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16. 半陰陽の娘

「御馳走さまっ!」奈津美さん(26歳)が云って、みんなのお椀やお皿を流しに集め、前掛けを着けて洗い始めた。
「奈津美、終ったら茶の間に来い。いいな?」とお父さん(50歳)。
「は〜い」と奈津美さん。奈津美さんはオリンピックにも出場したほどのバレーボールの一流選手で、引退した現在はある企業の顔として広報部で働いている。当然体格は立派だが、人好きのする可愛い顔の女性でもある。
お母さん(48歳)が茶の間でお茶を煎れ、三つの湯呑みに注ぐ。
「なあに?何なの?」洗い物を終えた奈津美さんが前掛けで手を拭きながら茶の間にやって来た。
「これを見てくれ」お父さんが茶色の四角い封筒をちゃぶ台に乗せる。
「何です?」奈津美さんが封筒を手に取り、中身を取り出す。写真館で撮ったような男性の白黒写真と、経歴をプリントした書類が出て来た。「あら!」
「専務さんがお前のことを心配してくれてるんだ」とお父さん。「お前もそろそろ時期だ。というか、うっかりすると時期遅れになってしまうかも知れん」
「いいお話よ」とお母さん。「御家庭も教育も申し分なし。収入も充分よ」
奈津美さんは写真や書類をちゃぶ台に置き、俯いて黙っている。
「経歴ぐらい読んだらどうだ?」とお父さん。
「あたし…」と奈津美さん。「お嫁に行けないんです」
「何だと?」お父さんが云う。
「お前!どういうこと?」とお母さん。

「恥ずかしい身体なの」と奈津美さん。
「ど、どこが!」とお母さん!
「あたし、ふたなりなんです…」“ふたなり”とは男女両方の性器を持つ人間(半陰陽とも云う)を指す。
「嘘だ!」お父さんが怒鳴る。「お前は生まれた時も、子供の頃風呂に入れてやった時もおまんこだけだった。珍々などついてなかったぞ!」
「そうよ!ふたなりだなんて馬鹿な…!」とお母さん。
「最近なのよ…」奈津美さんが肩を小刻みに震わせて泣きじゃくる。
「泣いてちゃ分らん。ちゃんと説明しろ」お父さんがきつい調子で云った。

奈津美さんが途切れ途切れに次のようなことを話した。

彼女が所属したバレーボール・チームの監督は、メンバーの体力を増強するため全員に筋肉増強剤の注射を強制した。もちろん、筋肉増強剤の使用は違法であるし、試合前の検査や疑わしい場合は事後の検査も実施され、不正使用が明らかになれば優勝取り消しの処分を受ける。しかし、世界各国はドーピング検査に引っ掛からない新種の筋肉増強剤の開発・製造に邁進しており、そうした工業技術を持つ大国の選手たちはドーピング検査を潜り抜けてセーフ、有名なブランドを使用した小国の選手たちばかりがアウトになるという傾向があった。奈津美さんのチームの監督は、「これは新薬だから絶対安心なんだ」と選手たちを説得し、同時に男性ホルモンも投与した。

チームの筋力は増し、それに比例して勝率も上がった。ところが、筋肉だけでなく奈津美さんのクリトリスもぐんぐん成長し、最初は豆粒大だったものが今や少年のお珍々ぐらい大きくなってしまった。それは筋肉増強剤の主成分アナボリック・ステロイドと男性ホルモンの複合した副作用であった。

「それは性なんとか障害とは違うんだろうな?」とお父さん。
「違います」奈津美さんが云った。「私は心も身体も女であって、性同一性障害とは関係ありません」
「だったら問題ないじゃないか」とお父さん。「男だってペニスの大きい奴もいれば、短小の奴もいる。クリトリスが多少大きくたって結婚に差し支えるものではない」
「でも、垂れ下がるぐらい大きくて興奮すると男性のペニスのように勃起するんです」と奈津美さん。「お前は男か女か?って云われるに決まってます!気味悪がられるだけです!」
「待て待て」とお父さん。「医者には見せたのか?」
「ええ。医師や看護婦から漏れてスキャンダルになるのが恐かったんですけど、一生の問題だし、医師の倫理を信じて診て貰いました」
「うんうん」とお父さん。
「で、どうだったの?」とお母さん。
「医師はたちどころに筋肉増強剤と男性ホルモンの使用を見抜いたわ」
「で、クリトリスは?」お母さんが先を急かす。
「医師が云うには、私のクリトリスは陰核肥大になっていて、普段は小学生男子、勃起すると中学生男子のペニス・サイズだって」と奈津美さん。
「なんと!」お父さんが呆れる。

「治らないのかい?」とお母さん。
「切り取ることは可能だけど、切り取ったらあたしはもう一生性の快感は味わえないって…」奈津美さんがしくしく泣く。
「そんな!お前はこれからの人生なのに…」お母さんもしくしく泣いた。
「あたし、クリトリスを切り取ってまで結婚したいとは思いません!」と奈津美さん。「生涯独身だっていいの。オナニーして生きて行くから」
「お前っ!」お母さんが娘の悲しい運命を嘆く。
「その通りだ」とお父さん。「女盛りにクリトリス無しで気持いい思いもせずに妊娠し、痛い思いだけして子供を産むなんて踏んだり蹴ったりだ」
「そう思う?お父さん?」と奈津美さん。
「ああ。お前の思うように生きろ」お父さんは縁談の一件書類をびりびりと引き裂いた。
「可哀想に…」お母さんが娘を抱き締め、二人は抱き合って「くくく…」と泣いた。

数日後、お父さんが思い詰めたような表情で妻と娘を茶の間に集めた。
「母さんには相談もしないで申し訳ないんだが、お前のクリトリスをわしらに見せて欲しいと思う」とお父さん。
「えーっ?」奈津美さんがたまげる。
「何を云うの、あなたっ!」お母さんも度肝を抜かれる。
「嫌かね?」とお父さん。
「だって…どうして?恥ずかしいわ、あたし」奈津美さんが云った。
「あなた、奈津美はもう子供じゃないの。立派な女なのよ」とお母さん。「もう父親におまんこを見せていい歳じゃありません!」
「別に興味本位じゃないんだ」とお父さん。「小学生のペニスったってサイズは色々だ。話だけじゃ見当がつかん。父さんと母さんが見て、大したことがなければ考え直すことも出来るじゃないか」
「凄く大きいの。だから悩んでるのよ」と奈津美さん。
「お前ね、中学か高校の時、鏡を見てニキビを見つけて『たいへーん!』って思ったことない?」とお父さん。
「あるわ。それがどうしたの?」と奈津美さん。
「でも、誰も『あ、ニキビ出来てるね!』なんて云わなかっただろ?」
「そう云えばそうだわ」
「当人にとっちゃ、ニキビ一つで顔が台無しになったような気がするが、他人にはどうでもいいことなんだ」とお父さん。「お前のクリトリスだってその類いかも知れん」
「ふーん?」奈津美さんが考える。

「母さんや。あんた裸になりなさい」とお父さん。
「えーっ?何であたしが?」お母さんがぶったまげる。
「あんたが脱げば奈津美も恥ずかしくないだろ」とお父さん。「二人のクリトリスを較べることも出来るし」
「あたしだって恥ずかしいわ。嫌ですよ」お母さんが拒絶する。
「娘の一生がかかってるんだ。ちょっと恥ずかしいくらいいいじゃないか」
「そう云われても…」お母さんが困惑する。
「いいわ。あたし脱ぐ。見て」奈津美さんがきっぱり云った。自分を生んでくれた両親に裸を見せるぐらい何でもないと思ったのだ。さすがオリンピックの大観衆の前で度胸をつけた女性だけのことはあった。
「じゃ、あたしも脱ぎますよ」お母さんも渋々つきあう決心をする。

奈津美さんがブラウスを脱ぐ。Dカップのブラからおっぱいがハミ出そうである。紛れもない女の証し。奈津美さんがスカートを下ろす。黒く短いパンティの股間がもっこりしている。奈津美さんがブラをはずす。ぼろんぼろ〜んとおっぱいがこぼれ出る。乳首が上を向いている、形のいい乳房だ。お父さんが思わずごくりと唾を飲む。奈津美さんがパンティに手をかける。いよいよ巨大クリトリスがあらわになるのだ。奈津美さんは、恥じらいから股を閉じるようにしながらパンティを下ろす。パンティを脱ぎ捨て、奈津美さんがすっくと立った。筋肉増強剤と長いスポーツ生活のせいで、二の腕や太股に筋肉が盛り上がっている。奈津美さんが足を開き、股間を曝け出した。
「どれ」お父さんが娘の股間ににじり寄る。
裸になったお母さんもお父さんに並んで娘の股間に見入る。
「うむむ」とお父さん。確かにクリトリスは幼い包茎の少年のペニスのように垂れ下がっている。「これか…」お父さんは小さいと主張することも出来ず、言葉に窮する。
「こんなになっちゃったの?」お母さんは驚きを隠さない。
「こんなもんじゃないの。勃起したらもっと凄いの」と奈津美さん。
「奈津美。ものはついでだ」とお父さん。「勃起した状態も見せなさい」
「えーっ?」奈津美さんがたじろぐ。「あたしにオナニーしろって云うの?」
「あなた、それはいくら何でも行き過ぎよ。可哀想よ」とお母さん。

「自分で刺激するのが嫌なら、わしが舐めてやってもいい」とお父さん。
「駄目よ!」お母さんが間髪を置かず制止する。「父親が娘のおまんこ舐めるなんて、異常です!」
「クリトリスのサイズを検証するためなんだ。性的な動機ではない」
「どういう理由であれ、男が女の性器を舐めるのは性的な行動ですよ」とお母さん。
「そう云うんなら、女同士、あんた舐めてやんなさい」お父さんが妻に云う。
「えーっ?」他人事ではなくなってお母さんが面食らう。
「嫌ならわしがやるぞ」お父さんがお母さんを追いつめる。
「それは駄目」とお母さん。絶体絶命となったお母さんが、仕方なく娘の股間にいざり寄る。
「お母さんに舐めさせるなんて、悪いわ」と奈津美さん。
「そうか。母さんも折角裸になっていることだし、二人で舐め合えばいい」とお父さん。「それなら公平だろ」
「えーっ?」とお母さん。
「えーっ?」と奈津美さん。
しかし、反駁すべき理由も見当たらず、お父さんのアイデアが通った。仰向けに寝たお母さんの上に、69の体勢で奈津美さんが覆いかぶさり、両膝と両肘で身体を支えた。お父さんは畳の上に腹這いになり、レスリングのレフェリーのように娘の股間を凝視する。

奈津美さんがお母さんのクリトリスを舐める。お母さんも娘のクリトリスを舐める。と、見よ!奈津美さんのクリトリスがむくむくと起き上がって膨らみ、ぐんぐん長くなった。小学生のお珍々だったものが今や中学生男子のペニスに成長した。お母さんは目を丸くしながら、娘のクリトリスをすぽすぽし、ぺろぺろする。お父さんは、(女の性器を舐めるのはクンニリングスと呼ばれるが、これはフェラチオと呼ぶべきじゃないか!)と考えていた。確かに、娘のクリトリスはふたなり(半陰陽)に近い。娘が恥じ、隠したがるのももっともであった。筋肉増強剤とホルモン剤の犠牲となった娘が不憫だった。

「ぶぐぶぶ」母親に“フェラチオ”されている奈津美さんがよがる。
「がぶぶ」娘にクンニされているお母さんがよがった。
いつの間にか二人は、クリトリス・サイズの検証を忘れ、快楽を追求し始めていた。
お父さんは起き上がって、娘のおまんこを点検した。お母さんの“フェラチオ”によって、割れ目からは愛液が滴り落ちている。お父さんは指二本の先端に愛液を塗りたくり、娘の膣口にそっと入れる。
「ぶぎゃあ!」突然膣口になにものかが侵入したので、奈津美さんが総毛立つ。
お父さんは指先を下に反らせ、娘の恥骨の裏にあたる膣壁を擦る。
「ぶぐーん!」Gスポットを刺激された奈津美さんが興奮し、激しくクンニする。
「ばごご」お母さんも興奮し、“フェラチオ”に拍車をかける。
これが男女の69であれば、いつかは男が興奮の極に達して射精し、性行為は終了するところである。しかし、女にはそういう終点がない。快感はうねる波のように寄せては返し、高まっては引き、いくらでもその快楽を享受出来る。

「奈津美?」とお父さん。
「なーに、お父さん?」奈津美さんがクンニを中断して応える。
「思うんだが、それだけ大きいクリトリスなら母さんのおまんこに入るんじゃないか?」
「えーっ?」と奈津美さん。
「えーっ?」とお母さん。
女の性器を女の性器に挿入するというのは破天荒なアイデアであった。普通そんなことはあり得ない。しかし、奈津美さんのクリトリスなら可能に思えた。
「気持いいかしら?」と奈津美さん。
「お前は男の快感を味わえる筈だよ」とお父さん。
「でも、このサイズじゃお母さんを満足させられないでしょ」と奈津美さん。
「お前が腰をぐりぐりさせて、お母さんのクリトリスを刺激すればいい」とお父さん。
「そーか」奈津美さんが納得した。

母娘は69の体勢を解き、正常位の体位になった。奈津美さんが男役になってお母さんの股を開き、愛液にまみれた膣口に勃起したクリトリスを埋め込む。
「ううう」可愛いペニスの少年に犯されるような思いで、お母さんが興奮する。
「うむむむ!」奈津美さんが母親の濡れた膣にクリトリスを包まれ、男の快感を味わう。腰を右旋・左旋させる。
「あはーん!」お母さんがよがる。
奈津美さんは腰の左右回転に押し引き運動を交える。「うわわーん!」えも云われぬ快感!
一寸の間寝室に消えていたお父さんが、裸になって戻って来た。妻と娘の性戯に興奮したお父さんは、自分も参加しないではいられなくなったのだ。お父さんは娘のお尻の後ろに位置し、コンドームを着けたペニスの狙いを娘の膣口に定め、ずぶりんこんと埋め込んだ。
「びぎぇーっ!」突如父親におまんこされた奈津美さんが仰天する。奈津美さんは母親と性交し、同時に父親からも性交されている。両親と一気に近親相姦することになってしまった。
お父さんが娘のお尻を揉みながら、ピストン運動をする。お父さんの腰に押された奈津美さんの腰がお母さんのクリトリスを圧迫する。
「あわわーん!」と奈津美さん。
「ひーっ!」とお母さん。
親子三人はペニスとクリトリスで身体を交えながら、喘ぎ、呻き、よがった。三人の興奮が高まり、頂点へと達した。
「むむーっ!」こらえ切れず、お父さんがどっぴゅーんぴゅぴゅーん!と娘の体内で射精した。
「むわわーんっ!」父の絶頂に合わせて奈津美さんがイった。
「うひーっ!」娘の絶頂に合わせてお母さんもイった。

三人は荒い呼吸が収まるまで、裸のまま抱き合って横になっていた。
「ふたなりも悪くないわね」と奈津美さんが云った。「同性婚しようかしら?」
「レスビアンかい?」とお父さん。
「同性じゃ妊娠しないじゃないか。孫の顔を見せておくれよ」とお母さん。
「人工授精すりゃいい。簡単だ」とお父さん。
「じゃ結婚する必要もないんじゃない?」とお母さん。
「そうね」と奈津美さん。あたし、別に好きな女がいるわけじゃないし。このままでいっか」
「そうだよ。わしらとセックスすりゃいいんだ」とお父さん。
「駄目よ。あなたは奈津美とばかりやって、あたしを除け者にするでしょ」お母さんが警戒する。
「そんなことはしない。公平にやる」お父さんが断言した。

お父さんは心臓が丈夫だったので、問題なくバイアグラを処方して貰い、買って帰った。お父さんは、娘と69している妻とおまんこしたり、お母さんと性交している娘と性交したり、ある日はどちらか一方と二人でじっくりおまんこしたりした。奈津美さんは完全に結婚の意思を喪失し、人工授精によって未婚の母となる決意をした。親子三人はその後も仲睦まじく暮らしましたとさ。めでたしめでたし。




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