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3. 野性の証明

おばさんが朝の掃除をしていると、熊野君があたふたと駆け込んで来て、おばさんの前に正座し頭を低く下げ、「おばさん、おねぎゃーしやぁす!」と云った。おばさんは「何よ、熊野君、さっき出て行ったばかりじゃないの。大学はどうしたのよ?」

熊野君は「駅までは行ったんだわ。駅前で雄犬が雌に乗っかって、腰をへこへこさせてやっとるの見とったらなも、まーたまらななって引っ返して来たんだがや。おねぎゃーです、やらせてちょー」

「何よ、あんた。犬がつるんでるの見ただけで興奮しちゃうの?随分単純じゃないの?」と、おばさん。熊野君は応援団に所属しているぐらいだから、もともと複雑な方ではない。いまの彼はやりたゃあ一心だから、何を云われても動じない。

「おねぎゃーしやぁす、おばさん」

「しようがないわね」おばさんは帚を箪笥に立てかけ、頭にかけた手拭いを取りながら奥座敷に移動した。いつも敷いてある、このための布団の上に立ち、着物の裾をまくり上げる。おばさんはブラジャーはつけずパンティもはかない。いつでも学生たちの要望に応じられるようにしているわけである。おばさんは布団に仰向けに寝て、「次の授業に遅れないように、さっさと済ませなさい」と云った。

熊野君は、「あのう、犬のスタイルでやらせてちょーだゃあ」と、おずおずと云った。

おばさんは「あら、熊野君、色々研究してるのね。でも、犬のを見た後、あたしに犬になれと云われると、ちょっと抵抗あるわね」と云ったが、どうせ熊野君が「おねぎゃーしやぁす」の一点張りで攻めて来るのを予測して、おとなしく寝返りを打ち、布団の上で四つん這いになった。熊野君の目の前におばさんのお尻の穴が突き出され、熊野君の心臓をドキンとさせた。犬のスタイルは今日初めての試みだから、おばさんのお尻の穴をこうモロに見るのも初めてだった。熊野君はおばさんのお尻を観察しながらゴムを装着した。

おばさんは綺麗好きだったし、学生たちにいつ舐められてもいいように、常におまんこ周辺を清潔にしていた。お尻の穴も例外ではない。熊野君はおばさんのお尻に顔を近づけ、先ずお尻の穴をぺろぺろと舐めた。おばさんが「熊野君、そこは…」と云うのに、「ハイ、分っとるぎゃー。でも何やら可愛い穴なもんだで、つい。おばさん、ここに珍々入れさせたことありゃーすか? 」

おばさんは四つん這いの体勢に苦しくなりつつあった。「あるけど、あなたのは駄目よ。大き過ぎるわ。お尻が裂けて、入院しなきゃなんなくなる。せいぜい野口君か川上君ぐらいまでね。さ、お尻は諦めて、普通にやんなさい」

お尻を諦めた熊野君は、舌をおばさんのおまんこに移し、両手で割れ目を開いて穴の周囲を十分に湿らせた。おばさんがまだ濡れていないことを心配したのだった。熊野君はおばさんの後ろに膝をつき、おっ立った男根をおばさんのおまんこを切り裂くように挿入した。おばさんは「あうう」と低く呻いた。

熊野君は雄犬がそうだったように、おばさんの背中に身体を密着させた。おばさんに体重をかけるとつぶれてしまうので、熊野君も両手を布団の上についた。犬のように腰をへこへこさせてみる。人間も動物なんだ…と実感する。突くたびにおばさんのお尻に股ぐらが当り、ぴたぴたと音がする。前からやるよりも、ペニスが奥深く入り、おまんことの密着感も増している。(こりゃ、めっちゃんこええ !)と熊野君は思った。

おばさんと肉体が接しているのは、性器と性器、ただ一点。犬たちは前戯をしない。熊野君とおばさんも前戯無し。動物的生殖行為そのものだ。熊野君は雄犬になり切ってへこへこ運動に専念した。おばさんの軽く汗ばんだお尻が、前よりもぴたぴた音を増大させ、雄雌(おすめす)の肉体の接触という根源的事実を鮮明にしていた。熊野君はより動物的になるべく、おばさんの耳元で低く「あっ、あっ、あっ、あっ」と犬のように喘いだ。その喘ぎはおばさんを興奮させた。おばさんも種付けをされている雌犬の心境になり、おばさんの体内を動物的な生殖の歓びが駆け巡った。おばさんも熊野君の突きのタイミングに合わせてお尻を突き出し、二人のリズムは一体となって絶頂へ向かって昂まった。

熊野君の「あっ、あっ、あっ、あっ」に、おばさんは「あゎ、あゎ、あゎ、あゎ」で応えていたが、それは次第に「ひぃ、ひぃ、ひぃ」に変わった。熊野君はおばさんが今一息であることを知った。「おばさん、まあひゃあ(もうじき)イキます!」熊野君は律儀に予告し、もうおばさんとのリズムの共演を止め、これ以上速いへこへこ運動があるかというテンポでおばさんのおまんこを突き上げた。「あああああーっ」とおばさんが先ず絶頂を究め、熊野君も「んんぐーっ」と呻いてどどんどどーんと溜りに溜ったものを放出した。

しばし余韻を味わった後、おばさんが腹這いになってくずおれ、一緒に熊野君もおばさんの上に倒れ込んだ。
「く、くるしい!熊野君!」
「あ、どえりゃー、すまんかったなも!」
熊野君は大きいので、おばさんに乗っかってはいけなかったのだ。おばさんは、「これ、いいけどくたびれる」と愚痴った。熊野君はまだはあはあ云いながら、ブリーフとズボンを履き、やる前のように正座して「おばさん、ありがとうございてまった」と深々と頭を下げた。

「行って来やぁす」と出て行く熊野君の背中に、おばさんは「猫がやってるのを見たとか云って戻って来ちゃ駄目よ!」と声をかけ、布団の上で股ぐらの汗を乾かすように両脚を広げ、目をつぶって絶頂の余韻を楽しんだ。




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