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30. KKKミーティング

一郎君(23歳)が勤めていた会社は、世界的大不況と円高による輸出不振によって倒産してしまった。ある日、職安で求人ファイルをめくっていた一郎君は、KKKという非営利団体が人を求めていることを知った。説明には「悩める人々がお互いに励まし助け合う場を作るのが仕事です。アメリカの人種差別とは全く関係ありません」と書いてあった。それ以外は分らない。一郎君は面接を受けてみることにした。

KKKの本部は丸の内のあるビルの一角にあった。オフィスは大きくはないが、小さくもなかった。面接の小部屋に現れた人事担当の女性は30代のちょっとした美人であった。女性は「佐竹雅子」と記された名刺を差し出した。
「仲村さん。あなた、KKKについてどの程度知識がありますか?」佐竹さんが尋ねた。
「実は全く知識がありません。職安の資料にも書いてありませんでしたし、インターネットでも、出て来るのはアメリカの人種差別団体ばかりで…」と一郎君。
「では、なぜ就職する気になったのですか?」と佐竹さん。
「“悩める人々が助け合う場を作る”という言葉に惹かれたからです」一郎君が真剣に云う。
「そうですか。では御説明しましょう」佐竹さんが次のようなことを語った。

米国で始まったアルコホーリクス・アノニマス(Alcoholics Anonymous)は「匿名のアルコール依存症者たち」という意味で、実名を伏せてミーティングに参加した人々が、いかに誘惑に抗して酒を呑まずに堪(こら)えているか、お互いに語り合って禁断症状を乗り切ろうという趣旨の会合である。略してAAミーティングと呼ばれ、日本を含む多くの国々に存在する。これはギャンブラーズ・アノニマス(賭博依存症)、ナルコティクス・アノニマス(薬物依存症)などという他の中毒症状にも派生していた。

「AAは禁酒会とも呼ばれています。KKKは実は“禁近親姦”(Kin-Kinshin-Kan)の略なのです」と佐竹さん。
「キンキンシンカン?」一郎君には訳が分らない。
「“禁酒”の禁に、“近親姦”つまり近親相姦ということで、近親相姦を止めようという会合なのです」
「えーっ?」一郎君が口をあんぐり開ける。
「近親相姦はタブーですが、実は人知れずおびただしい件数が存在します。近親相姦に関係する人々は、恥ずべき行為に染まっていると考え、暗い日々を送っていて、鬱病患者になる者、自殺志向の者などが頻出します。私たちはそういう人々を泥沼から救い出したいのです」
一郎君はまだショックから覚めていなかった。近親相姦など自分には全く無縁のことだった。
「どうです?趣旨に賛同して頂けますか?」
「ハイ!」職が欲しい一郎君は、上の空で答えた。
「あなたが採用されたら、東京ばかりでなく全国各地でKKKミーティングを開催するオーガナイザーになって貰う予定です」と佐竹さん。
「はあ」全国各地を旅するというのは悪くない仕事だ。
「非営利団体としては、お給料は悪くありません」
「…」ますますいい仕事だ。
「一つだけ条件があります」と佐竹さん。
「何ですか?」一郎君が眉をひそめた。

「お母ちゃん」家に帰った一郎君がお母さん(46歳)に相談した。「いい仕事なんだけどさ。一つだけ問題があるんだ」
「何だい、一体?」お母さんが縫い物をしながら聞く。
「ボクも近親相姦経験者でないと雇って貰えないんだ」
「ふーん?」
「お母ちゃん、協力してくれる?」
「何を?」
「近親相姦」
「どういうこと?」
「ボクとお母ちゃんがおまんこするの」
「痛あ〜い!」お母さんは指に針を刺してしまった。「何てこと云うんだい!よりによって親子でおまんこなんて!」
「近親相姦って世間体悪いからさ、脅迫のネタにもなるわけさ、バラすぞって。仕事で集めた近親相姦の人たちを脅迫するようなことがあったら信用が失われる。だから、事務局員も全部近親相姦経験者だけ雇ってるんだって」
「諦めな、そんな仕事。あたしゃやだよ。お前とおまんこなんて」お母さんは剣もホロロである。
「この不景気だぜ。失業者が溢れてるんだ。こんないい仕事又とないんだよ」
「…」
「頼むよ、お母ちゃん!」
「仕方ない。じゃ、あたしとお前がおまんこしたって云っていいよ」お母さんは縫い物に戻る。

「口先だけじゃ駄目なんだ。事務局の人の目の前でやって見せなきゃ」と一郎君。
「何だって?」お母さんが耳を疑う。
「二、三日うちに事務局から誰か確認に来る。間違いなく近親相姦してるってことになれば、雇って貰えるんだ。給料出たら“うな丼”の上奢るからさ、お母ちゃん!」
「そういう問題じゃないだろっ!」お母さんが怒鳴る。
「特上うな重でもいい」
「バカ!近親相姦だけだってどうかと思うのに、赤の他人に見られるなんて尚更お断りだよ」とお母さん。
「仕方ない。純子に頼むしかないか」純子ちゃん(19歳)は一郎君の妹である。
「何を?」
「近親相姦さ。お母ちゃんが駄目なら純子しかいないからな、ボクの近親」
「馬鹿云うんじゃないよ。未成年の処女を近親相姦に引き摺り込むなんて!」
「あいつ処女じゃないよ」
「え?」
「いまどき二十歳過ぎの処女なんかいないよ、お母ちゃん」
「処女じゃなくても、純子は駄目!」
「えーん!ボクどうすりゃいいんだよ!」一郎君が泣き声を出す。

「今晩、お父さん(48歳)に聞いてみるわ」とお母さん。
「何を?」と一郎君。
「お前とおまんこしていいかどうか」
「そんなの駄目だよ!女房と息子の近親相姦認める旦那なんかいないよ!内緒でやるしかないよ」
「お前の就職のためだって云えば許してくれるだろ」
「許してくれないって!甘いよ」
「お父さんに隠し事はしたくないんだけどねえ…」

翌日。お父さんは会社へ、純子ちゃんは大学へ行った。
「お母ちゃん、じゃやろうか」と一郎君。
「来るのかい、事務局?」とお母さん。
「あ、それは明日の予定」
「じゃ、明日でいいじゃない」
「ぶっつけ本番だとさあ、お互いにギゴチ無くてヤラセが見え見えじゃない」と一郎君。「予行演習して、慣れてる風に見せないとまずいよ」
「そうなの?」お母さんは半信半疑である。
「そうだよ」

二人は一緒に布団を敷いた。一郎君は全裸になる。
「あたしは脱がなくていいだろ?恥ずかしいんだもの」お母さんは寝間着に着替える。
二人は布団の上に座った。
「まだ信じられない」とお母さん。「ほんとにあたしとお前でおまんこするの?」
「そういうこと」と一郎君。
「でも、お前のそれ、立ってないじゃない。やっぱ、お婆ちゃんじゃ駄目なんだよ」
「そんなことないよ。すぐ立つ」
一郎君は片手でお母さんの肩を抱き、お母さんの寝間着の襟元に手を突っ込み、おっぱいを揉む。
「あああ」お母さんが感じる。
一郎君はお母さんを布団に押し倒し、お母さんの身体に乗っかる。両方の手で二つの乳房を揉む。
「おおーん」とお母さん。
一郎君はお母さんの寝間着の裾を割り、ペニスをお母さんの股ぐらに擦り付ける。次第にペニスが固くなる。
「あーんっ!」お母さんは息子のペニスでクリトリスを刺激されて身をくねらせてよがる。
一郎君は片手でペニスを掴み、お母さんの膣口から漏れ出る愛液を亀頭先端に塗りたくる。狙いを定め、ぐいっと腰を押す。ついに息子のペニスは母親の体内に突き刺さった。
「ひーっ!」お母さんが身をのけ反らす。最近お父さんが抱いてくれないので、久し振りの刺激なのだ。
一郎君が腰を右旋・左旋させ、膣内とクリトリスを同時に刺激する。
「いーっ!」お母さんが快楽の悲鳴を挙げる。
一郎君はお母さんの乳房にむしゃぶりつき、乳首を吸ったり舐めたり、噛んだりする。
「あわーんっ!」お母さんがイった。
「おおーっ!」一郎君がどぴゅどぴゅぴゅーん!とお母さんの体内で射精した。

めでたく事務局の検査にもパスし、一郎君は採用された。その後、とりあえずは都内各地のKKKミーティングに司会役として参加することになった。そのミーティングというのは一郎君に多大なショックを与える内容だった。

「私は台東区の田中(仮名)です。近親姦依存症です」と、参加者の一人が自己紹介する。
「田中さん、こんばんは!」と参加者全員が応じる。これはAAミーティングの段取りと同じである。
「私は10歳の娘と近親相姦を始めまして、そのきついおまんこに惚れてしまい、やめられなくなってしまいました。でも、娘にも妻にも済まないと思って、もう止めたいと思ってます。現在、三週間やってません」
参加者全員が拍手する。

「あたしは江戸川区の荒井(仮名)です。近親姦依存症です」と30代の女性が話し出す。
「荒井さん、こんばんは!」と参加者全員が応じる。
「あたし、モテないし縁談もないので、弟を強姦しちゃって…」
参加者の何人かが笑い声を挙げる。
「欲望を発散させていたんです。その弟に恋人が出来たんで、止めるべきだと思いました。ここ二週間我慢してます」
参加者全員の拍手。

「僕は中央区の金子(仮名)です。近親姦依存症です」と18歳ぐらいの男の子。
「金子さん、こんばんは!」と参加者全員が応じる。
「僕はママとも16歳の妹ともやってたんですが、ママから『妹とだけはやらないでくれ』と云われて、一ヶ月ほどやってません。ママから『あたしとも、もう止めよう』と云われてて、一週間やってません。やりたくて、気が狂いそうです。恋人募集中です」
参加者の笑い声と拍手。

「私は港区の谷沢です。近親姦依存症です」と40代の女性。
「谷沢さん、こんばんは!」と参加者全員が応じる。
「今の方の反対で、私は息子が受験勉強に専念出来るように、息子の性欲処理係になり、いつの間にか夢中になってしまって…。息子がやり過ぎでボーっとなって勉強しなくなってしまったので、ここ二週間ほど止めてます。やはりいけないことだと思うので、このまま止められばいいなと思ってます」
参加者全員の拍手。

一郎君は、都内数ヶ所の会場で毎週こういう告白を聞かされた。まるで日本中、いや世界中の人間が近親相姦をしているように思えるほどだった。参加者たちの告白は一郎君を興奮させた。特に母と息子、父と娘の近親相姦の話を聞くと、人知れずペニスが勃起した。その夜帰宅すると、お母さんを自室に連れ込みおまんこしないではいられなかった。一郎君が必ずイかしてくれるので、お母さんも喜んで相手をした。

ある日の夕食後、一郎君の部屋に妹の純子ちゃんがやって来た。
「お兄ちゃん、ひどい!」と純子ちゃん。
「何だよ、一体?」と一郎君。
「お兄ちゃん、お母さんとセックスしてるでしょ!」
「ええーっ?」図星を指され一郎君が驚く。
「駄目よ、隠したって。お母さんのあの声じゃ丸聞こえなんだから」
「そうか…。親父には聞こえてねえだろうな?」一郎君が怯える。
「それなのよ。お母さんの浮気に怒ったお父さんがおれたちもやろう!って云って、あたし抵抗出来なくて…」純子ちゃんが泣く。
「親父とやったのか!」一郎君がたまげる。
「お兄ちゃんのせいよ!どうしてくれんのよ!」純子ちゃんが一郎君を責める。
「一度切りじゃないのか?」
「一週間に一遍ぐらいやられてる」純子ちゃんが泣きじゃくる。
一郎君は興奮した。この妹が親父と近親相姦しているのだ。今まで透明人間のようだった妹が、急に女に見えて来た。よく見ると、妹は可愛い顔をしているし、身体つきもぽっちゃりとして色っぽい。
「純子!おれたちもやろう!」一郎君が妹の身体を仰向けに押し倒す。
「何よ!お兄ちゃんっ!やめてっ!」純子ちゃんがもがく。
一郎君は純子ちゃんのスカートの中に手を突っ込み、パンティの横から手を差し込んで妹の性器をいじくる。
「大声出すわよっ!」と純子ちゃん。
「親父もお袋も近親相姦の仲間なんだ。誰も止(と)められるもんか!」一郎君は妹のクリトリスを撫で廻す。
「んもうっ!あうーっ!」純子ちゃんがじたばたするが、肉体は快感を欲し始める。
一郎君の指に愛液が感じられた。一郎君は妹のおまんこに指を突っ込み、Gスポットを探った。
「あうーっ!」純子ちゃんがよがる。
一郎君は勃起したペニスを妹の股にあて、パンティ越しに妹の局部を突つく。
「あはーん!」純子ちゃんが腰を突き出す。
一郎君が卑猥に腰を動かす。

純子ちゃんが一郎君の動きを制止し、もぞもぞと身体を動かしパンティを脱ぐ。
「純子!」一郎君が喜ぶ。
「何でこうなっちゃうの?馬っ鹿みたい!」と純子ちゃん。
「全部脱げ、純子」一郎君が裸になりながら云う。
「そうね。同じことだもんね」純子ちゃんも脱ぐ。
一郎君は19歳の妹の身体を食い入るように見つめた。手頃な大きさのおっぱい、すべすべの白い肌、こじんまりした陰毛、もちもちした太股。一郎君は妹の身体を引寄せ、やさしく撫で廻した。純子ちゃんの顎を持ち上げ、キスする。純子ちゃんが舌を出す。一郎君はフレンチキスをしながら、妹のおっぱいを揉む。
「やって、お兄ちゃん!」と純子ちゃん。
一郎君はペニスにコンドームを装着し、妹の身体に覆いかぶさった。濡れた膣口にペニスをあてがい、ぐいっと腰を進める。19歳の妹の青い身体に侵入する。お母さんのおまんことは比較にならないほど締まっている。ペニスと肉襞の密着感が素晴らしかった。一郎君がピストン運動を始める。
「ううう、あうーんっ!」純子ちゃんがよがり出す。
一郎君は片手で妹の乳首を刺激し、もう一方の手でクリトリスを擦る。
「わーんっ、おおお!」純子ちゃんが身悶えしてよがる。
一郎君が激しくピストン運動する。
「あわーんっ!」純子ちゃんがイった。
「純子っ!」一郎君も妹の体内でどばどばーっと射精した。

「佐竹さん!」ある日の昼食時間、オフィスに人気がなくなった時に一郎君が佐竹雅子さんに云った。「司会役が告白したら変でしょうね?」
「どうしたの、一体?」と佐竹さん。
「ボク、皆さんの告白聞くと興奮しちゃって、家へ帰るとやらずにいられなくなるんです」
「あなたも?実は私もなの」と佐竹さん。
「佐竹さんは誰とやるんです?」
「ここへ勤める前は父とだけだったけど、最近は弟ともやり始めちゃったのよ」
「ボクもです!ボクも妹ともやり出しちゃって」
「『近親姦をやめよう!』というKKKミーティングの主催者がこれじゃ情けないわね」佐竹さんが苦笑する。
「でも、よかった!ボクだけかと思って悩んでたんです。KKK失格かと思って…」
「ね?あなた本当に近親姦やめたい?」と佐竹さん。
「さあ?いまの状態、快適ですからねえ」と一郎君。
「でしょうね。でも、それがいいこととは思ってない。でしょ?」
「KKKの趣旨を考えると、確かにいいことじゃないですね」
「ね、私と一緒にやめてみない?」と佐竹さん。
「どういうことです?」と一郎君。
「ミーティングで興奮したら私とセックスするの」
「ええっ?」一郎君が口をあんぐりさせる。
「あなた、私嫌い?」と佐竹さん。
「とんでもない!美人だなって思ってます」
「このオフィスでも、連れ込みでもどこでもいいから、二人でセックスしましょ」
「いいですね!」一郎君がタナボタに喜ぶ。
「興奮をしずめちゃえば、家に帰ってもやる気しないでしょ?」佐竹さんが鼻を蠢かす。

こうして、KKKに勤務を始めたら、一郎君のセックス事情はもの凄く好転した。佐竹さんとのセックスは楽しかったが、だからと云って近親相姦とは別物なので、家でのお母さんや純子ちゃんとの交わりはやめられなかった。一郎君は、ミーティング参加者には近親相姦を戒めつつ、自らは近親相姦にどっぷり浸かるという、二重人格のような日々を送っている。それもこれも、彼を近親相姦に目覚めさせたKKKが悪いのだ。




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