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28. 鞍馬天狗

夜。京都下鴨神社近くを流れる高野川に沿った道を二人の浪人が歩いていた。そこへバラバラッと20数名の浅葱色にダンダラ模様を白く染め抜いた羽織・袴の集団が飛び出した。
「おめらは桂小五郎と坂本龍馬だっぺ。あのよー、わしらは幕府の転覆を謀る逆賊を捕らえる新撰組でよ、わしは筆頭局長の芹沢 鴨だど」と、先頭の背が高くでっぷり太った男が茨城弁で云った。「おめらが大人しく縛(ばく)につけばいがっぺが、抵抗すっと、どーなっか知んねど」芹沢 鴨が云う。
「なにい?」桂小五郎は柳生新陰流の達人である。抜刀出来る体勢で油断なく身構える。「鴨が恐くて鴨鍋が食えるか!」
「新撰組なんぞ、なんちゃじゃない(どうってことない)」坂本龍馬も北辰一刀流の免許皆伝の腕前である。
二人は背中を合わせ、すらりと刀を抜いて、にじり寄る新撰組隊士たちに身構えた。
「桂っ!それがし新撰組副長・土方歳三。天然理心流をいささか」土方歳三が刀を構えて桂小五郎の前に進み出た。
「坂本!おれの名は沖田総司。行くぜ!」沖田総司が坂本龍馬に対し、平正眼で構えた。
「面白い!いざ!」坂本龍馬が云い、「でやーっ!」と沖田総司目掛けて切り掛かった。
土方歳三が「うりゃーっ!と桂小五郎に攻め寄る。桂小五郎がバチーン!と土方の剣を跳ね返す。新撰組隊士たちは、新撰組きっての剣豪二人と勤王の志士たちの闘いを固唾を飲んで見守る。「ガシッ!」、「チャリーンッ!」と剣戟の響きが鳴り響き、「どりゃーっ!」、「ぐぬーっ!」などという叫びが闇をつんざく。

その時、パカラッ、パカラッ!と蹄(ひずめ)の音がし、「タアーンッ!」という銃声と共に、黒い宗十郎頭巾に黒の着流し姿の侍が白馬に股がって現われた。侍はもう一頭の馬を後ろに引いている。
「な、なにやつ!」新撰組隊士たちが黒覆面の侍に身構える。しかし、覆面の侍が短筒(拳銃)を構えているので、切り掛かることは出来ない。
「桂さん、坂本さん」と覆面の侍が云った。「ここは拙者にお任せを…」
「天狗殿、御心配には及ばぬ」と桂小五郎。「それがし、練兵館塾頭を務めた身。京都のごきぶり・新撰組を叩き切って御覧に入れる」
「それがしもかつては千葉道場塾頭。幕府の犬めらを根絶やしにしてくれるわ」と坂本龍馬。
「おめが鞍馬天狗げ?」芹沢 鴨が口を出す。「よーし、三人まとめてぶち回してくれっど」芹沢 鴨が抜刀した。
馬を下りた鞍馬天狗が「ダーン!」と芹沢 鴨の足元に発砲する。豪胆な芹沢鴨も怯んで一歩下がる。「桂さん、坂本さん」と鞍馬天狗。「お二人は日本の未来のために命を捧げるべきお方。こんな無頼の徒相手に怪我でもされたら、日本の夜明けが遠のくではありませんか!」鞍馬天狗が意見する。
「むむ…」桂小五郎には返す言葉がない。
「左様…」坂本龍馬から殺気が消える。
「さあ!」鞍馬天狗が一頭の馬の手綱を桂小五郎に渡す。
「しからばご免!」桂小五郎が馬に飛び乗る。坂本龍馬がその背に飛びつく。
「いずれまた」鞍馬天狗が二人の乗った馬の尻をパーン!と叩く。馬は一目散に駆け出して消えて行った。
鞍馬天狗は短筒で新撰組一同を制しつつ、自分も愛馬に股がる。「芹沢さん、またお会いしましょう」そう云うと、天狗は馬に一鞭くれ、パカラッ、パカラッ!という音を残して去って行った。

その夜、鞍馬天狗は最近の隠れ家としている梅月院という寺に戻って行った。頭巾を取ると、前髪を伸ばし、鼻筋が通り、爽やかな目をした色白の長い顔が現われた。
「お帰りなさーい!」寺の玄関に杉策(12歳)が駆け寄って来て、天狗が脱いだ雪駄の向きを直して揃えた。杉策は御用聞・隼の長七郎の副業である子供角兵衛獅子の一員だったのだが、親方があまりにもひどい折檻をするのを見兼ねた天狗が助け、この寺の雑用係をさせている。「お風呂湧いてま〜す」と杉策。
「おお、ありがとう」天狗はそのまますたすたと風呂場へ向かった。

翌朝、天狗と杉策は和尚の部屋に呼ばれた。
「倉田さん」和尚が云った。ここで天狗は倉田典膳と名乗っている。「この杉策をどうなさる?坊主になるのでなければ、早く何か手に職をつけさせにゃあかんやろ」よく肥えた和尚が慈愛に満ちた顔で云う。「追い立てるわけやない。いつまでおってくれてもええのや。しかし、この子の将来を思うとなあ…」
「仰せの通り。拙者も案じおり申す」と天狗。「この子が女なれば、拙者顔見知りの舞妓に預け、修行をさせたいところですが、男の子ですからな…」。
「寺の出入りの大工か左官屋に預けるという手もあるがのう…」と和尚。
「やだ!おいら、小父さんと一緒にいたい!離れたくない!」杉策が天狗に着物の袖にしがみついて叫ぶ。孤児(みなしご)となって以来、初めて親切にしてくれた天狗を、杉策は父と慕い、師とも仰いで、死ぬまで尽くす覚悟をしていた。
「むむ…」和尚が天を仰いだ。
天狗も顎を撫で廻して沈黙した。

その夜、天狗の寝所に杉策が忍び入った。杉策は天狗の布団をまくって滑り込む。
「な、なんだ、杉策?」天狗が驚く。「おっ母さんの夢でも見たか?」
「ううん。抱いて、小父さん!」杉策が天狗にしがみつく。
天狗が杉策を抱こうとしてぶったまげた。杉策は裸だった。天狗が掛け布団を撥ね除けた。月明かりに杉策の白く細い身体が浮き上がる。天狗の目がふと杉策の股間に向けられた。そこに男根はなく、なんと割れ目があった!
「ん?なんだ、これは!」物に動じないことを誇りにしていた天狗が動転した。(杉策は、おまんこがある少年なのかっ!)
「小父さん!あたい、本当は女なんだ。杉乃っていうの」
「?」天狗がぽかんとする。「じゃ、お前は男装していたのか?」
「角兵衛獅子の親方が孤児(みなしご)のあたいを拾ってくれた時、男にしたの」と杉乃。
「隼の長七郎が?なんでまた?」不可解である。
「…」杉乃が黙る。何か辛そうなことがありそうだ。
「しかし、角兵衛獅子の仲間の少年たちに気付かれなかったのか?」
「いつも親方と一緒にお風呂に入ってたからね。立ち小便出来ないのが辛かったけど」

「親方と一緒に風呂?女の子のお前とか?」天狗が眉を顰(ひそ)める。異常である。
「親方は毎晩お風呂であたいに背中を流させた後、あたいと…」杉乃が鼻を啜る。「おまんこしたの」
「なんと!」天狗が仰天する。(たった12の女の子と?)
「親方は前々から子供とやりたがってたんだけど、おかみさんに知れたら大変だから我慢してた。あたいを男にしておけば、おかみさんにもバレないと思ったみたい」と杉乃。
「お前が苦しめられたのは折檻だけではなかったのか。可哀想に」天狗が杉乃の顔を撫でる。
「小父さん、あたいとおまんこして!」杉乃が天狗の胸を揺さぶる。「親方とは嫌だったけど、小父さんには可愛がって貰いたいの!」
「ば、馬鹿なっ!余計なことを考えるでない。子供は子供らしくするものだ」天狗が杉乃を叱りつける。
「あたい、もう子供じゃない!小父さん、おまんこしたくないの?やれる人いるの?」と杉乃。
「いる。祇園の舞妓でお染という女だ。わしに惚れてるから、いつでもやれる」と天狗。
「なーんだ、つまんないの」杉乃が天狗の脇腹を抓る。
「イテテテ!さ、あっちへ行って寝なさい」天狗が杉乃を追い出した。

杉乃に誘惑された翌日、天狗は祇園にある萬寿寺へ出掛けた。そこの愛染堂の裏手の一本の木に結び文を括り付けるのが舞妓のお染との連絡法であった。昨夜杉乃のおまんこを目にしてから天狗は発情していた。お染とやりたかった。普通は、数日後の逢い引きについて結び文で可能性を相談し合うのであって、いきなり今日会いたいというのは無茶苦茶である。しかし、天狗は従順なお染が来てくれることを願いつつ、旅館・沼田屋に入って酒肴を注文し、ちびりちびりと飲みながら待った。
「まあ、旦那はん、えらい済んまへん、おそなりまして」舞妓のお染が入って来た。歳は18ぐらいであろうか、「おふく」と呼ばれる若い舞妓の髪型に花簪、やや四角い顔に大きな目と口が特徴の魅力的な娘である。
「おお、わしこそいきなり会いたいなどと申して相済まぬ」と天狗。
「そんなこと云わんと!うち、うれしーんどす」とお染。「旦那はんはせわしない身体やから、会(お)うてくれはる時に会(お)うとかんとあかんおもてますん」天狗の傍に座ったお染が徳利を取り、天狗にお酌する。
「よく抜け出して来(こ)れたな」と猪口を差し出しながら天狗がお染を見つめる。
「へえ。京舞のお稽古の日どしたやけど、お腹痛い云うてズルして来ましてん」
「ではお腹の薬をやろう」そう云って、天狗はお猪口の酒を口に含み、お染の身体を抱き寄せて口吸い(接吻)をし、お染の喉に酒を流し込んだ。
「ひゃあ!おおきに。なっと、おいしいお薬どすな」とお染。

「お染、お前もあまり時間がないであろう。積もる話はやりながらいたそう」天狗が立ち上がって着ているものを脱ぐ。
「んまあ!可愛がってくらはるんどすか?」お染も立ち上がってしゅるしゅると帯を解き、着物を脱いで全裸になった。
天狗は部屋の隅に積んであった布団をばばっとと広げ、それにお染を押し倒す。
「ひえーっ!」お染が天狗の性急な欲情に面食らうが、自分を求めてくれる男のひたむきな愛情と解釈し、大きく股を開く。
天狗はお染の股ぐらに膝を突き、お染にのしかかって御飯茶碗を伏せたような両の乳房を揉んだ。その時、突如天狗の脳に昨夜目にした杉乃の少年のような平らな胸が蘇った。天狗はお染の乳を揉みながら、杉乃の平らな胸を撫でる感覚を得ようとしたが、無理であった。天狗はお染の丸く豊かな尻を撫でながら、杉乃のまだ青い尻の感触を想像しようとした。天狗はお染の股間に手を伸ばした。お染のこじんまりと生え揃った陰毛が指に絡まる。天狗は杉乃ののっぺりもっこりした無毛の恥丘を思い出した。

天狗はお染の乳首を舐めた。
「あああ」お染が感じる。
天狗は乳首を軽く噛んだり、べろんと舐め上げたり、つんつん弾いたりする。
「あーんっ!」お染がよがる。
天狗は身を沈め、お染の股間に這いつくばり、お染のおまんこに見入った。杉乃の大陰唇はぷっくらと白く膨れて深い割れ目を刻んでいた。隼の長七郎に毎夜のように犯されていたとはいえ、まだあどけなく汚れなきおまんこであった。天狗がお染の割れ目を左右に開くと、赤っぽく濡れた蛤の身が露出した。12歳の杉乃の蛤の身はどんな色なのか?天狗は愛液を垂らしているお染の膣に指を入れた。交合(性交)のように指を抜き差しする。
「うっふーんっ!」お染が呻く。
天狗はお染の陰核(クリトリス)を舐める。つんつんぺろぺろべちゃべちゃと舐める。舐めながら指で膣内を刺激する。
「わはーんっ!」
天狗はお染の体内で指を蠢かしながら、杉乃のおまんこについて想像しないではおられなかった。お染のおまんこよりはきつい筈だ。だが、どれほどきついのか?

「旦那はん、早(はよ)うやって!おまんこしておくれやす!」お染が催促する。
「うむ」天狗はお染の股間に膝を突き、天狗の鼻のように勃起した陰茎をお染の膣口に当てる。ぐぐっと腰を押し、ずぶずぶっと陰茎を突っ込んでお染と性器を交えた。
「むはーっ!」お染が満足の溜め息を漏らす。
天狗はお染と恥骨同士を擦り合わせ、お染の陰核を刺激する。
「あはーっ!むおーっ!」お染が腰を突き出して、激しい交合を望む。
天狗はお染のおまんこに摩羅の抽送(ピストン)運動を始めたが、ふと、杉乃と交合したらどうなのか?と想像してしまった。12歳の幼い身体に乗っかり、きついおまんこに男根をぶち込んだら?隼の長七郎は毎晩杉乃との交合を楽しんだと云う。(きっと癖になるほどいいものに違いない)
天狗が上の空であることにお染が気付いた。「あんさん!何(なん)をぼんやりしたはるんどすか?他(ほか)ん女(おなご)んこと考えてるんではおまへんどすか?かなん人(いやな人)!」
「い、いや」お染に詰(なじ)られた天狗は、お染をイかせるべく真面目にやり出した。

お染と別れた天狗は、祇園の人混みの中を梅月院に向かって歩いていた。覆面は無しで素顔のままである。
「待てっ!動くなっ!」と天狗の背後で怒号がした。
天狗がくるりと振り向くと、一人の侍が一人の少年を捉まえたところだった。天狗は自分に対する攻撃ではないことを知って肩の力を抜いた。
「こやつ、新撰組局長・近藤 勇の懐中物を掏って只で済むと思っているのか!不埒者めがっ!」近藤 勇が刀に手を掛けた。近藤 勇は吊り上がった眉に、目尻が吊り上がった細い目、目から下がやけに長い、一寸見凶状持ちのような顔の男。
「お待ち下さい!」天狗が近藤 勇に呼びかけた。弱い者苛めを見過ごせない性分なのである。「見れば、まだ十歳になるかならぬかの頑是無い子供。許してやるわけにはいきませぬか?」
「ならぬな。形(なり)は小さいが、こやつ一端(いっぱし)の掏りの腕を持っておる。こんな奴を生かしておいては世のためにならん」と近藤 勇。
「では、拙者にこの者を預けては下さらぬか?拙者、誠心誠意この者を真人間に立ち返らせて見せましょうほどに」と天狗。
「貴公、何者だ。先ず名を名乗られい!」近藤 勇が息巻く。
「これは失礼。名乗るほどの者ではないが、拙者倉田典膳と申す」
「なにい?倉田?」近藤 勇が天狗の紋付の「天狗の羽団扇(はうちわ)」の紋に気付く。「いつぞや同輩の芹沢 鴨に一杯食わせたのはお主か?」
「その倉田であると申し上げたら何と召さる?」と天狗。
「この子供掏りの命は、われらの一騎打ちの真剣勝負の勝敗に委ねようと思うが、どうだ?」と近藤 勇。
「談合で済ますわけには参らぬか?」
「否!」
「やむを得ませぬな。して、刻限と場所は?」
「明日の寅の下刻、場所は東寺」寅の下刻は午前四時である。
「承知仕った」天狗が云った。近藤 勇は掏りの少年の襟首を掴んで壬生の新撰組屯所の方に引っ立てて行った。

梅月院に向かいながら、天狗は考えていた。近藤 勇は天然理心流宗家四代目であり、江戸では道場主を務めていた。生半可な相手ではない。真剣勝負である以上、近藤 勇を倒さねば自分が殺される。勤王の志士たちを助けて、日本の夜明けを希求して来た身だが、その一歩手前で死ぬかも知れぬ。無念であった。お染と交わったばかりだというのに、天狗の男根が勃起した。人間、死を考える時、否応なく熱く生を切望し、それは性行為の欲望へと変貌する。近藤 勇との一騎打ちを明日に控えた天狗は、最後になるやも知れぬ一発をやらずにはおれなくなった。

「お帰りなさ〜い!お風呂湧いてまーす」まだ男の形(なり)をした杉乃が出迎えた。
「杉乃。背中を流してくれ」天狗が云って、ずんずん風呂場へと向かう。
「はいっ!」男と風呂に入ればどうなるか経験済みの杉乃の顔がぽっと赤くなった。杉乃が小走りに天狗を追う。

「わしがお前の身体を洗ってやる」風呂場で天狗が云った。蝋燭の瞬く光の中で、杉乃の12歳の白い身体が揺らめく。天狗は杉乃の平らな胸、二つの乳首に触れ、お腹やお尻、おまんこを洗い、ざあざあと湯をかけた。「さて、角兵衛獅子だった時、隼の長七郎はお前と風呂場でどうしたんだ?」
「親方はこうしろって云ったの」と云って杉乃が天狗を立たせ、その前に膝を突いて天狗の陰茎を舐め出す。
「か、かような真似を…」子供の口ですぽすぽされ、可愛い舌で包皮の付け根の性感帯をぺろぺろされ、天狗は天にも昇る快感を味わう。「やめてくれ。出ちまう。親方はお前の割れ目は舐めなかったのか?」
「舐めたよ。あたい、気持ちが良くて声が出ちゃうんで、手拭いを口に入れさせられて」と杉乃。
「よし、小父さんも舐めてやる。手拭いは要らん」天狗が云い、杉乃を風呂桶に寄りかからせ、膝立ちして杉乃の両脚を開いた。無毛の真っ白い大陰唇を開くと、杉乃の蛤の身は薄桃色であった。天狗はその新鮮さに驚嘆した。天狗が杉乃の陰核を舐め出す。
「あはーん、あっはーんっ!」杉乃がよがる。
天狗は杉乃の膣口を探った。早くも愛液が漏れ出ている。もはや処女ではないので、天狗は遠慮なく杉乃のおまんこに指を突っ込み、肉襞をぐりぐり擦った。
「わはーんっ、ひーっ!」杉乃が快感に身をよじる。
「それから親方はどうしたのだ?」天狗が尋ねる。
「おまんこしたの」そう云って、杉乃が天狗に背を向け、風呂の縁に手をついて尻を突き出す。

天狗の前に可愛い菊の御紋と膣口が曝け出された。天狗は杉乃の丸い尻を撫で、膣口に指を入れた。
「あうーっ!」杉乃が呻く。
「小父さんもおまえとやりたい。よいか?」と天狗。
「いいも悪いもないよ」(ここまで興奮させといてやめないでよ!)「やって!」と杉乃。
「うむ」(いよいよ12歳の少女と交わるのだ!)天狗の胸がどきどきする。天狗は勃起した一物を杉乃の薄桃色の膣口に当て、腰を突き出す。お染のおまんこのようにぬるっとは入らず、かなり抵抗がある。腰をぐいっと押す。
「むむーっ!」杉乃が呻く。身体に擂り粉木を突っ込まれる気持ちがする。
天狗は杉乃の腰を両手で押さえ、ぐいぐいと男根を捩じ込む。天狗の額に汗が浮かぶ。
「ぐふーっ!」体内に天狗の長く太い男根を押し込まれた杉乃が、憧れの小父さんと身体を一つにした喜びに浸る。
天狗が男根を押し引きしようとするが、杉乃の肉襞にびっちりと押し包まれ、容易ではない。それほどきついのだ。天狗は杉乃との交わりで恍惚となった。この世にはこのような交合もあったのだ。(これで、明日死んでも心残りはない)天狗は杉乃の頭をこちらに捩じ曲げさせ、杉乃に口吸いした。(愛しいやつ!)天狗は杉乃と舌を交えた。天狗は二人の唾が交わるのを感じ、その唾液をじゅるじゅる吸って杉乃の頭を元に戻させた。

天狗は後ろから杉乃と性器を交えながら、杉乃の身体の前に手を伸ばし、杉乃の陰核を弄くる。
「あうーんっ!うううーんっ!」杉乃がよがる。
天狗は陰核刺激を続けながら、腰の前後運動を急速にする。
「あうあうあう、むふふーんっ、ぐひーっ!」杉乃が狂ったように興奮する。
天狗が男根を縦横無尽に突き出す。
「あひーっ!」杉乃が身体を震わせてイった。
どっぴゅんどっぴゅーんっ!と天狗が12歳の女の子の体内で射精した。

寅の上刻(午前三時)に目を覚ました天狗は、身支度をして東寺へと急いだ。近藤 勇は五重塔に近い金堂の石段の上で腕組みして待っていた。ダンダラ模様を白く染め抜いた羽織を両肩に掛け、その下に剣道の防具である胴を鎧のように着けている。その傍らに手足を縛られた掏りの少年が転がされていた。
「可哀想に」天狗が少年の姿を哀れむ。
「参るぞ、鞍馬天狗!」近藤 勇が羽織を脱ぎ捨て、バッと石段を跳躍して地面に降り立った。
「穏やかに話し合いで済ますわけには参らぬか?」天狗が云う。
「ならん!今朝方の虎徹は血に飢えておる!」近藤 勇がすらりと刀を抜く。「抜けっ!」近藤 勇が叫んだ。
「是非もない」天狗が云い、すーっと刀を抜いた。
近藤 勇は上段の構え、天狗は中段。しばらく睨み合いの対峙が続いたが、「えーいっ!」近藤 勇がダーッ!と切り込み、天狗がすっと退がった。二人が互いに間合いを詰め、それぞれの隙を見つけようとしながら、円を描くようにじりじりと横に動く。「でやーっ!」近藤 勇が剣を突き出す。天狗がその切っ先をチャリーン!と撥ね除ける。天狗の攻めを予期した近藤 勇がターン!と飛ぶように一歩下がる。近藤 勇は再び上段に構え、天狗は中段。「きえーいっ!」裂帛の気合いとともに、天狗が近藤 勇に切り掛かる。チャリーン!今度は近藤 勇が天狗の剣を撥ね返し、二人はいずれも中段の構えで対峙した。「りゃーっ!」近藤 勇が叫んで天狗に切り込み、二人は鍔迫(つばぜ)り合いをしつつ、ぐるぐると横に廻る。二人がバッと飛び退った直後、近藤 勇が上段から天狗を一刀両断かと見えたその一刹那、天狗が刀の峰でバーンっ!と撥ね返し、「バキーンっ!」と音がして近藤 勇愛用の虎徹が真っ二つに折れた。
「斬れっ!おれを斬れっ!」近藤 勇が怒鳴る。
「いや近藤さん、決着はまたの機会に。では、この子は頂いて参りますよ」天狗が刀で男の子を縛っていた縄を切る。「ではまた、近藤さん」刀を鞘に収めた天狗は子供を立ち上がらせ、その手を引いてゆっくりと歩み去った。

寺に戻った天狗は、杉乃と共に掏りの少年と話した。少年の名は紋太と云った。紋太は歳は十歳で、きりりとした顔立ちに賢そうな大きな目をした可愛い少年。親兄弟はなく、掏りの親方に育てられていたと云う。
「その掏りの親方の名は何と申す?」と天狗。
「姫神の凶兵衛…」と紋太。
「黒姫の吉兵衛なら知っておるが、吉兵衛は盗みから足を洗って久しい」と天狗。
「黒姫じゃない。姫神の凶兵衛」紋太が繰り返した。
「よし!黒姫の吉兵衛に頼んで、お前と親方とを縁切りにさせよう。ついでにお前の実の親の名も聞き出させよう」
「え、ほんと?」紋太が目を輝かす。「ありがとう、小父さん!」
「うむ。杉策、紋太を風呂に入れて綺麗にしてやれ」天狗が云い、寺男を探して黒姫の吉兵衛への手紙を言付けた。

戻ると、天狗の耳に子供たちが取っ組み合ってるような物音が聞こえて来た。
「何だ、騒々しい」天狗が部屋に入って、年上の杉乃を叱責した。
「小父さん、こいつ女なんだ」と杉乃。「あたいが風呂に入れてやろうとしたら嫌がるんで、お珍々見せろって云ったの。そしたら、『嫌だ、嫌だ』の一点張り。で、あたいがこいつの着物をまくってみたら、お珍々じゃなくておまんこがついてた」
「なんと!」天狗が驚いた。男装の少女が二人も天狗の前に現われたことになる。「小父さんにわけを話せ」
紋太の本当の名前はお紋。孤児(みなしご)となって、姫神の凶兵衛に拾われて子供掏りの訓練を受けながら男として育てられた。時々、おかみさんの留守の時、姫神の凶兵衛から犯された。夕べも、折檻をしようとしてお紋を裸にした近藤 勇が、お紋が少年ではなく少女であることに気づき、お紋を犯した。
「たった十歳の子を犯したのか!」天狗は歯ぎしりした。近藤 勇の命を助けるのでなかった。お紋に代わって成敗すべきであった。
「小父さん、この娘(こ)も小父さんに可愛がって貰いたいって。命を救われたんだから、何でもするって」と杉乃。
「?」天狗は十歳のお紋を見た。可愛い子供である。天狗の胸に、この子と交わっている近藤 勇の姿がちらついた。十歳の子供との交接。それはどんなものなのか?天狗の股間が疼いた。しかし、天狗は自制した。「小父さんは、そのようなことをするためにお前を助けたのではない。勘違いするな」天狗はすたすたと歩み去った。

その夜、天狗の寝所に二人の少女が忍び入った。杉乃が天狗の口に吸い付いて舌を絡め、お紋は布団をめくり、天狗の褌から陰茎を抜き出して舐め始めた。
「うっぷ!」口を塞がれ、一物を舐められて天狗がぶったまげた。実は天狗は十歳の少女との交接を夢に見て、発情していたところだった。
「小父さん?どっちとやる?」杉乃が尋ねた。「お紋だよね?絶対」
天狗は少女たちの誘惑に抵抗出来なかった。「二人とも可愛がってやる」天狗は二人の少女の身体を布団の上に並べると、先ずお紋の十歳のおまんこを開いた。この世におぎゃあと生まれてたった十年経つか経たないかの初々しいおまんこである。そのぷっくらした大陰唇を左右に開いた天狗は、お紋の可愛い陰核を舐め出した。同時に手を杉乃のおまんこに伸ばし、杉乃の陰核を指で刺激する。
「あうあうーっ!」「あっははーんっ!」二人の少女が同時によがる。
天狗は二人のおまんこから愛液が滲み出たのを知ると、両方のおまんこに指を入れて抜き差しした。
「おおうーっ!」「うむぐーんっ!」少女たちが身をよじってよがる。

天狗は杉乃を仰向けに寝かせ、その上にお紋をのしかからせ、女の子同士で口吸いするように命じた。杉乃とお紋は一瞬面食らったが、天狗の云う通り舌を舐め合い始めた。天狗は先ず下になっている杉乃のおまんこに一物をぶち込んだ。天狗が腰を廻したり、突き出したりして性器を交える。
「ぶぐう、ぶぐぐーっ!」口が塞がっている杉乃が興奮する。
天狗は次いで上になっているお紋のおまんこに尻の方から男根を突き立てた。
「ぶぎーっ、んぶぐぐ!」股が裂けるような思いと、快感の両方でお紋が叫ぶ。
12歳の杉乃のおまんこもきつかったが、十歳のお紋の膣の狭さはまたひとしおである。天狗が腰を突き出すと一物がめり込むのではなくお紋の身体が押されて上がってしまう。天狗はお紋の腰に両手をかけ、ぐりぐりと錐揉みのように動かしてやっと男根を埋め込んだ。天狗が腰を使うと、まさに一心同体のようにお紋の身体が動く。
ひとしきり十歳のおまんこを味わった天狗は、また杉乃と交わる。これを繰り返した。

次に、天狗は二人の少女を四つん這いにさせ、尻の方から性交した。前に廻した手で陰核を弄り、片手で尻を撫でながら男根を抜き刺しする。少女のどちらか一人相手でも至福の性感が得られるのに、相手は二人である。これを幸せと呼ばずして何と云おうか。天狗は幸福感に浸った。しかし、この方法で二人の少女を同時にイかすのは無理と気づいた。天狗は年長で性交歴の長い杉乃を先ず最初にイかすことにし、杉乃と性交し、お紋の性感を冷却させぬようお紋のおまんこには指を突っ込んだ。
「あーんっ、あっはーんっ!」杉乃がよがる。
「むっふーんっ!あひーっ!」お紋もよがる。
天狗は男根を急速に動かす。
「うはーっ、あひーっ!」杉乃が絶頂に近づく。
天狗は杉乃の膣内に男根を突き立て、杉乃の陰核をも刺激する。
「きゃひーっ!」杉乃がイった。
天狗はすかさず男根を引き抜き、今度はお紋の膣に突き刺す。
「むふーっ!」お紋が呻く。
天狗はお紋の肩を両手で押さえながら、腰をへこへこさせる。きつい膣との摩擦で男根にえも云われぬ快感がもたらされる。天狗はお紋の陰核も刺激する。
「わひーっ、ひーっ!」快感の洪水にたまらず、お紋が泣くようなよがり声を出す。
天狗が腰の動きを最速にする。
「ぎゃはーんっ!」お紋がイった。
ぴゅぴゅぴゅーん、どっぴゅーん!天狗が十歳の女の子の体内に精液をぶちまけた。

「旦那!」翌日、梅月院に黒姫の吉兵衛が急ぎ足でやって来た。吉兵衛は元盗賊だったが、天狗に命を助けられ、以後は天狗を助けて忍者のように情報収集役を務めている。
「おお、吉兵衛。首尾はどうであった?」と天狗。
「凶兵衛には、昔のよしみで因果を含めやした。もうお紋にちょっかいを出す気遣いはありやせん」と吉兵衛。
「おお、それは何より。して、お紋の親について何か分ったか?」
「それですがね。母親は礫(つぶて)のお喜代だてえんです」と吉兵衛。
「なに、お喜代?!」天狗が衝撃を受ける。十数年前、天狗は礫のお喜代と懇ろだった時期があった。お喜代が天狗の子を身籠ったと知った時、お喜代は突然身を隠して消息を絶ってしまったのだ。家庭を持つことなど出来ぬ天狗の宿命を知るお喜代が、潔く身を引いたものらしかった。
「旦那、お喜代とはいい仲だったって云ってられやしたね?」と吉兵衛。
「うむ。お喜代を孕ませたことがある」天狗がぽつりと云った。
「てえと、お紋は旦那の娘ってことに…」吉兵衛が両手を擦りながら云う。
「むむ!」天狗ががばっと身を起こす。(かも知れぬ。いや、そうに違いない。とすれば、自分は知らずにわが娘と交わってしまったことになる)衝撃であった。

天狗は二人の少女を前に全てを語った。お紋の母親のこと、お紋は自分の娘であること。
「わあ、よかったね!」杉乃は可愛く両手を合わせてお紋の幸せを喜んだが、天狗は杉乃の表情に隠し切れぬ一抹の寂しさを見て取った。
「だが、わしの娘はお紋だけではない。杉乃、お前もわしの娘にする」天狗が宣言した。
「えーっ?ほんとにーっ?」杉乃が喜んで天狗に飛びつく。「お父ちゃんっ!」杉乃が云った。
「お父ちゃんっ!」お紋も負けじと天狗に飛びつく。
天狗は二人の少女を抱き締めた。

天狗はお染に頼んで、杉乃とお紋に舞妓の修行をさせることにした。お染が手引きしてくれれば、二人は間違いなく売れっ子の芸妓になれるであろう。二人が置屋に入るには女の子らしく髪を伸ばす必要があった。髪が伸びるまでの数ヶ月、天狗は杉乃とお紋相手の性交を存分に楽しんだ。二人が一人前にお座敷に出るようになったら、天狗は客として二人をお茶屋に呼ぶことを約したのであった。




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