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26. 少年探偵団最後の事件 パート2

「君がついていても駄目だったのか!」明智探偵ががっくり肩を落とした。
「先生、済みませんっ!」小林君は床に両手をついて明智小五郎に詫びた。先生の二号とおまんこしている最中に美衣奈ちゃんを攫われましたなどと、口が裂けても云えるものではなかった。

二十面相の三度目の銀座和光襲撃予定日、明智探偵は警官隊の警備網にあからさまな一つの隙を設け、二十面相がその探偵のメッセージに気づき、美衣奈ちゃんに危害を加えないでくれることを祈った。

和光の裏口を、明智探偵と女装した小林君が物陰から見張っていた。裏口から支配人が何かを抱えながら出て来た。それが偽の支配人であることは即座に分った。本物の支配人には探偵が頼んでズボンの裾に蓄光塗料(夜光塗料)を塗って貰ってあった。今出て来た支配人のズボンの裾は発光していない。明らかに二十面相が支配人に化けているのだ。明智探偵に促された小林君は、黒いバッグを肩に掛け、目立たない茶色のワンピースを着た少女の姿で二十面相を尾行し始めた。

和光支配人に化けた二十面相は、地下鉄銀座線を渋谷で降り、道玄坂を上って松濤に向かった。この辺は大きなお屋敷が多い。小林君はところどころでBDバッジを道端に置きながら二十面相を追跡した。二十面相の姿は大きな二階建ての洋館に消えた。大きな門は固く閉じられ、高い塀がぐるりを取り巻いている。小林君はその塀の外を一周してみた。広い。中くらいの公園の敷地に匹敵する広さだ。幸運なことに、塀には監視カメラは設置されていなかった。これなら、塀を乗り越えて侵入出来そうだ。小林君は洋館の横手に当たるところを選んだ。普通横手には窓は少ない筈だ。バッグから縄梯子を取り出す。縄梯子を投げ上げ、フックを塀の上端に掛ける。しっかり固定されたことを確かめ、縄梯子を昇る。上端に達した小林君は縄梯子を塀の内側に反転させ、するすると降りた。縄梯子を緩めてフックを外し、丸めてまたバッグに入れる。小林君は洋館を取り巻いている広い芝生を小走りに駆け抜けて、窓の無い壁にピタリと背をつけた。

どこからか人声がする。女の子の声も混じっている。美衣奈ちゃんか?小林君の胸は躍った。美衣奈ちゃんを救い出さなくては先生に申し訳がない。小林君は声のする方に忍び寄った。声は二階から聞こえて来る。小林君はバッグから再度縄梯子を取り出し、フックを二階のベランダの手すりに投げ上げた。カラン!と音がした。小林君は身を竦めた。聞かれたか?誰かベランダに出て来るだろうか?耳を澄ますが、人声は途絶えない。気づかれなかったのだ。小林君は縄梯子を上り出した。危険は覚悟の上だ。何としてでも美衣奈ちゃんを助けなくては!

二階のベランダの下から目だけ出して建物内を覗く。カーテンに覆われた大きなサッシ戸の部屋に人影が見える。ベランダを乗り越えた小林君は、縄梯子もそのままに素早く壁に走り寄って身を隠し、カーテンの隅から中を覗き込んだ。目を疑った。大きなベッドに男一人、女四人。男は中年で(二十面相であろう)裸で仰向けになっており、その顔の上に一人の少女がしゃがんでおまんこを舐めさせている。一人の少女は二十面相の乳首をしゃぶっている。二人の少女が、勃起した二十面相のペニスを競うようにぺろぺろ舐めている。小林君は少女たちの顔を識別したかったが、誰の顔も見えない。しかし、行方不明になったジュニア・アイドルと数はぴったり符合する。愛田もも、椎名かんな、椿 杏珠、そして香月美衣奈の四人。幼い彼女たちが色情狂のように振る舞っているのは何故か?媚薬か麻薬を使われたのか?二十面相は盗品で美術館を作るのが夢だった筈だが、ジュニア・アイドルのコレクションを始めたのであろうか?あるいは、彼女たちとのセックスを楽しんだ後、中東の石油成金たちに売り渡すのか?

なおも小林君が盗視していると、二十面相は女の子たちをベッドの端に頭、尻、頭、尻となるように並ばせ、一人に強制フェラチオさせ、次の一人と性交し、その次の女の子に強制フェラチオ、次の女の子と性交…という遊びを始めた。二十面相にとってそれは天国だったろうが、見ている小林君にとっては地獄だった。あのうちの一人は美衣奈ちゃんなのだ。(やめさせなくては!)しかし、もう女の子たちが攫われてから数日経っており、どの子もやられ放題なのだろう。セックスをやめさせるよりも、二十面相逮捕とダイヤを取り戻すことが先決だ。小林君はバッグから紙と鉛筆を取り出し、現在地を書き始めた。これを伝書鳩のポッポに託して放てば、少年探偵団がこぞってやって来る筈だ。鉛筆を走らせている小林君の頬に、突如、鋭いナイフが突きつけられた。

ぎくっとして小林君が振り向くと、ポロシャツを着た髭もじゃの小男が立っていた。(しまった!見つかった!)小男はナイフで脅しながら、小林君をサッシ戸の方に無言で誘導した。髭もじゃはサッシ戸をノックし、女装の小林君を室内の男に見せた。
「何だ、サブ?いいところを邪魔しやがって!」一人の少女とおまんこ中の二十面相が舌打ちする。
「ボス、このあまっこがボスのお楽しみを覗いてたんでさ。少年探偵団の一人かも知れやせんぜ?」サブと呼ばれた男が云った。
「へっ!少年探偵団も女の子の助けを借りるようになったか。落ちたもんだ」と二十面相。
「ボス、このあまっこも裸に引ん剥いて、五人相手にやりやすかい?」サブがおもねるように云う。「幼い顔の割りにゃいい胸してますぜ?」
「馬鹿もん!」二十面相が一喝した。「このトップクラスのアイドルたちと、そのリンゴみたいな顔の田舎娘を一緒にするな」
「そーすか。じゃ、どうしやしょう?」とサブ。
「お前が煮るなり焼くなり、好きなようにしろ。出てけ!」二十面相が怒鳴って、またジュニア・アイドルたちとのおまんこに戻った。
「へえ。じゃ、お言葉に甘えて…」サブが小林君を突き飛ばしながら、ベランダを歩いて隣りの部屋に入った。

サブはその部屋をずんずん通り抜けて階段を下り、一階の奥の小さな部屋に小林君を連れ込んだ。ベッドがあるところを見ると、ここがサブの部屋らしい。
「ねーちゃんよ」とサブ。「ボスは都会派だけんど、青森生まれのおれはねーちゃんみたいな頬っぺたの赤い娘が好みでよ。仲良くすべ、な?」サブが左手でナイフを突きつけながら、小林君に迫る。「ねーちゃん、いくつんなる?」サブが聞いた。
「13」小林君が掠れた黄色い声で答える。
「13にしちゃボインでねーの。どれ…」サブが右手で小林君の胸に触ろうとする。
その瞬間、小林君はポケットから護身用スタンガンを引き抜き、サブの裸の腕に接触させた。ビビビーっ!と青白い電光が走った。
「ぎゃあああーっ!」150万ボルトの電撃ショックを受けたサブが、気絶してどでーん!と床に倒れた。
小林君はサブのポロシャツとズボンを奪い取り、バッグからロープを取り出してサブの手足を縛って、ハンカチで猿ぐつわもかませた。一安心したところで、小林君は着ていた茶色のワンピースを脱いだ。そして胸を盛り上げていた袋を開ける。「クッククック!」中から伝書鳩のポッポが出て来た。小林君のボインの秘密は、鳩だったのだ。小林君は既に書いておいたメモをポッポの脚に填めたアルミ製の筒に納め、ポッポを窓から離した。ここからポッポが団員・羽柴壮二君の家に着くまでまで約十分、羽柴君が明智先生に電話し、先生が警視庁の中村警部に連絡し、遅くとも一時間以内には警官隊が到着する筈だ。

小林君はサブのポロシャツとズボンを身につけ、洗面台でお化粧を落とした。お珍々をつけて女装するのは何か落ち着かないので、早く男に戻りたかったのだ。小林君は部屋を出て、二階の物音に耳を澄ませた。女の子のよがり声も二十面相が命令する声も聞こえない。小林君は階段を一歩一歩昇った。先ほどの二十面相と少女たちの乱交の部屋のドアの前で聞き耳を立てる。シーンとしている。小林君はドアを少し開けて、中を覗き込んだ。二十面相の姿はなく、二人の少女がセックスに疲れて(満足して?)寝入っており、他の二人の少女が69でおまんこを舐め合っていた。その一人は美衣奈ちゃんであった!舐めっこの相手は椿 杏珠ちゃんだった。

小林君がベッドに駆け寄る。
「小林君!」美衣奈ちゃんが気づいた。杏珠ちゃんも69の体勢を解いて起き上がった。杏珠ちゃんは丸顔、ツインテールの大きな目、ふっくらした頬が可愛い女の子。
「シーっ!」小林君が口に指を立てて声を立てるなと制止する。見てはいけないと思いながらも、小林君はつい美衣奈ちゃんと杏珠ちゃんの裸身を見てしまった。二人とも自分と同い年の13歳。まだ胸は出ておらず真っ平らである。美衣奈ちゃんは真っ白な肌でほっそりタイプ、杏珠ちゃんはスク水の日焼け痕がくっきりした小麦色の肌のむっちりタイプ。どちらも恥丘がもっこり盛り上がっている。二人とも股の間を隠そうとしていないので、割れ目の上端がはっきり見える。
「おまんこして、小林君っ!」美衣奈ちゃんが云った。
「なにーっ?@**^%@+<>&*%$!!」小林君がぶったまげた。
「あたしともやって、小林君っ!」杏珠ちゃんが小林君のズボンのベルトを外し始める。
「…」小林君がうろたえる。日本でトップクラスのジュニア・アイドルたちの言葉とは信じられない。
「あの小父さん、あたしたちをイかせてくれなかったのよ!」と美衣奈ちゃん。「椎名かんなちゃんと愛田ももちゃんをイかせただけで」
「あの小父さんって、あいつは二十面相ですよっ!」小林君が呆れる。
「へえ?」美衣奈ちゃんがぽかんとする。
「そんなこと、どうだっていい!」杏珠ちゃんが小林君のズボンを引っ張り下ろす。
「そうよ、そうよ!」美衣奈ちゃんが小林君のポロシャツを脱がし、シャツも取り去る。
「わわーっ!」小林君は見る見るうちに丸裸にされ、二人の裸体を目にして半勃起状態となっていたペニスがびよーん!と飛び出した。杏珠ちゃんがそのペニスにしゃぶりつく。
ぶちゅ!っと美衣奈ちゃんが小林君にキスし、舌を小林君の口内に潜り込まして小林君の舌を舐め廻す。

小林君はほとんど脳死状態となってしまった。こんなことをしている場合ではない。四人の少女を救い出すのが目下の使命であろう。二十面相逮捕とダイヤ奪還がその次。しかし、憧れの美衣奈ちゃんとキスし、杏珠ちゃんにフェラチオして貰うなんて、一生に一度だってありそうもないことだ。それが実際に起っている。(ああーっ、興奮するーっ。気持ちいいーっ!)小林君のペニスはみるみるうちに怒張し太く長くなった。それを見た杏珠ちゃんがほとんど小林君を突き飛ばすようにしてベッドに仰向けにし、小林君の腰の上に股がると、むにゅむにゅとペニスをおまんこに入れて膝の屈伸でおまんこを始めた。
「あーれーっ!」小林君は犯されるってのはこんなものかと思っていた。とっても気持ちいいじゃないの。杏珠ちゃんの13歳のおまんこは、13歳のペニスにぴったしで、ゾクゾクするほど気持ちいい。
美衣奈ちゃんが小林君の顔の上に股がり、クンニを強制した。小林君は大ファンである美衣奈ちゃんの割れ目を開いた。ピンクの綺麗な粘膜。狭くきつそうな膣口。クリトリスは既に勃起している。小林君は小さな凸起をぺろぺろし、つんつん弾き、舌をぎゅっと押し付けたりした。
「あー、あああーっ、あっ、あっ!」美衣奈ちゃんがよがる。
「うおーっ!うぐう、むぐう、あふーんっ!」小林君を犯しながら杏珠ちゃんもよがる。

いつ合図し合ったのか分らないが、突如二人が位置を交換した。美衣奈ちゃんが小林君のペニスをおまんこに入れ、杏珠ちゃんが小林君の顔の上に股がって強制クンニを始めたのだ。一点だけ違ったのは,今度は二人が向かい合って抱き合い、女同士でキスし合ったことだ。二人は互いの口に舌を差し込み、舌を舐め合った。二人の口の端から涎がだらだら垂れる。美衣奈ちゃんが快調なテンポで上下運動をし、小林君とずぼずぼ性交する。
小林君は杏珠ちゃんのおまんこをぺろぺろしながら、天国にいる気分だった。人気アイドルの美衣奈ちゃんと杏珠ちゃんと3Pするなんて、もう死んでもよかった。怪人二十面相なんてくそくらえだ。小林君は杏珠ちゃんの膣に二本の指を突っ込んで、中を掻き回した。膣壁の肉襞を隈なく擦る。
「わおーっ!ぐひーっ!」杏珠ちゃんがよがる。
美衣奈ちゃんの腰が下降するタイミングで、小林君がペニスを突き上げる。
「むわーっ!あむむむーっ!」ポルチオ性感で美衣奈ちゃんがよがる。
小林君は指で杏珠ちゃんのGスポットを刺激しながら、片手でクリトリスを刺激する。
「わぎゃーんっ!」杏珠ちゃんがイった。
小林君がペニスを無茶苦茶に突き上げる。
「ぎひゃーっ!」美衣奈ちゃんもイった。
「むむむーっ!」小林君が美衣奈ちゃんの子宮に向かって、どぴゅんどっぴゅーんっ!と精液を噴き上げた。

「小林君!」突如、二十面相の声がした。
「!」小林君が驚く。
「君は他人の御馳走を盗み食いする泥棒猫になったのか」二十面相が詰(なじ)った。黒縁眼鏡をかけ、チョビ髭を生やしているが、これが素顔かどうかは判らない。そもそも、本人にさえどれが素顔か分らなくなったと云うくらいなのだ。
「よく云うよ。あんたこそ人攫いのこそ泥じゃないか!」杏珠ちゃんと美衣奈ちゃんの身体をどけながら、小林君がやり返す。
「なに、こそ泥だと?この俺様がか?あはははは!」世界一の大泥棒を気取り、世界的美術品を盗んで美術館を作ろうとしている二十面相が小林君の無知を嘲笑う。
「お前が盗んだダイヤの原石はジルコンの模造品なんだ。それも分らないようじゃこそ泥と呼ばれて当然だ」小林君がやり込める。
「なんだと?」二十面相が慌てる。二十面相は部屋の隅の小テーブルに歩み寄った。それには古臭い達磨(だるま)の木像が乗っていた。二十面相がその木像を持ち上げると、その下から3,000カラットのダイヤの原石が姿を現した。達磨像はカモフラージュで中空だったのだ。「これがジルコンだと?」二十面相がダイヤに顔を寄せる。
その瞬間、丸裸の小林君が二十面相に飛びかかった。二十面相は柔道五段と自称しているほどだが、いきなり後ろから攻撃されては防ぎようもなく、ドデーン!と転倒した。小林君が二十面相にむしゃぶりつき、二人は室内を転げ回った。どちらかの足が小テーブルを蹴倒し、3,000カラットのダイヤの原石がごろごろとサッシ戸の方に転がった。

「ああーっ!」二十面相がダイヤの原石に追いすがろうとするが、小林君が二十面相の脚にしがみついて離さない。
と、誰もが驚いたことに、美衣奈ちゃんがぴょんとベッドを飛び下り、ダイヤに駆け寄って抱え上げた。
「あ、こら、待てーっ!」二十面相が美衣奈ちゃんを止めようとする。
美衣奈ちゃんはダイヤの原石を、ベランダから屋敷の中庭の芝生に放り投げた。御存知のようにダイヤは硬く、芝生に落ちたぐらいでは何ともない。さすがは名探偵の娘である。
「逃げろ、美衣奈ちゃんっ!」二十面相を引き止めながら、小林君が叫ぶ。
「?」美衣奈ちゃんがきょろきょろ逃げ道を探す。(どこへ逃げたらいいの?)
「縄梯子で降りるんだ!」小林君が叫ぶ。
「!」美衣奈ちゃんは小林君が掛けたままの縄梯子を見つけた。普通なら縄梯子で二階から降りるなんて恐くて出来なかったろうが、小林君の悲痛な声に励まされ、美衣奈ちゃんは全裸で縄梯子を降り出した。
その時、遠くから「パタパタパタ」という音が聞こえて来た。二十面相にも小林君にもそれが何の音かすぐ分った。警視庁のヘリコプターが飛んで来たのだ。武装警官隊が乗り込んでいるに違いない。伝書鳩が役に立ったのだ。

実際にはヘリに乗り込んでいたのは警官隊ではなく、パイロットと中村警部と明智小五郎の三人だけだった。現場に急行するため、人員を削減して機体を軽くしたのだ。
「あれを!」中村警部が一方の窓を指差した。一軒の屋敷の二階から全裸の少女が縄梯子で降りようとしている。
「おおっ!」明智小五郎が驚き、目を凝らす。美衣奈だろうか?別人か?
ヘリがその屋敷の上で旋回し、下降を始める。
縄梯子を下り切った美衣奈ちゃんが、芝生の上でダイヤを広い上げ、ヘリを見上げた。
「美衣奈ーっ!」明智小五郎が叫ぶ。その声はヘリのエンジンとローターの回転音でかき消され、美衣奈ちゃんには届かない。
しかし、美衣奈ちゃんはパパの顔を見た。「パパーっ!」
着陸したヘリから明智探偵が降り立ち、娘に駆け寄って抱き締めた。
「パパ、ごめん。二十面相におまんこされちゃった」美衣奈ちゃんがしくしくする。「他の三人のジュニア・アイドルと一緒に…」
「気にするな。狂犬に噛まれたんだ」明智小五郎が慰める。
「パパ、これ3000カラットのダイヤ」美衣奈ちゃんがダイヤを差し出す。
「おお!」中村警部がやって来て目を輝かす。「お手柄ですな」それはジルコンなどではなく本物であった。中村警部が美衣奈ちゃんの身体に、薄い毛布を掛けて上げた。

「先生っ!」二階のベランダから声がした。
「小林君っ!」明智小五郎が助手の声に気づく。「何とっ!」小林君まで全裸ではないか。
小林君がふりちんで縄梯子をするすると下りて来た。中村警部がもう一枚の毛布を小林君の身体に掛ける。
「小林君、君は二十面相におかまを掘られたのか。可哀想に」明智探偵が助手を抱き締める。
「え?」小林君は、先生の娘とおまんこしたんですとも云えず、明智探偵の誤解を受け入れ、しくしく泣き真似した。
遠くから何台ものパトカーのサイレンが聞こえて来た。
「小林君?」中村警部が口を挟んだ。「二十面相は?」
「ヘリコプターが着陸した頃、ボクの手を振り切って逃げました」
「じゃ、数分前だ。まだ包囲網を敷ける!」中村警部が興奮する。
パトカー十数台が屋敷内に到着し、バラバラッと制服警官たちが飛び出した。
「中村さん。今日は行方不明の少女たちを助け出したことと、ダイヤを取り戻したことでよしとしましょうよ」と探偵。
「いや、しかし…」中村警部は二十面相逮捕で警視総監賞を貰うことを諦め切れない。
「二十面相は、裏口から出て郵便配達に化けているかも知れないし、蕎麦屋の出前持ちに化けてバイクで逃走しているかも知れません。あるいは、いま到着した警官の一人になり澄ましているとも考えられる。奴は目の前にいる時に捕らえるしかないんです」と明智小五郎。
「くそ!また逃がしてしまうのか!」中村警部が悔しがった。

一件は落着した。明智探偵の妻・文代さんは相変わらず夫に見放されて欲求不満に悶え、小林君のクンニを求めた。しかし、小林君は「もうフェラチオじゃ駄目です。おまんこでなけりゃ」と突っぱね、ついに明智小五郎の妻と性交出来た。そして、やはり明智探偵に見放されていた二号の雅恵さんも頻繁に小林君とやりたがった。彼を命の恩人と感謝している美衣奈ちゃんも、パパが出張中だとやらしてくれた。こうして、小林君は明智探偵の家族全員とやりまくることになり、とても探偵ごっこで遊んでいる暇はなくなった。小林君は少年探偵団の団長を辞めることを決意し、後継者として羽柴壮二君、井上一郎君、唯一の女性団員である花崎マユミちゃんなどを説得したが、何故か誰も団長になりたがらなかった。こうして、少年探偵団は自然消滅した。




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