちゃんと舐めっこしたことはあったが、まさか尊敬する父親までおまんこを舐めてくれるとは思っていなかった。
ダイムラー氏はアンナちゃんのクリトリスを舐めながら、片手を伸ばしてアンナちゃんの乳首を刺激した。もう一方の手でアンナちゃんの膣口や肛門、丸いお尻を触りまくる。
「あはーん!」父親の愛撫と舌戯はアンナちゃんを悦ばせた。男女の行為は女同士の行為より興奮する。まして、この後に身体を交えるというメイン・イベントが控えているのだ。そして相手は愛する父親なのだ。興奮せずにはいられなかった。 ダイムラー氏は身を起すと娘の横に並んだ。今は指でクリトリスを刺激している。そのままダイムラー氏は娘に口づけした。今度は親子のキスではなく、舌を使った男と女のキスである。ダイムラー氏の舌が娘の唇の上下の境を割り、娘の口内への侵入を図る。アンナちゃんは驚いた。こんなキスは初めてだ。(お父様は気が狂ったのか?いや、そんな筈はない。お父様は真剣に私の口に舌を差し込もうとしている)アンナちゃんが僅かに唇を開く。ダイムラー氏の舌がのたくる蛇のようにぬるぬると入って来た。歯はこじ開けられ、舌を舐められる。アンナちゃんは未経験の刺激に鳥肌を立てる。しかし、父親の情熱的とも云える舌の動きが次第にアンナちゃんの興奮を誘い、いつしか父娘の舌の激しい絡め合いとなった。

娘のおまんこを刺激しているダイムラー氏の指に、湿り気が感じられるようになった。愛液が分泌したのだ。ダイムラー氏はついに娘の処女を奪う時が来たことを知った。ダイムラー氏は起き上がって娘の股ぐらに膝をつこうとした。その時…。
「待って!」とアンナちゃん。
「え?」ダイムラー氏が怪訝な顔で娘を見返す。(今になって性交が恐くなったのか?父親とやるのが嫌なのか?)
「私を上にして」とアンナちゃん。
「えーっ!」ダイムラー氏が仰天する。
「お前、何云ってるの!」脇からエルゼ夫人が口を挟んだ。カール君が三擦り半で果ててしまい、手持ち無沙汰のエルゼ夫人は夫と娘のセックスを見守っていたのだ。「処女の最初のセックスで、男の上に乗るなんて聞いたことない」
「でも、最初は痛いって云うでしょ?お父様が私の痛みを推測しながら入れるより、私が自分で入れる方が簡単じゃない。痛ければストップし、痛くなければ続けりゃいいんだから」
「そんな馬鹿な!処女は黙って寝てればいいの」とエルゼ夫人。
「そうじゃないよ、エルゼ!」とダイムラー氏。「アンナの云うことはもっともだ。痛みを感じる側がコントロールするのが当然だ。アンナ、お前、頭がいいな」ダイムラー氏は素直に仰向けになって横たわる。しかし、愛する娘との性交に乗り気でないダイムラー氏のペニスは完全勃起していない。
「お父様、これで入るの?」アンナちゃんが父の柔らかいペニスに触る。
「そういう時はこうするの」エルゼ夫人が身を乗り出してフェラチオを始める。「ほら、固くなって来たでしょ?」
「分ったわ。あとは私がやる」アンナちゃんが健気に父親のペニスにフェラチオを開始した。
「お母さん、僕にもやって!」カール君がせがむ。
「いいわよ」エルゼ夫人が息子のペニスを含んでぺろぺろすぽすぽと舐め始める。
ダイムラー氏はたった12歳の娘が自分のペニスを舐めてくれている姿に感動していた。ペニスは、空気を吹き込まれた蛇人形のようにむくむくと伸び始め、固く太くなった。

性交を予感したアンナちゃんのおまんこは、腹ぺこ犬が流す涎のようにしとどに愛液を分泌していた。(いよいよだわ!)アンナちゃんは決断した。アンナちゃんは父親の腰に跨がり、ペニスを垂直に立てた。亀頭先端を愛液で濡らし、膣口に当てる。静かに腰を落として行く。ぬるっとペニスが入った瞬間、鋭い痛みを感じた。(これだわ!私は処女じゃなくなった!)アンナちゃんは躊躇った。この先、もっと痛いのだろうか?(恐い!しかし…)アンナちゃんは考えた。(メルセデスもそんなに痛いとは云ってなかった。あの痛みで終りかも?)アンナちゃんは静かに腰を上下させた。微かに鈍く何か感じるものの、もう鋭い痛みはない。
「もういいみたい」アンナちゃんが云う。
下から心配そうに娘を見上げていたダイムラー氏が「ほーっ!」と大きな溜め息を漏らす。
アンナちゃんがぐぐっと腰を落とす。めりめりっと音がしそうなほど、太いペニスが12歳の狭い膣にめり込んで行く。
「むぐーっ!」アンナちゃんの声は快感の呻きではなく、異物の侵入の恐怖を堪える呻きであった。アンナちゃんは動きを止め、大きく何回か深呼吸した。そして、腰を上下させ始めた。
ダイムラー氏は、12歳のタイトなおまんこによる摩擦運動に驚いていた。それはかつて味わったことのない快感だった。見ると、ペニスにまとわりついた膣の肉が、娘の腰の運動に連れて緩やかに伸びたり縮んだりしている。ペニスにおまんこが吸い付いているのだ。妻のすぽすぽまんこでは見られない光景であった。(これは凄い!)ダイムラー氏は思った。(破瓜だけのつもりだったが、娘はまたやらしてくれるだろうか?妻は何と云うだろう?)

隣りでは、母親にのしかかってカール君が汗を流しておまんこしていた。二度目だから今度は持続していた。カール君は父親に教わった通り、腰の回転運動で母のクリトリスを刺激し、同時に両方の乳房を揉み、乳首を刺激していた。
「あああ!いいーっ!ああーん!」エルザ夫人がよがる。

両手を父の胸において身体を支えながら、アンナちゃんもいまや快調なテンポで腰を上下させていた。ダイムラー氏が手を伸ばし、一方の手でアンナちゃんの乳首を撫で、一方の手で娘のクリトリスを刺激した。
「あはあーんっ!」アンナちゃんがよがり声を挙げる。
ダイムラー氏がアンナちゃんの腰の上下運動に連動してペニスを突き上げる。
「わーんっ!いひーっ、わおー!」アンナちゃんが身をのけ反らしてよがる。

34歳のエルザ夫人が14歳の息子によってイかされようとしていた。
「むあーん、おおお、カールっ!」エルザ夫人が叫ぶ。
カール君が母親の身体に押し付けた腰をぐるぐる回す。
「ひーっ!イくーっ!」エルザ夫人が死んだ。
「おむむ」カール君がどぴゅぴゅーん!と母親の体内で射精した。

アンナちゃんとダイムラー氏のおまんこもクライマックスに近づいていた。アンナちゃんは髪を振り乱し、狂ったように身体を上下させている。
「おおーんっ!わおーんっ!お父様〜っ!」アンナちゃんがイった。
「アンナっ!」ダイムラー氏が下から激しく腰を突き上げながら娘の体内にどっぴゅぴゅぴゅーん!と精液を噴き上げた。

某月某日

ベンツ氏は、前夜自分の娘メルセデスが既に処女ではなく、一人前の女のようによがったことでぶつくさ云っていた。しかし、13歳のきついおまんこには満足していて、さらに12歳のアンナにちょっかいを出そうとしていた。
「いや!小父さんの口はヤニくさいから」アンナちゃんが拒否した。
「何だって?」とベンツ氏。
「煙草よ、煙草!」とマレーネ夫人。
「そ!すっごい嫌な味」メルセデスちゃんも父親を非難した。

アンナちゃんにベンツ家の息子フリッツ君がアプローチした。フリッツ君は、いかにも金持ちの息子という感じの、15歳ながら女たらし風ハンサム・ボーイである。
「アンナ、おれともやろうぜ!」フリッツ君が云い寄る。
「あら。フリードリッヒ・ベンツさんはおばさん専門かと思いましたわ」アンナちゃんがふざけて云う。
「フリッツって呼べよ。おばさんって乳母のことを云ってるのか?」
「彼女だけじゃないわ。あなた、お母様ともやったじゃない」
「おれ、同世代ともやりたいよ。な、やろうぜ」
「駄目よ。同世代はメルセデスで充分でしょ」とアンナちゃん。
「あいつ、おれたちのこと喋ったのか!クソ!」
「もう隠すことないわ。親子でやっちゃったんですもん。きょうだいでおまんこなんて問題にならないわ」
「そうだな!気がつかなかった」

フリッツ君は同室のカール君に出て行って貰い、妹メルセデスちゃんを呼んでおまんこした。追い出されたカール君はマレーネ夫人に甘えて、上階で二人でおまんこした。

その夜、エルゼ夫人は誰かに身体をまさぐられて眠りから覚めた。
「誰?あなたなの?カールなの?」
「私ですよ」と声がした。
「まあっ!このヤニ臭い息はベンツさんね?いけませんっ!触らないで!」
「そんな固いこと云わないで、奥さん。仲良くしましょうや」とベンツ氏。
「駄目よっ。夫に叱られます!戻って!」エルゼ夫人が必死で云う。
「御主人は怒りませんって」ベンツ氏がエルゼ夫人の身体を撫で廻す。
「あなた!ハンスっ!どこなの?」エルゼ夫人が夫を呼ぶ。
「御主人は上です。マレーネとやってるんです」
「な、なんですって?」エルゼ夫人には信じられなかった。夫が自分以外の女に手を出すなんて!(待てよ?)昨夜、夫は娘とやったんだった。…自分以外の女と。そして、自分も息子と近親相姦したのだ。この隠れ家に住む誰もが近親相姦を犯した。近親相姦に較べれば夫婦交換など問題にならない。もう、この隠れ家にはタブーは存在しないのだ。
ベンツ氏は緊張の解けた隣人の妻を裸にし、おっぱいに吸い付いた。

某月某日

反ナチ抵抗秘密組織のシンデラー氏とクライスルさんがやって来た、シンデラー氏はアンナちゃんとやり、クライスルさんはメルセデスちゃんとやった。二人は少女たちとの性交に満足し、今後の献身的なサポートを約して帰った。

両家の父親にとって、自分の娘が家族のためとはいえよく知りもしない男と不本意におまんこさせられたのは哀れだった。その娘をねぎらう意味で、父親たちは再度自分の娘とおまんこした。

某月某日

ダイムラー家の息子カール君は、母親と交わり、ベンツ家のマレーネ夫人と交わることで、どんどん性のテクニックを身につけた。ベンツ家の息子フリッツ君も負けずにやりまくっていた。彼は父親ベンツ氏と騎上位で交わっているエルザ夫人に、後ろから肛門性交をした。

オルガ女史がコンドームの箱を沢山持ってやって来た。
「こんなに要るんですか?」オルガ女史が呆れる。
「何も楽しみがないもんで…」とダイムラー氏が苦笑しながら答える。
「食い物が良ければもっとやれるんだが…」ベンツ氏が口惜しそうに云う。
「ひょっとして坊ちゃんたちもやってるんですか?」とオルガ女史。「それでこんなにコンドームが?」
「ええ」やむを得ずダイムラー氏が認める。その時、ダイムラー氏はオルガ女史の顔が紅潮し、目がきらっと光ったのに気づいた。
「オルガさん。ひょっとして、あなた少年と?」
「いいでしょうか?」オルガ女史が身を乗り出す。「わたし、一度少年とやりたくて…」
「いいですとも!どっちがお望み?」とダイムラー氏。
「今日はカール君と…」
「オルガさん。今度私もお願いしますよ!」ベンツ氏が揉み手をしながら云う。
「ええ。お口がヤニ臭くなかったらね…」オルガ女史は男の子の部屋に消えた。

某月某日

ベンツ氏は煙草をやめることにした。女たちから嫌われては、乱交の輪から除け者にされてしまう。アンナちゃんと早くやりたかったのも大きな理由であった。

ダイムラー氏とベンツ氏は妻たちを寝せて数分置きに妻を交換したり、娘たちを並べて同じように交換する遊びを考え出した。いずれも世間では背徳的行為とされているもので、異常な興奮をもたらした。フリッツ君とカール君は、自分の母親と妹と同時にやったり、他家の母親とその娘と同時にやったりした。女性二人に同性愛をさせ、その背後から男がそれぞれ交わるという遊びも考え出された。仲がいいわけではないエルザ夫人とマレーネ夫人による同性愛行為は、なかなかの見ものであった。

女性たちも素晴らしいアイデアを考えついた。『早死に競争』と名付けられたこのゲームは、男性がいかに早く女性をイかせるかの競争であった。ある一組の男女の性交をみんなで見守り、女性がイくまでのタイムを計る。最短時間でイかせるためには、男性は女性の好みの体位や前戯の方法(どこを、どんな風に)、性交方法(腰の突きか、回転か)などを細かく聞き出さねばならない。これらは普通男性任せにして、女性が口にしない類いのことである。聞き出した各女性の好みは、この『早死に競争』で役立ったばかりか、その後の全員の性生活にも役立ち、女性たちは非常にスピーディにイかされるようになった。

暖かい日、女たちはみなネグリジェにノーパンで過ごした。いつ男にベッドに誘われるか分らないので、もう上着など来ていられないのだ。女たちは、男を引っ掛けようと街頭をうろつく娼婦のように居間兼食堂をうろついていた。

カール君とアンナちゃんが兄妹でおまんこしていた。
「お兄ちゃん、上手!あはーん!」とアンナちゃん。
「一日に三回も四回もやればうまくなるさ」とカール君。
「そんなに?一日に全部の女と?」
「ああ!おれ、ここの生活好きになって来た。戦争が終わらなければいいと思ったりして」
「あたし信じてるの。いやな世の中だけど、ここのセックス・ライフだけは素晴らしいものなんだって」
「イけ、アンナ!」カール君が妹のおまんこに激しくピストン運動をする。
「あーん、お兄ちゃ〜ん!」アンナちゃんがよがる。

某月某日

オルガ女史と反ナチ抵抗秘密組織のシンデラー氏とクライスルさんが、三人揃ってやって来た。
「BBCのラジオで聞きました!」とオルガ女史。「連合軍がノーマンディ海岸に敵前上陸したんですって!」
「えーっ!」みんなが一斉に叫んだ。大人たちのは自由の生活に戻れることを期待する喜びの叫びであったが、子供たちのはフリー・セックスの楽しい生活が終わることを惜しむ嘆きの声であった。

シンデラー氏が秘蔵のワインを持って来てくれ、大人も子供も呑んで酔っぱらった。11人の男女による乱交が始まった。クライスルさんは、今度はアンナちゃんとおまんこした。シンデラー氏はメルセデスちゃんを四つん這いにさせ、犬の体位でおまんこした。ダイムラー氏はメルセデスちゃんの顔の前に膝をつき、メルセデスちゃんにフェラチオさせた。オルガ女史はフリッツ君に股を開いた。カール君は両家の母親を並べて、同時にフィスト・ファッキングし、エルザ夫人とマレーネ夫人を狂い死にさせた。ベンツ氏はフリッツ君にイかされて白目を剥いて伸びているオルガ女史にのしかかって犯した。

最後のページ

戦争は終わった。隠れ家はナチに発見されることなく、ダイムラー一家もベンツ一家も全員無事であった。

その後、大学を卒業したカール君とアンナちゃんは、父の事業を継いだ。アンナちゃんは女性用生理用品『アンナ・ナプキン』を開発し、成功を収めたのであった。




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