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2. 童貞はつらいよ

年が変わり、この下宿にも変化があった。

先ず、叔父さん夫婦が近くに引っ越して来た。住み慣れた関西を離れるのは二人には辛かったはずだが、姪とその息子、娘および学生たちとのフリー・セックスの魅力には勝てなかったのである。

おばさんは茂君のために、庭の一角に勉強部屋を建てた。建てたというか、買って来て据え付けた。茂君と幸ちゃんが朝な夕なに交わるのはいいとしても、やはり14歳と11歳の男女が一室で寝起きするというのは窮屈である。狭い檻の中の猛獣みたいだし、学生たちに兄妹の近親相姦を宣伝するようなものでもある。

おばさんは学生たちには一家の近親相姦を秘密にするつもりだった。秘密にできなくても、せめて公のものにしないように努めることにした。おばさんは叔父さん夫婦、茂君、幸ちゃんを集め、学生を交えての乱交を禁止する旨、云い渡した。乱交が始まると風紀が乱れ、学生たちが裸で暮らし始めたりしかねない。おばさんは、乱交防止は女性の責任だと考えていた。女性が一対一のセックスしか認めなければ、男性はそれに従うだろうし、乱交にはなり得ない。そういうわけで、特に叔母さんと幸ちゃんに、強くその趣旨が云い含められた。これらは新学期から実施されることになった。

新学期となった。おばさんの下宿人のほとんどが卒業し、メンバーは一新された。実は一人は落第して卒業できなかったのだが、この下宿では落第生は退去させる決まりになっていた。セックスだけ追い求めて勉学を怠るような学生は置いておけないという理由である。

おばさんの学生へのセックス・サービスは、秘密厳守を前提に行われていたので、学生たちはこの下宿の秘密は何も知らないでやって来る。学生たちが大学や東京の生活に慣れた頃を見計らって、おばさんが“研修”を開始する。

今日は三浦君がある特定時刻にお風呂に入るよう、おばさんから指示されていた。三浦君が身体を洗っていると、おばさんが全裸で入って来た。三浦君はストレートに入学した学生だから、まだ18歳だ。うぶで女の裸など見たこともない。それがいきなり目の前にライブで出現した。三浦君は目のやり場に困って一種のパニックにおちいった。

「三浦君、さ、背中流してあげましょ」おばさんが云った。「学校はどうですか?」などと、おばさんは世間話を始める。もちろん、三浦君が緊張の極にあることは百も承知だ。

おばさんは「学生さんが学問に集中できるように、雑念を排除する」のが目的で学生に身を任せるのであって、決して好色で学生を誘惑するわけではない。「もし、あなたが必要ならばあたしのところにいらっしゃい」と誘導するだけだ。

おばさんはこの最初のお風呂において種々のリサーチを行う。当該学生が童貞であるか否か、彼の欲望の度合いなど。リサーチの結果、おばさんがセックスの面倒を見ると決意すれば、いくつかの規定について了解を得る。

おばさんは三浦君を自分の方に向かせ、彼の身体の正面を洗った。三浦君の視界にはおばさんのおっぱい、ふっくらとした腹部、その下の黄金の三角地帯が展開されている。正面を向いているように見せながら、三浦君の目は忙しくおばさんの女体を観察した。観察が行き届くにつれ、三浦君のペニスは当人の制御が及ばず、勝手におっ立ってしまう。

おばさんは自分の肉体が青年に及ぼした影響を意識し、そう悪い気はしない。「あら、三浦君、あなたのお珍々は随分立派ね。もう女の人とやったことあるの?」などとリサーチが始まる。三浦君は童貞だったが、セックスへの憧れ、女体への好奇心は人並み以上であることが分った。

おばさんは、男性の女性に対する欲望は決して恥ずべきものではないこと、もし悶々とし眠られぬ夜があるならばおばさんが助けてあげる、いつでもいらっしゃいと語りかける。三浦君の瞳に希望の光りが灯る。そこでおばさんは駄目押しをする。「あたしがあなたを助ける行為は二人の生涯の秘密であり、大学を卒業したからといって他言してはいけない、セックスに溺れて留年する人は退去しなくてはならない」など、下宿のルールを説明する。18歳の青年で、目の前に禁断の御馳走をぶら下げられて誓いを立てないものはいない。三浦君も誓約した。

おばさんは「では、今日は何がしたい?」と問いかける。十中八九学生たちはおばさんの身体を触らせてほしいと希望する。いきなり「おまんこしたい」という者は稀だ。おっぱい、そして陰毛の下の未知との遭遇を望む。それでなくても立っていたペニスは、「何でもできる」と知った時点でもう興奮のあまり漏れそうになる。三浦君もおばさんのおっぱいに触れ、その柔らかさ、まろやかさ、弾力を味わっているうちに、「あっ!」と云ってどぴゅーんどぴゅーんと精液を発射してしまった。三浦君は身悶えする。おばさんは素早く三浦君のペニスをしごいて、三浦君の快楽を完結させるべく助ける。三浦君は早漏れを恥じる気持ちと、おばさんの助けでわずかでもいい気持ちになれ、「ああああ」と泣きそうな嬉しそうな声を出す。

こういうことに慣れっこのおばさんは、やさしく三浦君を抱き締め、「今度は漏れそうになる前におばさんのところに来るのよ、いいわね?」といい、「よし、今日はここまで!」と明るく云ってお湯を一杯かぶって出て来る。三浦君はおばさんの背中とお尻を盗み見ながら、(15分後におばさんのところへ行ってもいいものだろうか?)と悩む。

この手続きは順次全ての学生に対して行われた。




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