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14. シャーロック・ホームズの妄想 パート2

その夜、ホームズはパイプをくわえながら、図書館から借りて来た『日本春画大全集』という豪華本をめくっていた。日本文化の研究を始めたらしい。
「今日は少女とおまんこしないのかい?」私が聞いた。
「ワトスン。君は僕の少女とのセックスを好まないようだね。どうしてだい?」とホームズ。
「別に倫理とか道徳的見地からじゃないんだ。初潮前の女の子とのおまんこなんて、動物としての人間の本能に反していると思うからさ」と私。 「性欲は人類を繁殖させる引き金の筈だ。妊娠可能な女が相手でない性交は異常と云うしかないと思うよ」
「子孫を増やすためのセックス?」ホームズが片方の眉を吊り上げた。「そんなものは犬・猫、牛・馬と変わらんじゃないか。人間性の喪失だよ」
「人間性って云うけど、男性がみな子孫を増やすための性交を怠けたら、人類は滅んでしまうじゃないか」と私。
「そんなことはない」ホームズが言下に否定した。「ローマ時代には男色が盛んだった。男色では子孫は増えないが、それによって人類が絶滅したかい?ギリシア時代から現在に至るまで獣姦愛好者も絶えることがないが、これも子孫繁栄とは無縁じゃないか。エジプト時代から記録がある屍姦なんてものは、相手が立派な女だって妊娠する可能性は全くない」
「エジプト時代の屍姦ってほんとかね?」私が興味を引かれた。
「ああ。富裕層の妻や娘が亡くなった時、家長は故人のミイラを拵えたそうだが、亡くなってすぐ遺体を引き渡すとミイラ職人に故人を屍姦されるので、数日置いてから渡したそうだ」
「暑いエジプトで数日置いたら、異臭でとても屍姦なぞする気になれないだろうね」と私。

「僕の見解では、これからの男性のセックスは少女相手か、近親相姦に傾斜して行くと思う」とホームズ。
「そりゃまたどうして?」私が尋ねた。
「コンドームの改良・普及によって、人類は種付けのためではなく、純粋に快楽のためのセックスを手に入れるようになる」とホームズ。「快楽と興奮を追求して行けば、その究極は、これまで社会通念で禁じられて来た少女との性交や近親相姦だ。少女のきついおまんこは最高の快楽をもたらしてくれるからね。身近にやれる少女と云えば、娘や妹だ。かくして、少女と近親相姦は混然一体のものとなるのさ」
「筋が通っているように聞こえるが、牽強付会っぽい気もするねえ」反論出来ない私が、悔し紛れに云った。
「父や母との近親相姦も忌み嫌われて来た最たるものだが、娘にとっての父、息子にとっての母との性交はわれわれが無意識に求めているものでもある」とホームズ。「それに気づいた時には、僕の近親はみなこの世を去ってしまった。近親相姦を味わえなくて残念だ」
「マイクロソフトがいるじゃないか?」私が茶々を入れた。
「あはは。僕は男色だけは御辞退するよ」とホームズ。「こんな話をし、日本の春画を見ていたら一発やりたくなっちゃったが、もう少女を呼ぶには遅過ぎるようだ。寝ようか?」
「寝よう」

翌朝早く、ホームズは電報を打ちに行った。朝食をとると、午前中一杯彼は化学の実験に耽(ふけ)っていた。

午後4時、ミスタ夏目がとことこと階段を上がって来た。ややあって、ホームズの兄マイクロソフトもやって来た。ホームズが打った電報は彼らを呼ぶためだったのだ。
「急に呼び出したりして申し訳ない、ミスタ夏目、兄さん」とホームズが云った。
「何の何の。いつでも参ると云ったではありませんか」とミスタ夏目。
「一体何だね?」訳の分からないマイクロソフトが訝し気に云った。
ハドスン夫人がわれわれに紅茶ときゅうりのサンドイッチを供してくれた。ホームズが頼んでおいたようだ。座が落ち着くまでの間、ホームズは在英日本公使館の事件について知り得た情報を、かいつまんでマイクロソフトに説明した。
「ミスタ夏目の観察と、僕とワトスンの昨夜の議論をヒントに、ある仮説を組み立ててみた」とホームズ。「乱暴なのは百も承知だ。皆さんに頼みたいのは、僕の仮説のどこかに可能性ゼロの綻びがあったら、話をストップさせて検証してほしいということだ。もし1%でも可能性があればパスして貰いたい」
「!!!」私は驚いた。ホームズが仮説を語るということは滅多にないからだ。彼は通常仮説は胸に秘め、証拠を探し求める。「データなしで理論を組み立てるのは重大な過ち」という彼の信念からだ。仮説がデータに裏付けられて真実と判明した時、初めて彼は全てを物語る傾向があった。今度の事件では異なる文化、異なる慣習を相手にしているという認識が、ホームズに異例な手順を取らせているのかも知れない。

「橘公使は、前任者から聞いたか自分で発見したかで、飾りの暖炉は板を一枚引き抜けば、隣室に滑り込めることを知った。この仮定はあり得ると思う」とホームズ。
「…」私もミスタ夏目もマイクロソフトも黙っていた。あり得ないことではないからだ。
「もし、夜中に彼が懐中電灯を手に隣室へ入り込んだら何が目の前にある?」とホームズ。
「寝込んでいる自分の娘の姿だ」と私。
「ミスタ夏目?」ホームズが彼を見つめた。「日本の若い女性はどういうものを着て寝るんです?」
「私の妻や姪などは、日本式の寝間着を着てますね。冬はフランネルのような厚い生地、春・夏は綿の薄い生地の日本風バス・ローブです」とミスタ夏目。「西欧風のパジャマではありません」
「一種のキモノですね?寝乱れると脚が食み出たりします?」とホームズ。
「そうです。帯をしていても下半身が全部露出することもあります」とミスタ夏目。
「セックスに便利ですね」ホームズが笑った。「橘公使は42歳です。彼が面白半分に娘の部屋に忍び込んだ時に、下半身を剥き出しにして寝乱れている娘を見たとします」とホームズ。「彼はどういう態度を取るでしょう?」
「私の娘は小さいので、布団を掛けてやるぐらいしか考えられませんな」とミスタ夏目。
「そう、公使令嬢は16歳で、花なら咲きかけた蕾という感じですから大違いですね。公使令嬢の太腿もむっちりしていることでしょう」とホームズ。
「私にも16歳の娘を持つ父親の気持ちは分からない」と私。「しかし、そんな太腿を見たら相手が娘でもどきん!とするだろうな」
「おれの娘がその年頃だった時期、たまたま下着姿の娘を見てしまったことがある」とマイクロソフト。「おれは恥じ入ったよ」
「勃起したんだね、兄さん?」とホームズ。
「はっきり云うな、馬鹿」とマイクロソフト。

「よろしい。橘公使も『どきん!』としたとしよう。兄さん、娘の下着姿は目に焼き付くもんじゃないかな?」とホームズ。
「ああ、今でもまざまざと覚えてるよ」とマイクロソフト。
「だとしたら、橘公使の目にも令嬢の下半身が焼き付いた可能性は大だ。ここまではいいですね?」ホームズがわれわれの顔を順に見た。「その初めての夜に奥さんが騒いだのか、二回目なのか三回目だったのかは分からない。いずれにせよ、奥さんはかんぬきが掛かったままの部屋から夫が消失したと考えた。実際には公使は隣りのお嬢さんの部屋にいたのだが」
「そういうことか!」私が感心した。ミスタ夏目は口をあんぐり開けていた。
「奥さんがお抱え馭者を起こし、警察に連絡させる騒ぎを聞いた公使は大慌てで夫婦の寝室に戻る。奥さんがレストレード警部と片言で話している最中に、公使は寝ぼけたような顔で『何を騒いでるんだ』とか云って、夫婦の寝室から顔を出す」
「そうに違いないよ!」と私。
「焦るなよ、ワトスン」とホームズ。「この仮説が正しいとして、奥さんはどう考えるだろう?」

「『本当に寝とぼけたのだろうか?』と自分を疑るでしょうね」とミスタ夏目。
「色々考えるだろうが、その一つは『夫が私を騙しているのじゃないか?』という疑念もあると思う」と私。
「同感だ」とマイクロソフト。「奥さんが酔っぱらってもいず、睡眠薬も服んでいないのなら、奥さんは確信を持っていた筈だ」
「僕もそう思う」とホームズ。「奥さん自身もそう云っていたしね。だとしたら、奥さんは時折夜中に夫が横にいるかどうか確認しなかったろうか?」
「あり得るね」と私。
「そうしない方がおかしいくらいだ」マイクロソフトが嗅ぎ煙草を取り出し、上着にこぼれた粉を赤いハンカチで払った。
「そして、ある夜、夫が暖炉をくぐり抜けて戻って来た時に、奥さんがバッと部屋の灯りを点ける」とホームズ。
「わあっ!」ミスタ夏目が叫んだ。
「公使はパニックだね」と私。
「公使が何もせず、ただ娘の下半身を見て来ただけだとしても、申し開きは難しいね」マイクロソフトが煙草を嗅ぎながら云った。

「ミスタ夏目?」ホームズが聞いた。「日本における近親相姦の実態はどんな風です?」
「おいおい。まさか公使が令嬢と?」私がびっくりして云った。
「その可能性はゼロかい?」とホームズ。
「いや、ゼロとは断言出来ないね」私がへこむ。
「えっとですね」とミスタ夏目。「農村部では昔、かなり盛んだったようです。寡婦とその兄弟や伯父、男やもめと姉妹や叔母など。噂になる段階ならまだいいのですが、もし世間に事実が知れたら村から排斥されて暮らしていけなくなります。都市部でも近親相姦はあるでしょうが、隠されていて実態は分からないと思われます」
「大英帝国と変わらんね。ヘークション!」マイクロソフトが嗅ぎ煙草の刺激で大きなくしゃみをした。
「お大事に」ミスター夏目が礼儀正しく云った。
「ありがとう」とマイクロソフト。
「公使ぐらいの年代の男性が、16歳ぐらいの娘と浮気出来るチャンスは?」とホームズ。
「素人相手では無理でしょう」とミスタ夏目。「日本にいる時なら芸者や女郎と遊ぶことも可能ですが、在英日本国公使ともあろう者が、イギリスで少女娼婦を買うわけにはいかんでしょう。バレたら、国の面汚しだとか誹(そし)られてポストから引き摺り下ろされちゃいます」
「政府要人てなあ不便なもんだね」とマイクロソフト。彼は実は政界の重要なポストにあるのだが、表向きは会計監査役に留まっている。

「ここでミスタ夏目の観察が意味を帯びて来ます。令嬢の誕生パーティでは父娘は仲睦まじく手を握り合っていた。ミスタ夏目は、それは日本人の常識を外れた愛情表現だと指摘された。犯し、犯された間柄だったら、そんなことはしない」
「そうです、その通り。こうなると、二人はデキていた可能性が強いです」とミスタ夏目。
「一度寝姿を見ただけでデキるというのは、どうもな…」マイクロソフトが疑念を挟む。
「僕の想像を云わせて貰っていいかい?」と私。「若い娘の下半身のエロチシズムの虜になった公使は、週に一度か二度の頻度で娘の部屋へ覗きに行く。白い太腿を見るだけでは満足出来なくなり、両脚を広げさせてもっこりした股ぐら、生え出した陰毛などを見て興奮したかも知れない」
「それを見ながらマスターベーションしたかも知れん」とマイクロソフト。
「想像するだけで興奮しますな!」とミスタ夏目。
「公使がマスターベーションしていた時、突如令嬢が目覚めた!としたら?」と私。
「ひえーっ!」とミスタ夏目。

「ここで質問です、ミスタ夏目」ホームズが云った。「父親が娘の秘所を懐中電灯で照らしながらマスターベーションしているのを見た日本の若い娘さんは、どんな態度を取ります?」
「先ず衝撃を受けますわな」とミスタ夏目。「日本を代表して重責を担っている尊敬すべき父親が、そんな情けないことをするなんて耐えられない思いでしょう」
「じゃ、軽蔑するわけですね?」とホームズ。
「そうです。しかし、女性には母性本能があります。哀れな父親が望むのなら、身体を与えてもいいという感情が湧くかも知れません」とミスタ夏目。
「おい、ギリシア悲劇にあったじゃないか」とマイクロソフト。「母親から父親を奪おうとする娘の話」
「ソポクレースの『エレクトラ』ですな」とミスタ夏目。
「そうそう、それそれ」マイクロソフトがミスタ夏目の教養に驚く。「エレクトラの心理で、進んで身を投げ出すかも知れん」
「父親を尊敬していれば、あり得るね」と私。

「公使は部屋の灯りを点け、娘のベッドに上がる」とホームズ。「震える手で帯を解き、娘の薄いキモノの前を開く」
「令嬢の全裸姿が現れる」とミスタ夏目。
「下着は着けてないんですか?」と私。
「着けないのが正式です」とミスタ夏目。
「日本ではすぐやれるようになってるんだ。凄いね」マイクロソフトが感心する。
「公使は膨れ始めたばかりの娘のおっぱいを愛(いと)しそうに撫でる」とホームズ。
「接吻が先じゃないかな?」と私。
「16歳の処女だったらドライな接吻でしょうね」とミスタ夏目。
「接吻しながらおっぱいに触ってもいいじゃないか」とマイクロソフト。
「乳首を刺激して『あああ』とか呻いたら、その隙に舌を差し込んで娘の舌を舐め廻してもいいね」と私。
「16と云えば、少女のようであり、女になりかけてもいる時期だ」とマイクロソフト。「まだ少女のような細い身体、それに引き換え肉のついた尻や太腿など、アンバランスな肉体を触りまくりたいところだね」
「もっこりと盛り上がった恥丘やぷっくらした割れ目にも、早く触りたいと気が急くだろうな」とホームズ。
「割れ目を開くと、ピンクの初々しい粘膜が曝け出されるんでしょうな」ミスタ夏目が舌舐めずりする。

「あまりにも清純で美しいおまんこにたまらず、公使は顔を寄せて娘の性器を舐め出す」とホームズ。
「おお、そう来ますか!」とミスタ夏目。
「脂の乗り出したお尻を撫で廻しながらだろうな、当然」とマイクロソフト。
「もうやりたい放題さ。青く若い据え膳なんだ。たまらん!」とホームズ。
「公使の一物はびんびんに勃起して硬直してるだろう」とマイクロソフト。
「もうやっちまうしかないね」と私。「16の処女かあ。きついおまんこでいいだろうなあ」
「ついに父親と娘が性交するんですな?むむむ」ミスタ夏目が興奮して身体を震わす。
「娘の股を開いて、怒張しびくんびくん武者震いするペニスを押さえつけて、娘のおまんこに当てる」とマイクロソフト。
「ぐいっとペニスを突き立てる」と私。
「くそー!」とマイクロソフト。
「『やーん!痛いわ、お父様!』とか令嬢が云うんでしょう」とミスタ夏目。
「公使は、接吻したり乳首を撫でたりクリトリスを弄くったりして、痛みから気を逸らそうとする」とホームズ。
「その後は公使が腕によりをかけて、娘をイかそうとするんだろう」とマイクロソフト。
「これで父娘が手を握り合っていた謎が解けたわけだ」とホームズ。

「しかし、それと殺人未遂事件がどう繋がるんだい?」と私。
「それだ」とホームズ。「ここまでの推論に立脚し、公使父娘(おやこ)は道ならぬ関係にあったと仮定しよう。公使に令嬢を殺す動機はあるかい?」
「ないね」と私。「公使は若い娘とのおまんこに夢中になってる筈だ」
「では、令嬢を殺したくなるのは誰?」とホームズ。
「奥さんですかな?」ミスタ夏目がおずおずと云った。
「ビンゴ!」とホームズ。「彼女以外に令嬢殺害の動機を持つ人間は存在しない」
「あんな綺麗で、か弱い感じの奥さんが?」とミスタ夏目。
「嫉妬ですよ。夫を寝取られた憎悪もある」とホームズ。

「でも、令嬢を殺そうとしたのは二人組の強姦魔だぜ?」と私。「A型とAB型の精液が証拠だ。こいつらと奥さんは無関係だろ?」
「確かに、奥さんは女だから娘を犯すわけにはいかないし、精液も出せないね」とホームズ。
「暗礁に乗り上げたようですな」とミスタ夏目。
「オーケー。先を急がず、われわれの推測を続けようじゃありませんか」とホームズ。
「えーっと、話は公使が暖炉をくぐり抜けて戻って来ると、電気がバッと点き、奥さんが立っていた…というところまででしたよ?」とミスタ夏目。
「奥さんが『隣りで何をしていたのか!』と夫を問いつめるんだろうか?」と私。
「いや、自分の目で確かめるんだろう。奥さんも暖炉の仕切りを外して娘の部屋へ入り込む」とマイクロソフト。
「僕もそう思う」とホームズ。「ところで、われわれは奥さんが自分の娘を殺そうとしたという結果を知っている。それから逆算すると、公使が単に覗きをしたりマスターベーションをしていただけとは到底考えられない」
「父娘でおまんこしたに違いない」と私。
「奥さんが娘の部屋の電灯を点ける」とホームズ。「娘は、父親とのセックスで味わった絶頂の余韻に浸りながら全裸で横たわっている」
「股間に父親の精液が垂れていたかも知れん」とマイクロソフト。
「それが一つ目の精液だ!」と私。

「奥さんの目には、数分前に何があったのか一目瞭然だ」とホームズ。
「カーッとなった奥さんが、憎悪と怒りに狂って娘の首を絞めるのか?」と私。
「待って下さい。首を絞めたのは少年だった筈です」とミスタ夏目。
「小柄な日本女性の身体は、丁度16歳のイギリス少年の体格に見えませんか?」とホームズ。
「えーっ?」とミスタ夏目。
「そういうことかっ!」と私。
「娘を絞め殺した(と思った)奥さんが夫婦の寝室に戻る。不安に駆られ娘の身を案じた公使が娘の部屋へ行く」とホームズ。
「遅かりし、娘はもう死んでいた(と公使は思った)」とミスタ夏目。
「公使は国の名誉のために、妻の子殺しを何とか隠そうと考える」とホームズ。「数ヶ月前の神隠し事件が頭をよぎった。完全な密室にしてしまえば、強姦魔の仕業に出来るかも知れない」
「暖炉の仕切りを入念に戻すんだな?」と私。 「娘の叫び声を聞いたという風情で、廊下から娘の部屋のドアを叩く。当然返事はない。別棟に住む馭者を起こして、二人でドアを壊そうとするが、かんぬきのかかったドアはびくともしない」とホームズ。
「馭者が窓を破って部屋に入ってかんぬきを外し、公使を入れるのか」とマイクロソフト。
「令嬢が全裸で殺されているのを発見し、公使が馭者に命じて馬車で警察に知らせるんですな?」とミスタ夏目。
「しかし、警察が来てしまうと第二の人物が令嬢を犯して射精することは不可能になるぞ」とマイクロソフト。
「ついに核心に突入したようだ。ぞくぞくするね!」とホームズ。

しかし、そう云い放ったホームズは核心には入らず、われわれに肩すかしを食わせた。
「ミスタ夏目?もし、公使夫人が未遂ではあっても娘を殺そうとしたことが明らかになったら、日本婦人として彼女はどういう選択をします?大人しく縛について刑務所に行きますか?」
「これが市井(しせい)の婦人や下等な女であれば刑務所へ行くでしょう」とミスタ夏目。「だが、現在外交官夫人ではあるが、将来政治家としての活躍も期待される人物の妻としては、夫のためにも自分のためにも恥を晒すことなど考えられないでしょう」
「どういうことです?」と私。
「十中八九、奥さんは自殺しますね」とミスタ夏目。「公使も辞意を表明し、後任公使への引き継ぎを終えた段階で、奥さんを追って自殺する恐れがあります」
ホームズも、マイクロソフトも私も愕然とした。
「まるでサムライみたいじゃありませんか?」ホームズが驚く。
「ま、ハラキリこそしませんが、同じようなものです。それが日本人の責任の取り方なのです」ミスタ夏目が厳かに云った。「公使も夫人も間違いを犯し、国の名誉を汚(けが)したとあっては職業的生命は終わりですし、娘と三人での幸せな家庭生活も崩壊し、余生の楽しみもなくなるからです」
「娘への償いをするために生きるという途は?」とマイクロソフト。
「死ぬのが最大の償いなのです」とミスタ夏目。「生き長らえるのは、恥知らずと誹られる国柄ですから」

ホームズは突如解散を宣言した。
「公使夫人と直接話す必要がある」ホームズが云った。「ミスタ夏目、明日朝一番で夫人にアポイントメントをお願いしたい。ワトスン、悪いが君を連れて行かない方がいいと思う。もの凄く微妙な局面だからね」
「分かった」と私。
「うまくやれよ」マイクロソフトが弟を励ました。

翌朝、ホームズは一人で馬車に乗って出て行き、昼過ぎに帰って来た。私はホームズの一寸した興奮を感じ取り、事件解明の進捗状態を知りたい思いで一杯だったが、彼が自ら話そうとするまで待つという長年の習慣を破るつもりはなかった。私たちは何も特別なことは起っていないかのように一緒に昼食をとり、午後、彼は化学実験に熱中し、私は新聞を読んだり、医学雑誌を読んだりして過ごした。夕刻、ホームズは一通の電報を受け取った。彼は満足の笑みを見せた。

夕食後、ホームズは12歳の可愛い少女娼婦を呼び入れてフェラチオをさせ、その後おまんこした。私がハドスン夫人とおまんこしに行こうと階段を下りかけた時、彼が声を掛けた。
「ワトスン。明日は君のリボルバーが要ると思う」ホームズが四つん這いの少女娼婦のおまんこに、尻の方からペニスを抜き差ししながら云った。
「オーケー。ちゃんと弾丸を装填しとくよ。ピストルなんて『四つの署名運動事件』以来だね」私はわくわくしながら云った。

次の日、化学実験に精出すホームズの傍らで、私は入念に拳銃の手入れをし、全ての弾倉に弾を篭めた。しかし、それを持って出るまでには気の遠くなるような時間が必要だった。われわれがハンサム(一頭立ての二輪辻馬車)でベイカー街を後にしたのは午後4時過ぎだったからだ。ホームズは「ブラウンズへやってくれ」と馭者に指示した。ブラウンズはメイフェアにある由緒あるホテルで、最近最上階に五階部分の増築工事を終えたばかりだった。ハンサムが、茶色い油滴交じりの霧のカーテンを押し分けて進む間、ホームズも私も一言も喋らなかった。

ブラウンズに着くと、ホームズはずんずん中に入って行き、フロントなど無視し、エレベーターに乗ってボーイに「五階」と云った。まだぴかぴかの廊下を歩き、真新しいドアの数々を通り過ぎながら、われわれは513号室の前に立った。ホームズがドアをノックした。
「誰?」と女性の声。
「私です。ホームズ」
ドアを開けてくれたのはミスタ夏目で、われわれが部屋に入ると応接セットに橘公使夫人が座っていた。
「ロビーの時計が正しければ、まだ時間は充分あるね。奥様、御気分はいかがです?」とホームズ。
「あたし、心臓がドキドキして…」夫人がミスタ夏目の通訳を介して云った。
「いいですか?奥様は何も喋る必要はありません。言葉が通じない振りをして下さっても結構です」ホームズが噛んで含めるように云った。「単に相手に喋らせておけばいいのです」
「分かりました」と橘夫人。
私が夫人に令嬢の容態を聞き、数日中に退院の運びであることを知った。ホームズが夫人のキモノの美しさを褒めた。夫人は渋く上品な色と模様のキモノの上に、ハオリと呼ばれる短いジャケットを着ていた。それらは夫人の優雅さと色っぽさを絶妙に引き立てていた。こんな美しく熟れた女性を抛っておいて16歳の娘とおまんこする橘公使の気が知れなかった。

5時近くになって、ホームズが立ち上がった。
「ワトスン?僕らはあのウォークイン・クローゼット(人が立って入れる広い納戸)に入るが、僕が君の背中を叩いて合図したら、ピストルを構えた君が真っ先に飛び出すんだ。いいね?その後に僕が続く。ミスタ夏目は最後に出て下さい」とホームズが云った。私とミスタ夏目は無言で頷いた。
われわれは夫人一人を部屋に残し、空っぽのウォークイン・クローゼットに身を潜め、暗闇の中で息を殺して待った。永遠と思われるような長い時間が経過した。
「とんとん」とドアがノックされた。
「誰?」と夫人の声。
「お待たせしました」と男の声。
夫人が立ってドアを開けに行き、男を招じ入れた気配。ホームズはクローゼットの中で音もなくしゃがんで、鍵穴に目をつけて覗く。
「おお、いい部屋ですな。ベッドもふかふかそうだ。むひひ」と男の声。
「…」橘夫人はホームズの指示通り一言も発しない。

「奥さん、そう緊張しなさんな」と男が云った。「余生を刑務所で過ごすことに較べりゃ、たった一回のおまんこが何だって云うんです、え?」
「…」
「何です、手なんか出して?」男が云う。「あ、あの紙切れのことですかい?それは金を貰ったら上げましょう。奥さんも安心しておまんこ出来るでしょうからな、はは」
「…」夫人が、金貨の詰まった袋をどすんと卓の上に置いた物音。
「おお、こりゃ重そうだ。奥さんを信用しないわけじゃないが、中を改めますぞ?」男が金袋の中をかき回してソブリン金貨をじゃらじゃらさせる。「うむ。よさそうだ。じゃ、約束だ」男がポケットから何か紙切れを出して夫人に渡した気配。
「…」
「おや?破いて捨てるんじゃないんですか?そんなものは持ってない方がいいと思うがなあ」と男。
「…」
「奥さんの命取りになっても知りませんぜ?」
「…」
「じゃ、お楽しみといきましょうや。さ、キモノを脱いで!」と男。
「…」
「奥さん、生娘でもあるまいに、そう身を固くしないで。さあさあ!」男が夫人を抱き寄せ、無理矢理キモノを脱がそうとする気配。
「きゃああ!」橘夫人の悲鳴。

「ワトスン!」ホームズが低い声で云い、バッ!とクローゼットのドアを開けて私の背を押した。
私は脱兎のごとく飛び出したものの、クローゼットの闇に慣れた目には室内が明る過ぎて目が眩んだ。仕方なく拳銃を突き出して見当で男を威嚇した。
「動くな!」ホームズが怒鳴った。彼は鍵穴から部屋を覗いていたので、眩しくなかったようだ。「奥様、下がって!」ホームズが夫人に指示した。夫人は脱がされかけたハオリを元に戻す。
私の目がやっと部屋の明るさに慣れ、脅迫者の顔が見えるようになった。震える両手を上げ、目を丸くして硬直しているその男は…レストレード警部だった!

「ホームズさん、一体これは何の真似です?」レストレード警部が驚愕を隠せぬ顔で云った。
「しらばくれるな、レストレード」とホームズ。「ワトスン博士もミスタ夏目も全てを聞いていて証人台に立ってくれる。君の年貢の納め時だ」
「私が何をしたって云うんです?事件関係者と話しちゃいけないんですか?」とレストレード。
「事件関係者を脅して金をせしめ、挙げ句の果てにその人の貞操を穢(けが)そうとするのは犯罪だ」とホームズ。「それだけではない。あんたは死んだと思われていた公使令嬢を屍姦した。これは重罪だ!」
「な、何だと?」レストレードが云う。
「?」私もミスタ夏目も、ホームズの突拍子もない話にぶったまげた。
「あんたは、公使夫人を一目見た時からその美貌の虜になり、横恋慕した。その小型版とも云うべき可愛い令嬢にも邪念を抱いた」とホームズ。「事件当夜、その令嬢が真っ裸でベッドに横たわっているのを見て、むらむらとなり、モルグ行きの死体搬送車が来るまでの数十分を利用して死体を犯したのだ。死体は愛液を出さないものだが、令嬢の膣は誰かの精液で潤っていたから問題なくペニスを挿入出来た。あんたは令嬢の盛り上がり始めたばかりの乳を揉み、尻を揉んだ。しかし、ゆっくり楽しんではいられない。死体搬送車が来る前にイかなければならない。焦ったあんたは令嬢のおっぱいを揉みながら激しくピストン運動をした。そのショックで令嬢は生き返った」
「!」私もミスタ夏目も、破天荒な話の内容に口をあんぐりさせた。レストレードはイタチのような顔を真っ青にしている。
「令嬢は驚いただろう。知らぬ間に見も知らぬ男に犯されていたのだから」とホームズ。「あんたは令嬢に大声を出されたら困るので、首を絞めて令嬢を脅したに違いない。一度絞殺されかけた令嬢は恐怖に戦(おのの)き、大人しくなった。あんたは屍姦ではなく、今度は強姦を楽しんだ」

「う、嘘だ!でたらめだ!」レストレードが手を振り回して叫んだ。
私はピストルでレストレードの心臓を狙いながら、彼の背広の中に手を突っ込み、ホルスターから彼の拳銃を奪い取った。
「あんたは射精し、令嬢の膣内に第二の精液を残した。密室の強姦殺人なのだし、捜査官のあんたが疑われることはないのだから一向に構わなかった」とホームズ。「あんたは令嬢に『誰に殺されかけたのだ?』と聞いた。令嬢は答えなかった。自分を犯した見知らぬ男に、家庭内のいざこざを話したくなかったからだ。あんたは、もし云わなければ首を絞めてもう一度あの世へ送ってやると脅した。実際に首を絞めて見せたかも知れない。令嬢はついに犯人の名を口にした。あんたは公使夫人を脅迫して欲望を満たせる希望を見出して喜んだ。あんたは令嬢に『私を殺そうとしたのは私の母です』と紙に書けと強要した。書かなければ殺すと脅したに違いない。令嬢は一度死んでいたのだから、元通り死体に戻してもあんたにとって何ら不都合はないからだ。令嬢は云われた通り紙に書いた」
「…」レストレードは身体をぶるぶる震わせていたが何も云わなかった。
「ミスタ夏目。夫人から紙を貰って読み上げてみて下さい」ホームズが云った。
ミスタ夏目は日本語で公使夫人に何か云い、最前レストレードが夫人に渡した紙切れを受け取った。
「日本語で、『私を殺そうとしたのは私の母です』とあります」ミスタ夏目が読み上げた。
「あんたはこれを材料に公使夫人を脅し、金をせしめ、夫人の肉体を自由にしようとしたのだ」ホームズが云った。
「まだありますよ、ホームズさん」とミスタ夏目が口を挟んだ。
「え?」ホームズが驚く。
「『この紙を持っている男は私を犯しました。そして、本当に私を殺すと脅しています。菫(すみれ)』これで終わりです」
「う、嘘だ。出任せ云うな!」レストレードが怒鳴った。
「はははは」ホームズが笑った。「あんたは一巻の終わりだな、レストレード。令嬢は日本語が読めないあんたの裏を書き、あんたを告発したんだ。16歳にしちゃ素晴らしく頭が切れるじゃないか」

「俺が刑務所に行くんなら、公使夫人を道連れにしてやる!」とレストレード。「彼女が娘を殺そうとしたのは間違いないんだからな」
「僕はあんたを刑務所に送ろうとは思わない」とホームズ。「そのつもりだったら、ここに最初からホプキンズ警部を呼んでいるところだ」
「え?」レストレードが怪訝な顔をする。
「あんたはスコットランド・ヤード(ロンドン警視庁)の面汚しだ。英国の恥でもある」ホームズが汚らわしそうに云った。「僕はもうあんたの顔を見たくない。あんたにはアイルランドなりアメリカなりに消えて貰いたい」
「?」レストレードが驚く。令嬢への屍姦、強姦、脅迫、夫人への恐喝未遂、強姦未遂をホームズが見逃そうというのが信じられなかったのだ。
「あんたの罪を暴けば、公使一家の罪も暴かなくてはならない。英国の恥と日本の恥が俎板に乗っているわけだ」とホームズ。「僕はどちらの恥も公にしない方が両国のためにいいと思う。あんたが大人なしく消えてくれれば、それが一番だ」
「ほ、本気なのか?」レストレードが疑念と安堵を搗き交ぜたような顔で云った。
「ああ」とホームズ。
「だったら、俺は消える。俺を探さないでくれ」レストレードが去ろうとした。
「これを返そう」私が云って、彼に拳銃を手渡した。
レストレードはそそくさと去って行った。

「どう思う、ワトスン?」ホームズが聞いた。
「屍姦とは驚いたね。想像を絶する事件だ」と私。
「僕の格言を覚えてるだろ?ありえないことを除外すれば、残ったものがありそうもないことであったとしても、それが真実に違いないのさ」ホームズがお得意の台詞を吐いた。
「しかし、レストレードを告発するあの紙切れを書いた令嬢が、その後記憶喪失になるというのが解せないが…」と私。
「もちろん、警察官による屍姦あるいは強姦が明るみに出ることを恐れたレストレードが、令嬢の首を絞めながら『バラすと殺す!』と脅したんだ。二度も絞殺されかけた令嬢は哀れにも記憶喪失になってしまったのだろう」とホームズ。
「最終審裁判所たる君の裁きには賛成だ」応接セットに腰掛けた橘夫人に、ミスタ夏目が日本語で仔細を伝えている様を横目で見ながら、私が云った。「願わくば令嬢の記憶が戻らず、一家の幸せが続くといいが…」
「公使が今後令嬢とセックスしないとしても、夫人は夫の近親相姦の過去を許せるものだろうか?」とホームズ。
「許せないだろう。しかし、夫人も嫉妬による殺人未遂の罪を夫に知られているわけだから、どっちもどっちだね」と私。
「ホームズさん!」橘夫人はミスタ夏目の説明で万事うまく収まることを知って、頬を紅潮させて近寄って来た。「何と御礼を申し上げればいいか…」夫人は深々と日本風のお辞儀をした。
「いやなに…」ホームズは、夫人のお辞儀の仕方に感銘を受けた表情をした。言葉による感謝や賞賛に慣れているホームズにとっては、夫人のボディ・ランゲージの方が遥かに印象的だったようだ。「御一家のためによかれと思ってしたことです」
「私に日本国を代表する資格はございませんが、お蔭さまで国の恥を曝さずに済みそうです」と夫人。
「奥様?個人的なことをお聞きしてよろしいですか?今後のことが気掛かりなので」とホームズ。
「は?何でしょう?」夫人が訝る。
「御主人の不行跡に耐えられず、離婚などを考えておられるのでしょうか?」ホームズがおずおずと聞いた。
「まあ!何をお聞きになるのかと思ったら」夫人が驚いた。

「御免なさい。失礼な質問を撤回します。お許し下さい」ホームズが頭を下げた。
「いいえ、ホームズさん。いいんですの」と橘夫人。「主人はあたしに飽き、娘の若い肉体に溺れてしまったのです。あたしが夫を取り戻すことは不可能でしょう。いえ、もし夫が私に手を出そうとしても、もう不自然です。私はちっとも嬉しくありません」
「じゃ、やはり離婚なさる?」とホームズ。
「いいえ。離婚はしません」と橘夫人。「夫と娘の関係を許し、その代わりあたしも英国紳士たちとやりまくりたいと考えています」
「えーっ?」ホームズが驚いた。
「あのー、私も英国紳士の端くれですけど…」と私が夫人に云った。
「先生は資格ありますわ。ね、この部屋の豪華なベッドを使わないなんて勿体ないと思いません?」と夫人。
「あのー」通訳を中断したミスタ夏目が口を挟んだ。「英国滞在中の日本紳士は駄目ですか?」
「あら?夏目センセも資格充分よ。ホームズさん、あなたは?」と橘夫人。
「ありがたいですが、僕は遠慮します」とホームズ。
「奥さん、ホームズは少女が好みなんです」と私。
「まあっ!あたしみたいなお婆ちゃんじゃ立たないんですのね?」と夫人。
「いえ、そんな!ただ、あの、その…」据え膳を断って夫人の気を悪くさせてしまったかと、ホームズがあたふたする。

「ホームズさん?」と橘夫人。「じゃ、退院したらあたしの娘とおやりなさい。ホームズさんのお蔭で一家が助けられたことを、娘によく云っときますから」
「えーっ?お嬢さんがやらせてくれますかね?」ホームズの顔が明るくなる。
「主人には内緒です。娘もホームズさんとやれば、いい英国土産になるでしょうし」と夫人。
「じゃ、ここから聖バーソロミュー病院に直行して、お嬢さんに挨拶しときます」
「あ、それはいいアイデア!」と夫人。
「では皆さん、御機嫌よう」ホームズがわれわれに微笑み、軽やかな足取りで出て行った。

橘夫人がキモノを一枚一枚脱ぐ姿を見ながら、私とミスタ夏目も裸になった。正直云うと、私はミスタ夏目と一緒に裸になることを恐れていた。なぜなら、『日本春画大全集』で見た日本人男性のペニスは野球のバットのように太く長くて、そんなものと私の粗珍を橘夫人に比較されたくなかったからだ。しかし、ミスタ夏目のペニスは私のと変わらぬサイズで、私が劣等感を抱くような代物ではなかった。ベッドの上の橘夫人の真っ白い肌と黒い陰毛の茂みを見て興奮した私とミスタ夏目は、われ先にと夫人の身体に飛びつき、夫人の前と後ろから身体を撫で廻し、舐め廻し、ペニスを夫人の肌にぐりぐり押し付けた。そして、私たちは仲良く交互に橘夫人の熟した肉体に怒張したペニスを埋め込み、夫人に歓喜の歌を唄わせ、彼女の体内に二つの血液型の精液を迸(ほとばし)らせたのだった。




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