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10. 風邪と共にやりぬ

白いマスクをした幸ちゃんが、夕食を乗せたお盆を持って階段を上がって行く。学生の吉田君が風邪を引いて寝込んでいるのだ。数日前は熱が出て唸っていたが、そろそろ回復の兆しが見えて来たようだ。

幸ちゃんはお盆を置き、「食べさせてあげようか、お兄ちゃん?」と聞く。熱があった頃はスプーンでおかゆを食べさせて上げていた。女性の母性本能なのだろう、幸ちゃんは病人には親切だった。
「ありがとう、幸ちゃん。もう自分で食べられるよ」
「熱も下がったみたいで良かったね、お兄ちゃん」
「幸ちゃんのおかげだ。明日か明後日には普通に戻れると思う」
「だといいけど。あたしが検診してあげる!」

幸ちゃんはいきなり掛け布団の端を持ち上げ、もこもこと布団に潜り込んだ。
「幸ちゃん!」と吉田君が止めても、もう遅い。幸ちゃんはマスクを外して吉田君の寝間着をはだけ、ブリーフからペニスを引っ張り出すと、口に含んで舐め始めた。

病気といっても風邪などの場合、身体はそう衰弱していない。ずっと寝ていて栄養のある食事をしているから、ペニスは持ち主より元気だったりする。数日間、おまんこもオナニーもしていないので、実は精液は溢れるほど溜ってスタンバイしている。吉田君もそれに気付いていたが、治ったらすぐおばさんのところへすっ飛んで行くべく“貯金”していたのだった。そんな具合だから、幸ちゃんにフェラチオされると、ペニスはぐぐぐいーん!と反り返ってしまう。

「おぬーたん、すもーい!」(お兄ちゃん、すごーい!)というくぐもった声が布団の中から聞こえる。

吉田君はたまらなくなり、掛け布団を引っぺがした。幸ちゃんが四つん這いになって吉田君のペニスを頬張っている。にこっと幸ちゃんが微笑む。その姿勢と表情、サービス精神がいじらしい。

しかし、吉田君は“全快祝い”のセックスを幸ちゃんの口で終わらせたくなかった。で、幸ちゃんに再度マスクを付けさせ、幸ちゃんにのしかかって本格的おまんこを敢行し始めた。キスの代りに幸ちゃんの首筋を舐め、乳首を舐めた。「あうーん」幸ちゃんが呻く。久し振りに起き上がった吉田君は、多少よろよろしながらも、幸ちゃんをイカそうと必死で頑張る。病み上がりで激しい突きができない吉田君は、ペニスをぐりぐり廻し、身体を上下に揺すって幸ちゃんのクリトリスを攻める。それは功を奏し「あっ、あっ、あっ!」と幸ちゃんがひくひくし、吉田君の背中に爪を立て、悶え、やがて「あはんあはーん!」とイった。吉田君も一気に溜ったものをだだーんだだーん!と放出した。

これでこのあと、幸ちゃんがお風呂に入ってしまえば問題はなかったのだが、朝シャン派の幸ちゃんはこの夜お風呂には入らなかった。

その夜、久し振りで妹とやりたくなった茂君が幸ちゃんの部屋に忍んで来た。二人は全裸になって絡み合い、茂君は幸ちゃんの乳首を吸いながらおまんこした。

茂君が離れの勉強部屋へ引き上げようと階段を下りて来ると、ちょうど母親がお風呂から出たところだった。茂君は湯上がりの母親のあだっぽい姿にムラムラとし、母親を抱き寄せて情熱的に接吻した。二人は手を取り合って寝室に消えた。

さて、察しのいい読者は、どのように風邪の菌が伝播したか、もうお分かりであろう。吉田君が舐めた幸ちゃんの乳首を茂君が舐め、その茂君が母親にキスした。

おばさんはこの下宿のセックス・センターだから、おばさんに伝染した菌は全員に広がる。おばさんが風邪の症状を呈する前に、おばさんは学生の山本君、三浦君、杉山君に菌を伝染させた。彼らが発病する前に、その中の誰かと交わった幸ちゃんも保菌者となってしまった。おばさん一家と学生一同がコンコンやりだし、下宿のメンバーのほとんどが寝込む惨状となった。

寝込んだおばさんの助っ人は、おばさんの叔母さんだった。食事、お掃除、洗濯などの家事を手伝いにやって来て、マスクをしながら大奮闘。あまりの惨状を見兼ねた叔父さんと叔母さんは、「精のつくもの食べさせなあかん」と、玉子、レバー、牛肉、栄養ドリンクなど下宿代をオーバーするような山のような買い物をして来て、順次全員に食べさせた。

前述のように、風邪を病んだぐらいでは下半身は元気である。そこへもって来て、精のつく食べ物を食べさせられるわけだから、みなコンコン咳をしながらも盛りがついた動物のようにやりたくてたまらなくなって来る。叔母さんはマスク着用で学生たちの面倒を見た。

茂君は母親と枕を並べて伏せっていたが、叔母さんの栄養食のせいで立ちっ放しの状態になり、しばしば母親の布団に潜り込んでおまんこしないわけにはいかなかった。

かくして、病人たちは病気だから寝ているのか、やり過ぎて疲れ果てて寝ているのか分らない様相を呈した。学生たちを一手に引き受けひーひー云って喜んでいる叔母さんは、何の疑いもなく精のつくお料理作りに邁進するのであった。




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