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22. 大奥の女たち

敏麿君(24歳)は豆小路綾乃(まめのこうじ・あやの)ちゃんと結婚した。普通の結婚ではなく、婿養子である。豆小路家はその昔大奥のかなり上のランクのお局(つぼね)だった先祖を誇りとしていて、その家名断絶を恐れていた。一人娘・綾乃ちゃんの成人を待たずに19歳で結婚させたのも、一日も早く世嗣を作って安心したいためであった。

敏麿君も、その名で解るように豆小路家に勝るとも劣らない家柄の出である。だから婿養子といっても、別に卑屈になることはなかった。しかし、新婚旅行の費用を全部豆小路家が持つと云われたのには驚いた。両家折半か新郎側が全部持つのが普通とされているからだ。断る筋合いはないので、予約も支払いも何もかも任せてしまった。

ハワイへの新婚旅行に旅立つ時、綾乃ちゃんの母(39歳)の姿が見えないのが不思議だった。豆小路家は母一人娘一人で、二人がひっそりと寄り添うように暮らしていたのだから、娘の旅立ちに母親が見送りに来ないのは解せない。
「お義母(かあ)さん、どうしたの?」と敏麿君。
「何か、色々準備があるからって云ってたわ」と綾乃ちゃん。
「ふーん?」
敏麿君は、準備とは夫婦の新居のことかと考えた。新居とは云うものの、実際には豆小路家の古い屋敷に住むので、別に建物は新しくはない。ただ、やたら広く改造された部屋が夫婦の寝室になるという話だった。お義母さんはその部屋のアレンジに忙しいのかも知れない。

ワイキキのホテルの部屋に入った新郎新婦は、やっと二人きりになれた幸福感で、ひしと抱き合い接吻した。敏麿くんはそのまま綾乃ちゃんの身体を抱きかかえ、二つあるキングサイズのベッドの一つへと向かった。何しろ、綾乃ちゃんはキス以外は「結婚するまで駄目」と頑なに拒み通して来たので、敏麿君は一刻も早く綾乃ちゃんとおまんこしたかったのだ。もう敏麿君のペニスはビンビンに勃起し、新妻の秘所に侵入したがっていた。敏麿君がシャツを脱ぎ、ズボンとパンツを脱いで綾乃ちゃんに躍りかかろうとしたその時…。

隣りの部屋との境のドアがバーン!と開き、ムームーを着たお義母(かあ)さんが現われた。
「お義母さん!」
敏麿君は口をあんぐり開け、素っ裸の間抜けた格好で立ちすくんだ。
「婿殿」とお義母さんが云った。「お気持ちは分りますが、どうぞ初夜の儀式は夜になるまでお待ち下さい」
「あ、あの、お義母さん、隣りに泊まってるんですか?」敏麿君は信じられなかった。新婚旅行に親がついて来るなんて聞いたことない。
「はい。スイート・ルーム(続き部屋)を予約したのです。さ、まだ陽は高いですから、二人で泳いでらっしゃい」
「はあ」
仕方なく、敏麿君は勃起したペニスをなだめながら綾乃ちゃんと水着に着替え、二人で浜辺に出て行った。
「キミ、これどうなってんの?お義母さんまで来るなんて」と敏麿君。
「うちはちょっと特殊なのよ。我慢して。お願い」と綾乃ちゃん。
綾乃ちゃんは小柄でベビーフェース、目も口も大きく、バンビのような愛らしい印象を与える。そんな可愛い女性に「お願い」と云われれば我慢するしかない。

敏麿君は性欲をがむしゃらな泳ぎで抑制し、夜になるのを今か今かと待った。やっと日が暮れ、部屋に戻る。と、またスイートのドアが開き、黒いイヴニング・ドレスに身を包んだお母さんが現われた。娘と同じ小柄な体つきだが39歳の熟れ切った色気を漂わせた姿は美しかった。思わず敏麿君も見蕩れてしまった。
「さ、お食事に参りましょう」とお義母さん。
二人は急いでシャワーを浴びた。敏麿君は初めて綾乃ちゃんの全裸姿を見た。期待に違わずピチピチとした身体で、全体に小柄とは云えおっぱいもお尻も見事に肉がついている。敏麿君は満足の笑みを浮かべて綾乃ちゃんを抱く。彼のペニスはまた勃起し、それにお腹を突つかれた綾乃ちゃんがクスクス笑う。
「お待ちしていますからね」とお義母さんの声。
「ちぇっ」二人は慌てて身体を拭き、お義母さんに合わせて正装した。

レストランのテーブルも予約してあり、シャンペンも既に用意されていた。
「お食事も豆小路家が負担します。何も御心配なさらず、たんと召し上がれ」とお義母さん。
敏麿君はありがたく頭を下げる。
「では豆小路家の繁栄を祈って、乾杯!」お義母さんが音頭を取り、三人はグラスを合わせた。
敏麿君は夫婦二人切りで甘い言葉を囁きながら寄り添っての食事を夢見ていたのに、当てが外れてがっかりである。食事を済ませたら、その時はやっと二人きりになれる。待ち遠しかった。
「婿殿。何を召し上がる?」とお義母さん。
気がつくと、もう女性二人は注文を済ませていた。
「あ、では舌平目のムニエルお願いします」と敏麿君。
「いけませんよ、そんなもの」とお義母さん。「ビフテキになさい。あの、テンダーロインの大きいのお願い。婿殿、焼き加減は?」
「んーと、ミディアム・レアで」
「ミディアム・レアで」とお義母さんがウェイターに復唱する。
敏麿君は海に囲まれた土地でビフテキを食ってもしょうがないと思っていた。お義母さんの強引な注文も気に入らなかった。しかし、結婚初日から義母と対立するのはまずいと思って我慢したのだ。何しろ婿養子だし。

食事が済み、部屋に戻った敏麿君はすぐにでも綾乃ちゃんに襲いかかりたかったのだが、綾乃ちゃんはお風呂に入ると云ってきかなかった。初めての夜を綺麗な身体で迎えたいのだそうだ。そう云われれば、敏麿君も嫌とは云えない。浴槽にお湯を溜めている間に、敏麿君も歯を磨いてビフテキの脂を消し去った。敏麿君はTVを点けていたが、彼の目には何も飛び込んで来なかった。さっきシャワーで見た綾乃ちゃんの裸のイメージだけが目に浮かんでいる。どのようにして妻を自分の女にするか、敏麿君は様々な体位を考えていた。

ついに綾乃ちゃんがお風呂から出て来た。上品なピンク色のネグリジェをまとっている。その下には何も着けていなくて、乳首や陰毛が透けて見える。敏麿君のペニスはこの日三回目の勃起をした。敏麿君は軽々と妻の身体を横抱きにし、ベッドの上に安置した。いよいよ死ぬまで一緒と誓った夫婦の最初のセックスである。敏麿君がパジャマを脱ぎ、妻に飛びかかろうとしたその時…。

静かに隣りとの境のドアが開いて、黒い下着に黒いネグリジェをまとったお義母さんが現われた。敏麿君はうんざりした。いつもいい時になるとこれだ。こんな新婚初夜ってあるものだろうか?
「婿殿」とお義母さんが云った。「ふつつかながら、私、初夜の儀、補佐させて頂きます」
「ほ、補佐?」敏麿君がたまげる。
「気になさらずお続け下さい」
気にするなと云われても誰かに見られているというのは落ち着かないものだ。セックスの相手と一対一だと思うからどんな表情でもどんな姿勢でも出来る。しかし、第三者にじっと見られていてはスケベな顔や卑猥な体勢をするのが憚られる。これでは充分におまんこを楽しめないではないか。
「あの、お義母さん。僕、見られてると恥ずかしくて…」敏麿君が下手に出て云った。
「婿殿。姫と交わるのはただ単に快楽のためではありません」とお義母さん。「豆小路家の世継ぎを懐妊させるのが主たる目的です。誤解して頂いては困ります」
「へ?」敏麿君は驚いた。“姫”? “世継ぎ”? “懐妊”? やっと分った。自分は種馬なのだ。セックスは生殖一筋なのだ。だから義母は淡白な舌平目のムニエルではなく、精のつくビフテキを食べさせたのだ。それにしても将軍でもない自分の子が“世継ぎ”とは恐れ入った。敏麿君は開き直った。よし、種馬になってやろうじゃないか。何度でも妻を孕ませてやる。やってやってやりまくるのだ。

敏麿君は綾乃ちゃんの身体に覆いかぶさり、両手でおっぱいを鷲掴みにし、片方にしゃぶりついた。
「むむむ」と綾乃ちゃん。
「姫」とお義母さん。「もっと声を大きく。殿方は女が乱れると興奮するのです」
「はい、お母様。あはーん!」
敏麿君は身体をずり下げ、綾乃ちゃんの下腹部に向かう。驚いた。陰毛の大ジャングルである。毛を掻き分けないと割れ目が見えない。やっと妻のおまんこと対面する。割れ目を開く。手つかずのピンクの処女地。敏麿君はクリトリスから穴にかけて舐め廻す。
「あうーん!」綾乃ちゃんがよがる。
「婿殿」とお義母さん。「愛液で潤うまで、じっくり舐めて下さいね。最初の痛みが減りますので」
敏麿君は綾乃ちゃんのおっぱいをいじりながら、おまんこを舐める。濃い陰毛が鼻をくすぐり、くしゃみが出そうである。やがて、おまんこから愛液がじゅくじゅくと溢れ出て来た。敏麿君が勃起したペニスをおまんこにあてがう。その時、素早い動きでお義母さんが娘の腰の下に枕を差し込んだ。おまんこを高く上げ、深くペニスを迎え入れるためだ。(これが“補佐”なのか!大奥のナントカの局(つぼね)などという連中もこんな風に将軍のおまんこに侍(はべ)ったのだろうな)敏麿君は思った。敏麿君がペニスを押す。
「痛!」と綾乃ちゃん。
「ストップ!」とお義母さん。「婿殿。おめでとうございます。姫が19年守って来たものが、只今婿殿のものとなりました」
「はあ」綾乃ちゃんの処女膜のことらしい。
「姫、痛みが引いたら云いなさい」とお義母さん。
「あなた。もう大丈夫」と綾乃ちゃん。

敏麿君は先ず静かなペニスの出し入れで様子を見、次第にテンポアップする。
「あうあうーっ!」綾乃ちゃんがよがる。
敏麿君はペニスをぐるぐる廻ししたり、乱れたテンポでピストン運動したりして変化をつける。
「ああーん!」
二人の身体が汗ばんで来る。すると、お義母さんが娘の口の周りの汗をタオルで拭い、敏麿君の額の汗も拭いてくれた。(これも“補佐”か!なるほど)敏麿君は綾乃ちゃんのおっぱいを揉みながら、ピストン運動を続ける。
「失礼」お義母さんがそう云って、二人の腰の近くに座る。敏麿君の両手の間から娘のクリトリスに手を伸ばす。
敏麿君がペニスを突く。お義母さんがクリトリスを撫でる。敏麿君がペニスを突く。お義母さんがクリトリスを撫でる。まるで餅つきのタイミング。凄い“補佐”である。
「あうあおーんっ!」綾乃ちゃんが押し寄せる快感に苦悶する。
敏麿君とお義母さんがテンポを速める。
「うわーんっ!」綾乃ちゃんがイった。お義母さんが手を引っ込める。
「むむーんっぐ」敏麿君がどばどばどぴゅーん!と射精する。
敏麿君の興奮が納まるのを待ちかね、お義母さんが娘の腰を支えて高く上げさせる。
「こうすると受胎しやすくなります」とお義母さん。精液を子宮口に届かせるのだ。彼女の関心は全て“懐妊”にかかっているのだった。

明け方。敏麿君はまた催し、綾乃ちゃんを抱いた。すると、またお義母さんが現われた。(どうして分るんだろう?)敏麿君が綾乃ちゃんの身体を四つん這いにさせ、後ろからおまんこしようとする。
「婿殿。それはなりませぬ」とお義母さん。
「どうしてです?」
「そんな、けだもののような…」
「人間もけだものです」と敏麿君。
「豆小路家では許されません」お義母さんがにべもなく云う。
敏麿君は内心ぶうたれた。
「騎乗位はどうです?」と敏麿君。
「それは構いませんが、受胎のために射精だけは正常位でお願いします」
敏麿君と綾乃ちゃんは云われた通りにした。

帰国すると驚くべきことがまだまだあった。一つは綾乃ちゃんの料理である。風変わりなことでは天下一品なものばかりであった。キュウリの味噌汁、ピーマンの味噌汁、トマトの味噌汁。ある時は麻婆豆腐に揚げ出し豆腐に湯豆腐に豆腐の味噌汁が一緒に出た。聞くと、「雑誌に豆腐料理の特集があったのでやってみた」とのこと。全部一遍にやったのだ。
「お義母さん、綾乃を料理学校に通わせたいんですが」二人きりの時に敏麿君が云った。
「その必要はありません。全て仕込んであります」とお義母さん。
トマトの味噌汁はお義母さんが仕込んだのか。(余計なことしやがって)しかし、母娘が精のつく主菜を出すのは相変わらずで、敏麿君は毎夜綾乃ちゃんとやりまくった。当然、お義母さんの“補佐”は継続した。

敏麿君はお義母さんの心理を考えずにはいられなかった。十年前に夫に死に別れたそうだが、当時で29歳。女盛りである。39歳の今でも熟れ切った色気を備えている。それなのに、男無しで暮らし、毎夜娘と婿の性生活に奉仕している。いくら豆小路家の“世継ぎ”のためとは云え、お義母さんも生身の身体である。勃起したペニスを見、それが娘のおまんこを出入りし激しく射精するのを目の当たりにして平気でいられるものだろうか?興奮するだろう。欲求不満にもなるだろう。敏麿君は同情した。

ある夜、妻をイかせた敏麿君は補佐役のお義母さんに躍りかかった。
「む、婿殿!な、何を!」とお義母さん。
「あなたっ!お母さんに何するの?」と綾乃ちゃん。
敏麿君はお義母さんのネグリジェをまくり上げ、両脚でお義母さんの身体を押さえつけながらお義母さんのおっぱいを揉んだ。娘のおっぱいほど弾力はなかったが、とろけるような柔らかさが指に心地よい。
「やめなさい!婿殿!あなたの相手は姫ですぞ!」お義母さんがじたばたする。
「あなたっ!」綾乃ちゃんが夫を母親の身体からひっぺがそうとする。
「二人とも、落ち着いて聞きなさい」と敏麿君。「あなた方の関心はひとえに豆小路家の後裔の誕生にある。だったら、一つの子宮より二つの子宮の方が確率は高い理屈ではありませんか」
「私が子供を生んだって仕方がありません。姫でなければ」お義母さんはなおももがく。
「誰が子供を生んだかは病院の記録に残り、それを抹消することは出来ません。しかし、お義母さんが生んだ子を綾乃と僕が貰って入籍することは出来ます」
「なんですって?」お義母さんが動きを止める。
「その子が豆小路家の正統な血筋を引く点では、綾乃と僕の子と何ら変わりはありません」と敏麿君。「戸籍のことなどより、実質を考えるべきです」
「お母様、その通りだわ」と綾乃ちゃん。「お母様と二人なら、赤ちゃんを授かる可能性は倍になるわ!」
「だって、姫」お義母さんはためらう。
「お母様ももう一度快楽を味わうべきよ!」と綾乃ちゃん。
「そうですよ」と云いつつ、敏麿君がお義母さんのおっぱいをしゃぶる。
「あはーん!婿殿、やめて」とお義母さん。
敏麿君はまた勃起したペニスでお義母さんのおまんこを突つく。
「いやーん。駄目駄目!」
「やって貰いなさい。お母様!」綾乃ちゃんが母親の両脚を掴んで広げる。今度は娘が補佐役である。
敏麿君は首を伸ばして美しい義母の口を吸う。舌を滑り込ませ、義母の舌を捉える。
「ぼぐごべぼぼ」お義母さんが訳の分らない声を挙げる。
敏麿君のペニスにお義母さんの愛液が感じられた。敏麿君は一気に中年女性のおまんこに突入する。
「ぎゃあああっ!」十年ぶりのペニスの侵入に、お義母さんは身体をのけ反らす。
敏麿君は片手でお義母さんのクリトリスを刺激する。敏麿君の顔の前に綾乃ちゃんが顔を出し、キスする。敏麿君は母娘同時に性を交える。

お義母さんも観念して悦楽を味わい出す。腰を突き上げ、自分のおっぱいを揉み、十年のブランクを埋める。
「あうあうおおおっ!」お義母さんが眉をしかめて快楽の波に耐える。
「イきなさい。お義母さん!」と敏麿君。
「あおーんっ!」お義母さんが泣きそうな叫び声を挙げる。
綾乃ちゃんが母親のおっぱいをしゃぶり、乳首を噛む。
「おお、ノーっ!」お義母さんがイった。
「むむーっ!」敏麿君が義母の体内にぴゅぴゅどどーん!と精虫軍団を放つ。
綾乃ちゃんが夫の射精終了を待ち、母親の腰を高く上げる。夫の精液を母親の子宮口に届かせるためだ。
「あなた」と綾乃ちゃん。
「ん?」と敏麿君。
「ありがと」綾乃ちゃんにとっては母親の二度目の青春が嬉しかったのだ。

それから、婿を中心にした三人の生活は明るく、楽しくなった。お義母さんも素直になり、綾乃ちゃんの料理学校行きを認めた。“けだもの”の体位でのおまんこも解禁された。二十歳前の妻と40前の“妻”を一挙に手に入れた敏麿君は幸せだった。おおっぴらに二人の“妻”と昼間でもキスしたりお触りしたりした。どちらの“妻”も嫉妬しない。夜は敏麿君のハーレムである。敏麿君は二つのおまんこと代わる代わる交わり、母娘も抱き合ってお互いの身体をまさぐった。敏麿君はどちらの女性もイかせ、公平に射精した。

一年後、綾乃ちゃんとお義母さんは同時に妊娠し、検診の結果どちらも男子であることが判明した。これで豆小路家の家名は安泰だった。母娘は敏麿君の功績を讃え、それまで以上に婿殿を大事にするようになった。二人が無事出産すると、敏麿君は予告通りお義母さんの子を養子として迎えた。現在、お義母さんは二人の“孫”を“補佐”するのに忙しい毎日を送っている。




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