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29. 好色探偵の事件簿 パート1

国内秘密探偵社のオフィスは丸の内のビルの一室にある。この「丸の内」という住所が重要なのだ。第一に箔がつく。高い部屋代を払っているからには、かなりの業績を挙げている業界有数の探偵社なのだろうと信じ込ませる効果もある。実際には、元警視庁刑事だった探偵(46歳)が、現役時代に見逃してやったビルの持ち主の犯罪の見返りに、ごく低廉な価格で借りているというのが舞台裏であった。そして、電話応答サービスを使って、あたかも秘書がいるように見せているが、探偵一人がオーナー兼小使いという零細企業に過ぎなかった。

オフィスは質素なもので、探偵の机と椅子、長椅子、ファイル・キャビネット、オフィス用給水器、洋服掛けと傘立てが一緒になったハンガーラック、法律関係書籍を格好よく並べた細身の本棚。唯一質素なオフィスを彩(いろど)っているのは、壁面の一つを覆っている泰西名画であった。それは、探偵当人が仔細を知っているのかどうか不明だが、ルネッサンス時代のイタリアの画家ティントレット作の『水浴のスザンナ』で、肉感的な美女が裸体で庭園の鏡に映る自分の姿を惚れ惚れと見ており、さらに彼女を誘惑しようとする二人の長老が彼女の裸体を盗み見ているという複製の大きな額縁であった。エロチックな題材と官能的画風、覗き見という要素などが探偵の好みを象徴しているのかも知れなかった。

奇妙なのは、探偵の机の前に依頼人が座る椅子が見当たらないことだ。依頼人は、立ち続けていたくなければ嫌でも長椅子に座らねばならない。これは探偵事務所であれ法律事務所であれ、非常におかしなことであった。

「とんとん」と忍びやかにドアがノックされた。秘密探偵社を訪れるという心理がノックの音を潜めさせるのだろう。
「どうぞ!」と探偵が応じた。
ドアを開けて入って来たのは、30代半ばとおぼしき丸顔の色っぽい婦人。洋装の胸と尻を誇らしく突き出しているが、よそ行きのスーツのデザインといい色合いといい、水商売の女などではなく堅気の人妻であることがハッキリ判る。
「いらっしゃい!」立ち上がりながら探偵が相好を崩した。探偵は色っぽい女に目がないのだ。「どうぞ、お掛け下さい」
お掛け下さいと云われたが、机の前に依頼人が座るべき椅子が見当たらない。当惑した婦人は、仕方なく長椅子に座った。「あの、あたし、ここに参りましたのは…」
「奥さん、お話は後でゆっくり伺いましょう」机を廻った探偵は、長椅子に掛けている婦人の隣りに座ると、左手でいきなり婦人を抱き締め、右手をスカートの中に手を突っ込んだ。
「な、な、な、な、きゃああっ!」探偵の突然の行動に度肝を抜かれた婦人が、じたばたしながら叫ぶ。(調査を依頼に来たのに、なによこれはっ?)
探偵はスカートに突っ込んだ手で、的確に婦人の股ぐらを探り、割れ目に到達した。ウィーンという微かな音が漏れて来る、
「むっ、ぐっ、やめてっ!離してっ!」婦人はなおも藻掻き、探偵の手から逃れようとする。
探偵は婦人の首筋や耳を舐め廻す。こういう場合、キスは(したいのは山々だが)しない。舌を噛み切られたらヤバいからだ。婦人の股間に潜り込んだ探偵の手は婦人のクリトリスに当てられて静止している。
「ああっ!むふ、あっはーん!」婦人の態度に変化が現われた。婦人の身体が、クリトリスの快感を(もっと!もっと!)とせがみ、抵抗を和らげたのだ。

探偵の右手に握られているのは、通称「電マ」(電気マッサージャー)と呼ばれるもの。7センチ一寸という超小型の代物だが、ストラップが付いておりそれに指を通していれば外れることはない。その毎分14,500回転の振動が女性の性器を刺激する。ウィーンという音は、その電マが発する音であった。
「あっ、あああ、あーっ!」硬直していた婦人の身体がぐんなりとなり、探偵の身体にもたれかかる。
探偵は婦人のパンティの上からクリトリスに電マを当てていたのだが、今やパンティの中に手を滑り込ませ、直接クリトリスを刺激している。探偵の舌が婦人の唇を舐め廻す。
「うむぐー」婦人が呻く。「や、やめて…」婦人の理性のかけらが最後の抵抗をするが、その声には力が篭っていない。
探偵は電マを婦人の膣に突っ込み抜き差しする。
「ああっ、あっはーんっ!」婦人が身をのけ反らす。
探偵が電マで小陰唇、大陰唇、蟻の門渡り、クリトリスなどを刺激する。
「むぐわーっ!」数分前に出会ったばかりの男から理不尽にも性感帯各所を刺激され、婦人は憤慨し恥辱感に打ち震えながらも、性器の快感を貪ろうとする性本能に翻弄されている。
探偵は抵抗しなくなった婦人のスカートを捲り上げ、パンティを引っ張り下ろす。そのベージュ色のパンティは婦人の膣が漏らした愛液で茶色の滲みを作っていた。

探偵は立ち上がって自分のズボンとブリーフを取り去った。太く長く固いペニスがぶらりんと揺れた。
婦人が探偵のペニスを見て我に返り、長椅子から起き上がって逃げ出そうとした。事の重大さを実感したのだ。
探偵はドン!と婦人の身体をド突き、長椅子に仰向けに倒す。
「ひーっ!」婦人が悲鳴を挙げる。生まれてこの方、こんなぞんざいに扱われたことはない。(乱暴者っ!)
探偵は婦人の股を広げ、その間に顔を埋め、婦人のおまんこを舐め出す。婦人の割れ目は年相応に色素沈着して褐色になっていたが、それを取り巻く陰毛は手入れされているのか適度な疎林で薮ではなかった。探偵が婦人の割れ目を縦に舐める。
「あははーんっ!」婦人が切ない声を出す。(んもうっ!初対面なのにいきなり興奮させ、おまんこまで舐めちゃうなんて!ひどい男!)
探偵は舌技の秘術を尽くして婦人の性感帯を攻めまくった。クリトリスをべちゃべちゃぺろぺろつんつんと舐め、時折舌でぎゅっと押したりする。
「あああ、ああっ、むははんっ!」心ならずも婦人がよがりだす。
探偵はクンニを続けながら、二本の指を婦人の濡れ濡れの膣に突っ込み、指の腹を上向きにして婦人のGスポットを探った。
「ひーいっ!」婦人が身を硬直させた。探偵の指が的確にGスポットを捉えたのだ。

探偵は立ち上がり、完全勃起し天井を向いているペニスを隆々としごいた。
「やめてっ!」婦人が又もや起き上がって逃げ出そうとする。「あたしを妊娠させないでっ!」
探偵は婦人の身体にのしかかり、逃げられないように押さえつけ、膝で婦人の太腿を開いてペニスを婦人の膣口に捩じ込もうとする。
「やーんっ!駄目ーっ!」婦人が叫び、腰を左右に振ってペニスの狙いを逸らそうとする。
しかし、先刻与えられた性器の快感と指の挿入で口を開けた膣と、だらだら流れる愛液の助けで、探偵のペニスはぬるぬるっと婦人の体内に滑り込む。
「んもーっ!」婦人が怨みの声を漏らす。

探偵はペニスを上に突き挙げて婦人のGスポットをくすぐり、槍のように奥深く突き出して子宮口を叩く。
「ぐわはーんっ!」婦人は嵐の海に浮かぶ小舟のように怒濤の性感に揉みくちゃにされる。
探偵は時にリズミカルに、時にランダムに腰を動かす。長椅子がギシギシと音を立てる。(そろそろ新しい長椅子を買わなにゃいかんな)そう思いながら探偵は性交を続ける。
「あうあう、おおおーっ!」いまや婦人は、見知らぬ男の精液を拒否する態度を放棄し、どうせこの宿命から逃れられぬのなら性の快楽を目一杯楽しもうと方針変更している。
探偵は婦人のブラウスをたくし上げ、ブラジャーを押し上げる。熟し切った二つの乳房がぼろろんと飛び出る。探偵はその乳房を両手で揉みしだき、乳首を撫でたり抓ったりする。
「むわーんっ!」婦人は目を閉じ大口を開け、長い爪で長椅子を掻きむしってよがる。
探偵は、婦人の聡明そうな顔が快楽を貪る淫らな表情に変化する様子を、満足感とともに見つめていた。(また一人。別な女をものにしたぜ。むひひ)探偵は滅茶苦茶に腰を動かし、婦人の膣内をくまなく突つき回す。
「むふーっ!ひーっ!」婦人が口から舌を突き出してよがる。
探偵は片手で婦人のクリトリスを刺激する。
「あへーっ!」婦人が口の端から涎を垂らしてよがる。
探偵が激しくピストン運動を始める。最終コーナーにさしかかったのだ。探偵は婦人の両脚を抱えるように持ち上げ、ペニスを最大限子宮口に届かせる体位をとる。どどーん!どどーん!とペニスが婦人の体内奥深くに到達する。
「わおーんっ!」ポルチオ性感によって婦人の身体がわなわな震え出す。
探偵がピストン運動に、指によるクリトリス刺激を交える。
「んっぎゃーんっ!」婦人がイった。
「んぐむむーっ!」探偵がどばどばーんっ!と婦人の膣内で精液を放った。

ぜいぜい荒い息をしながら探偵がティシュー数枚を引き抜き、婦人のおまんこにあてながら、ペニスを引っこ抜く。
「むふーん!」婦人が名残惜しそうな溜め息を漏らす。
探偵はティシューを婦人の膣内に突っ込み、ぐりぐりっと捻って自分の精液を吸い取る。
婦人は絶頂感から覚めやらないながら、いつまでも半裸で寝そべっているわけにもいかず、パンティを穿き、ブラを調整し、ブラウスを元に戻した。髪やスカートの裾を気にしながら、長椅子にきちんと座る。
「奥さん?」机の後ろに戻った探偵が云った。「今日は安全日じゃないんですか?」
「違います。あたし、妊娠しちゃうかも…」婦人が眉を曇らす。
「じゃ、これをお服みなさい」探偵が錠剤を一粒婦人に渡す。
「?」婦人は怪訝な顔で探偵を見返す。
「ノレルポです。別名・事後ピル」探偵が机を廻って給水器から紙コップに水を満たし、婦人に渡す。
「んまあっ!」(用意がいいこと!)婦人が安心した。

事後ピルを服用した婦人は、探偵に用件を説明した。彼女の名は、日向昭恵。夫の日向晋三に浮気の疑いがあり、調べてほしいという依頼であった。日向晋三は玩具メーカーの社長だとのこと。
「相手に心当たりは?」と探偵。
「あるんです。夫の元秘書で、数年前に退職した女。あたし、夫を尾行して住所も分ってるんですけど、はっきり囲われてるという証拠が掴めなくて…」昭恵さんが相手の住所を書いた紙切れを渡す。
「そりゃ、素人さんにゃ無理でしょう」紙切れを受け取りながら、探偵がせせら笑った。「あたしらだと超指向性マイクによる盗聴、赤外線カメラを駆使した望遠レンズでの盗撮なんかが出来るんです」
「はあ…」昭恵さんには何のことやら理解出来ない。
「では、一応十日間の調査で、この御予算ではいかがですかな?」探偵がさらさらと数字を書き込んだ契約書を昭恵さんに差し出す。昭恵さんが署名する。「では、明日から仕事に入ります」探偵が云った。
「よろしくお願いします」昭恵さんが頭を下げ、廻れ右して事務所を出て行った。

翌日、探偵は行動を開始した。しかし、日向晋三氏を尾行するというよくある手順ではなかった。いきなり浮気の相手と目されている女性のマンションに乗り込んだのだ。高級マンションの六階の69号室の表札には「三浦弥生」と書かれていた。
「どなた?」分厚い金属製のドアの横のボタンを押すと、くぐもった声がした。
「国内秘密探偵社の者です」探偵が素性を隠すでもなくあっけらかんと云った。
「え?何ですって?よく聞こえないわ」と女の声。
「国内秘密探偵社の者ですっ!」探偵が声を張り上げる。
「探偵?探偵なんかに用はないわ」と女の声。
「用があるのはこっちです!入れて下さい」と探偵。
「いいえ。お引き取り下さい」と女。
「ここで大声で用件を云ってもいいんですか?近所に丸聞こえですけど?」と探偵が怒鳴る。
「用件って?」と女。
「日向晋三氏の正妻から、あなたが日向晋三氏の二号である確たる証拠を掴んでほしいと依頼されてるんですっ!」探偵がわざと大声で云う。
「ちょ、ちょ、ちょっと!」慌てた声で女が云い、ガチャガチャとチェーンを外す音がしてドアが開いた。「そんな大声出さないでよっ!」
「だって、入れてくれないし、聞こえないって云うから…」探偵が澄まして云う。
「んもうっ!じゃ、入っていいわ」三浦弥生さん(28歳)は、瓜実顔の美しい顔の両脇に長い髪を垂らし、豊満な肉体を透け透けのピンクのネグリジェで覆っているいい女。二号というのは、常時セックス可能な状態でスタンバイしているものらしい。
「そんでは」探偵が弥生さんの身体を舐めるように見ながら、触りたそうに指をぴくぴくさせて応接間に入る。

「あたし、着替えて来ます」弥生さんが云って奥の部屋に向かう。
「あ、どうぞそのままっ!」と探偵が云ったが、時既に遅く、弥生さんはネグリジェを翻して姿を消した。探偵は部屋を見回した。このマンションは豪華だった。応接間だけでも団地の一家族が住めそうだ。探偵は室内を隈なく見て歩いたが、社長と二号が応接間でセックスするわけはないから、盗聴装置の設置場所を物色していたわけではなく、単なる好奇心に過ぎない。
「さっき何て云ったの?社長の正妻とか…?」極彩色のムームーに着替えた弥生さんが戻って来て長椅子に座る。弥生さんの顔はラテン系のように色白で造作が整っている。
「社長があなたを囲っている証拠を掴んでくれという依頼です」探偵がざっくばらんにありのままを云う。探偵も長椅子に座った。
「んまあっ!ついにバレたのね…」弥生さんが唇を噛む。「離婚に持ち込む気かしら?」
「でしょうな」と探偵。「社長が離婚したら、あなたは正妻に昇格して万々歳でしょう」
「そうはいかないの。社長は入り婿で、会社も家もみんな奥さんの名義なのよ」弥生さんががっくりと肩を落とし。「離婚となったら、社長は裸一貫で追い出される。私も安アパートに引っ越しだわ」
「へえ?そら大変すなあ」探偵は社長とその二号に同情する気などない。

「ね!」突如、何か閃いたように弥生さんが云った。「あたしたち何でもないって報告して?お金出すから!」
「買収すか?冗談じゃないす、探偵は信用第一の商売なんすから」と探偵。「依頼人に虚偽の報告なんか出来ないすよ」
「そんな固いこと云わないでさ!」弥生さんが探偵の手を揺さぶる。「うんと弾むから」
「日向夫人からは、十日間の調査費用を頂くことになってんです」探偵が弥生さんの手を撫で廻す。
「あたしも同額出す。どう、それで?」弥生さんは探偵の手を拒まず、逆に探偵に擦り寄る。
「そりゃまあ、魚心あれば水心って言葉もありますからね」探偵が弥生さんの手を掴み、引き寄せる。二人が鼻と鼻を接する。「プラス・アルファも頂けりゃ…」
「?」弥生さんが当惑する。「プラス・アルファって?」
探偵がムームーの上から弥生さんのおっぱいを鷲掴みにする。
「そういうこと?」弥生さんが目を見開く。
「そういうこと」と探偵。「色と欲、どっちも」
「仕方ないわ。社長には内緒。いい?」弥生さんが云った。

探偵は長椅子の上で弥生さんのムームーを剥ぎ取った。驚くべし。その下は全裸だった。やはり、24時間いつでもセックスに備えているみたいだ。弥生さんの二つの大きな乳房は上に反り返っている。くびれた腰。せり出した大きな尻。(うーむ、こりゃ掘り出し物だぜ)探偵は思った。探偵は乳房の一つに吸い付いてちゅうちゅうぺろぺろし、残る一つを揉みまくった。
「あっははーんっ!」弥生さんがよがる。
探偵は右手を弥生さんの股間に伸ばして、割れ目を探る。「?」探偵はビクッとした。陰毛がない。(パイパンか?)いや、二号ともなればレーザー脱毛しているに違いない。セックスだけが彼女の仕事なのだから。探偵は無性に弥生さんのパイパンに拝謁したくなり、おっぱいをほっぽり出して長椅子に掛けている弥生さんの股の間にしゃがみ込んだ。28歳の若いおまんこ。すべすべ無毛の恥丘と大陰唇。まるで赤ん坊の割れ目のようではあったが、異なるのはやや褐色を帯びて飛び出している小陰唇であった。社長との度重なる性交のせいもあるだろうし、社長が来てくれない時のオナニーのせいかも知れない。探偵が割れ目を開く。クリトリスが勃起し、膣口も開いて既に愛液のぬめりが見える。二号ならではの条件反射であろう。

探偵がクリトリスを舐め出す。
「うっふーんっ!」弥生さんが探偵の髪の毛をぐじゃぐじゃにしながらよがる。
探偵は二本の指を弥生さんの膣に突っ込み、中をぐりぐりする。
「むぐーんっ!」興奮した弥生さんが探偵の髪の毛を引きちぎる。
「いででででっ!」探偵が悲鳴を挙げる。
「あら、ごめんなさい!」弥生さんが素直に詫びる。「ベッドでやりましょ」弥生さんが云った。

豪華マンションの寝室は、回転ベッドこそないがやはり豪華だった。広いし、家具調度も豪勢である。探偵は、一足先にクッションに背を持たせている弥生さんの裸体を見ながら裸になった。探偵のペニスは、日向社長の正妻と二号とを矢継ぎ早に盗み食い出来る予感に興奮して、最高に勃起しびくんびくん痙攣していた。ベッドに上がった探偵は、弥生さんの胸の上に股がると、勃起したペニスを弥生さんの顔の前に突き出した。
「!」弥生さんは呆れた。この探偵は初対面のセックスで早くもフェラチオを要求している。(何て図々しい!)しかし、弱みを握られている弥生さんに選択の余地はなかった。弥生さんはぺろぺろすぽすぽと探偵のペニスを舐め始めた。
「おーっ!」探偵が喜んだ。初心(うぶ)な娘や人妻の嫌々ながらのフェラチオではない。セックスのために囲われている女の、いわばその道のプロのフェラチオである。男の性感のツボを憎いほど飲み込んだテクニック。探偵は弥生さんの頭を撫でた。男にとって、美しい女が自分のペニスを口に含んで自分に奉仕してくれる表情を見ることほど自尊心をくすぐるものはなかった。女が可愛く思える。

フェラチオを楽しんだ探偵は、弥生さんの股の間に膝を突いた。と、弥生さんが何か差し出す。探偵が受け取ると、それはコンドームだった。高価なノレルポを消費せずに済む。探偵はコンドームをくるくるとペニスに巻き付けた。探偵はペニスを弥生さんの膣口にあてがい、弥生さんの身体に覆い被さって行く。ずぶずぶとペニスを弥生さんの体内にめり込ませる。
「おおーっ!」(社長のより太くていいわっ!)口には出さず、弥生さんが思った。
(おおーっ!)探偵が驚いた。弥生さんの性器がペニスを締め付けて来るのだ。(名器だ!これって「俵締め」というやつか?)こんな名器であれば、日向社長が誰にも渡したくなくなり、囲いたくなるのも当然である。探偵はピストン運動は最後の最後にし、腰を落として上方に向け腰をぐりぐりさせた。
「あへーっ!」Gスポットを刺激された弥生さんがのけ反る。
探偵は恥骨を弥生さんの身体に押し付けて,腰を右旋・左旋させる。
「むひーっ!」クリトリスを刺激された弥生さんが身体をひくひくさせる。同時に、弥生さんのペニスへの締めつけ方が激しくなる。
探偵は弥生さんの射精を誘うような俵締め攻撃に必死に耐える。女をイかす前に漏らしては沽券(こけん)に関わる。探偵は腰の回転を続けながら、弥生さんの乳房を揉みまくる。
「おおおーっ!」弥生さんがよがる。

探偵が身を屈めて弥生さんにキスし、その舌を舐め廻す。
「ぶぐぐ」弥生さんも積極的に探偵と舌を絡める。二人の唾液が混ざり合い、口の端からだらだら垂れる。
探偵は腰を押し付けてクリトリスを圧し、腰を回転させてクリトリスをぐりぐりする。両手で弥生さんの乳首を刺激し、ディープ・キスで舌を絡める。
「ぶががーっ!」口を塞がれている弥生さんが喚く。あの手この手で性感帯の全てを刺激され、爆発寸前なのだ。
(頃はよし!)探偵がペニスをズドーン!と弥生さんの体内奥深くへ突き上げる。
「むぎゃひーっ!」子宮を叩かれポルチオ性感に弥生さんがめくるめく快感に溺れる。
探偵が弥生さんの頬と云わず、首と云わず、目と云わず、耳と云わず、顔の全てを舐め廻す。
「あうあうあうあう!」男の愛情表現に酔った弥生さんが絶頂への階段を駆け上がる。
探偵が取っておきのピストン運動を開始する。弥生さんの膣が激しくペニスを締め付ける。(気持ちいーっ!)探偵が狂ったようにペニスを突き上げる。
「死ぬーっ!」弥生さんが死んだ。
「おれもーっ!」探偵がどどっぴゅーんぴゅーんと弥生さんの体内で射精した。

「この契約書にサインをお願いします」元の応接間に戻った探偵が背広の内ポケットから書類を取り出す。
「十日間の契約ね?」まだ額にうっすらと汗を滲ませた弥生さんが、書類に目を走らせる。
「今後十日間、絶対に社長を寄せ付けないように」と探偵。「そうすれば、日向夫人から依頼された調査期間は満了し、私は日向社長とあなたとの関係は突き止められなかったと報告出来る」
「虚偽の報告じゃなく、事実をね?」弥生さんが感心する。
「あなたがどうしてもセックスしたくなったら、いつでも連絡して下さい」探偵が名刺を渡す。「あたしが無料でサービスします」
「んまあっ!至れり尽くせりね」弥生さんが淫らな目つきで探偵を見た。

私立探偵となるため、あるいは興信所を営むためには何の資格審査も免許すらも必要としない。前科があっても五年過ぎればOKだし、元暴力団員であっても堅気になって五年経てば私立探偵になれる。届出さえすればいとも簡単に開業出来るのだ。ましてや、探偵業で犯してはならない禁止事項(モラルの問題)など皆無である。だから日向夫人と二号の弥生さんから二重に依頼を受けたからと云って、探偵の資格を剥奪されるわけではない。正式には探偵は日向社長を尾行し、日向夫人に調査報告書を提出しなければならないが、夫人が知る旦那の予定を聞き、大筋において齟齬がなければいいのだから、四六時尾行する必要はない。どうせ社長は弥生さんのマンションには行かないのだから…。

しかし、勤勉な探偵は毎日探偵事務所に出勤した。その努力は報われた。新規の依頼人が現われたのだ。
「%@&*()+$#!」バーンとドアが開いて、大柄な白人の女(30代)が入って来た。長身・金髪・青い目・白い肌・すらりとした脚をした美形である。外国語が堪能でない探偵には、女の言葉が英語なのかフランス語なのかドイツ語なのか、さっぱり見当がつかない。外国語に堪能なら最初から警察官になどならなかったし、探偵業などよりもっとましな仕事に就けただろう。「国際」でなく「国内秘密探偵社」という名称も、「外国語はあきまへん」という情けない意思表示であった。
「@(*~*);;&%$#@*?」女がきょろきょろと座るべき椅子を探すが見当たらない。仕方なく、女は長椅子にどっかと座り、短いスカートから白い太腿を曝け出して脚を組んだ。
「ヘロー!」探偵が机を廻って白人女性に近寄る。
「%-+$+#~~&(*~*);{)(!」女性が何か云う。
「まあまあ、仕事の話は後でゆっくりしましょうや」探偵がお決まりの台詞を口にしながら、長椅子の女性の横に座り、いきなり女性を抱きすくめる。
「^*()#%@^>:-(!!!」ぶったまげた女性が身を竦め、探偵の頬っぺたをバシーンっ!と張る。
探偵は女の反撃に驚いたが、反射神経で探偵も白人女性の顔をバシーンっ!と張った。
「:-o+%#@(*^*)&*^*#2$4**=@~!!!!」男に顔をはたかれたことなどない白人女性がショックを受け、目に悔し涙を浮かべる。

女性が怯んだのをいいことに、探偵は女性のスカートの中に手を突っ込み、例の電マ攻撃を開始する。ウィーン!と電マの微かな振動音が響く。
「^*&%@$~+(*^*)**&@+^$%*!」白人女性が驚愕する。(何なの、これは!日本人は礼儀を重んじる国民だと聞いていたけど、てんで違うじゃないの!)
探偵は女性の心理などお構い無しにパンティ越しに女性の割れ目を電マで上下に撫で廻す。
「*%@&2$8&(^^;;+*%}#!」身をよじって探偵が与える刺激を避けようとしていた女性だったが、心ならずも性器が快感を感じ始めてしまう。
探偵は女性のおまんこに電マ攻撃を続けながら、手を伸ばして女性のブラウスとブラ越しにおっぱいを揉む。
「@^(*^*)$(*~*;;@(*_*;;+!!」白人女性の抵抗が次第に衰える。
探偵が女性のスカートを捲り上げ、パンティを引っ張り下ろす。驚く勿れ、女性は尻を持ち上げて協力してくれた。探偵は女性の股を開き、白人の陰部に顔を寄せる。何と、髪は金髪なのだが陰毛は赤毛であった。髪は染めているが、陰毛は染めてないのだ。探偵が赤い陰毛に囲まれた生白い割れ目を開く。小陰唇はやや色素沈着が始まっていたが、粘膜はピンク色であった。探偵はごくりと唾を飲み、女性の膣に電マを潜り込ませた。入り過ぎて取れなくなると困るので、ちゃんとストラップを指に掛けている。
「*%@&2$8&(^^;;+*%}#!」白人女性が太腿を痙攣させ、酸欠の金魚のように口をパクパクさせる、
探偵が女性のクリトリスを舐める。ぺろぺろし、つんつん弾き、ぎゅっと圧したりする。
「*^%(*^*;;>>$@{6+9}(^^(^^%!」女性が自分のおっぱいを揉みながらよがる。

探偵はズボンとブリーフを脱ぎ、びよーん!と勃起したペニスを剥き出しにする。
「@**^%@+<>&#*%$!!」白人女性が叫んだ。「太くて長くて良さそう!」と云ったのか、「意外に小さいのね」と云ったのか、「コンドームして!」と云ったのか、「あたしエイズよ!」と云ったのか、探偵には解らない。
探偵は女性の身体を引っ張り、長椅子の上で四つん這いで尻を突き出す体位をとらせた。探偵は立ったまま女性の割れ目にペニス先端をあてがい、ずぶずぶとめり込ませる。(やった!外人女一丁上がり!」探偵は女性の白い大きな尻を撫でたりパンパン叩いたりする。
「@^$@(*_*;;+!!」女性が呻く。
探偵は白人女性とおまんこしながら、彼女の菊の御紋を弄くる。撫でたり、指の先をめり込まそうとしたりする。
「(*~*;;@&%$${*}%(^^;; !」女性が涎を垂らしてよがる。
探偵が女性の蟻の門渡りを刺激する。
「%*&$+-@!!!!」女性が身悶えしてよがる。

探偵はどーんっ!と腰を突き上げる、女性の子宮口がド突かれる。
「:-o:-o:-o(*^*)**&@(^^)+(^^)+(^^)$%@!!!」女性がポルチオ性感で、身を硬直させる。
探偵が手を伸ばして、女性の垂れ下がっている二つの乳房を揉む。ピストン運動を始める。
「(*~*)+(^-^)+(*~*)+(^-^)!!!」女性が快感の洪水にたまらず、頭を垂れ狂ったように首を振る。
探偵は片手を女のクリトリスに伸ばし、指先で刺激する。
「Ahhh, Aaaaaaaaaagggggggh!!!!」白人女性がイった。
探偵はどっぴゅんどぴゅぴゅーんっ!と白人女性の体内に五億匹に精虫を放った。

探偵はティシュー数枚で女性のおまんこから漏れる精液を拭き取り、床に落ちている女性のパンティを女性の身体に放り投げた。身繕いし、机の向こうの椅子にどっかと座って、白人女性が服装を改める様子を見物した。女性が身なりを整え終わると、探偵はメモ用紙に"How may I help you?"(御用件は何ですか?)と書き、机の向こうに滑らせた。英会話は得意ではないが、読み書きは何とか出来るのだ。で、筆談でビジネスをしようとしたのである。
白人女性は立って机の上のメモを読み、ペン立てからボールペンを引き抜くと、さらさらと何か書いた。そして、顎を上げ胸を張ってドアをバタンバタンと開閉して出て行った。
探偵がメモ用紙を引き寄せ、女性が書いた文句を読んだ。探偵にも理解出来る易しい文句だった。"Fuck you!"(クソッタレ!)と文句が書かれていた。調査依頼は引き受け損なったものの、白人女とおまんこし、高価なノレルポを節約出来たのでよしとすべきだと探偵は考えた。

その午後、東北のヤクザの親分から電話があった。このヤクザとは、数年前ヤクザの人探しを手伝って以来だった。
「おう探偵。まだ生きてるみでだな?」ヤクザの親分が東北弁で云った。
「仕事ですか?」余計な口を叩かない主義の探偵が事務的に云った。
「おめには屁みでな仕事だべけんど、おらにはでーじ(大事)なこった。ちゃーんとやってけろ」とヤクザ。
「何です、一体?」探偵が焦れる。
「おらの娘の身辺警護だ。悪い虫がつかねよーに」とヤクザ。
「えーっ?そんなことなら、あんたの子分にやらせりゃ充分でしょう」探偵は気乗りしない。
「おらの子分に東京の地理に明るい者いねーんだ」ヤクザが情けない声で云う。「娘が雲隠れしたりしたら、田舎もんの子分じゃどーにもなんね。是非とも東京もんのあんたに頼まねば」
「ガードマンなんか雇わず、好きに恋愛させればいいっしょ」と探偵。「堅気のビジネスマンと結ばれたりすりゃ、その方が当人も幸せなんじゃない?」
「おめ、なに云ってんだ?小学六年生がビジネスマンと結ばれるわけねーべ」ヤクザが呆れる。
「へ?」探偵がずっこける。
「おらの娘はまだ12歳だど?」ヤクザの親分が云った。
「げっ!」今度は探偵が呆れた。

「金は弾む。そのかわし、娘が処女膜無しで帰(けえ)って来たら、あんたの命は無え。いいな?」ヤクザが凄んだ。
「な、な、な」探偵が慌てる。「一寸待って。娘さんが処女なのは間違いないわけ?」
「んだ。今日も調べた。ほとんど毎日調べてる」とヤクザ。
「へえ?」探偵は呆れた。凄い父親もいたもんだ。娘のおまんこの中を毎日覗いてるとは。「12歳ならまだ子供でしょう。誰も手出ししませんよ」
「おめ、知らねーな?最近はロリコンとかつって、子供とやりたがる男が増えてんだど?」ヤクザが説明する。「それにショコーネンレイもどんどん下がって来てんだ」
「ショコー?何です、それ?」探偵は知らない。
「初めておまんこする年齢のこんだ。昔はよ、16とか17だったもんだが、今じゃ12とか13よ。だから、しんぺえ(心配)でなんねのさ」親馬鹿のヤクザが云った。
探偵は、ふと娘のことを考えた。探偵の娘も12歳である。12歳の娘が誰かとセックス?想像出来なかった。




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