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09. 強姦するは我にあり

それはとても些細な身体的接触から始まった。

その古い家には、跡継ぎの茂雄さん(46歳)と一人っ子の護君(20歳)だけが二人で住んでいた。茂雄さんは奥さんを亡くしていたので、部屋数の多い家はがらんとして殺風景だった。茂雄さんの妹・佳代さん(42歳)は、夫を亡くしてからアパート住まいをしていたのだが、娘の夏美さん(22歳)が離婚した後、一緒に住むところを探していた。佳代さんは兄に「娘と家に戻って住みたいがどうか?」と打診し、「いつでも来い」という返事を得て、夏美さんと共に実家に戻って来た。四人の共同生活は、ある些細な出来事が起る前まではとても順調かつ平和だった。

ある日、茂雄さんが押し入れで探し物をしていた。妹・佳代さんたちも同じ押し入れに色々な物を突っ込んでいたため、何が何やら分からなくなっていたのだ。
「何探してるの?」と、通りかかった佳代さんが聞いた。
「いやなに、おれの同窓会名簿がどっかにある筈なんだがね」と茂雄さん。
「それ、どんな箱に入ってるの?」佳代さんが聞く。
「確か、佐川急便の箱に入れといたと思うんだが…」と茂雄さん。
「だったら、あの黄色い箱の後ろのが佐川急便の箱じゃない?」と佳代さん。
「え?黄色い箱?」茂雄さんにはよく見えない。
「あれよ、あれ!」佳代さんが兄の背中に乗っかるようにして指差す。
「叔母さん?」通りかかった護君が聞いた。「何してんの?」護君もふざけて叔母さんの背中に乗っかった。そこまではまあよかったのだが、叔母さんの強い香水の匂いを嗅いだ護君のペニスが、突如ぐいーん!と勃起してしまった。
「あんた!」甥の勃起したペニスをお尻の間に押し付けられた佳代さんは逆上した。「何すんの!冗談にも程があるわ!」向き直った佳代さんは、護君の頬をびたーん!と張った。
「痛(いって)え!」護君は叔母さんの暴力を恐れて逃げ去った。

「佳代」茂雄さんが云った。「何もそこまでしなくても…」
「でも…」佳代さんは、陰部に勃起した甥のペニスを押し付けられたんだと説明するのに苦しむ。なかなか口に出せることではない。
「お前、欲求不満でとげとげしくなってんじゃないか?リラックスしろよ」と茂雄さん。
「どういう意味よ?」佳代さんが突っかかる。
「ほら、お前のあそこ、長いこと空き家だろ?」茂雄さんが立ち上がって、妹を振り向く。佳代さんは中年とはいえ、小柄で童顔の男心を誘うようないい女である。「たまには注射が必要なんじゃないか?」
「注射?」佳代さんには飲み込めない。
「おれがやってやる。遠慮するな」茂雄さんが妹を抱き寄せ、そのむっちりした尻に触る。
「兄さんっ!兄と妹ですよっ!汚(けが)らわしいこと云わないで!」佳代さんが両手を突っ張って兄を遠ざける。
「生娘みたいに固いこと云うなよ」茂雄さんは妹の豊満な胸にもお触りする。
「やめてっ!やめないとキンタマ蹴るわよっ!」佳代さんが最後通牒をつきつけた。
「えーっ?」キンタマを蹴られてはたまらない茂雄さんが身を引き、そそくさと去って行った。

佳代さんの娘・夏美さんは母親似の小柄な美人で、明るく気さくな性格。その夏美さんの23歳の誕生日、四人は食前にビールやウィスキーを呑んで祝い、いつもよりは豪華な食事をし、食後に四人は食卓でトランプ・ゲームを始めた。互いに正面に座った人間とペアである。
「何それ!あなた無茶苦茶!」夏美さんが対面の護君の足を蹴る。
「どして?これでいいと思うけど?」護君が自分の足で夏美さんの脚を撫でる。
「あたしにいい手が来てんだから、任せとけばいいの」と夏美さん。
「へー?頼もしいーっ!」護君の足先が夏美さんの太腿を撫で擦る。
「うっふんっ!」と夏美さん。
「ちょっと、あんたたち何してんの?」佳代さんが疑念を抱く。
「いいじゃないか。ここにいるのはみんな大人なんだし…」と茂雄さん。
「そんなことありません!家の秩序が乱れます!」と佳代さん。
「そういうけど、いとこ同士の恋愛も結婚も法律的に認められてるんだぜ?お前がごちゃごちゃ云う筋合いはないよ」と茂雄さん。
「そうよ。お母さん、生真面目過ぎるわよ」と夏美さん。「あたしたち、只じゃれてるだけなんだし…」
「それでも駄目よ。不謹慎だわ」佳代さんは態度を変えなかった。

夏美さんは、家にいる男たちが親戚であるという安心感から、全く警戒心がなく、しょっちゅうノーブラで乳首の凸起が見えるTシャツを着たり、超短いショート・パンツを履いたりした。彼女がソファの上であぐらをかいたり、脚を組み替えたりするとパンティが見える。そういう時、茂雄さんと護君は男同士の連帯感で目配せし合っていい眺めを共有した。

何しろ古いが大きい家なので、夏美さんは結構いい部屋を与えられていた。しかし、古い家ということは仕切りは襖であり、同時にそれは不用心であることも意味していた。

ある日、夏美さんがお出掛けしている間に、護君が夏美さんの部屋に侵入し、タンスを開け閉めして何かを探し始めた。
「うしし」護君は夏美さんのパンティをいくつも取り出した。それらを両頬に当て、護君はうっとりと目を閉じた。
「お前、何やってんだ?」たまたま通りかかった茂雄さんが、姪の部屋にいる息子の姿を見咎めた。
「ああ、びっくりした!」と護君。「おどかさないでよ」
「お前、夏美のパンティ盗んでんのか?」と茂雄さん。
「違うよ。見てただけだい」護君は色とりどりの他のパンティも取り出して見る。
「お前って奴は情けないなあ。洗濯済みのパンティ顔に当てうっとりしたりして」
「だって、夏美さん、挑発的なんだもの。じっくり見たくなるじゃないの」護君が弁解する。
「馬っ鹿だなあ。俺が云うのはだな、洗濯済みのパンティなんてデパートで売ってるものと同じだろってこと」と茂雄さん。
「え?」護君が目をぱちくりさせる。

「ほんとのスケベは、洗濯篭にある使用済みパンティを盗むもんだ。その臭いを嗅いで興奮するんだそうだ」茂雄さんが説明する。
「えーっ?でもそれってバッチィじゃん」と護君。
「馬〜鹿!もし、もしだよ?いまここで夏美がおまんこ舐めてくれって云ったら、お前どうする?」
「えーっ?」護君が考える。
「バッチィからやだって断るか?」茂雄さんが追及する。
「ううん。舐める」
「だろ?だったら、パンティもバッチくない理屈じゃないか」

父子がああだこうだ云ってるところへ玄関の戸ががらがらっと開いた。
「ただいま〜!」夏美さんが戻って来たのだ。
「いけね」護君がパンティをタンスの引き出しにぶち込み、大慌てで閉める。
「あら?」夏美さんが自分の部屋の前で棒立ちになる。「あたしの留守中に、あたしの部屋で何してるわけ?」
「いや、何、大したことじゃない」茂雄さんが云う。
「あーっ!」夏美さんが畳の上に落ちているパンティに気づく。護君が仕舞い損ねたのだ。「護〜っ!お前、あたしのパンティ盗もうとしてんのねーっ?」夏美さんはずかずかっと部屋に入って護君の頭をごちーん!とぶっ叩く。
「痛(いって)えーっ!ひっでえなあ!」護君が頭をに手を当てて次の襲撃に備えながら立ち上がる。「盗もうとなんかしてないのに〜!」護君が必死で云う。
「じゃ、何よ!何でこのパンティが、ここに出てんのよ!」夏美さんが糾弾する。
「そ、それは…」護君は何も云えなくなる。
「夏美」茂雄さんが間に入る。「ただ見たかっただけなんだそうだ。許してやってくれ」
「こんなもん見てどうするの?あんた、変態なの?」夏美さんの怒りは収まらない。
「おれも意見してたとこだ」と茂雄さん。「こんなもん見ても仕方がないって」
「そうよ!」と夏美さんが大きく頷く。
「使用済みパンティを盗んで臭いを嗅ぐのが通だって教えてたとこだ」茂雄さんが云った。
「なにーっ?」伯父さんのとんでもない話に、夏美さんが呆れ果てる。

「なに騒いでんの?」佳代さんが訝し気な表情でやって来た。
「いえね…」夏美さんが事情を話す。
「んまあっ!従姉のパンティを盗むなんて、なんて破廉恥!夏美、護のキンタマ蹴っておやり!」佳代さんが逆上する。
「わかったわ!」夏美さんが護君に近づく。
「待て!」茂雄さんが息子を庇って立ち塞がる。
しかし、既に護君相手にモーションをつけていた夏美さんの膝が茂雄さんのキンタマを直撃してしまった。
「痛(いで)ででででででーっ!!!!」茂雄さんが股間に手を当ててた畳の上をのたうち廻る。
「あらま!」相手を間違えた夏美さんが両手で口を押さえて慌てる。「伯父さん、ごめんっ!」
「くぬ〜っ!」茂雄さんが怨念の篭った呻き声を挙げた。

「お母さん、これ切って?」キンタマ騒動から数日後のある朝、夏美さんが母親の寝室にやって来て、両手を差し出しながら云った。ケーブルタイ(あるいは結束バンド)と呼ばれる硬質ナイロン製の帯で両手が手錠のように括られている。
「あら、何これ?誰かに縛られたの?」佳代さんが驚く。
「うん。でもって犯された」夏美さんが云った。
「えーっ?誰に?護かい、兄さんにかい?」佳代さんが鋏でケーブルタイを切りながら聞く。
「どっちか分かんないの」
「んもうっ!親戚同士で犯したり犯されたり…。夏美、こんな色気違いの家、出て行こう!すぐ!」
「ううん。あたし出てかない」夏美さんが手首を撫でながら首を振る。
「どうして?また犯されるわよ?いいの?」と佳代さん。
「うん!犯されたいの」と夏美さん。
「ええーっ?」佳代さんがたまげる。

夏美さんが犯された一部始終を母親に話した。
娘「ぐっすり眠っていて、いつ誰が部屋に侵入して来たのかは分かんない。目が覚めたら猿ぐつわをされ両手を縛られていて、袋のようなものを頭に被せられてた」
母「まあ!息が苦しいでしょ?」
娘「気分的にはそうだけど、息は出来たわ」
母「足が縛られてないんだったら、蹴飛ばせただろ?」
娘「そ。暴れ馬みたいに無茶苦茶蹴ったの。そしたら首を絞められて殺されるかと思った」
母「んまあっ!」佳代さんが胸の前で拳を震わせる。
娘「殺されるより犯される方がましだから、あたしは抵抗をやめた」
母「仕方ないね」
娘「そしたら、股を大きく広げさせられて、おまんこをしげしげと観察されてたみたいな間があって、何と…」
母「なに?何なの?」
娘「クンニされたの!」
母「えーっ!」
娘「強姦てったら、濡れてなくて痛いのにペニス突っ込まれて、こっちの快感なんか眼中になく、ぴゅぴゅぴゅーん!てのが相場でしょ?」
母「らしいわね」
娘「クリトリス舐められて、膣口弄くられて、相手が誰かも分かんないのに、あたし濡れちゃって…」
母「クンニしてくれる強姦って聞いたことないね」
娘「でしょ?すごく変わってるのよ」
母「家庭内強姦だから、時間たっぷりあるしね」

娘「で、指二本突っ込まれて抜き差しされて、あたし気持ちよくて腰を突き出しちゃった」
母「まーっ!」
娘「それどころか、Gスポット撫でられて、あたし、のけ反っちゃったわよ」
母「なに、そのジースポットって?」
娘「あらやだ、知らないの?クリトリス、Gスポット、ポルチオ性感って、女の性感帯の三役じゃない」
母「へえ?ジースポットってどこにあんの?」佳代さんが好奇心で目を光らす。
娘「恥丘の裏側よ」
母「どういいわけ?」
娘「そうねえ。クリトリスがバイオリンみたいな繊細な響きだとすると、Gスポットはトランペット、子宮口を叩くポルチオ性感はチューバの響きかな」
母「あたしゃ、クリトリスしか知らなかったわ」

娘「あたしのおまんこが愛液でびたびたになったもんだから、ついに相手は起き上がった」
母「いよいよ犯(や)られちゃうのかい?」佳代さんがおろおろする。
娘「そうなんだけど、何かごそごそやってる間があったと思ったら、縛られたあたしの手にペニスを握らせたの」
母「?」
娘「そのペニスにコンドームがしてあったの!それを触らせたかったみたい」
母「へえーっ?」佳代さんが信じられない!という顔をする。
娘「ね?コンドームして強姦って聞いたことある?」
母「ないねえ」
娘「あたし、妊娠の心配が消し飛んでとっても楽な気分になったの」
母「その気持ち判る」

娘「ついにペニスがあたしのおまんこに押し当てられた」
母「何かどきどきしちゃう」
娘「ぶすぶすっと、正体不明の男のペニスがあたしの身体に侵入して来た」
母「正体不明って云うけど、護か兄さんかどっちかだろ?」
娘「でも、どっちだか判んないんだもん、やっぱり正体不明よ」
母「で?」
娘「男はあたしの両方の太腿を抱え上げて、おまんこの位置を高くしたの。これだと、ペニスがGスポット周辺を突き上げるから、もう最高!」
母「強姦されて喜んでるわけ?」佳代さんが呆れる。
娘「男は身体を押し付けてクリトリスも刺激するし、ぎゅいーん!とペニス突っ込んで子宮口は突つくし、とってもテクニシャンなの」
母「ポル何とかだね?」
娘「そ。あたしはよがって、袋の中で『ふんがー!むんがーっ!』って叫んだり、喚いたり」
母「それで、強姦って云うかしらね?」
娘「あたしの合意なしでやってるんだから、やっぱり強姦よ」
母「ふーん?」佳代さんは懐疑的である。

娘「でもって、男はあたしのネグリジェの下に手を滑り込ませて来て、おっぱい揉み揉み」
母「至れり尽くせりじゃないか!」
娘「そうなのよ。乳首の先端こちょこちょされたりして、あたしは『あへあへ』云って、もう狂い死にしそうだった」
母「んまあっ!」
娘「男はついにピストン運動を始めた。あたしと一緒にイくタイミングを計ってたのね」
母「へええ?」
娘「そのピストン運動は最初は規則的で、あたしを燃え上がらせておいたかと思うと、闇雲に滅茶苦茶に突きまくったりして、予測がつかないわけ」
母「…」佳代さんは自分の股ぐらに湿り気を感じた。話を聞いているだけで興奮してしまった。
娘「ある瞬間、あたしはペニスが子宮口にどーん!と突き当たったのを感じて、『ぶぎゃーん!』と叫んで失神してしまった」
母「…」聞いていた佳代さんは、その場にへたり込んでしまった。
二人はしばらく沈黙していた。

「やっぱり引っ越そう!」と佳代さん。「親戚を犯すなんてやっぱり破廉恥。許せない!」
「お母さん?あたし、離婚の理由はっきり云ってなかったけど、性格の不一致なんてもんじゃないの」と夏美さん。
「え?」
「あいつ、とんでもない早漏だったの」と夏美さん。「自分だけイって、ぐーすか寝ちゃうの。性格じゃなくて性の不一致だったのよ」
「んまあ!」佳代さんが驚く。
「強姦されて初めて、イくってどんなことか解ったの。伯父さんだろうと、護だろうとどっちでもいい。あたし、感謝してる」
「夏美!」佳代さんが、何も云えず途方に暮れた。

その数日後。
「お母さん、お願い」夏美さんが母親の寝室にやって来て、また両手を差し出した。前と同じようにケーブルタイで括られている。
「お前、また犯(や)られたの?」鋏を出しながら佳代さんが云う。
「うん!」夏美さんが浮き浮きした顔で云う。「よかったわ」
「また同じ男かい?」と佳代さん。
「分かんない。同じみたいでもあるし、違うみたいでもあるし」夏美さんが考えながら云う。
「伯父・姪なんて駄目よ」と云いながら佳代さんは決意した。娘が何と云おうが伯父・姪のセックスは阻止せねばならない。ただ、性の悦びに有頂天になっている娘をいくら諌めても無駄であろう。佳代さんは一計を案じた。
「夏美?今夜から数日、寝る時だけ部屋変わってくれない?」と佳代さん。
「えーっ?お母さんも犯されたいわけ?」夏美さんがたまげる。
「まあね。あんたの話聞いてたら、何か疼いて来ちゃって」佳代さんが嘘をつく。
「あたし一回損すんの?勿体ないなー」夏美さんが口をへの字にする。
「いいじゃない、一回ぐらい。ね?」佳代さんがごり押しする。

「でも、襲って来たのが伯父さんだったらどうすんの?」夏美さんは母親が近親相姦を嫌がっているのを覚えていた。
「足は自由なんだろ?兄さんだったらキンタマ蹴る」と佳代さん。
「伯父・姪は駄目で叔母・甥はいいわけ?おかしいじゃない?」イけるチャンスを母親に譲りたくない夏美さんが粘る。
「護のキンタマも蹴る」佳代さんが澄まして云う。
「????」夏美さんには理解出来ない。
「ほんと云うと、クンニだけして貰いたいのさ」佳代さんが煙幕を張る。「でも、やらせる振りしなきゃ舐めてくんないだろ?コンドーム着けてる時にキンタマ蹴って逃げる」
「そううまく行くかしら?」夏美さんは懐疑的である。
「だいじょぶ」佳代さんが請け合う。
「強く蹴らないでよ?折れちゃったら、あたし困るから」夏美さんは強姦魔のペニスの心配をしている。

その夜、夏美さんの部屋にやって来たのが護君なのか茂雄さんなのかは定かでない。目出し帽に黒いシャツ、黒ズボンという強姦用定番ユニフォームだから、全く見分けがつかない。男はいつもの手順通り、暗闇の中で眠っている夏美さん(と思われる女性)にペンシル型懐中電灯を使って猿ぐつわし、頭に袋を被せ、両手を縛った。これまでの経験では、夏美さんは抵抗せず強姦に協力的だったから、男はその後の成り行きを楽観していた。彼はパチン!と室内の電灯を点けて、寝間着からはみ出ている女の白い下半身をちらちら見ながら目出し帽を脱いだ。女の寝間着の裾をはだけ、パンティを引っ張り下ろす。そこで男はガビーン!となった。陰毛の生え方が違う。割れ目の色が違う。ほくろが違う。歳が違う。(♪「イミテイション・ゴールド」)どうみても40代のおまんこである。男も明き盲ではなかった。今夜の生け贄は夏美さんではなく佳代さんであることに気づいた。佳代さんもむっちりと熟し切った肉体の持ち主であるからして、やれるなら変化がついて面白い。しかし、男は佳代さんが夏美さんに「キンタマを蹴れ」と指図した危険人物であることを覚えていた。単に強姦されたくて身体を張っているとは思えない。(きな臭い!何かある)男の脳に警戒警報が鳴り響いた。

男は余分のケーブルタイで、佳代さんの両足首も縛ってしまった。佳代さんは得意技のキンタマ蹴りを封じられてしまったことになる。男は、両手両足を縛られた佳代さんを放置して、部屋を出て行ったかと思うと、長いロープを二本持って戻って来た。ロープで佳代さんの右足を縛り、逆の端を右にある三面鏡の脚に廻す。佳代さんの左足もロープで縛り、左側にあるTV台に廻した。佳代さんの足首のケーブルタイをカッターで切る。両方のロープを引っ張る。佳代さんの両足がするすると左右に引っ張られ、佳代さんは否応なく股を大きく広げさせられてしまった。強姦魔は佳代さんの腰の下に枕を差し込んだ。佳代さんのおまんこが上向きになる。もう佳代さんのおまんこは強姦魔の思いのままとなった。

袋を被せられ、手を縛られ、両足を大きく広げさせられた佳代さんは困ってしまった。男を騙して手玉に取るつもりだったのが、まんまと裏をかかれ、彼女の貞操は風前の灯火である。相手が護君なら叔母甥相姦、兄の茂雄さんなら兄妹相姦を犯すことになってしまう。一大事である。しかし、もうそれは避けられない運命であった。猿ぐつわをされているから、叫ぶことも泣き落とすことも出来ない。佳代さんは自分の浅墓さを悔やんだ。だがもう後の祭りだった。

強姦魔は、佳代さんのもじゃもじゃと繁茂する陰毛を掻き分けて割れ目を見出し、がばっと開いた。赤っぽいびらびら、尿道口、膣口が一気に曝け出された。男は膣口周辺を指で弄くりながらクリトリスを舐め始めた。快感に耐えようとしているのか、もっと快感を得ようとしているのか、佳代さんが身をくねらせ、時折びくんびくんと身体をひくつかせる。男は空いている手で佳代さんの太腿を撫でたり、お尻を撫で廻したりする。膣口を弄っている指先に湿り気が感じられた。男は指を一本ぬるりと佳代さんのおまんこに入れる。

佳代さんは、おまんこにペニスを突っ込まれたようにショックを受け、パニックに陥る。しかし、ペニスにしては、いかにも細い。おまんこが期待していたものではない。欲求不満の股間が苛々して、くねくねと蠢く。
男は指を二本にして出し入れする。愛液が溢れてびじゃびじゃになる。男はくるりと指を回転させ、佳代さんの恥丘の裏を探る。Gスポットを探しているのだ。
「ぐふーっ!」猿ぐつわされ、声が出せない佳代さんが鼻息を出してよがった。Gスポットを直撃されたのだ。(ひーっ!これがGスポットなの?いいわん!)佳代さんが思った。(後の一つはポルなんとかね…)佳代さんが期待しちゃう。

前戯は充分と見てとった男は、勃起したペニスにコンドームを装着した。夏美さんには掌に触らせたのだが、獰猛な佳代さんにはペニスを折られる危険があった。そこで、掌ではなく手の甲にペニスを押し当て、ゴムの感触を感じとらせた。袋を被せられた佳代さんが大きく頷く。男は亀頭を佳代さんの膣口に当て、腰を押してぬるぬるずっぷりとペニスを佳代さんの体内に埋め込む。

(ああーっ、犯(や)られてしまった!)佳代さんが身を硬直させる。(兄なのか甥なのか分からないが、ついに近親相姦を犯してしまった!どうしましょ!)

男は腰の回転、ずり上げ、ずり下ろしで佳代さんのクリトリスをいたぶる。腰を落として斜め上方Gスポットめがけてペニスを突き上げ、そのままずどーん!と子宮口に激突させる。
「ふんぎゃーっ!」佳代さんが鼻息でよがる。(やったー!これがポルなんとかか!)佳代さんがずーん!と感じた快感の余韻にひたる。性器と子宮を震源地とする快感の大津波が脳に到達し、倫理や道徳などは消し飛んでしまった。(これが近親相姦?普通のおまんこと変わんないじゃない?てか、並のおまんこより興奮しちゃう!)佳代さんも娘と同じように強姦されるのが気に入ってしまった。

男は、佳代さんの寝間着の帯を解き、前だけ全裸にする。ぼろぼろーん!と乳房が転げ出る。年増の脂の乗った真っ白い裸身。男は二つの乳房を揉む。
「ぐふふーん!」佳代さんが鼻息荒く興奮する。
男は上体を傾けて佳代さんの乳首を吸った。経産婦のたくましい乳首をちゅうちゅう吸い、ぺろぺろし、先端をちろちろ弾く。
「んぐわーんっ!」佳代さんがよがる。
男は膣外に出ちゃうかと思われるほどペニスを引いたかと思うと、どかーんっ!と子宮口まで一気に突撃させる。
「ぎひーっ!ぶぎゃはーっ!」佳代さんが袋の中で白目を剥いて失神した。母子ともに失神する血統なのだ。
務めを終えた男は、ゆっくりとピストン運動をして佳代さんの肉襞でペニスを擦られる快感を味わいながら、女体のあちこちを触りまくって興奮を高めた。ともすればキンタマを蹴りたがる獰猛な女を征服した喜びもひとしおである。次第にピストン運動を早める。我慢汁が顔を覗かせる。女をイかせたいま、我慢する必要はどこにもない。いつでも好きな時に出せばいいのだ。しかし、堪えられる最後の最後まで我慢し、一気に堤防を決壊させるのが最高の快感である。男は、失神し無反応となった死体のような女体を犯しながら、射精の瞬間を極限まで引き延ばす。我慢汁が精液によって押し出された。(もう駄目!)ぴゅぴゅぴゅぴゅーんっ!男が佳代さんの体内で精液を噴出させた。

男たちは女たちを色気違いにした。女たちが色情狂になってしまったところで、男たちはぱたと強姦をやめてしまった。女たちは血の滴るようなビフテキだの鰻だのを男たちに食べさせたが、全く反応がない。頭に来た女たちは、男たちに夜這いをかけることにした。

茂雄さんが寝ている部屋に侵入した佳代さんが、パチンと部屋の明かりを点けた。そして、布団の上から兄の股間に足を当てた。
「兄さん?おまんこしてくんなきゃ、キンタマ踏みつぶす」と佳代さん。
「踏みつぶされたら立たなくなる」と茂雄さん。
「んもうっ!」脅しが通用せず、佳代さんが困窮する。「どうでもいいから、おまんこして!」
「お前、兄と妹じゃやだって云ってたじゃないか」と茂雄さん。
「コンドームしてくれれば、別に問題ないって気づいたの。ね、やって?」と佳代さん。
「一つ条件がある」色情狂となった妹の足元を見た兄が云う。
「なーに?」
茂雄さんは布団を撥ね除けて立ち上がると、寝間着を脱ぎブリーフを外した。半勃起状態のペニスが露出する。
「これを舐めろ」と茂雄さん。
「えーっ!」佳代さんが驚く。
「いやならいい」と茂雄さん。
「舐めるっ!」即座に佳代さんが云った。佳代さんは兄のペニスの前にぺたんと座って、フェラチオを始める。
「夏美とも姦(や)るけど文句云うな」茂雄さんが畳み掛ける。
兄のペニスをぺろぺろすぽすぽしている佳代さんが何度も頷いた。

夏美さんは護君の部屋に侵入していた。
「護ちゃん、おまんこして!」と夏美さん。前は呼び捨てだったのに、今は“ちゃん”付けである。
「やだって云ったら?」と護君。
「お珍々舐めて立たせて、強姦する」と夏美さん。
「あ、それいいね。強姦して!」護君が布団を撥ね除ける。パジャマのズボンが勃起したペニスで突っ張っている。
「やったろーじゃないの!」夏美さんが護君を裸にし、ペニスをしゃぶり出す。
「叔母さんとも姦(や)るぜ。いいね?」と護君。
フェラチオに専念している夏美さんが首を縦に振る。

こうして茂雄さんと護君親子は、この家を二人のハーレムにすることに成功したのだった。ある時は一人で母娘を相手におまんこし、ある時は四人で乱交した。佳代さんは男たちのキンタマを大事にするようになり、一家に平和が訪れたのだった。




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