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17. 家政婦のマタ・パート2

摩多さんはタクシーに乗って宝塚大学病院精神医学研究室に手塚博士を訪ねた。手塚博士は白衣を着てベレー帽を斜めに被り、丸い眼鏡と団子っ鼻が特徴で、気さくな明るい雰囲気の中年男性。
「おお。あなたサイボーグですか?普通の人間にしか見えませんなあ!」手塚博士が驚嘆した。「いや、普通の人間より、ずっと綺麗で魅力的だ。お茶の水博士の仕事は凄いっすな」
「あのう、こちらに参りましたのは…」摩多さんが云いかける。
「あ、判ってます。お茶の水博士があなたに関する資料一切をファックスしてくれましたんでね」手塚博士が団子っ鼻の頭を掻きながら云った。「しかし、あなたのケースは世にも珍しいケースですなあ。サイボーグの近親相姦の悩みとはねえ」
「はあ…」摩多さんにとっては珍しいかどうかはどうでもよいことだった。
「問題を単純化して考えてみましょう」手塚博士が両手を組み合わせて身を乗り出す。「あなたの身体は生まれついての人間の肉体ではない。あなたの息子さんを生んだ子宮もなければ、彼が出て来た産道もない。あなたの身体は、いわばあなたの脳味噌が動き回るための自転車みたいなもんです」
「はあ…」博士の思考について行きながら摩多さんが呟く。
「その自転車を息子さんが乗り回しても一向に問題ない筈だ。でしょう?」と手塚博士。
「そう思います」と摩多さん。

「残るのはあなたの脳味噌の問題だ。あなたは息子さんとセックスしたいですか?」手塚博士がずばりと聞いた。
「さあ?積極的にしたいわけではありません。が…」摩多さんがいい淀む。
「何です?」手塚博士が促す。
「サイボーグとなってからの私は、仕事の一部とはいえ見境なく誰にでもセックスさせて来ました」摩多さんが告白する。「息子も一人の男に過ぎないと考えれば、やらせていけない理由は見当たりません」
「判りました」手塚博士がハタと手を打った。「あなたはもう息子さんに身を任せる決意をしている。でしょう?」
「え?」心中を云い当てられて摩多さんがどぎまぎする。
「しかし、」と手塚博士。「身体を提供することは息子さんを甘やかすだけかも知れないし、親子で交わることがあなたと息子さんとの関係をどう変えるか判らない」
「そう!その通りです!」摩多さんが大きく頷いた。

「近親相姦自体を恐れることは何もないのです」手塚博士が講義口調で説明する。「世の中には近親相姦を楽しんでいる男女が無数に存在する。当人同士が合意でやる分には、それは誰に迷惑をかけるものでもないし、愛の形態の一つとも云えます」
「はあ」摩多さんが耳を傾ける。
「母と息子のケースで気をつけなければいけない点が一つだけあります」手塚博士がきっぱりと云った。
「なんでしょう?」摩多さんが身を乗り出す。
「母親としてのあなたは、息子さんの保護者、躾けの指導者であり、息子さんの上位に立つべき存在です」手塚博士が理路整然と云う。「しかし、息子さんが発情する度に裸になって股を開くと、いつしかあなたは息子さんの性の奴隷となってしまう。親としての威厳も指導性も失われる恐れがあるのです」
「まあっ!」摩多さんが口に手を当てて鳥肌を立てる。
「私に一案があります。それをお茶の水博士に伝え、対策を講じて貰いましょう」と手塚博士。「お手数でも、もう一度サイボーグ研究所に戻って下さい」
「分りました。では…」摩多さんが立ち上がる。

「あ、お帰りの前に…」手塚博士が摩多さんを呼び止め、もじもじする。
「ごめんなさい、お支払いですね…」摩多さんがハンドバッグを開けようとする。
「いや、そうじゃなく…」手塚博士が柄にもなく顔を赤くして俯きながら云う。「ボク、あのサイボーグの女の人とやったことないもんで、どんなもんかなあ…なんて思ったりして…」
「?」摩多さんが小首を傾げる。「センセ、私とやりたいんですか?」
「そ、そんな、えげつないこと考えて…るんですわ、実は。ごめんなさい」手塚博士がハンケチを出して、額と団子っ鼻の汗を拭う。
「センセ?男らしく、やりたいんならやりたいと云いなさい」摩多さんが焦れる。
「そーなんです!やらしてくれます?」手塚博士が目を輝かせる。
「承知しました」摩多さんがハンドバッグをデスクに置き、スーツを脱ぎ出す。
「わーい!嬉しいなったら嬉しいなっ!」手塚博士が小躍りしつつ白衣を取り、服を脱ぎ始めた。
全裸となった摩多さんは、精神病患者用の寝椅子に横になった。黒い椅子に寝そべった真っ白い摩多さんの身体が眩しい。
丸裸でベレー帽だけ被った手塚博士が、勃起したペニスをぶらんぶらんさせながら摩多さんの身体にのしかかった。

摩多さんがサイボーグ研究所に戻ると、既に手塚博士からファックスが届いていて、お茶の水博士は摩多さんの内部プログラムを修正する作業に入っていた。
「どういう修正なのか教えて頂けません?」摩多さんが、コンピュータのキーボードを叩いているお茶の水博士に尋ねた。
「キミが交通事故に遭った時、奇跡的に脳は無事だったとは云え、少なからず損傷が見られた」お茶の水博士が回想する。「それを補うため、わしは人工知能による思考回路チップをキミの脳に埋め込んだ。当時は人工知能研究の夜明けじゃったから、人間の命令には善悪を問わず従順に従うロボット型のプログラムしかなかった。わしはそれを流用したAIチップをキミの脳の海馬に埋め込んだんじゃ」
「はあ…」摩多さんが初めて聞く話だった。自分の思考にそのようなものが介在していたとは…。
「手塚君は、キミが多くの男たちとおまんこしていながら、自分の息子だけ拒み通すと、キミの息子は鬱病になり自殺を考える恐れがあると云うんじゃ」
「えーっ!」摩多さんが青ざめる。
「あるいは、疎外感から悪の道に染まり犯罪者になるかも知れん…と」
「んまあっ!」摩多さんが身を震わす。
「それを防ぐには、キミの思考回路を変更し、AIチップをロボット型から人間型にファームウェア・アップデートすべきだと云う意見じゃった」お茶の水博士の説明が続く。「最近では、人間の命令でも倫理・道徳に反する命令は拒絶する人工知能プログラムが完成しておるからな」

「AIチップがアップデートされると…」と摩多さん。「私は死ぬまで誰ともセックスしなくなるんですか?」
「ま、それではキミの人生が味気なさ過ぎるじゃろう。で、あるキーワードを聞いた時だけセックス衝動が湧くようにしておく」キーボードを叩きながらお茶の水博士が云った。「そのキーワードを耳にすると、キミの思考回路はキーワード情報を情緒回路に火花を散らして伝送し、それが発情回路を熱くし、愛液がこんこんと湧き出る。以前、キミの膣とクリトリスの感覚が脳に向かう快感回路は、途中で遮断してあった。だから、キミは不感症と同じじゃった。今回、その快感回路を開放した。キミは普通の女性のように快感を享受し、天国へ行くことが出来る」
「まあっ」摩多さんが目を輝かせた。「で、そのキーワードって?」摩多さんが好奇の目で聞く。
「後でテストする。そん時判るじゃろうて」お茶の水博士がにんまり笑った。

お茶の水博士のプログラミング作業が終わった。博士は、裸になった摩多さんを寝椅子の上でうつ伏せにし、その人工肛門内にあるIEEE 1394端子を通じてAIチップのアップデートを行った。「完了じゃ」博士は摩多さんのお尻からすぽんとケーブルを抜いた。
「ありがとうございました」摩多さんが云い、起き上がる。
「あ、まだ立たないで!そのまま、そのまま」と云いつつ、お茶の水博士が白衣を取り、ダブルの背広を脱ぎ始める。
「センセ?」おっぱいを両手で隠した摩多さんが訝る。「なにするんです?」
「久し振りに、わし好みのキミの15歳のおまんこを味わうんじゃ。業務命令だぞ!」博士がズボンを脱ぎステテコを脱ぎ、パンツも脱いだ。60代の百戦錬磨の黒っぽいペニスがだらんと垂れている。
「ひえーっ!やめて、センセ!私、もう誰ともセックスしないんですっ!業務命令でも駄目っ!」摩多さんが今度は股の間を両手で押さえる。
「ふむ。アップデートは成功したようじゃな。キミはもはやロボットの思考ではなく、普通の女性の思考回路を獲得したんじゃ」と云いつつ、お茶の水博士は寝椅子の上で縮み上がっている摩多さんに歩み寄る。
「寄らないでっ!センセっ、やめて下さいっ!」摩多さんが両足で博士を蹴るようにバタバタさせながら叫ぶ。
と、お茶の水博士が摩多さんの耳に口を寄せ、何ごとか囁いた。
「え?」摩多さんの手足の動きがストップし、表情が変わった。「いま何て云いました、センセ?」
お茶の水博士がもう一度囁く。

突如、摩多さんの目がめらめらと燃え上がった。摩多さんは両手でDカップのおっぱいを揉み出し、艶かしく身をくねらせ始めた。「センセ!おまんこして!」摩多さんが云った。
「むふふ」お茶の水博士は設定したキーワードがちゃんと機能することに満足した。「わしもキミとおまんこしたい。じゃが…」と、だらんとしたペニスを指差し、「これじゃ、どうにもならん。バイアグラも家に置いたままだし」と博士。
「んもうっ!焦れったいわねっ!」摩多さんが寝椅子から飛び降りて床に膝を突き、お茶の水博士のペニスを両手で捧げ持つと、ぺろぺろすぽすぽちゅんちゅんすぱすぱと舐め始めた。
「おー、キミ上手くなったねー。前回のメンテナンスの時からさらに上達したようじゃ」お茶の水博士が摩多さんの頭や頬を撫でながら、褒めそやす。「おー、いい、いい、凄くいい!」
摩多さんが自分のテクニックの効果を確かめるように、上目遣いに博士の顔を窺う。その表情が博士を興奮させる。
「オッケー!どうやら役に立ちそうになったわい」博士が摩多さんの口からすぽんとペニスを抜く。それは完全勃起し、猛々しく太くなってびくんびくん痙攣した。
摩多さんが寝椅子に寝そべり、大きく股を開く。淫乱な表情で舌舐めずりし、お茶の水博士のペニスを待ち受ける。
お茶の水博士はゆっくりと摩多さんの身体にのしかかり、その股の間に勃起したペニスをぬるりずぶずぶと埋め込んで行く。
「ぬあーっ!いいわっ、センセっ!」摩多さんがのけ反りながら叫んだ。

その日、摩多さんは家に帰るとすぐ息子の部屋を訪れた。
「玉男!もう、ママは誰ともおまんこしません。誓います」摩多さんが云った。
「え、ほんと?『何でもコース』でも?」玉男君が大きな目を丸くして聞く。
「誰ともって云ったでしょ?だからもうお前にママのことああだこうだ云う人はいなくなるの」
「ふーん?ボク、安心した。ボク、ママのこと安っぽく云われたくないもん」
「これからはだいじょぶよ。心配しないで」摩多さんが息子の頭を撫でる。
「よかった!」玉男君がにこにこした。「待って?」と玉男君。「誰ともって、ボクともおまんこしないってこと?」
「誰とも、よ」と摩多さん。「お前は早くガールフレンド見つけて、その子を口説きなさい」
「ちぇっ。そんなの、いつの日だか分んないやい」玉男君が膨れ面した。

数ヶ月経った。母と息子はどこにでもいる普通の母と子の平穏な生活に戻った。

ある夜、摩多さんが夕食の後片付けを済ませ、長椅子の上でTVを見ながら寛いでいると、お風呂から上がった玉男君がバスタオルに身を包んで、小走りにやって来た。
「ママっ!」嬉しそうな顔で玉男君が云った。「ボク、毛が生えて来た!」
「え?」摩多さんには何のことか分らない。息子の身体を上から下へと見回し、やっと陰毛のことだと察した。「ほんと?」
「うんっ!見たい?」玉男君がバスタオルの両端に手を掛けながら云う。
「んー…、どうしようかなあ」摩多さんがためらう。息子とは云え、中学生になった男の子のペニスを目にすることになる。そんなこと、いいのだろうか?
「見て!」玉男君がバッとバスタオルを開く。14歳の皮をかぶったお珍々が垂れている。
摩多さんは一瞬息子のペニスを見たが、すぐその上の皮膚に目を移した。「あ、生えて来た!」確かに五、六本の陰毛が顔を覗かせている。
「ね?」得意そうな玉男君。
「お前も大人になりかけてるのね…」摩多さんが感慨深げに云う。苦労してこの子を育てて来た歳月が、走馬灯のように摩多さんの頭の中で駆け巡る。

「ね、ママの毛はいつ頃生えた?いくつの時?」玉男君が聞く。
「さあ?」摩多さんが昔を思い返す。「15だったかしら?16かな?何しろ早くはなかったわ」
「ボク、赤ちゃんのおまんこしか見たことない。ママのおまんこ見たい!見せて?」玉男君が純真に云う。
「何を云うの!駄目よっ!ママのおまんこなんて見るもんじゃないわ!」摩多さんがあたふたしながらもぴしゃりと云う。
「ボク、ママのおまんこ見たい!そんでもって、おまんこ舐めたい!」玉男君が熱っぽく云った。
「!」摩多さんの身体が凍り付いた。「お前、いま何て云った?」
「おまんこ舐めたい…って」玉男君が繰り返す。
突如、摩多さんの目がめらめらと燃え上がった。「お前っ!」摩多さんが息子の身体に掴み掛かった。
玉男君は母親に罵られ、頬を平手打ちされることを予期して目をつぶり、身体を固くした。

叩かれるのではなかった。玉男君は母親にぎゅっと身体を抱きすくめられた。そしてキスされた!ママの舌が玉男君の口に侵入して来て、玉男君の舌を舐め廻した。玉男君はまん丸に見開いた目を白黒させた。(何なんだ、これは!ママとキス?舌を舐めっこ?)玉男君は母親の表情を窺った。母親は目を閉じて息子との舌の交わりに没入している。玉男君は悟った。二人は何故か知らないが突如母と子の域を越え、男と女の関係に突入したのだ。玉男君は思い切って母親のおっぱいに手を伸ばした。豊かな胸をブラウスとブラジャー越しに撫で廻す。と、息子とのフレンチ・キスを続けながら、母親の手がブラウスのボタンを外し始めた。ブラウスの前が開き、母親はブラジャーを押し上げて、ぶるるんと二つの乳房をモロ出しにした。玉男君は母親の乳房を撫で、揉んだ。(あああ!憧れのママのおっぱい!)それはふにゃふにゃでぐにゅぐにゅだったが、充分な張りを備えていて、掌に快かった。玉男君のペニスがぐいーん!と勃起した。

雄(おす)の本能に導かれ、玉男君は母親を長椅子の上に押し倒し、のしかかった。勃起したペニスを母親の股間に押し付け、ぐりぐり擦る。今度は玉男君の方から母親にキスし、母親と舌を絡める。手で母親の乳房を揉む。突然解き放たれた性の興奮によって、玉男君の脳味噌が爆発しそうになる。顔が紅潮し、鼻息が荒くなる。玉男君は勃起したペニスを母親の身体に押し付け、激しく動かした。(ああーんっ!)ピュン!と精液が飛んだ。ぴゅぴゅーん!14歳の精巣に溜まっていた大量の精液が弾け飛んで、母親のスカートを汚した。

「お前、また立つでしょ?どれくらいで立つ?」摩多さんが息子の目を見つめながら尋ねた。
「んーと、30分ぐらいかな?」射精の興奮でぜいぜい荒い息をしながら玉男君が答えた。
「そう?」摩多さんは息子の精液まみれのスカートを下ろし、衣類を全部脱いで全裸になった。
玉男君は美しいママの裸に見蕩れた。またペニスが疼いた。
「じゃ、お布団の上でちゃんとやりましょ、ね?」全裸の摩多さんが丸裸の息子の手を引いて寝室へ向かった。

布団の上に息子を仰向けにした摩多さんは、69の体勢で息子の身体の上に乗り、息子のペニスを愛しそうに舐め始めた。
玉男君の目の前に母親の性器がのしかかって来た。豊かに盛り上がった恥丘にごく僅かな陰毛、真っ白くむっちりした大陰唇に挟まれてクリトリス・フッドが飛び出している。玉男君は両手で母親の割れ目を左右に開いた。淡いピンク色の複雑な形状の粘膜が露出した。(割れ目の中はこうなっているのか!)玉男君にとって初めて目にする女性器だった。(穴は?穴はどこだ?)玉男君はもっと割れ目を開いた。ぽっかりと穴が開き、肉襞がうねうねと繋がって体内の闇に消えている。(これだ!ここへ入れるんだ!)攻撃目標を目にした玉男君は興奮した。ペニスがぴくぴくした。

摩多さんは息子のペニスの動きに気づいた。息子が自分のおまんこを見て興奮している!「舐めてっ!」摩多さんが怒鳴った。
母親の命令に応じて、玉男君も母親のおまんこを舐め出した。クリトリス、尿道口も舐め、膣口も舐める。べちゃらべちゃらと舐める。
「おおお!」摩多さんが呻く。息子におまんこを舐められる快感と興奮。ぞくぞくする。鳥肌が立つ。
しばらくの間、母と子の性器の舐め合いが続いた。摩多さんの膣がだらだらと愛液を滴らせる。玉男君のペニスが完全勃起した。摩多さんはくるりと向きを変え、息子の腰の上で中腰になった。息子の勃起したペニスを垂直に立て、その亀頭の上で膣口の照準を合わせ、ゆっくり腰を落とす。息子のペニスがずぶずぶと母親のおまんこに埋まって行く。
「あああー!」玉男君が、母親のぬるぬるの肉の穴の感触に呻く。夢にまで見たママとの性交。童貞喪失。(わーい、やったーっ!)
摩多さんは腰をぐりぐり廻し、恥骨を息子の身体に押し付ける。身体を前後させて、息子のペニスに膣内のあちこちを突つかせる。摩多さんは片手で乳首を弄り、片手でクリトリスを刺激する。

玉男君は下からママの表情を見守っていた。(こんなママの顔初めて…)それはいつものママではなかった。猥らに口を半開きにし、その端から涎が垂れかけている。自分のおっぱいとクリトリスを弄くり、性の快楽をとことん味わい尽くそうとしている女。一度射精していた玉男君は、本物のセックスの快感に興奮しながらも、今度は早漏れしそうになかった。玉男君はママの上下運動のタイミングを見計らい、ママのお尻が下がるのに合わせてペニスを突き上げた。
「ぐわーっ!」摩多さんが叫ぶ。
玉男君は両方の手でママの乳房を揉み、乳首を刺激した。
摩多さんの上下運動が小刻みに激しくなる。
玉男君も小刻みに激しく腰を突き上げる。
「うわ、うわ、わわ、むむぐ、ぐむむむむーっ!」摩多さんの断末魔が迫る。「あひーっ!」摩多さんがイった。
「ママーっ!」どぴゅーん!ぴゅぴゅーんっ!玉男君が下からママの体内で精液を噴き上げた。

男の14〜16歳というのは精子製造がピークの時期である。一日に二回でも三回でも射精出来る。精巣が満タンになっていると、ペニスはちょっとした刺激でも反応して勃起し、射精をスタンバイする。童貞でもそうなのだから、本物のセックスの味を知った玉男君が、一日に何回かママを押し倒してそのおまんこに射精したがるのは当然である。ところが、そうは問屋が卸さなかった。

翌日、家政婦業務から戻ったママが台所で夕食の準備を始めた時、待ち切れない玉男君はママにまとわりつき、ママのお尻を撫で廻した。玉男君はフライパンで頭を叩かれた。

そのまた翌日、玉男君はママにキスしようとした。往復びんたを食らった。

次の日、今度はお風呂に入っているママのところへ、全裸になった玉男君が侵入した。玉男君としては、お互い裸であれば手っ取り早くセックス出来るだろうと踏んだのだった。玉男君は風呂桶をぶつけられた。

思い余った玉男君は、ある夜ママの寝室へ談判に行った。
「ママ、もう寝た?」と玉男君。
「まだよ。何か用?」とママ。
「ママ、ぼくまたママとセックスしたい。やらせて?」玉男君が云う。
「なにい?」ママがガバッと起き上がった。「玉男っ!云っていいことと悪いことがあるの。何よ、それはっ!汚らわしい!」
「だって、ママ。こないだボクらやったじゃない。ボクまたやりたいんだい」玉男君が必死で云う。
「何を云うの!そんなこと誰かに聞かれたらどうするの!黙りなさい!」ママが激しい剣幕で云う。
「見て!こんなにやりたいんだから」玉男君がパジャマのズボンとパンツを一緒に下ろして、勃起したペニスを剥き出しにする。
「そんなもの見たくもない!」ママは息子のペニスを鷲掴みにして捻り上げた。
「痛ててててーっ!」玉男君が悲鳴を挙げた。「もうっ!」頭へ来た玉男君がママの布団を引っ剥がし、ママに躍りかかってママを犯そうとする。
「えーいっ!」裂帛の気合いと共に、ママが息子の身体を蹴上げた。
玉男君の身体はぽーんと宙を飛び、玉男君は箪笥に頭をぶつけて気絶してしまった。

玉男君には訳が判らなかった。二人であんなに激しくセックスしたのは夢だったのか?ママは淫乱な顔をして涎を垂らしながらよがった。あれは夢ではない。ママのおっぱいの手触りを覚えているし、ママのおまんこの中のピンクの粘膜を見たのも事実だ。ママはあの一夜の出来事を忘れてしまったのか?玉男君は勉強机に突っ伏し、あれこれと考えた。あの夜の一部始終を思い返そうとした。発端は何だったか?陰毛だ。自分の生えて来た陰毛だった。そして、ママの陰毛について尋ねた。成り行きで、ママのおまんこを見たいと云った。そして、ママのおまんこを舐めたいとも云った。そこで記憶は途絶えた。ということは?玉男君はガビーン!となった。ひょっとしたら?

玉男君が台所へ行くと、ママはお料理の最中で、包丁片手に人参やジャガイモを刻んでいた。玉男君は(包丁が飛んで来たらやばいな)とは思ったが、試さずにはいられなかった。
「ママ?」玉男君が声をかけた。
「なに?いま忙しいのよ。邪魔しないで?」ママが振り向きもしないで云った。
「ママ、おまんこ舐めたい」玉男君が云った。
「?」ママが身体を凍り付かせた。「お前、いま何て云った?」ママが包丁を振り回しながら聞いた。
「おまんこ舐めたいって」包丁に怯えながら玉男君が繰り返す。
ママはトンと包丁を俎板の上に突き刺し、水道で両手をじゃあじゃあ洗った。そして、エプロンを外しながら玉男君に云った、「ちゃんとお布団の上でやりましょ」

お茶の水博士は、14歳の少年が絶対に母親に対して云ったりしない言葉をキーワードとして選んだのだった。もちろん、家政婦として摩多さんを雇った家の連中も口走る筈のない言葉を。そのキーワードは摩多さんの貞操を守り、家庭生活をも守る鍵の筈だった。しかし、14歳の息子は母親を色気違いにするキーワードを発見してしまった。

「センセ?」お茶の水博士の研究室を訪れた摩多さんが云った。「というわけで、私と息子は毎日やりまくってますの」
「うむむ…」いとも簡単に予防策を破られたお茶の水博士が唸った。企業秘密を守るパスワードを見破られたネットワーク管理者同様、プログラマーとしての大失態であった。
「いいんでしょうか、こんなことで…」摩多さんが不安な表情でお茶の水博士を見つめる。
「なにかね、キミは手塚君が案じたように、息子のセックス奴隷にされとるのかね?」とお茶の水博士。
「いえ。うちの子は気だてのいい子ですから、私を売春婦みたいに扱ったりしませんわ。云ってみりゃセフレって感じですかね」と摩多さん。
「じゃ、キミの息子が早漏で、キミがいつも欲求不満にさせられるとか?」
「最初はそうでしたけど、今はあの子も達者になって、あたしひーひー云わされてます」摩多さんが親馬鹿振りを発揮する。
「じゃ、一体全体何が問題なのかね?」博士が苛々する。「キミも息子もハッピーなんじゃないか!」
「あの子の将来です」と摩多さん。「私とのセックスに溺れて社交性が無くなったりしたら、結婚もしないんじゃないかと…」
「そりゃ杞憂じゃよ」と博士。「男は一人の女では満足出来ん動物だ。キミの息子はいずれ若い女を求めるようになり、結婚もするさ」
「そうでしょうか?それならいいんですけど」摩多さんは孫の顔が見たいのだ。

「キミがどうしても心配なら、キミのおまんこを50歳の経産婦のゆるまんに調整するという手がある」と博士。
「えーっ?」
「キミの息子は途端にキミのおまんこに失望する。嫌でも若い女に目を向けるようになるという仕掛けじゃ」
「はあ…」摩多さんはいささか淋しそうな顔をした。「それだと、もう誰もやってくれないでしょうね。センセさえも…」
「キミの息子がキミから離れたら、秘かに又わし好みの15歳のまんこに戻してやる」
「へーっ?」摩多さんの顔が明るくなる。
「問題は、その頃わしのナニが立つかどうかじゃ。バイアグラも効かなくなってるかも知れんし…」今度は博士が淋しそうな顔をした。
「なーんだ」摩多さんががっかりした。「今のおまんこのままで結構です」

玉男君の生活は充実していた。キーワードを囁けばママはいつでもすぐやらしてくれるから、ママとの性生活はウハウハだった。日に何度もオナニーする必要がないので、勉強にも専念出来た。時々玉男君は妄想した。電車の中でママにキーワードを囁いたらどうなるのか。全校生徒とその家族が一同に会している運動会で、ママにキーワードを囁いたら?親戚のお葬式の最中に、ママにキーワードを囁いたら?家にいるママに、外から電話してキーワードを云ったらどうなる?ママは一人でオナニーするのか、御用聞きとか石焼き芋のおっさんを掴まえてセックスするのか?玉男君も馬鹿ではないから、そういう妄想を実行したりはしなかった。

ママとのセックスでいっぱしの男になったと自信をつけた玉男君は、同級生の女の子や塾で一緒の可愛い子、道で出会った美人に声を掛けては叩かれたり蹴られたりした。ママのプログラムされた思考回路、情緒回路、発情回路などの仕掛けに全く無知な玉男君は、ママへのキーワードがどの女にも通用するものだと誤解したのだ。よく知りもしない男の子が近寄って来て「おまんこ舐めたい」と云えば、どんな女性でも怒って当然である。腫れ上がった頬や、ひりひり痛む尻を抱えて帰宅した玉男君は、ママを色情狂にしておまんこした。

玉男君がいつ、皺の増えないママの顔、たるまない乳房、中年太りしないお腹、そしていくら精液を注入しても妊娠しない子宮…などの謎に気づくのか、それは神のみぞ知る…であった。




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