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35. 20XX年:セックス解放宣言 パート1

隆一君(18歳)は、ある日の早朝、家族と一緒に居間でTVの報道特別番組を見ながら、胸をどきどきさせていた。アメリカの議会が古今未曾有の法案を可決するかどうかという歴史的な日だった。TV画面では、NHKの報道局政治部記者であるキャスターが喋っていた。

「本日は三人の方をスタジオにお招きして、この法案の背景、これが可決するとどうなるのか、また日本への影響などについて御意見を伺おうと思っております。先ず、政治評論家の細川弘達さんです」
画面は黒いスーツを着用した細川弘達のアップになる。細川弘達(80代)は白髪、深い皺が刻まれた渋い顔でカメラを見ながら軽く会釈する。
「そして芥川賞作家の村上龍樹さん」とキャスター。
髪を長めにした40代の村上龍樹が、むっつりした顔でカメラに向かって頷く。
「ノーベル賞受賞で話題の科学者・於保方秋子博士にも、女性の立場を代表しておいで頂いています」キャスターが続ける。
ラベンダー色のスーツに身を包み、長い茶髪に平べったい顔の於保方博士(30代)が頭を下げた。

「さて、米国東部時間で現在午後4時を8分ほど廻ったところです」キャスターが云う。「間もなく破天荒な法案の可否が決まるわけですが、細川さんはどうお考えですか?」
「どうもこうもありませんや」と細川弘達がだみ声で話し出す。「アメリカの十歳以上の女は、みな男がやらせろと云ったら、素直に股を開けってんでしょう?無茶苦茶ですよ。大体ね、これは黒人たちに投票権を与えたことに遠因がある。彼らは立候補者の政策などお構いなしに、候補者の肌の色さえ黒ければ不見転(みずてん)で当選させた。2009年に初の黒人大統領が出現したが、その頃はまだ白人の議員も沢山いた。それが今、98%は黒人ですよ。現在の黒人大統領は、リンカーンの『奴隷解放宣言』みたいな歴史に残る法律を作ろうと特別教書でこの法案を提案したんだが、馬鹿な議員たちがみな賛成するでしょう。アメリカの恥だね」
「村上さんはいかがですか?」とキャスター。
「ジョン・レノンは'Imagin'(イマジン)という歌で世界平和を訴えたんですが、その中の一節に『所有することをやめよう』という部分がある。結婚も男女がお互いを束縛し、他人の介入を許さないという意味で『所有』ですよね?今回の法案が通れば、アメリカは真の意味でフリー・セックスの国になるんです。毎日別の女性とセックス出来るなんていいじゃないすか。一年だと365人の女性とやれる。ボクはそんな凄い国アメリカへの移住を考えています」
「あんた、毎日立つの?」細川弘達が口を挟んだ。
「え?」村上龍樹がうろたえた。「ま、毎日ってわけじゃないすけどね。三日に一遍ぐらいかな?」
「女性として於保方さんの御意見は?」とキャスター。
「これはアメリカの公聴会でも指摘されていましたが、女性の尊厳を完全に踏みにじり、女性の自由を蹂躙し、愛情抜きで女性の身体を性欲のはけ口にしようとする不平等で残酷で醜悪な法案だと云うしかありません」と於保方博士。

「於保方さん?」キャスターが尋ねる。「女性が求めたら男性も拒否出来ないという法案であったら、平等だとお考えですか?」
「そんなの無理だよ」と細川弘達。「自分がやりたくもない女に男が立つわけない。女は一日に何回でもセックス出来るが、男はそうはいかんのだ」
「あの、そういうことじゃなくて…」と於保方博士。「この法案は女を犠牲にして男の性欲を解放しようとするものだと…」
「お話の途中ですが、いよいよ議案決議の結果が出そうです。衛星中継に切り替えます」とキャスター。
画面は米国議事堂の外景となり、ディゾルブして議場の俯瞰ショットが映され、ついで上院議長のアップになった。議長が英語で何か喋り出す。同時通訳の声がかぶさる。「議案は全会一致で可決されました」その通訳の言葉の後半は「ワーッ!」という議員たちの歓声でかき消された。中継カメラは上院議員たちが抱き合ったり、肩を叩き合ったり、ハイファイヴしたり、議場でタップ・ダンスしたりする姿を点描する。

「というわけで、《十歳以上の全ての女性は男性を拒んではならない》というセックス解放令は、ついにアメリカ東部時間午後4時16分、日本時間午前5時16分、全会一致で可決されました」とキャスター。「米国の手続きとしては、この法案がホワイトハウスに送付され、大統領が十日以内に署名すれば法律として発効します。細川さん、ついに可決されましたが?」
「いやはや、世も末ですわ…」

TVを見ていた隆一君は心の中で(やったーっ!)と叫んで、拳を握りしめていた。アメリカがフリー・セックスの国になる!村上龍樹ばかりでなく、隆一君もアメリカへ移住したくなった。隆一君は毎日オナニーしなければならないほど精力があり余っていた。アメリカならオナニーではなく手当り次第に女とセックス出来るのだ。女は拒むことは出来ない。拒めば法律違反となるからだ。
「まあ、なんてこと!」隆一君のお母さん(40歳)が眉を顰めた。好きでもない男たちに無理矢理セックスされるアメリカの女性たちに同情したのだ。
「やーねー!」隆一君の妹・麻里奈ちゃん(16歳)が口を歪めながら云った。
隆一君のお父さん(42歳)は何も云わなかった。隆一君と同じ考えでアメリカの男たちを羨ましがっているのか、他のことを考えているのかどうかは分らなかった。

TVでは於保方博士が震え声で話していた。「信じられません。私が米国へ短期留学した時のお友達が何人もいますが、あの人たちも見知らぬ男性たちから姦(や)られてしまうのかと思うと…」於保方さんは涙を流し、鼻を啜った。
「対岸の火事じゃありませんぞ!」細川弘達が人差し指を於保方博士に突きつけながら云った。「アメリカがくしゃみをすれば日本が風邪を引くと云うじゃないですか。日本の馬鹿な議員たちがアメリカの真似をせねばよいが…」
「馬鹿な議員たちを選んだのは有権者たちですよ?」と村上龍樹。「よくも悪くも、議員たちの決定は民意ということになるんじゃないすか?」
「ではここで渋谷駅付近でのこの法案成立に関する町の声を拾ってみることにします」キャスターが云い、画面は街頭インタビューに切り替わった。

この日以後、アメリカ中がパニックに陥った。十歳以上の女性を家族に持つ富裕層は、争うようにヨーロッパ行きの航空券を予約し、妻や娘たちを“疎開”させようとした。そんな経済的余裕のない人々は、これからどんな未来が待っているのか身を固くして待つしかなかった。

アメリカ人男性たちに襲われることを恐れた世界各国の在米大使館・公使館、大企業の女性職員たちは全員母国に戻り、そのポストは男性職員によって置き換えられた。

隆一君が驚喜する動きが現われた。細川弘達が憂えたように、日本でもセックス解放を法制化しようという議員が出始めたのだ。この当時馬鹿な有権者たちが選んだ議員はTVタレント、漫才師、俳優、ポルノ女優、歌手、レスラー、ボクサー、スケート選手、サッカー選手など、政治とは無縁の馬鹿な連中ばかりだったから無理もない。この連中はアメリカがやることは何でも真似すればいいと思っていた上、セックス解放は有権者たちの人気取りにも役立つと考えた。そこで内閣提出の法案ではなく珍しく議員立法の形で提出することになり、衆議院で20名以上の賛同を得、議員法制局の審査も経て議会審議が開始された。

しかし、日本の女性議員たちの中にはアメリカの黒人の女性議員より賢い人々がいて、アメリカ流のセックス解放に猛反対したため、国会の議論は紛糾し、しまいに膠着状態となった。こういう場合に例のないことではないが、アメリカの実情を伝聞だけで鵜呑みにするのではなく、視察団を派遣しようという動議が出された。法案賛成派、反対派それぞれから男女議員二名ずつ、計四名がアメリカに派遣されることになった。日本政府はアメリカ政府に対し視察団の婦人議員の身の安全に関する配慮を要請し、アメリカ政府はボディガードをつけることを確約した。視察団のメンバーは以下の通りであった。

賛成派:白川順子(ロマンポルノ女優)、横山ロック(漫才師)
反対派:橋本眞紀子(政治家の二代目)、アントニオ・榎木(プロ・レスラー)

視察団は時差にもめげず、ニューヨークでホテル入りするや否や直ちに活動を開始し、その模様は随行のTVクルーによってつぶさに撮影され、衛星中継で日本の衆議院議長席の背後に設置された巨大液晶画面で議員たちに公開された。
「みなさ〜ん!議長さ〜んっ!見えますかー?聞こえますか〜?」白川順子の顔がスクリーン一杯になった。
「聞こえますよ〜」と80歳近い衆議院議長が怒鳴った。音声だけは双方向なのである。
「あーっ、あはーっ!」突然、白川順子議員が目を閉じて呻き始めた。
「白川順子君!どうしました?何してるんです、あなた?」議長があたふたする。
カメラはすーっとズームバックし、ベッドの上で四つん這いになっている白川順子の真っ白い裸身と、その背後から性交し白川順子の尻を突き上げている巨漢の黒人の姿を映し出した。
「おーっ!」議場の代議士たち全員がどよめいた。
「白川順子君っ!あなた、犯されてるんですかっ?」と議長。
「そ、そうなのっ!あっ、あっはーんっ!」と、垂れた二つの乳房をゆらゆらさせながら白川順子がよがる。
「し、しかし、あなたを警護する米政府のガードマンがいる筈でしょうが。一体、どうしたんですっ?」議長がおろおろする。
「そ、そのガードマンからおまんこされてんです!この人で二人目なのっ!あわーんっ!」白川順子が身体をのけぞらす。
ちなみに、これは一般視聴者向けの公開放送ではなく、議場だけで受信可能な閉回路のCATVなので、映像・音声ともにぼかしやピー音などの自主規制は一切加えられていない。
「白川順子君っ?」議長がアメリカの白川順子に呼びかける。「あなた、犯されて喜んでるみたいに見えるけど、どうなんですっ?」
「いいの。凄くいいの!あたし、アメリカに移住したいぐらい。おーっ!いいわーっ、ファックミーっ!」白川順子がえげつない言葉でよがる。 もともと議場はヤジ・怒号・乱闘の場であって神聖さはとっくに失われていたが、これまで生であろうと録画であろうとポルノ映像が映し出されたことは皆無であった。それがどうだ。大画面で女性議員の生のセックスが展開されている。代議士たちは呆けたように口をあんぐり開け、よだれを垂らしていた。
「ほ、ほかの議員は何してるんです?横山ロック君は?」議長が怒鳴る。

カメラがぐらぐらと動き、どうやら三脚から外された感じ。映像はホテルの絨毯の上を歩くカメラマンの足先を映し出す。その足は廊下に出て行き、隣りの部屋に入って行く。隣りの部屋のベッドでは全裸の横山ロック議員が金髪の真っ白い肌の女性を組み敷いておまんこの最中だった。カメラが近づくと横山ロック議員が芸人根性でカメラに向かって手を振る。
「今週のハイライト!日本の同僚議員諸君、こらええでっせ。わてな、生まれて初めて金髪の女性とやらしてもろてんやけど、もー死んでもええちゅう感じや。視察団のわれわればかりでなく、皆さんもやるべきやで、これ。ほんま、人生観変わりますわ、これ」
「横山ロック君!」議長が声をかける。「あんた誰とやってんの?」
「あ、紹介遅れまして、えろうすんまへん。この人な、このホテルのフロントのねーちゃんでんねん」と横山ロック議員。「あ、カメラさん、こんねーちゃんの顔アップにしてくれまへんか?」
カメラが横山議員に組み伏せられ、おまんこされている金髪女性の顔をアップにする。まだ二十歳になったかならぬかの可愛い顔の娘である。
「おーっ!」衆議院の男性議員たちから、羨望の呻き声が漏れる。
「ええ娘(こ)でっしゃろ?これ、売春やおまへんのやで。銭(ぜに)一銭もかからへん。これもこん法律のお蔭や。な、皆はん、日本もこん法案可決しまひょ!ええで、ほんま!」そう云って、横山ロック議員は白人娘の白く豊かな乳房を揉み、腰をへこへこさせた。「わてな、帰る前に婦人警官と看護婦、女性の軍人なんかともやるつもりでんねん」

「反対派の橋本眞紀子君はどうしてんですかな?」議長が先を促す。
映像が別のTVクルーに切り替わり、カメラはホテルの廊下に立ち並ぶ十代の可愛い少年たちの顔を舐めながら前進した。彼らは10〜15歳ぐらいで、黒人と白人の子が混じっていた。カメラはある一室のドアをすり抜け、キング・サイズのベッドに近寄って行く。そこには全裸の橋本眞紀子が寝そべっており、三人の裸の男の子が彼女の身体にとりついていた。一人は橋本眞紀子議員の右のおっぱい、一人が左のおっぱい、もう一人が彼女のおまんこを舐めていた。
「橋本眞紀子君っ!あ、あなた、何です、それはっ!」議長がたまげた。
「あーっ!、こ、この子らはコロラド州からコンクールにやって来た少年合唱団のメンバーなんです。あううう!」橋本眞紀子議員が快感に悶えながら云う。「私、何を隠そうショタコンだったもんざんすから、これって天国ですわ」
「廊下に少年がまだ何十人も待ってますよ」議長が教える。
「ほんと?わあ、私、悶絶死でお陀仏さんになっちゃうかも…」
と、橋本眞紀子議員にクンニしていた少年が、膝立ちしてペニスを橋本議員のおまんこに突っ込んだ。
「わっはーんっ!いいわーっ!」橋本眞紀子議員が髪の毛を掻きむしりながらよがった。

カメラがスイッチされて、別の部屋を映し出した。ベッドの上に裸の巨漢が仁王立ちになっている後ろ姿を捉えたカメラは、ステディカム(カメラ安定保持装置)を装着しているらしくスムーズに前進し、次第に巨漢の真横に回り込んだ。何と!巨漢は自分の身体の1/3もない小さな背丈の裸の黒人の女の子にフェラチオをさせていた。黒人少女は丸っこい可愛い顔をしており、身体もぽちゃぽちゃっとして健康そうである。
「アントニオ・榎木君っ!そんな子供に何てことを!」議長が絶句する。
「元気ですかっ!」アントニオ・榎木が大声で怒鳴った。「私と並ぶと小さく見えるでしょうけど、この子は13歳ですから合法なんです。廊下を歩いてたのを捉まえて連れ込んだんですが、いやあ、こりゃあ、ええっす!小さな舌で舐められて、最高っ!」
「アントニオ・榎木君?あなた、まさかその子と本番はしないでしょうな?」議長が興奮しながら聞く。
「勿論やるっす。じゃ、折角だから皆さんが見てる前でやりますかね」アントニオ・榎木議員は女の子を仰向けに寝せ、両脚を開かせると女の子のおまんこに勃起した巨根をあてがった。
「ま、待ちなさい、アントニオ・榎木君!その子のおまんこ裂けちゃったら大変ですぞ?日米外交問題に発展するかもですぞ」議長が慌てる。
「なーに、だいじょぶっす。東南アジアで一度13歳の子とやって問題なかったっす」アントニオ・榎木議員がぐいぐい腰を押して、女の子の体内に男根を埋め込む。
「むぎゅーっ!」女の子がショックで失神した。
「Hey, you! Wake up!」アントニオ・榎木議員が女の子の頬に往復びんたを食らわせた。
黒人少女が目をぱちくりさせて正気に戻る。
アントニオ・榎木議員が尻をへこへこさせて女の子とおまんこを始める。「おおーっ、きつくていいっす!延髄切れそうっす。この法案、通しましょうよっ!」

視察団メンバー全員の狂ったようなセックス三昧の報告は、満場の議員に深い感銘を与えた。セックス解放令が再度審議され、様々な具体的条件や罰則なども制定され、めでたく全会一致で可決された。

セックス解放令は国務大臣、内閣総理大臣によって署名され、天皇が公布した。通常、法律は公布後20日で施行されるのだが、この法律に限っては実施まで六ヶ月の猶予が設けられた。日本の金持ちの奥さんやお嬢さんたちは、続々国外に脱出を始めた。無闇矢鱈に見も知らぬ男たちにやられるのが嫌だったからである。そういう女性たちの旦那は、セックス解放令は男の天国であることが分っていたから、彼らは日本に留まって法律の恩恵に与ろうとした。

お金さえあれば脱出するのは容易だったが、外国で暮らすとなると言葉や食べ物の問題がある。金持ちイコール外国語が達者というわけではない。ハワイなら日本人が大勢いるから楽だろうというので、ハワイを目指した者も多数いた。彼らはハワイがアメリカの一部であることを忘れていたのだ。ハワイに行った女性たちは、みな既に施行されているセックス解放令のもとでフィリピン系アメリカ人、日系アメリカ人、中国系アメリカ人などから合法的に犯されてしまった。

出て行く人間ばかりではなかった。昔、母国の女たちが日本軍の従軍慰安婦にさせられたと思い込んでいる中国人、韓国人などは、その仇を取ろうと日本女性を犯すセックス・ツァーを企画し、セックス解放令が実施された暁には大量の観光客を送り込む予定だった。

六ヶ月の間に、セックス解放令をトラブルなく実施するための準備が整えられた。先ず十歳以上の男女には漏れなく写真入りのセックス通帳が交付された。これは、1942年から1981年まで米の配給制度があった頃の米穀通帳のようなもので、セックス解放令に基づいてセックスした場合、男女が互いの通帳に判子を押す(これは各自のIDが刻印された特殊な判子であり、偽造は困難)。その判子が五個並んだら保健所に赴きAIDSや性病の検査を受けなければならない。検査に合格すれば保健所が六個目の欄に判子を押す。その後再び五回のセックスが可能になる。このシステムの良さは、男女共に相手がAIDSや性病に冒されていないことを確認してからセックス出来ることであった。問題点は膨大な数のAIDSと性病検査をこなすため、保健所の要員を地域と人口によって倍増から五倍増しなければならないことだった。

国民の健康を守るため、政府の厳しい基準でコンドームの安全性が検証され、政府推奨のブランドが制定された。10〜16歳の青少年のためのSサイズのコンドームを大量生産する必要にも迫られた。性に目覚めたこの年頃は日に二回も三回もセックス可能なので、彼ら一人一人のコンドーム消費量も多く、品不足になることが懸念されたからだ。

成人用のコンドームで充分の隆一君は、自分が誇らしかった。隆一君はセックス解放令の日が待ち切れなかった。誰とでもやれる。なんて素晴らしい法律だろう。もうオナニーなんかする必要はない。やりたくなったら、どこの家にでも入って行って女を探せばいいのだ。隆一君の同級生や友人たちは映画女優や歌手、TVタレント、ジュニア・アイドルなどの自宅住所やプロダクションの住所を調べ始めた。セックスが解放されたら、すぐに目当ての女優や歌手、アイドルなどの家を訪れてセックスしようという魂胆である。タレントたちは所属事務所の住所だけ公開しており、自宅住所を隠しているので突き止めるのは困難だったが、不可能というわけではなかった。地図と睨めっこで、早周りで目当ての女性タレント数人とおまんこする計画を練っている者もいた。

無論、女優やタレントたちもそういう動きを敏感にキャッチしていた。有名なだけに、そして普通なら手が届かない高嶺の花であるがゆえに、一般の女性よりもターゲットにされるのは当然だった。彼女たちも馬鹿ではなかった。小金を貯めていた女性の芸能人、スポーツマンなど人気者は、次々とヨーロッパや南米に脱出して行った。人気女優や人気歌手がいなくなったため、日本で製作される映画やTV番組はどんどん貧弱になり下がった。映画やTVの国外製作が考えられ始めた。日本に残らざるを得なかった女性有名人たちは、一般に知られている自宅を売り払い、名前や素性を隠して辺鄙なところに疎開した。

セックス解放令施行二ヶ月前、隆一君はもう待ち切れなかった。ある日、お父さんと二人切りになった時、隆一君が聞いた。
「お父さん?例の法律が施行されたら、ボクは誰とでもやっていいんだよね?」と隆一君。
「うむ。そうなる」とお父さん。
「母さんとやってもいいんだよね?」隆一君が父親の顔色を窺いながら尋ねる。
「法律的には母さんはお前を拒絶出来ない。やりたいかどうかは分らんが」
「もし、もしだよ?ボクが母さんとやっても父さん怒らない?」隆一君がおずおずと聞く。
「怒れないよ。お前だろうが隣りの山田さんだろうが、全く見知らぬ男だろうが、誰だって母さんとやっていいんだから」お父さんが苦い顔で云う。
「じゃ、いいんだね?怒らないね?」隆一君が念を押す。
「ああ。やっていいとも」とお父さん。
「あはは!タモリみたい!」安心した隆一君が朗らかに笑った。

その夜、隆一君は両親の寝室に出掛けて行った。両親は布団に入っていたが、まだ電気は点いていた。隆一君はお母さんの布団に潜り込んだ。隆一君のお母さんは、40歳の熟れ切った色気の持ち主。多少贅肉がつき始めていたが、それでも大きな胸と尻の間はちゃんとくびれていた。セックス解放令が可決されてから、隆一君はいつも見ない振りをしながらお母さんの身体を盗み見て涎を垂らしていたのだった。 「きゃあ!何よ、隆一!」お母さんがパニックに襲われる。
「母さん?筆下ろしして?」隆一君がお母さんの身体にぴったり寄り添って頼む。
「えーっ!?お前、何てことを!お父さんの前で、そんなっ!」お母さんがぶったまげた。
「ボク、もう待てないんだ。ちょっと早いけどやらして?お願い!」隆一君が手を合わせる。
「母さんや?」とお父さん。「どうせ二ヶ月経てば断れないんだ。やらしてやんなさい」
「でも、近親相姦じゃありませんか。あの法律に近親相姦してもいいなんて書いてないでしょ」とお母さん。
「近親相姦しちゃいけないとも書いてないよ」と隆一君。「女は誰にでも自由にやらせろってだけで」
「そう。隆一の云う通りだ」お父さんが認める。「十歳以上なら誰と誰がやってもいい。近親相姦もへったくれもない」
「んまあ、そうなの?何てことでしょ!」お母さんが苦り切る。「でも、お父さんの前でなんて出来ないわ」
「おれは麻里奈のところへ行く」お父さんが布団を抜け出る。
「えーっ?ま、まさか、あなた麻里奈と?」お母さんが青ざめる。
「その、まさかだ。誰と誰がやってもいいんだから」とお父さん。「あと二ヶ月経つと、どこの馬の骨とも分らん奴らに麻里奈が姦(や)られちゃうんだ。冗談じゃない。その前におれがやる。その方がいいだろ」
「…」お母さんは腑抜けになったように、口がきけない。
「隆一?」お父さんが戸口で振り返って云った。
「お前のセフレになるからといって、母さんがお前を生み、育ててくれた人だってことに変わりはない。それを忘れるな。いいな?」
「はい」隆一君が答えた。

お父さんがいなくなると、隆一君は直ちに行動を開始した。お母さんの寝間着の合わせ目を押し開き、胸をモロ出しにし、乳房に触りながらその柔らかさ、たおやかさ、頼りなく揺れるしなやかさ、持ち重りの具合などを確かめた。
「こんな日が来るなんて知らなかった…」おっぱいを弄られながら、お母さんが憮然として云った。
隆一君は乳首をちゅうちゅう吸い、ぺろぺろ舐め、舌でつんつん弾いた。
「ああー」お母さんが呻いた。
隆一君はお母さんの寝間着の紐をほどき、パンティ一枚だけの下半身を露わにした。隆一君がお母さんのパンティに手を掛ける。
「待って!電気消して!」お母さんが云った。
「駄目だよ。母さんのおまんこ見せてよ」隆一君が主張する。
「見るようなもんじゃないわ」お母さんが素っ気なく云う。「お前、どうせ麻里奈ともやるんだろ?」
「まあ、そのうちね」と隆一君。
「麻里奈のを見ればいい。母さんのは見ないで」
「見なきゃ、母さんのおまんこ舐められないじゃないか」
「えっ?舐めてくれるのかい?」お母さんの胸がどきーんっ!とする。おまんこを舐められるなんて何年振りだろう?いや、何十年振りか?お母さんは自分でパンティを脱ぎ捨てた。「舐めとくれ、隆一!」お母さんが云った。

「とんとん」お父さんが娘の部屋をノックした。ドアの下から明かりが漏れているので、まだ起きているのだ。
「え、誰?」びっくりした麻里奈ちゃんの声。
「父さんだ。入っていいか?」
「いいけど?」麻里奈ちゃんが訝りながら答える。
部屋に入ったお父さんは、布団にくるまってiPodを聞いていた娘の布団を持ち上げた。麻里奈ちゃんは白いキャミソールに黒いパンティを穿いていた。
「きゃあ!」麻里奈ちゃんは前髪の一部を長く頬に垂らし、残りを三つ編みにした、大きな目、厚い唇の可愛い娘。16歳とは思えぬほど胸も大きく、むっちりした身体をしている。
「麻里奈?」お父さんはパニック気味の娘の反応を無視して云う。「お父さんはお前とおまんこしたい」
「えーっ?ぎょえーっ!」麻里奈ちゃんがぶったまげる。
「あとふた月もすれば、お前は色んな見知らぬ男たちとセックスし、お前のおまんこは擦り切れてしまうかも知れん。そうなる前に、可愛いお前とやっておきたいんだ」とお父さん。「嫌かい?」
「あと二ヶ月して、お父さんがあたしとやりたがれば拒絶出来ないのよね?」麻里奈ちゃんが云う。
「そういうこと」とお父さん。
「だったら同じことだわ。いいわよ」麻里奈ちゃんがイヤフォンを外しながら云う。
「お前は素直ないい子だな」お父さんが娘を裸にしながら云った。
「お父さん、あたしをイかしてくれる?」と麻里奈ちゃん。
「ああ、イかしてやる!」自分も全裸になりながら、お父さんが約束した。

父娘(おやこ)は素肌を接して抱き合った。お父さんが娘に接吻する。麻里奈ちゃんの舌が出迎えた。麻里奈ちゃんはセックス経験があったのだ。キスを続けながら、お父さんは娘の肉体をまさぐった。お父さんの掌は、16歳の初々しいすべすべの肌の感触を楽しむ。豊かに盛り上がったおっぱいを揉みながら、お父さんは赤ちゃんの頃の麻里奈ちゃん、幼女時代の麻里奈ちゃん、少女時代の麻里奈ちゃんの姿を回想していた。こんな立派な身体に育ったのが信じられない思いだった。実は、お父さんは麻里奈ちゃんが中学生になった頃から近親相姦的愛情を抱き始めていた。世間のロリコン・ブームの影響も大きかった。どうかして愛くるしい娘と性的に接触したかった。しかし、妻に隠れて娘を誘惑し、セックスするなどという大胆さはお父さんになかった。露見すれば家庭が崩壊しかねないからだ。それがどうだ。今回の法律によって、それがすんなり実現することになった。お父さんはセックス解放令に感謝した。お父さんは娘の乳首を舐め、吸い、舌で弾いた。
「あっはーんっ!」麻里奈ちゃんが目を閉じてうっとりする。

お父さんは娘の股を開かせ、その間にうずくまった。16歳の割れ目。ちょぼちょぼとした陰毛に囲まれた、肌色のままのもっこりした大陰唇。その大陰唇を左右に開く。隠れていたピンクの小陰唇が現われ、ぬめぬめと濡れた性器の全貌が露わになる。クリトリス、尿道口。もっと大陰唇を開くと、ぽっかりと膣が口を開け、うねうねとした膣襞が見えた。その膣襞にペニスを擦られる甘美な快感を予期し、お父さんが武者震いした。お父さんが娘のクリトリスを舐め出す。
「あっははーん!おおおーっ!」麻里奈ちゃんが父親のクンニでよがる。
娘の膣口を弄くっていたお父さんの指に愛液の滴りが感じられた。お父さんは指二本に愛液を絡めると、それを娘の膣に挿入した。
「むむーんっ!」体内への侵入者に麻里奈ちゃんが呻く。
お父さんはクンニを続けながら、娘の膣内の指を蠢かせ、膣壁を撫で廻す。
「おおお、むむーっ!」麻里奈ちゃんが感じる。
お父さんは二本の指の腹を上向きにし、娘の恥丘の裏側のGスポットを探る。
「あひーっ!」麻里奈ちゃんが身をのけ反らしてよがった。

セックスが初めての隆一君は、本当はお母さんのおっぱいをしゃぶったり、お母さんとキスしたりしたかった。しかし、興奮したお母さんがパンティを脱ぎ捨て、股を広げ、おまんこをモロ出しにしたものだから、隆一君はお母さんの要望を無視することも出来ず、成り行きでクンニを始めることになった。隆一君はネット学問で女性器の構造や性感帯、女性を興奮させる方法を知悉していたので、お母さんをひーひー云わせるクンニの腕前を披露した。
「あーんっ!あうあうーっ!」息子におまんこを舐められ、お母さんがよがる。
隆一君はお母さんの濡れた膣口に指二本を入れて抜き刺しする。
「あーっ!やって!入れてっ!めちゃめちゃにしてっ!」お母さんが叫んだ。
隆一君は驚いた。お母さんの口からそんな言葉が出て来るとは!セックス解放令は男に女を解放するだけでなく、女の性欲をも解放するもののようだ。
お母さんの催促を受け、隆一君は猛り立つペニスにコンドームをはめた。お母さんが大きく開いた股間に膝を突き、ペニスに手を添えてお母さんの膣口に当てる。そこはお母さんの愛液と隆一君の唾液でびじゃびじゃに濡れていた。亀頭を膣口に押し当て、ぐぐっと腰を押す。ペニスが膣壁を擦りながらお母さんの体内にずぶずぶと分け入る。
「あはーんっ!」お母さんが切ない呻き声を挙げた。久方ぶりに男根を受け入れた喜悦か、息子との近親相姦への戦慄か、その両方かどうかは定かでない。

隆一君はお母さんと恥骨同士が触れ合うまでずぶずぶと奥深くまでペニスを突っ込んだ。お母さんと性器を交えたまま、上体を倒してお母さんの身体にのしかかる。この時点で、隆一君にとってお母さんはもはや母親ではなく、女(雌)になった。雄にとって雌を組み敷いて自由を奪い、逃すことなく否応なく精を授けるのは本能的な喜びである。それは昆虫から動物までみな同じだ。隆一君は、生まれて初めて女体を我がものとした精神的高揚と、ペニスを肉穴に埋め込んだ肉体的快感で有頂天になった。
「気持ちいいよ、母さんっ!」隆一君はお母さんと性器を交えながら、お母さんの乳房を揉む。
「お前が生まれたとこだ、当然だろ。あううう」お母さんが喘ぎながら息子の背に爪を立て、両脚を息子の尻に掛けて息子と一体になる。
隆一君はお母さんの口に吸い付いて唇を舐め廻した。お母さんが舌を突き出し、二人は互いの舌を舐め合った。性器を交え、舌も交える。これ以上はない究極の親子関係。興奮した隆一君が腰をへこへこ動かす。「あーっ!」我慢汁の漏出を感じた隆一君が危険を察知する。
「出ちゃいそうなのかい?」とお母さん。
「うん」隆一君が情けない声で云う。
「出していいよ。お前、もう一回出来るだろ?」好色になったお母さんが期待する。
「二回は軽い」と隆一君。
「じゃ、二回目で頑張って?」お母さんが腰を突き上げて、息子のピストン運動を促す。
「おおーっ!」隆一君が激しく腰を動かし、お母さんの子宮口をド突く。
「わはーんっ!」お母さんがよがる。
「母さ〜んっ!」どぴゅぴゅんどぴゅーんっ!隆一君がお母さんの体内で射精した。

お父さんは持参したコンドームを装着し、ペニスを娘の膣口にあてがった。いよいよだ。セックス解放令の前哨戦。可愛い娘との予期せぬ近親相姦。お父さんはセックス解放令本格施行までの二ヶ月間、娘との相姦を存分に楽しむつもりだった。息子も妹とやりたがるだろうが、それを拒むことは出来ない。法の前では父も子も平等だからだ。お父さんは娘のびじょ濡れのおまんこにずぶずぶとペニスを突き刺した。16歳のぴっちりした膣にドリルで穴を開けるようにペニスを埋め込む。
「むんぎゅーっ!」麻里奈ちゃんは、お父さんの太い男根で身体を裂かれるような戦慄と、股間の空隙を埋められる満足感とを同時に味わう。 お父さんは片手で娘の乳房を、片手で娘のお尻を撫で、腰をへこへこさせておまんこし、天にも昇る幸福感を味わっていた。お父さんはこの快楽を長く持続させるため、自分の快感を二の次にし、娘の快感を優先させることにした。腰をぐりぐり廻し、娘のクリトリスを刺激し、ペニスを上方に突き上げてGスポットを攻撃する。
「むわっはーんっ!むひーっ!」麻里奈ちゃんが盛大によがる。
お父さんの興奮は最大になり、我慢汁が滲み出た。お父さんは右手で娘のクリトリスを刺激し、左手で娘の乳首を揉みまくった。
「あうっ、あうあうっ、あわわーんっ!」麻里奈ちゃんがイった。
どぴゅぴゅんどっぴゅーんっ!激しいピストン運動をしながら、お父さんが娘の体内で射精した。




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