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19. 小さな孤児(みなしご)アニー パート1

未曾有の大恐慌がアメリカ全土を襲った頃の話である。大富豪ウォーバックス氏(50歳)が、一週間だけ孤児を自分の大邸宅に招待することにした。兵器産業の総帥としてこれまで“金の亡者”の悪名が高く、少しでもイメージアップを図りたいというのが狙いであった。ウォーバックス氏は女秘書グレース(28歳)を市の孤児院に赴かせた。

ウォーバックス氏所有の黒塗り高級車が孤児院の前に停車し、お抱え運転手がドアを開けるのを待ってグレースが降り立った。超大企業の総帥の秘書として高給を得ていたグレースは、ハリウッド女優も顔負けのデザイナー・ブランドの帽子やスーツに身を包んでいた。周囲に屯(たむろ)していた失業者たちや道路で遊んでいた男の子たちが、口をあんぐり開けながら近寄る。グレースは金髪の美人で、出るところが人並み以上に出ているグラマーでもあった。おまけに最新流行のスーツを身にまとっているとなれば、目を引かない筈はなかった。

孤児院の前で長い紐に繋がれた幼い少女が箒で通りを掃いていた。
「んまあ!あなた、何で紐で繋がれてるの?」グレースは(犬でもあるまいに!)と驚き呆れた。
「あたしがよく脱走するから」平然と女の子が答えた。その子は燃えるような赤毛で、確かに気性が強そうな口元はしていたが、顔も姿形も愛らしい少女であった。
「それにしたって!」グレースは義憤を感じた。「あなたの名は?」
「アニー」
「いくつ?」
「10歳」
「院長のミス・ハニガンに会いに来たの。中にいるかしら?」グレースが白い手袋を外しながら云う。
「いるけど、酔っぱらってないかしら?」とアニー。
「えーっ?こんな昼日中から?」グレースがぶったまげる。院長が昼間から酒を呑んでるなんて、何という孤児院だろう。グレースは呆れ果てた。

「ウォーバックス?」ミス・ハニガンが顔を顰めた。「聞いたことあるような名前ね」ミス・ハニガンは30代後半、不摂生がたたってお腹が出た典型的中年女性。顎も二重だし、髪はボサボサで、まるで色気がない。
「もちろん、聞いたことがある筈です。アメリカの長者番付のトップですから」グレースが、乱雑なオフィスを見回しながら、一刻も早く用件を済ましてここを脱出したいと願っていた。
「えーっ?あのウォーバックス?」ミス・ハニガンがたまげる。大富豪がなんで孤児院に用事があるのか?(寄付をしてくれるんならありがたいけど)
グレースがウォーバックス氏の善意を説明した。もちろん、人気取りという裏の真意などおくびにも出さない。
「ヘー?でも、たった一人ってケチねえ。金持ちなんだから、どうせなら20人まとめて招待してくれりゃいいのに」ミス・ハニガンが贅沢なことを云う。子供たち全員を追い出して、一週間楽をしたいのだ。
「で、その子ですが…」ミス・ハニガンの勝手な言葉を無視して、グレースが話を進める。「表で紐に繋がれているアニーにしたいと思います」
「アニー?あんなお転婆のどてかぼちゃ?ミスタ・ウォーバックスのお屋敷から逃げ出して行方不明になったら、そっちの責任ですよ?いい?」ミス・ハニガンが警告した。

グレースはアニーを車に乗せ、デパートに寄ってアニーが大富豪の邸宅で暮らすに相応しい衣類を購入した。真っ赤なワンピース、お姫様のような白いふわふわのドレス、活発に動き回るためのTシャツやショートパンツ、フリルの付いたワンピース水着、パジャマ、ネグリジェ、沢山の下着、靴下、そして靴…。
「これって、孤児院に持って帰れないんでしょ?借りるだけよね?」アニーが上目遣いでグレースに聞く。到底貰えるなどと思えないからだ。
「いいえ。全部あなたのもの。持って帰っていいのよ」グレースが微笑む。
「うわあっ!」生まれてこのかたプレゼントなど貰ったことのないアニーにとって、それはこれまでの一生で一番嬉しい出来事だった。

ウォーバックス邸は単なる家ではなかった。門を入ると、まるで公園の広さのような前庭があり、英国の王侯が住むような豪壮な館が聳えていた。玄関前の車寄せに車が着くと、間髪を入れず執事が迎えに出て、車のドアを開けた。グレースはずんずん館の中を奥に進む。遅れないように小さなアニーが小走りで後を追う。メイドたち数人がアニーの衣類や靴箱を手に持って従った。

アニーに与えられた部屋は客間の一つであるが、王女様の寝室とでも云うべき豪華な部屋であった。天蓋と白いフリルがついたキングサイズのベッド、ベッド全体が映る大きな鏡、三面鏡、紅白の大きな花が生けてある花瓶、テーブルの上にはリンゴやグレープ・フルーツ、バナナなどを盛った果物篭、ミント・チョコレートが入った小皿や聖書などが用意されており、暖炉の上には最新型のラジオも置かれていた。

グレースの命でアニーはお風呂に入れられた。お風呂を出たアニーは、全て新調のシャツとパンティ、靴下を身につけた。上着はアニーの選択に任されたので、アニーは真っ赤なワンピースを選んだ。グレースがアニーの赤毛を引き立てる真っ白いリボンをつけてくれた。

ウォーバックス氏が会社から戻るまでの間、グレースが館の中を案内してくれた。数え切れないくらいの部屋があり、何人でもお客が泊まれそうだった。大きな食堂と小さな食堂があり、レストランを開店出来そうな数のコックと給仕たちがいた。ホテル顔負けの数のメイドも働いていて、住み込みの庭師や大工などまで揃っていた。館の中庭には、オリンピックの公式競技が出来るような大きさのプールがあり、庭園の一部にはゴルフ練習用のバンカーとグリーンまで作られていた。

突然、館中にベルの音が響いた。きっかり短く三度。
「お帰りだわ。さ、一緒にお迎えに行きましょ」グレースが小走りに駆け出す。アニーも駆ける。二人が車寄せに近づくと、執事とメイド数人が早くも勢揃いして主人の帰宅を待っていた。
黒いリムジンから、護衛らしき二人の黒い背広の男が先ず出て来て、周囲を点検し、リムジンのドアを開けた。降り立ったのは三つ揃いを着たスキンヘッドの大柄の男性でこの館の主人・ウォーバックス氏(50歳)である。眼光は鋭いが、口元に笑い皺があることからして、頑固一徹の人物ではないことが判る。
「お帰りなさい、ミスタ・ウォーバックス」グレースが進み出た。「今週のゲスト、アニーを御紹介します」グレースがアニーの身体をウォーバックス氏の前に押しやる。「さ、アニー、御挨拶なさい」
「小父さん、こんにちは」アニーがはにかみながら、ぺこりと頭を下げる。
「アニー、小父さんじゃなくてミスタ・ウォーバックスと…」慌ててグレースがアニーをたしなめる。
「いい。構わん。あはは。小父さんはよかった。一週間楽しんでくれ」鷹揚にウォーバックス氏が頷く。
「ミスタ・ウォーバックス」とグレース。「最初の夕食だけは私が御一緒したいと思います。食卓でこの子が何か粗相するといけませんので」
「ふむ。一週間ずっとそうしたらいいだろう。じゃ、後で食堂で会おう」そう云ってウォーバックス氏は館の奥へ消えた。

晩餐の間、グレースははらはらしながらアニーのテーブル・マナーを横目で監視していたが、完璧とは云えないまでも10歳の少女にしてはまずまずであった。
ウォーバックス氏の質問に、アニーは明るくハキハキと答え、ウォーバックス氏もアニーに好感を持ったようだった。グレースは人選を誤らなかったことを知ってほっとした。

三人は暖炉やホームバーのある居間に移り、コーヒーテーブルを囲んで、給仕が注いでくれた紅茶を楽しんだ。
「アニー」ウォーバックス氏が云った。「女の子はダンスが好きだろう。タップダンスなんか出来るんじゃないか?」
「タップダンスは出来ないけど、ストリップティーズなら出来るわ」とアニー。
「えーっ?」グレースが呆れた。
「?」ウォーバックス氏も口をあんぐり開ける。
「なんでまたストリップなの?」グレースが尋ねた。
「院長のミス・ハニガンがね、あたしらみたいな孤児が将来食って行ける途はストリッパーか売春婦しかないから、どっちか選んで今から稽古しとけってトレーニングさせてるの」平然とアニーが云った。
ウォーバックス氏とグレースは(なんという院長なのだ!)と目を見交わせた。

「ラジオつけていい?」アニーが云い、暖炉の上のラジオのスイッチを入れ、ガーガーピーピーと周波数ダイヤルを廻した。ビッグバンドのスウィング・ジャズが聞こえて来た。アニーは靴を脱いで大人たち二人から離れたテーブルに跳び乗ると、ラジオの音楽に合わせてファッション・ショーのモデルのようにしゃなりしゃなりと行ったり来たりした。ストリップ・ショーを始めたのだ。アニーは両脚を開き、両手を頭の後ろで組み、フラダンスのように腰を左右に振った。アニーは正面のウォーバックス氏とグレースを向いて立ち止まると、両手を胸の前でクロスさせて両腕を擦り、その手を胸のおっぱいの辺りに下ろし、胸を撫で擦ってうっとりした表情をした。おっぱいなど出ていないのに、プロのストリッパーの真似をしているのだ。アニーは両手を下ろし、お腹を撫で、真紅のワンピースの上から股の間を押さえて窪みを作った。と、アニーは笑みをたたえながら両手を上げてくるくる廻った。ワンピースの裾が翻り、純白のパンティが見えた。アニーがぴたと静止する。服の裾がふわりとパンティを隠す。

アニーはテーブルの上に仰向けになって寝そべり、揃えた両脚を“客席”に向かってゆっくり上げた。ワンピースの裾が捲れ、パンティが全貌を現す。アニーはゆっくり股を開く。白いパンティに覆われたお尻と股間が眩しい。アニーは、足を閉じてぴょんと立ち上がると、両脚を開いて堂々と立ち、赤いワンピースの裾に手を掛け、そろそろと持ち上げ始めた。白いパンティが露わになり、アニーのもっこりした恥丘と大陰唇が浮き上がって見える。アニーが服を裏返しに持ち上げ、首から抜いてぽいと脇に抛る。アニーは女子用の白い袖無しシャツとパンティだけの姿になった。チャールストンのような身振りで元気に踊った後、アニーは“客席”に背を向け、ゆっくりとシャツをめくり上げた。背中を露出させながら、シャツを脱ぐ。両手に持ったシャツで胸元を抑えながら、ゆっくり“客席”に向きを変える。アニーはリズムに合わせて両手を前に突き出す。アニーの膨らみかけの胸の乳首がちらちら見えるが完全には見えない。ストリップティーズの語源である“焦らし”である。アニーがまた“客席”に背を向け、シャツを捨て去った。両手で乳首を隠しながらゆっくり“客席”を向く。音楽のメリハリに合わせ、先ず右手をバッと外す。左の乳首が露わになる。その乳首を隠しながら、左手をバッと外して右の乳首を露わにする。最後にアニーは両方の手を広げた。

「アニーっ!」グレースが叫んだ。いくらまだ平らな胸とはいえ、女の子の胸は曝け出すべきものではないと思ったのだ。
「シーっ!」ウォーバックス氏が指一本を口の前に立てて、グレースを制止した。ウォーバックス氏にとって、子供のストリップなぞ初めて見るものであった。ここまでのところ、アニーは劇場ストリップの定石を踏まえ、堂々たるパフォーマンスを展開している。どこまでやるのか、見届けたかったのだ。

アニーはパンティに手を掛けながらテーブルの上を一周した。パンティの左右の上端を交互に引っ張り下ろす。脱ぐように見せて脱がない。これも“焦らし”である。アニーは“客席”に背を向けてお尻を突き出す。そして、そろそろとパンティを下ろす。まろやかだが、まだ10歳の青いお尻の肉が露出し、大陰唇が垣間見える。アニーが音楽に合わせて尻を左右に振る。アニーは完全にパンティを抜き去り、それを丸めて股間を覆う。客席を振り向いたアニーは、パンティで股間を隠したままフレンチ・カンカンのように脚を上げながら踊る。ラジオのスウィング・ジャズがクライマックスに達し、エンディングを迎える。アニーは両脚を大きく開いたポーズで立ち、ぽいとパンティを捨て、両手を高く上げた。真っ白い無毛の割れ目が眩しい。

「んまあっ!」少女が全裸を曝け出したことに、グレースは我がことのように羞恥を覚えて身を震わせた。
パチパチパチ!とウォーバックス氏が拍手した。

与えられた部屋でネグリジェをまとったアニーはベッドの上でぴょんぴょん跳び撥ね、生まれて初めての豪華なベッドのスプリングを楽しんだ。壁を覆う大きな鏡にジャンプする自分の姿が映っている。

ウォーバックス氏はアニーの寝室に隣接する小部屋に座り、アニーの姿を眺めていた。大きな鏡は実はマジックミラーで、アニーからこちらは見えないが、アニーの挙動はこちらから全部丸見えなのだ。

いつの間にかアニーはネグリジェを脱ぎ捨て、全裸になり、ベッドに寝そべって鏡の前で両脚を大きく広げた。膨らみかけたおっぱいを撫で、指の腹で乳首の天辺を擦る。アニーは片方の手を股ぐらに下ろし、掌でおまんこ全体を覆い、上下に撫でる。指の間に小陰唇を挟んで撫で廻す。アニーは指を下げて蟻の門渡りを刺激し、肛門も撫で擦った。と、アニーはふっくらした割れ目の左右に両手を当て、ぐいっと開いた。クリトリスの凸起の下に、ピンク色の複雑な形状の濡れた肉が曝け出される。アニーは尻を上げ、自分のおまんこが鏡によく映るように位置を調整した。アニーがぐっと大陰唇をさらに左右に引っ張る。ぽっかりと膣口が開いた。アニーは指を舐め、その指でクリトリスを擦り、割れ目を撫で擦って膣口に中指を滑り込ませた。その指をゆっくり前進後退させながら、同時に小指で肛門を弄くる。アニーは顔をのけ反らせ、性器の快感に浸った。

ウォーバックス氏は驚いていた。ストリップを披露するような破天荒な子供なら、もっと何かやるだろうと期待はしていたが、まさかオナニーを始めるとは!マジック・ミラーとは知らないアニーは、鏡に向かって大きく股を開いていたから、ウォーバックス氏はまともにアニーのおまんこを見ることが出来た。座っていられず、立ち上がってマジック・ミラーに顔を近づける。アニーは指を二本にして膣口に突っ込み、ぐりぐり廻したり抜き差ししたりした。割れ目の下から愛液が滴っている。アニーは愛液まみれの指二本をおまんこから抜き、その指を舐めた。自分の愛液を味わっているのだ。きょろきょろ室内を見廻したアニーは、ベッドサイド・テーブルの果物篭からバナナを一本摘まみ上げた。食べるのかと思ったらそうではなく、アニーはバナナを膣口に当て、そろそろとおまんこに突っ込み始めた。ウォーバックス氏はぶったまげた。あそこまでバナナを突っ込んで痛がらないなら、もう処女膜はないのだ。アニーは性体験があるのだろうか?たった10歳の少女が?アニーはバナナの反り具合を上向きにして、細かく動かす。アニーは目を閉じ、口を半開きにして快感に身をのけ反らす。バナナの先端がアニーのGスポットを刺激しているのだ。

アニーのおまんこを出入りするバナナに見蕩れていたウォーバックス氏のペニスがむくむくと起き上がった。バナナではなく自分のペニスを10歳の少女の初々しいおまんこにぶち込みたくなったのだ。ウォーバックス氏は小部屋を出ると、足音を忍ばせてアニーの寝室に滑り込んだ。ウォーバックス氏は靴を脱ぐのももどかしく、ベッドに上がった。
「キャーッ!」ベッドの振動で何者かの侵入を悟ったアニーが身を縮める。
「アニー。私だ、怖がるな」ウォーバックス氏が静かな声音で云った。
「お、小父さんっ!」真っ裸で、しかもバナナをおまんこに突っ込んだままのアニーは、恥ずかしさで身動き出来ない。
「アニー、バナナでなく小父さんのお珍々を入れてみないか?バナナより気持ちいいと思うよ」とウォーバックス氏。
「げっ!それって、セックスのこと?」アニーが目を丸くする。
「イエス」
「やだ。あたし、まだ処女だもん」アニーが首を横に振る。
「バナナをこんなに深く突っ込んどいて処女はないだろう」ウォーバックス氏が呆れる。
「処女膜ないけど、まだセックス未経験なの。だから処女」とアニー。
「だったら丁度いい。小父さんが経験させてやる」
「小父さん、あたしとセックスするためにこの家に招待したわけ?」アニーがおまんこからバナナを抜き出しながら聞く。
「バカ云え。そうじゃない。キミがストリップ見せたりオナニー見せたりするから、やりたくなったんだ」ウォーバックス氏がアニーの手からバナナを奪い、自分の口に入れて舐めた。アニーの愛液を味わったのだ。
「あたし、オナニーまで見せたつもりないけど?」アニーが反論する。

「そんなことはどうでもいい。小父さんとやろう、な?」ウォーバックス氏は云い過ぎたことを誤魔化し、バナナを床に捨ててアニーの身体にすり寄る。
「小父さん、あたしを犯すの?」裸のアニーが両手でおまんこを押さえつつ、上目遣いで云う。
「そんなことはしない。私はこれでも名を知られた紳士だからね」ウォーバックス氏はアニーの素肌を撫で廻す。
「そうよね。小父さんは悪い人じゃないもんね」
「そう。キミをいい気持ちにして上げるいい小父さん」ウォーバックス氏はアニーの身体を抱き、ほんの少し膨らみかけたおっぱいの乳首に吸い付き、ぺろぺろつんつんちゅうちゅうする。
「うーんっ!」アニーがこそばゆさと快感を同時に覚える。
ウォーバックス氏はアニーへの乳首舐めを続けながら、アニーの丸いお尻を撫で廻す。
乳首の快感と愛撫によって、アニーは目をつぶり口を半開きにしてうっとりする。

ふとアニーを見上げたウォーバックス氏は、アニーの口内で蠢く舌を見てゾクっとした。小さな女の子の小さな口の小さな舌。ウォーバックス氏はアニーの頭を抱きかかえると、アニーに接吻し、自分の舌でアニーの舌を舐め廻す。
「!」アニーは驚いて目を見開いた。孤児院で女の子同士でキスしたことはあったが、男性とはこれが初めてである。異性との初めてのキス。身体が痺れた。
ウォーバックス氏もたった10歳の女の子との接吻に異常な興奮を覚えていた。子供とのキスは初めてである。相手は、普通なら自分の孫のような年齢の女の子。ちょんと唇をつけるだけのキスならともかく、舌を交えるディープ・キスなど世間的に許されるものではなかった。しかし、何と甘いキスであろうか。アニーの小さな舌が愛らしい。ウォーバックス氏は小さな少女との異常な性の戯れに興奮した。ペニスはアニーとの性交を欲し、びくんびくん震えていた。こうなれば、相手を興奮させ、なし崩しにおまんこするのだ! ウォーバックス氏は身体を沈め、アニーの下半身へ向かった。無毛のもっこり盛り上がった恥丘。興奮して勃起しているクリトリス。バナナを抜き去ったばかりで、ぽっかり口を開けている膣。ウォーバックス氏はアニーのクリトリスを舐め始めた。
「あっはーん!」アニーが感じる。
ウォーバックス氏はクリトリス舐めを続けながら、指をアニーの膣に突っ込む。一本、二本。
「おおおーっ!」アニーが身悶えしてよがる。
ウォーバックス氏は、指による疑似性交を続けながら、残る小指でアニーの蟻の門渡りを刺激する。
「うむぐーっ!」アニーの鼻息が荒くなる。
ウォーバックス氏は小指でアニーの肛門も刺激した。
「あうあうー!」アニーが両手で自分の乳首を擦りながらよがる。
(ここまで興奮させたら、もうこっちのものだ。今がチャンス!)ウォーバックス氏がズボンのベルトに手をかけ、外そうとしたその瞬間…。

「何ですか、これはっ!」グレースの声が轟いた。
「グ、グレースっ!」ウォーバックス氏が驚愕と怒りと恥辱を綯い交ぜにして振り向く。「も、もう帰ったんじゃなかったのか?」
「アニーが寝入ったら帰るつもりで、待ってたんです。ミスタ・ウォーバックス、あなた、子供相手に何てことしてるんですかっ!」ベッドに土足で上がったグレースはウォーバックス氏の身体に手を掛け、アニーから引き離そうとする。
「こ、これは合意だ、犯してるんじゃない。やらせろ!」ウォーバックス氏が抵抗する。
「子供相手に合意もへったくれもありません。身の破滅ですよ!」グレースは強引にウォーバックス氏をアニーの身体から離す。
「身の破滅?」ウォーバックス氏がグレースを睨みつける。「どういうことだ、説明しろ」
「アニー、あなたシャワーを浴びて来なさい」グレースが指図する。人払いである。「ちゃんとドアを閉めてね?」
「うん」アニーは頷き、無言で浴室に消え、ドアをバタンと閉じた。

「仮にあの子がセックスに合意したとします」グレースが、ベッドに腰掛けたウォーバックス氏の前に立ち、両手を腰に当てて云う。「あの子は一週間後に孤児院に戻る身です。戻って、誰彼なくあなたとのセックスを吹聴したら、どうなります?当然ミス・ハニガンの耳にも入るでしょう」
「脅迫を心配してるのか?口止め料を払えば済むことだ」ウォーバックス氏は使い切れないほど金を持っている。
「それで済むならいいでしょうね」グレースが冷静に続ける。「兵器産業総帥大富豪のスキャンダルってネタを、新聞社かTV局に売られたらどうします?合意であるかどうかに関わらず、未成年との性行為は犯罪ですからね。特ダネを提供したミス・ハニガンは莫大なお金を得ることでしょう」
「それで身の破滅か…」ウォーバックス氏ががっくりする。

アニーを寝せた後、グレースはウォーバックス氏の書斎に急いだ。ウォーバックス氏はブランデーを呑みながら待っていた。
「グレース」ウォーバックス氏が口を切った。「アニーを孤児院に帰さない。帰さなきゃ、喋られることもない」
「そんな!それじゃ誘拐じゃないですか!」グレースが口に手を当てて呆れる。
「違う。あの子をわしの養女にするんだ」ウォーバックス氏がきっぱりと云った。
「えーっ?」グレースがぶったまげる。ミスタ・ウォーバックスは気が狂ったのか?「養女にしてアニーとおまんこするつもりなんですか!」
「イエス」とウォーバックス氏。
「んまあっ!」
「あの子はバナナを性器に突っ込んでオナニーしとった」ウォーバックス氏が続ける。「外見は子供だが、性的には成熟した女と同じだ。やりたくてたまらんのだ。わしもあの子とやりたい。是が非でもだ」
「問題が一つあります。それも大きな問題が」あくまでも冷静なグレース。
「何だ、一体?」ウォーバックス氏が訝る。

「このニューヨーク州の条例で、里親になれるのは男女揃った夫婦に限られています。独身では里親になる資格などありません」グレースが勝ち誇る。
「なんと!」何でも金で解決出来ると思っていたウォーバックス氏が愕然とする。ウォーバックス氏はグレースのためにグラスを取り出し、ブランデーをグラスに満たす。「君も呑め」
「頂きます」グレースはグラスを受け取り、優雅に高級ブランデーを味わう。
「…」ウォーバックス氏はブランデーを舐めながら熟考した。
「諦めなさい、ミスタ・ウォーバックス。こればかりは無理です」グレースが諭す。
「いや、諦めん。何か手はある筈だ」ウォーバックス氏はグラスを持ったまま立ち上がり、部屋の中を行ったり来たりした。
「では、私はこれで…」呑み干したブランデー・グラスをテーブルに置き、グレースが出て行きかける。
「待て!待ってくれ、グレース」ウォーバックス氏が呼び止める。「君がわしと結婚してくれればいいんだ。アニーはわしと君の養女になる」
「な、なんですって!?」ボスの破天荒な言葉をグレースは信じられなかった。「アニーとおまんこするために私と偽装結婚するってんですかっ!」
「形式だけのもんじゃない。大々的に結婚披露もする。新婚旅行にも行く。遺言も書き換える。君はウォーバックスの妻になるんだ!」

「馬鹿にしないで下さい!」グレースがむくれる。「結婚したからと云って、私を愛してくれるんじゃないんでしょ!アニーとばかりおまんこするんでしょ?」
「そうじゃない!君ともやる!アニーと二回やったら、必ず君と一回やる。約束する!」ウォーバックス氏が必死で云う。
「ほんとですか?」グレースの怒りが少し収まる。「ほんとにあなたの妻に?ルーズベルト大統領との晩餐や舞踏会にも一緒に揃って?」
「もちろんだ」ウォーバックス氏が頷く。
「分りました」とグレース。
「結婚してくれるか?」ウォーバックス氏が急き込む。
「考えさせて頂きます」グレースが云って、くるりと踵(きびす)を返して出て行った。
秘書風情が大富豪と結婚するなら玉の輿である。即答でOKされると高をくくっていたウォーバックス氏がずっこけた。




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