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31. 晩春

娘の弥生さん(24歳)が明日嫁ぐという前夜、お父さん(50歳)が寝酒のブランデーを呑んでいると、最後の荷造りを終えた弥生さんが部屋に入って来てきちんと正座した。弥生さんは往年の女優・原節子に似た端麗な美人である。
「お父様、長いことお世話になりました」弥生さんが両手をついて深々と頭を下げた。「明日ですと泣いてしまって、お化粧を台無しにしそうなので、今日のうちに御礼を述べさせて頂きます」
「おお!」お父さんも慌てて正座した。「母さんを亡くしてから、お前を主婦代わりに便利に使ってしまって、済まなかったと思っている」
「そんな!お役に立てて幸せでした。でも、これから大変ですわね」
「なに、通いでお手伝いさんが来て料理、洗濯、掃除はしてくれる。心配ない」
「後添いをお貰いになったら?」と弥生さん。
「うむ」とお父さん。
「いつも生返事ばっかし」と弥生さん。

「しかし、お前、暮らしていけるのか?小劇団の演出家と女優の夫婦なんて、まともに食えそうにも思えないが」とお父さん。
「だいじょぶ。お父さんが切符買ってくれれば」弥生さんが笑う。
「買ってやる。観にも行くさ。学生たちにも買わせよう」お父さんは大学教授である。
「嬉しい!だったら暮らして行けるわ」
「おい、お前も一杯どうだ?いいブランデーだよ」
「私は結構です」
「そうか。いよいよ行ってしまうんだな。母さんがいればなあ…」お父さんがしみじみ云う。
「何ですの?」弥生さんが尋ねる。
「母さんならお前に嫁入りの心得の一つや二つ、はなむけに贈るところなんだろうが、お父さんには男の立場しか分らん」
「だいじょぶ。結婚したお友達から色々聞いてますから」
「そうか。初夜の心得もかな?」
「お父様!」
「心配なんだよ。それとも初夜なんてとっくに済んでるのかな?」
「…」
「どうした?」

「お父様。あの人、とても真面目なの。まだ何もしてないの」と弥生さん。
「何だって?」お父さんが驚く。
「全く、何も」
「キスもか?」
「だから、何も…」弥生さんがうつむく。
「劇団の演出家と女優なんて、もっと浮わついたものかと思っていた」とお父さん。
「あの人は女出入りがあったみたいですけど、私は未経験」
「ほんとか?」
「ええ。私、不安なんです。私、何も知らないんですもの。あの人を喜ばせることが出来るかどうかも不安」
「当節処女で嫁に来てくれるなんて男冥利に尽きるというものだ」とお父さん。「それに、何も最初から男を喜ばせる必要などないさ。段々覚えて行くものだよ」
「そうでしょうか?」

「母さんだって何も知らなかった。お互いに相手の反応を見ながら上達したんだ」とお父さん。
「仲が良かったですものね」と弥生さん。
「ああ、あんな素晴らしい女性はいない。生き写しのお前以外には」
「そんなに似てるかしら?」
「段々似て来るような気がする」
「身体つきも?」
「身体つきも」
「お父様、お母様だと思って私を抱きなさい」と弥生さん。
「ええっ?」お父さんがびっくりする。
「今夜はまだ私はお父様の娘です。ラスト・チャンスですわ」
お父さんの心の中で葛藤があった。
「ありがたいが、やめとこう。抱いたりしたら、どうなるか分らんから」とお父さん。

弥生さんはしばらく畳の目を数えていた。
「お父様。気が変わりました。私もブランデー頂くわ」
「お、そうか」お父さんがグラスを取りに立とうとする。
「口移しで」と弥生さん。
「何だと?」お父さんは耳を疑う。
「でなければ、頂きません」
「本気か?」
「ええ」と弥生さん。
「どうあっても、わしにお前を抱かせる気だな?」
お父さんはグラスにブランデーを注ぎ、一口飲む。弥生さんがお父さんの傍に座る。お父さんは娘の上半身を横抱きにし、接吻する。娘が口を開ける。お父さんが娘の口にブランデーを少しずつ注ぎ込む。娘はごくごくと喉を鳴らして飲み込む。役目は終えたものの、お父さんの口は立ち去りかねた。お父さんは娘の口に舌を差し込み、娘と舌を交えた。しばし、父娘は舌を舐め合った。

「もう一杯」と弥生さん。
「だいじょぶか?」とお父さん。
「ええ」
お父さんがまたブランデーを口に含み、娘に口移しで呑ませる。舌のじゃれあいが続く。
「ああ、美味しかった!」と弥生さん。
「ああ、母さんとのキスを思い出してしまった」お父さんが娘の身体を離そうとする。
「まだ、抱いてて。お父様」と弥生さん。
「そうか」
「お父様。お母様亡くなってから全く女性とは?」
「うん。まるで縁がなかった」
「まあ!」弥生さんは母との思い出に生きている父に感動した。

お父さんは子守りをするように娘の背中を撫でている。
「お父様。お母様との最初の夜を再現してみて?」と弥生さん。
「どういう意味だ?」お父さんが怪訝な顔をする。
「私をお母様だと思って」
「なんだって?」
「私、舞台稽古が必要なの。お願いします」
「お前、呑み過ぎたんだ。酔ってるんだ」
「違います。本気で頼んでるんです」
「出来ん!」とお父さん。
「どうして?」
「第一に、わしはそんなことをするためにお前を育てたのではない」とお父さん。「そうしたかったら、ずっと前にしていた筈だ」
「まあ!」
「第二に、お前がずっと大事に守って来たものを嫁入り前夜に奪うなど、わしには出来ん」

「お父様。今度は私が呑ませて差し上げますわ」弥生さんがグラスからブランデーを口に含み、父親を押し倒し口づけする。ブランデーを口移しで呑ませ、そのまま父の身体にのしかかってフレンチ・キスを続ける。
「気が変わりました?」と弥生さん。
「変わらん!」とお父さん。
「じゃ、もう一杯」弥生さんがブランデーをボトルからぐびぐびと呑み、父の口に移す。凄い量のブランデーがお父さんの喉を通過する。弥生さんはそのままキスを続け、身体を密着させて両のおっぱいを父の胸におしつける。
「ゲホゲホ!弥生っ!」お父さんが咽せながら云う。
「もっと頂きます?」と弥生さん。
「もういい。これ以上呑むと立たなくなる」
「え?」
「お前を母さんと思って抱かせて貰う」
「お父様!」

電気を薄暗くし、父娘は着ているものを脱いだ。
「お母様と最初の夜にしたようにして下さい。よろしいですね?」と弥生さんが布団を敷きながら云う。
「分った」とお父さん。
二人は敷き布団の上で抱き合った。お父さんは娘のおっぱいやお尻を撫でさする。
「こうしたんですね?お母様に」と弥生さん。
「うむ。わしたちの初めての裸の抱擁だった。嬉しかった」
「この後お母様はどうしたんです?」
「母さんはわしのペニスを舐めた」お父さんが勃起したペニスを娘の鼻先に突き出す。
「ウッソーっ!」弥生さんが驚愕する。
「どうして?」
「だって、これは排泄器官でしょう」
「同時に生殖器官でもある」
「そうですけど、これを舐めるなんて」
「嘘じゃない。母さんは『私に子種を授けてくれる大事なところに挨拶したい』とか云った」
「信じられません」
「信じないのなら、このゲームはやめよう」
「いえいえ、御免なさい、信じます。そうですか」弥生さんはお父さんのペニスと向かい合う。
「妙な形だろう」とお父さん。
「正直云って、そう思います。お母様はこれを舐めたんですね?」
「そうだ」

弥生さんがお父さんのペニスを舐め出す。
「こういう風でいいんですの?」と弥生さん。
「先っぽも気持ちいいのだが、先に近い下の方がもっと気持ちいいんだ。そうそう。その辺」
弥生さんはペニスを口に含んで、すぽすぽしたりぺろぺろしたりする。
「ありがとう」とお父さん。「で、わしが『僕の子種を受け入れてくれるところに挨拶したい』と云った」
「えーっ?」弥生さんが驚く。
「驚くことはないだろう」
「だって」
「排泄器官だと云うのかね?」
「生殖器官でもありますけど」
「そうだよ。お互いに敬意を表して当然じゃないか」
「はい」

お父さんは娘の脚の間にうずくまる。
「弥生。足を折ってお尻を上げるんだ」
「恥ずかしい!」弥生さんが顔を両手で覆う。
お父さんが24歳の娘の割れ目を開く。全く使われていない新品のおまんこが、ピンクの肉を曝け出す。お父さんが舐め出す。
「おおお」弥生さんは羞恥心と快感の両方で苦悶する。
お父さんは娘のクリトリスも念入りに舐める。
「ああああ!」弥生さんが身体を弓なりにして悶える。
お父さんは娘のおまんこからとろとろと愛液が漏れ出るのを見届け、いざおまんこに移ろうとする。
「いかん!」とお父さん。
「ど、どうなさったの?お父様!」弥生さんが気遣う。
「こんなことになるとは思わなかったから、コンドームが無い!」
「お父様、初夜にコンドームお使いになったの?」
「いや」
「だったら、その通りにしましょ」
「しかし…」
「きわどいけど、多分大丈夫ですから」
「ほんとかね?」
「ええ」

お父さんは娘のおまんこにペニスを押し当てる。
「弥生、ほんとにいいのか?」とお父さん。「わしはまだやめられるぞ」
「私は今お父様の妻です。続けて下さい」
「うむ」
お父さんは静かに生娘のおまんこにペニスを進める。
「痛!」と弥生さん。
お父さんは娘の処女膜を破った。数十年前、妻にそうしたように。
「お母様、どのくらい痛みました?」と弥生さん。
「五分も待ったら『あなた、もう大丈夫』と云った」とお父さん。
「しるしは?」
「出血のことかね?」
「ええ」
「無いも同然だった。終わったらすぐ母さんはお手洗いに行ってしまったから、懐紙にしるしがついたかどうかも知らん」
「軽かったんですね」
「処女膜が伸縮して、セックスしても破れない女性もいるそうだし、処女なのに既に破れてる女性もいるそうだ」
「色々なんですね。ところで、もう大丈夫みたいです、お父様」
「そうか」

お父さんは娘のおまんこにゆっくりピストン運動を始める。
「弥生。恥ずかしいが、わしは母さんとお前しか女性を知らん。しかし、どちらもいいおまんこだ。ああ、いい気持ちだ」
「恥ずかしがることないですわ。お父様は立派です」
お父さんは見事に育った娘のおっぱいを揉みつつおまんこする。
「お父様。私とこんなことになるって想像したことあります?」
「ああ、数え切れないほどある」とお父さん。
「どうして、そうしなかったんですの?」
「お前を愛していた。普通の幸せな結婚をして欲しいと願っていた」
「ありがとう、お父様!」
「しかし、失敗だった」
「え?」
「どうせこうなるのなら早くこうすればよかった。歳月を無駄にしたようだ」
「まあ!」

父娘はキスし、舐め合い、まさぐり合い、揉み合い、お互いの性感を高めて行った。お父さんは手で娘のクリトリスを刺激し、肛門にも指を入れ、蟻の門渡りをこする。
「わーん、あおーっ!」弥生さんは生まれて初めての刺激の数々に頭も子宮も爆発しそうな興奮を感じる。
お父さんが腰を廻す。右に、左に。突き、刺す。
「ぎゃああっ!」
お父さんが娘のおっぱいを鷲掴みにして乳首をいたぶる。
「ああああああああーっ!」弥生さんがイった。
「むむんぐ!」お父さんは娘とやっているのか亡き妻とやっているのか錯乱状態のままどぴゅーんどぴゅーん!と射精した。

「こういうものなのね。舞台稽古しといてよかった」弥生さんがおまんこから漏れ出る父親の精液をティシューで拭いながら云う。
「もう処女じゃなくなってしまったぞ」とお父さん。
「さっきの状態を再現すればいいんです。私、女優ですからね。忘れちゃ困りますわ」弥生さんが微笑む。
「そうか。うまくやれよ」お父さんは余韻を楽しむように娘のおっぱいを愛撫する。
「はい」弥生さんが父親と顔を寄せ合う。
「しかし、弱ったな」
「え?」
「お前は寝た子を起こしてしまった。わしはこの後どうすればいいんだ?」
「私、頻繁に帰って来ますから。安心なさい」
「ほんとか?」
「ええ」
「で、今夜のように?」
「ええ」
「嬉しいね。コンドームを沢山買っておく」とお父さん。
「お願いします」と弥生さん。
「弥生。今夜は裸で抱き合って寝ようか?」
「お母様ともそうなさったのね?」
「うむ」
「そうしましょ、お父様!」




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