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16. 性感トンネル

茂君と幸ちゃんがやっていた。茂君は何か忘れていることを思い出そうとしていた。

「お兄ちゃん、真面目にやってよ。なに、ボーッとして。あたしとやりながら誰か他の女の人のこと考えてんでしょう!」
「そうじゃないよ。考えごとしてるんだよ」
「やりながら考えごとしないでよ。ぷんぷん」

母親とのおまんこ、妹とのおまんこ、麗奈ちゃん、純子先生、叔母さんとのおまんこなど、それぞれ個性豊かで味わいがあったが、何か欠けているような気がした。決して、茂君がこれらの女性たちに飽きて来たわけではない。どの女性もセクシーで、いつも満足感があった。しかし、何か足りないのだ。

下宿の茶の間に、叔父さんが航空便の封筒を手にしてやって来た。
「みんな、見ておくれ。サリーとトミーからや。サリーは結婚してショーから足を洗うそうや」
サリーは黒人のショー・ダンサーで、息子のトミーと日本で近親相姦ショーを演じていた。二人は離日する前にこの下宿に滞在し、「御礼に」と10歳のトミーは女性陣にサービスし、サリーは男性陣にサービスしたのだった。

茂君はガビョーンと思い当たった。ずっと引っ掛かっていた問題はサリーにまつわるものだった。彼女は非常に締まりのいいおまんこを持っていた。常時タイトということなら幸ちゃんや早苗ちゃんは幼いだけにタイトである。サリーのはそういうタイトさではなく、あそこの筋肉を総動員してリズミカルに締め付けるのだ。ぐいっぐいっとおまんこの奥へ吸い込まれるような感じさえある。これが茂君周辺の女性陣に欠けているものだったのだ。

「小父さん、サリーとのおまんこ覚えてる?」茂君が叔父さんを勉強部屋に呼んで尋ねた。
「忘れへんがな。あのおまんこはピカ一やった」
「さすがの小父さんも先にイっちゃったもんね」
「そうや。くいっくいっとちんぽ絞られ、おまんこの中に手えあって引っ張られているようやった。うーむ、あのおまんこが引退するのはちっと惜しなあ」

「小父さん、あれサリーの天性のもの、それとも訓練、どっち?」
「そら、訓練や。聞いた話やが、お尻の筋肉を鍛えて、お尻の締め具合でおまんこを連動さすちゅうことらしいで」
「ふーん。お尻の筋肉か」
「そういや、観光旅行でまんこ書道見たことあるで」
「なにそれ、小父さん」
「裸の女性が出て来よってな、おまんこに筆突っ込んでお習字すんねん。芸術家やないから、出来栄えは掛け軸にするようなもんやないが、一応小学生ていどには書いっとったで。普通の筆やから、よほどおまんこ締めな、字なんぞ書けへん。あの女性も締め具合の訓練積んどった思うわ」
「へーえ。ついでにお聞きしますけど、小父さんの『先には漏らさん』ってのも訓練したの?」
「そうや。出そうになると大きく息を吐いたり、ペニス周辺の筋肉に力をいれたりして射精を防ぐんや」
「みんな、訓練してるんだねえ」ただやるだけだった茂君にはショックだった。

「幸、お前、凄いおまんこの持ち主になりたくない?」茂君が聞いた。
「どういうこと?」
茂君はサリーとの体験、叔父さんの見聞を話した。幸ちゃんは目を輝かせた。もとよりセックス大好きだし、サリーのように男性から賛美される存在になるのは魅力的だった。
「どうすればいいの?」

二人は裸になり、布団の上でしばらく前戯に没頭した。幸ちゃんが濡れたのを見計らって、茂君がペニスを挿入した。挿入はしたが動かさない。
「幸、お尻の筋肉を締めろ」
「んんん!」
「何も感じない。もっと強く!」
「うーんんんん!」
「まだまだ」
「んんんんっ!」
「あ、感じた。その強さだ。いいか、ゆっくり呼吸して吸いながらその強さで締めろ」

「スー、ハー。スー、ハー」
「いいぞ。もっと締める時間を長く。慌てないでゆっくりやれ」
「スーーー、ハーッ。スーーー、ハーッ」

これがしばらく続いた。
「幸、これを毎日やるんだ。お尻締めるだけなら、一人でもできるだろ。何回もやれ」
「うん、あたし頑張る」
「よし、次はお習字の時間だ」

筆も墨汁も半紙も用意されていた。畳の上に、毛氈代わりに古毛布を敷き、そこへ半紙を置き、文鎮で押さえる。茂君は墨汁が垂れない程度に筆を滲ませ、待機する。幸ちゃんが脚を開いて半紙の上に立つ。茂君が幸ちゃんのおまんこに筆を挿入する。

「わあ、どうしていいか、わかんない」
「幸、腰を落せ。もっと、もっと」
幸ちゃんは太股に手を置き、ぐーんと沈み込む。
「あっ!」筆は抜けてしまって紙を台無しにする。
「そうか。最初から字を書くなんて無理だ。先ず、筆が落ちないようにおまんこを締めるのが先だな」

幸ちゃんは一日に何度もまん筋の訓練をした。学校の授業中にも、食事中でさえも。そして、一日に一回は茂トレーナーが進歩の度合いをチェックした。幸ちゃんに協力することは茂君にとっても無駄ではなかった。茂君は茂君で漏らさない持久力の訓練をしていたのだ。こうして、兄妹は共にセックスのエキスパートへの道を歩んでいた。

「幸、大分いいぞ。感じるよ」数週間後、茂君が評価した。
「嬉しい!でも、まだサリー並みじゃないんでしょ?」
「まだ、半分だね。あれは強烈だったからなあ」
「でも、進歩はあったよね?」
「もちろん!」
「じゃ、お祝いにやってよ。そんな、いつも我慢ばかりしてないで」
「ははは。よし、やってやる」

二人はしばらく絡み合い、上になり下になり、汗をかく。不意に茂君が云った。
「おい、幸。おれも勉強意欲が湧いたぜ。おれが色んな角度でお珍々入れるから、お前、どのくらい気持ちいいか教えてくれ。そうだな、10点満点でやろうか」
「体操競技みたいね」
「いくぞ!」
「5点!」
「これでは?」
「2点」
「じゃあ」
「3点」
「ぐりぐり」
「8点!」
「くりくり」
「9.9!お兄ちゃん、これもっとやって」
「ぐいっ!」
「うーん、6点ぐらいかな?お兄ちゃん、くりくりがいいーっ!」
「よし、くりくり」
「いいー!このままやって。もうお勉強お仕舞い!」
それから二人は本能のままにおまんこした。しかし、茂君は妹が無意識ながらリズミカルにまん筋を収縮させているのを感じた。それは強烈ではなかったが、近い将来恐るべき武器になることを予感させた。

さらに数週間後。
「幸、止めろ!止めてくれ!イっちゃう!」茂君が哀れな声を出した。幸ちゃんのおまんこはついにサリーの能力を得たのだった。
「お兄ちゃん、こういうこと?」
「そういうこと。おい、お習字やってみようぜ」

二人はまんこ書道の準備を整えた。幸ちゃんは◯を書いた。△を書いた。濃淡が一定ではなかったが、それは身体を水平に保つ術を獲得すれば済むことだった。驚くべきことは、幸ちゃんのおまんこは終始筆をしっかり保持し、何の不安をも感じさせなかったことだ。幸ちゃんは「山」を書いた。「川」を書いた。日展には出せないが、それはちゃんと読めるものだった。
「幸!やったね!」茂君が祝福した。
「うん。幸、もうこれで将来不安ないね?」
「お前、これで食って行くつもりか?」
「最低一つは収入の道ができたじゃん?」
「ばーか!」
「あはは」

それから幸ちゃんは男共を総なめにした。あれだけ豪語していた叔父さんがあっけなくイかされた。「なんや、幸ちゃん!あんはん、サリーみたいやがな。どうなっとん?」浩二君がイかされた。早苗ちゃんのお父さんもイかされた。学生、みんなイかされた。

男性陣はことごとく幸ちゃんのおまんこを絶賛した。それは“アイアンまん”とか“筋肉まん”と呼ばれた。幸ちゃんの栄光は他の女性たちを刺激した。おばさんも、叔母さんも、麗奈ちゃんも、純子先生も、みんなまん筋の訓練に励んだ。その努力は報われた。しかし…。

数ヶ月後、女性陣の間にどす黒い不満が淀み、全員が欲求不満で気が狂いそうになった。なぜなら、まん筋の刺激に耐えられず男性たちがみな先にイってしまい、以前のように一緒のクライマックスが得られなくなってしまったからである。取り残された女性たちは、男性の申し訳なさそうな愛撫でイくか、ディルドでイくかしかなかった。いずれも面白くない。

多くの女性たちはまん筋訓練を止めた。筋肉というものは数週間の訓練途絶で元に戻ってしまう。女性たちは以前の幸福なセックスを取り戻した。

幸ちゃんだけは訓練を継続した。幸ちゃんは使いたい時にまん筋を使えるように、コントロールする術を獲得した。つまり、自分がイく寸前にペニスを締め上げ男性の射精を促し、二人同時にイけるという仕掛けだ。将来のめしの種になるかどうかはともかく、幸ちゃんの性的幸福は保証されたというわけだった。




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