16. 性感トンネル茂君と幸ちゃんがやっていた。茂君は何か忘れていることを思い出そうとしていた。 「お兄ちゃん、真面目にやってよ。なに、ボーッとして。あたしとやりながら誰か他の女の人のこと考えてんでしょう!」 母親とのおまんこ、妹とのおまんこ、麗奈ちゃん、純子先生、叔母さんとのおまんこなど、それぞれ個性豊かで味わいがあったが、何か欠けているような気がした。決して、茂君がこれらの女性たちに飽きて来たわけではない。どの女性もセクシーで、いつも満足感があった。しかし、何か足りないのだ。 下宿の茶の間に、叔父さんが航空便の封筒を手にしてやって来た。 茂君はガビョーンと思い当たった。ずっと引っ掛かっていた問題はサリーにまつわるものだった。彼女は非常に締まりのいいおまんこを持っていた。常時タイトということなら幸ちゃんや早苗ちゃんは幼いだけにタイトである。サリーのはそういうタイトさではなく、あそこの筋肉を総動員してリズミカルに締め付けるのだ。ぐいっぐいっとおまんこの奥へ吸い込まれるような感じさえある。これが茂君周辺の女性陣に欠けているものだったのだ。 「小父さん、サリーとのおまんこ覚えてる?」茂君が叔父さんを勉強部屋に呼んで尋ねた。 「小父さん、あれサリーの天性のもの、それとも訓練、どっち?」 「幸、お前、凄いおまんこの持ち主になりたくない?」茂君が聞いた。 二人は裸になり、布団の上でしばらく前戯に没頭した。幸ちゃんが濡れたのを見計らって、茂君がペニスを挿入した。挿入はしたが動かさない。 「スー、ハー。スー、ハー」 これがしばらく続いた。 筆も墨汁も半紙も用意されていた。畳の上に、毛氈代わりに古毛布を敷き、そこへ半紙を置き、文鎮で押さえる。茂君は墨汁が垂れない程度に筆を滲ませ、待機する。幸ちゃんが脚を開いて半紙の上に立つ。茂君が幸ちゃんのおまんこに筆を挿入する。 「わあ、どうしていいか、わかんない」 幸ちゃんは一日に何度もまん筋の訓練をした。学校の授業中にも、食事中でさえも。そして、一日に一回は茂トレーナーが進歩の度合いをチェックした。幸ちゃんに協力することは茂君にとっても無駄ではなかった。茂君は茂君で漏らさない持久力の訓練をしていたのだ。こうして、兄妹は共にセックスのエキスパートへの道を歩んでいた。 「幸、大分いいぞ。感じるよ」数週間後、茂君が評価した。 二人はしばらく絡み合い、上になり下になり、汗をかく。不意に茂君が云った。 さらに数週間後。 二人はまんこ書道の準備を整えた。幸ちゃんは◯を書いた。△を書いた。濃淡が一定ではなかったが、それは身体を水平に保つ術を獲得すれば済むことだった。驚くべきことは、幸ちゃんのおまんこは終始筆をしっかり保持し、何の不安をも感じさせなかったことだ。幸ちゃんは「山」を書いた。「川」を書いた。日展には出せないが、それはちゃんと読めるものだった。 それから幸ちゃんは男共を総なめにした。あれだけ豪語していた叔父さんがあっけなくイかされた。「なんや、幸ちゃん!あんはん、サリーみたいやがな。どうなっとん?」浩二君がイかされた。早苗ちゃんのお父さんもイかされた。学生、みんなイかされた。 男性陣はことごとく幸ちゃんのおまんこを絶賛した。それは“アイアンまん”とか“筋肉まん”と呼ばれた。幸ちゃんの栄光は他の女性たちを刺激した。おばさんも、叔母さんも、麗奈ちゃんも、純子先生も、みんなまん筋の訓練に励んだ。その努力は報われた。しかし…。 数ヶ月後、女性陣の間にどす黒い不満が淀み、全員が欲求不満で気が狂いそうになった。なぜなら、まん筋の刺激に耐えられず男性たちがみな先にイってしまい、以前のように一緒のクライマックスが得られなくなってしまったからである。取り残された女性たちは、男性の申し訳なさそうな愛撫でイくか、ディルドでイくかしかなかった。いずれも面白くない。 多くの女性たちはまん筋訓練を止めた。筋肉というものは数週間の訓練途絶で元に戻ってしまう。女性たちは以前の幸福なセックスを取り戻した。 幸ちゃんだけは訓練を継続した。幸ちゃんは使いたい時にまん筋を使えるように、コントロールする術を獲得した。つまり、自分がイく寸前にペニスを締め上げ男性の射精を促し、二人同時にイけるという仕掛けだ。将来のめしの種になるかどうかはともかく、幸ちゃんの性的幸福は保証されたというわけだった。 |
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