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15. 経験者は語る

ある土曜の午後。両親は親類の病気見舞に出掛けて留守であった。武君(16歳)と妹・夏子ちゃん(15歳)のところへ、従兄の雅彦君(17歳)が遊びに来た。数年前に引っ越すまで雅彦君の家は近所だったので、三人は兄弟のように仲良く遊んだものだった。子供時代にはお医者さんごっこもした。雅彦君は武君と同学年だが、遅生まれで大きかったので武君と夏子ちゃんをガキ大将から守ってくれたものだ。三人はお互いに信頼もし、隠し事もないほど打ち解け合った仲だった。

ひとしきり昔話や最近のホビーの話などで盛り上がった後、雅彦君が急に真顔になった。
「いいよな、お前らは。やりたい時にいつでもやれるんだから」と雅彦君。
「何を?」と夏子ちゃん。
「ナニだよ」と雅彦君。
「ナニって何?」と夏子ちゃん。
「雅やん、ナニってアレのことか?」と武君。
「そ。アレとも云うな」
「冗談じゃねえよ、きょうだいでそんなこと」と武君。
「きょうだいでやっちゃいけないって法律はないぜ」と雅彦君。
「ね、何の話なの?」と夏子ちゃん。
「セックスだよ」と雅彦君。
「ええーっ?きょうだいでセックス?」と夏子ちゃん。
「しらばくれんなよ、やってんだろ?」と雅彦君。
「やってないって、そんなこと!」と武君。
「変なこと云わないで!」と夏子ちゃん。
「やりたくてたまらないお珍々があって、隣りの部屋に濡れたおまんこがありゃ、やらないって法はねえだろ。お前ら、やってる。絶対」と雅彦君。
「やってないってばあ!」夏子ちゃんがぷんぷんする。

「おい、お前ら秘密を守れるか?」雅彦君が急に真顔になる。
武君が右手を出す。その手首を夏子ちゃんが掴み、夏子ちゃんの手首を雅彦君が掴み、その手首を武君が掴む。三つの腕で一つの三角形となる。これは、三人が子供の時から何か誓う時にやっている儀式だった。
「もったいつけないで早く云いなさいよ」夏子ちゃんが手をほどきながら云う。女は“秘密”が大好きなのだ。
「おれ、姉さんとやってんだ」少し声を落としながら雅彦君が云う。
「な、何を?」と夏子ちゃん。
「アレに決まってるだろうが、馬鹿だな」と雅彦君。
「里奈さんと?」と夏子ちゃん。雅彦君の姉さんは、里奈と云い、今年23歳である。
「お前、きょうだいでやったのか?」と武君。
「やったじゃなく、やってるの。時々だけど」
「んまあっ!」夏子ちゃんが呆れる。

「姉さん、美人だろ?もてるんだ」と雅彦君。「ところが、珍しくふられたことがあって、ショックだったみたい。おれの部屋へ来てワンワン泣いてさ。おれ、抱き合って慰めてるうちに、香水の香りやら姉さんの身体の柔らかさとかさ、あれこれで変な気分になっちゃってさ」
「レイプしたの?そんなことしたら雅ちゃん絶交だからね!」夏子ちゃんがかっかとする。
「よせやい。おれ、そんなことしないよ」と雅彦君。
「どうしたのよ!」と夏子ちゃん。
「姉さんも空ろな気分でクサクサしてたからさ。いつの間にか二人で身体をまさぐりあって、着てるものが邪魔になって、それで…」
「やっちゃったの?」と武君。
「てわけ」
「きょうだいで!」と夏子ちゃん。
「きょうだいで」と雅彦君。

つい武君が夏子ちゃんの顔を見る。夏子ちゃんも兄の顔を見返す。
「駄目よ。あたしは駄目!」夏子ちゃんがピシャンと云う。
「別に、お前とやりたいなんて云ってないじゃないか、馬っ鹿!」と武君。
「でも、いやらしい目で見たじゃない」
「考え過ぎだよ、そんな!」と武君。
「お前ら、ほんとにやってないみてえだな?」と雅彦君。
「だから、やってないって云ってるでショ。信じないんだから、全く」夏子ちゃんが苛々する。
「夏っちゃん、さ。いくつになったらセックスするつもり?」と雅彦君。
「さあ?結婚したら、その時」
「いくつで結婚?」と雅彦君。
「22か、25か、そんなとこね。もっと遅いかも知んない」

「じゃ、あと10年近くセックス抜きってわけだ」雅彦君が計算する。
「そうなるかな?」と夏子ちゃん。

「馬っ鹿だな。夏っちゃんね、キミ、セックス知らないからそんな暢気なこと云ってるけど、10年も人生無駄にするなんて、愚の骨頂だよ」と雅彦君。
「だって、愛もないのにセックスしちゃいけないと思う」と夏子ちゃん。
「愛もないのに子供を作っちゃいけない。それは確か」と雅彦君。「でも、セックスを楽しむのは別だよ。おれと姉さんとの間には男と女の愛なんてないけど、セックスは滅茶いいの。お前らもやるべきだよ」
「変なこと勧めないでよ。兄さんがその気になったら困る、あたし」
「じゃあ、武は相変わらずオナニーで精液を無駄に放出する日々ってわけか。おっと、姉さんが頻繁にやらしてくれないから、おれだってオナニーの日々だけどな」と雅彦君。
「そうなの、兄さん?」と夏子ちゃん。
「…」武君は恥ずかしくて答えられない。
「そうなのね?」夏子ちゃんは沈黙を肯定と受け取る。

「武。お前には悪いけど、オナニーなんてオードブルか野菜サラダだぞ」と雅彦君。「おまんこはメイン・ディッシュ。やってみなきゃ分んないけどな」
「ほんとかよ?」武君が焦る。
「気持ちいいの何のって。肉と肉が交わるって、やっぱ凄えよ」
「女の人にも気持ちいいんでしょうね?」と夏子ちゃん。
「あたりきよ。でなきゃ、姉さんがやらしてくれるわけないよ」と雅彦君。
「どんな風にいいのかしら?」と夏子ちゃん。
「姉さん、前戯だけでイっちゃうこともあるし、本番のおまんこで失神することさえある。男のおれにはどう気持ちいいか云えないけど、姉さん相当満足してるよ」と雅彦君。
「前戯って?」と夏子ちゃん。
「身体のあちこち触ったり舐めたりすんの。男が女の官能を刺激して、イく準備を整えるって段階」
「ふーん?」

しばらく三人は沈黙した。雅彦君は自分の経験談が他の二人に感銘を与えたことが嬉しかった。人生の一歩先を歩いているような優越感に浸っている。武君は自分が相当遅れているように思えて面白くなかった。夏子ちゃんは何か考えていたが、決断した様子で雅彦君に向き直った。
「雅ちゃん。その前戯ってのやってみてくれる?」
「夏っちゃん!」と雅彦君。
「お前っ!」と武君。
「最後まではお断り。前戯だけ。いい?」と夏子ちゃん。
「いいけど。おい、武、お前いいのかよ?」
「なんで兄さんに聞くのよ?あたしの身体は兄さんとは関係ないわ」と夏子ちゃん。
「だけど、夏子。お前」武君はおろおろする。こんなことが親に知れたら大変だし、妹が従兄によって性的に弄ばれるのも気に入らない。
「これは三人の秘密」夏子ちゃんが腕を出す。その手首を雅彦君が掴む。武君もしぶしぶ腕を出す。三人の誓いが成立した。

夏子ちゃんと雅彦君がソファに並んで腰掛け、軽いネッキングを始めた。武君はどきどきしながら見守る。夏子ちゃんは白いTシャツにベージュ色のショートパンツ。いままでまともに見ることもなかった妹の身体だった。何を着ていようが関係なかった。妹の存在は透明に近かった。しかし、いま従兄によって性の手ほどきを受けている妹は“女”だった。武君の目に、夏子ちゃんが突如性の対象となったのだ。ショートパンツから出ている丸く柔らかそうな太腿が女っぽく見える。触りたい。舐めたいとさえ思う。武君はごくりと唾を飲んだ。

雅彦君は今やTシャツ越しに夏子ちゃんのおっぱいを揉んでいた。夏子ちゃんが目を閉じて喘ぎ出す。雅彦君は夏子ちゃんの半開きになった口にキスし、舌を挿入する。
「えっ?」初体験の夏子ちゃんが驚いて目を開ける。
「これが大人のキス」と雅彦君。「キスは重要な要素だからね、省けない。さあ!」
仕方なく、夏子ちゃんはまた目を閉じ、口を薄く開ける。雅彦君は夏子ちゃんの口中で、舌を絡める。雅彦君は夏子ちゃんのTシャツをまくり上げ、ブラジャーも押し上げておっぱいをモロだしにする。夏子ちゃんはどうせ同じことなので、Tシャツを脱ぎ、ブラジャーを外す。武君は、妹の発展途上のおっぱいを初めて見た。大きい乳房ではないが、完全に半球をなしている。乳首も乳暈も小さい。ロリータのおっぱいそのものだ。雅彦君はその乳首を指で刺激する。

「武、夏っちゃんのおまんこ舐めろ」と雅彦君。
「えっ?」降って湧いたような話に、武君がたまげる。
「ええっ?兄さんが?」夏子ちゃんも驚く。
「夏っちゃん、おれは前戯でキミをイかしたい。最高の性感を味わってほしいんだ。それには武の手も借りたいんだよ」と雅彦君。
「でも」夏子ちゃんがためらう。
「“でも”もへちまもない。ここにいるのは男と女で、従兄もきょうだいもないんだ」雅彦君が宣言する。「いいね?」
夏子ちゃんがしぶしぶ頷く。
「じゃ、武」雅彦君が顎で(やれ!)と命じる。
武君は震える手を妹の身体に伸ばし、ショートパンツの後ろの方からパンティと一緒にそろそろと下ろし始める。夏子ちゃんがお尻を浮かして助けてくれる。ショートパンツの前を下ろす。パンティも下ろす。淡い陰毛の茂みが現れる。ショートパンツとパンティを引っ張る。夏子ちゃんが異性の前での初めての陰部の露出に何か云いたそうだったが、雅彦君が口と舌を制圧しているので何も云えない。

最初、武君の正直な気持ちは雅彦君への羨望と嫉妬であった。自分の姉ばかりか、従妹をもセックス・パートナーにしている。頭に来てさえいた。しかし、どういうわけか雅彦君は、武君に下半身担当を命じた。これはいい役だった。武君は雅彦君に感謝した。武君は妹の股を押し広げ、おまんこを曝け出す。心臓が破裂しそうにどっきんどっきんしている。武君は妹のおまんこの外観を充分観賞すると、両手で割れ目を左右に開いた。ピンクの複雑な肉の構造が現れる。武君は妹のおまんこを舐める。ぺちゃぺちゃべろべろと舐める。そのうちに、おまんこの下方からねっとりした液体が漏れ出て来た。(愛液?)武君はその周りをさらに押し広げた。ぽっかりと穴が開いた。(これか!ここへペニスを入れるんだ!)

雅彦君が担当違いの下半身に越境して手を伸ばして来た。彼の手は真っ直ぐ夏子ちゃんのクリトリスを目指し、指先でそっと刺激した。
「あうーん!」夏子ちゃんがよがる。
雅彦君が武君に目配せする。武君に(そこを集中的に舐めろ)と指示したのだ。
武君はその指示に従った。クリトリスを集中的に舐める。武君は舐め方に変化をつけた。舌先でチロチロと小刻みに触れたり、大きく上下に舐めたり。武君は妹のおまんこから泉のように愛液が溢れ出て来るのに気づいた。好奇心を抑えられず、武君は指を入れた。
「あおーっ!」上の方で妹が反応した。
武君は指を出し入れした。(本当はこういう風にペニスが出入りするんだ)そう思うと興奮した。
「あうっあうっ!」夏子ちゃんがよがる。
雅彦君は夏子ちゃんのおっぱいを頬張って、舌で乳首を舐めたり、弾いたり、噛んだりしている。
「あおおーんっ!」夏子ちゃんは上半身と下半身で最高の刺激を味わっている。
武君はおまんこの指の動きを、自分のオナニーのクライマックスと同じ急速なテンポにする。
「ううーっ!」
しかし、夏子ちゃんはイけなかった。

「雅ちゃん、もう一歩なの」と夏子ちゃん、「あと一歩で凄いことが起りそうなのに、駄目なの」
「武も頑張ったし、おれも精一杯やってんだけどなあ」と雅彦君。
「こうなれば…」と夏子ちゃん。
「え?」と雅彦君。
「最後までやるしかないわ」夏子ちゃんが決断する。
「お前、まさか?」武君が目を剥く。
「やって!雅ちゃん!」
「ほ、ほんとかよ?」雅彦君が驚く。
「こんな状態じゃ気が狂っちゃう。イかせて!」と夏子ちゃん。
「でも、夏ちゃん初めてだよな?」と雅彦君。
「そうよ、処女よ。喜びなさい」
「武、お前先やれ。後はおれが引き継ぐ」と雅彦君。
「ええっ?」と武君。
「雅ちゃんっ!」と夏子ちゃん。

雅彦君は、従妹の処女喪失の責任を取りたくなかったのだ。もしこの一件がバレたとしても、武君を主犯にしておきたかった。別に夏子ちゃんの兄として武君を立てたわけではなかった。初体験の武君が射精をそう長く我慢出来るわけはなかったから、どっちみち従妹とはおまんこ出来る。そういう計算だった。雅彦君は財布からコンドームの袋を二個取り出し、一個を武君に投げた。武君も雅彦君も裸になった。雅彦君がコンドーム装着法を見せる。武君が真似する。準備は整った。

雅彦君はタオルケットを絨毯の上に敷き、そこに夏子ちゃんを横たえる。自分はまたフレンチキスをしながら、おっぱいを刺激する。武君は妹の処女を奪うことにためらいはあったが、妹がそれを望んでいるなら話は別だった。膝を立てて太腿を大きく開いた妹の股の間に入る。さっき愛液がじゅくじゅく湧いていた穴にペニスを当てる。そっと押す。また押す。ぐいーんと押す。
「痛い!」処女膜が切れたのだ。夏子ちゃんの処女喪失の瞬間だった。
武君の身体は硬直して動きをとめている。ペニスは妹のきつく温かいおまんこに包まれて幸せだった。しかし、妹の痛みが引くまで何も出来ないのは辛い。ペニスを抜いたら、もうやらせて貰えないかもしれないので、抜くことは出来ない。しばらくして、夏子ちゃんが腰を動かして様子を見る。
「もういいわ」と夏子ちゃん。
武君はそーっとペニスを出し入れする。妹から抗議の声はない。安心する。武君は有頂天になってピストン運動をする。
「あああっ!」と夏子ちゃん。
「お、おれ、もう…」武君が情けない声を出して射精してしまう。
「もっと!もっと!」と夏子ちゃんが催促する。

「替われ!」雅彦君が入れ替わって夏子ちゃんにおまんこを始める。
ぜいぜい云いながら、武君は妹の上半身に移動し、真っ白いおっぱいにむしゃぶりつく。
「あおおおっ、うむむうっ!」夏子ちゃんが身をくねらせてよがる。
武君が片方のおっぱいを揉み、片方の乳首を舐める。
雅彦君は、姉さんのおまんこよりきつい少女のおまんこに感動しながら、激しく突く。
「むううーんっあおーんっ!」夏子ちゃんが天国の門に近づく。
雅彦君は指で夏子ちゃんのクリトリスを刺激する。
「あわわーんっ!」夏子ちゃんの脳は真っ白になり、身を震わせながらイく。
「うむうっ」雅彦君は使命達成の満足感と共にどぴゅぴゅーん!と射精した。

しばし、三人は呼吸の納まるまで横たわっていた。やがて雅彦君が起き上がると服を着始めた。
「じゃ、後は二人で楽しみな」雅彦君は残りのコンドームを一個武君の傍に投げ、「またな」と云って去って行った。
武君は裸の妹の傍に這い寄り、妹を抱きしめた。
「よかったか?」と武君。
「よかったわ。兄さん、あたしのあそこ舐めてくれてありがと」と夏子ちゃん。彼女は起き上がると、兄のペニスを口に含んで舐め出す。
「な、夏子!」武君がたまげる。妹のフェラチオは心地よく、すぐペニスはぐいーんと勃起した。
「夏子、今度はおれがイかしてやる!」
「ええっ?」夏子ちゃんはコンドームを装着している兄を見ながら「それ、もっと沢山要るわね」と云った。
武君は妹の言葉が、今後も頻繁にやらしてくれるという意味だと気づき、心の中で(ばんざーい!)と叫んだ。




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