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4. 混合ダブルス

学生・杉山君の妹・百合子ちゃんが北海道から出て来た。杉山君がバイト代を貯めて、一週間の観光に呼び寄せたのだ。おばさんの了承を得て、百合子ちゃんは杉山君の部屋に泊まれることになった。もちろん、杉山君と百合子ちゃんはドアを閉めるなり愛し合った。夏休みの後半に二人は何度も何度もやっていたので、百合子ちゃんの性感はもう大人並みに発達していた。

二人が再会を歓び、何度かエクスタシーを味わったあと、杉山君が百合子ちゃんに何か頼んだ。百合子ちゃんはずっと顔を横に振り続けていた。しまいに、百合子ちゃんはしくしく泣き出した。それでもなお杉山君の説得は続き、ついに百合子ちゃんはこっくりした。

とんとんと茂君の勉強部屋のドアがノックされた。
「開いてますよ、どーぞ!」と茂君が応答した。
「失礼しまーす」と云って、杉山君と百合子ちゃんが入って来た。

「茂君、これぼくの妹の百合子です。実は…」と杉山君が長い説明をして、「てなわけで、ぼく、茂君の妹さんの幸ちゃんのお世話になったべさや。ぼくが幸ちゃんばやって、茂君が百合子をばやんねば不公平でねがど思うのさ。百合子も茂君とやってもいいと云ってんだ。こんなへちゃむくれだけどさ、どうがやってくんねげ?」
茂君は呆気に取られた。今まで、セックス経験は豊富だったが、こんな風に労せずして貢ぎ物が供されたことは皆無である。しかし、何か釈然としないものがあった。
「杉山さん、お気持ちは嬉しいけど、杉山さんと幸のことは二人の間のことであって、百合子ちゃんもぼくも部外者です。ぼくはこんな綺麗な人とできるなら嬉しいけど、百合子ちゃんは杉山さんの義理を果たす道具になるだけじゃありませんか?そういうの止めましょうよ」と云いながら茂君は(こんないい話断るなんて、カッコつけて、もーっ。この子、可愛いじゃない。あー、もったいない)と思っていた。
「いいふりこいで、このー。折角百合子さ決心したところだもね。気持ち汲んで、やってくんねば、あずましくねえべさ(落ち着かないんだ)」そう云って杉山君は出て行き、ドアをばたんと閉めた。

茂君と百合子ちゃんは、二人切りで取り残された。百合子ちゃんはハンケチを握り締めて、床に目を落している。茂君は百合子ちゃんがお兄さんに云い含められて、嫌々ここに来ていることを察した。

「百合子ちゃん、ぼくはスケベで好色で淫乱で、赤ん坊からお婆さんまでやれる機会があればどんな女性ともどんどんやるタイプなんだ。ぼくはキミとやれるなら嬉しい。キミは可愛いし、ぼくの好きなタイプだし。でも、キミ、ぼくに抱かれるの嫌でしょう?正直に云いなさい」

百合子ちゃんの目に涙が溢れていた。どう答えていいかわからない。兄を怒らせたくなかった。目の前の茂君も傷つけたくなかった。百合子ちゃんは唇を噛み締めた。

百合子ちゃんが不本意に抱かれようとしているのは明らかだった。茂君は無反応の人形のような身体を抱きたくなかった。泣いているとなれば、なおさらだ。しかし、百合子ちゃんは見れば見るほど可愛かった。雪国で育ったせいか、肌が抜けるように白い。幸ちゃんと同じ背格好だが、2歳上だけあって腕や足がやや女っぽく感じられる。茂君のペニスは勃起した。いま百合子ちゃんをパスすると一生後悔しそうだった。で、一計を案じた。

「よし、お兄さんと話してくる。椅子にかけて一寸待ってて」

茂君が杉山君の部屋に行くと、杉山君は泣いていた。
「杉山さん、妹さんがぼくにやられてると思って泣いてるんでしょ。安心しなさい。まだやってないから。杉山さんね、一つ提案があるんだ」
二人はしばらく話し合い、杉山君が頷いた。茂君と杉山君は幸ちゃんの部屋に行き、ここでも短い相談をした。

茂君は勉強部屋から百合子ちゃんを連れ出し、幸ちゃんの部屋をノックした。部屋では、杉山君と幸ちゃんが待っていた。百合子ちゃんはホっとして「お兄ちゃん!」と杉山君に駆け寄り、抱きついた。杉山君が紹介した。
「幸ちゃん、これが妹の百合子だべさ。百合子、こちらが幸ちゃんだ」
「百合子さん、ようこそ!あたし、しばらくの間百合子だったのよ」と幸ちゃんがにこやかに挨拶した。
「幸ちゃん、兄がお世話になりまして」と百合子ちゃんは応じた。

茂君が座を取り仕切った。
「実は、杉山さんもさっき知ったばかりの事実なんですけど、ぼくと幸も兄妹で愛し合っている仲なんです。杉山さんと百合子さんと事情は全く同じ」
百合子ちゃんはびっくりした。ここにも愛し合う兄妹がいた!
「愛し合っている兄妹が二組も巡り会うということは宝くじに当たる確率より低いはずです。ですから、この珍しい機会を祝福しあおうじゃありませんか!」
パチパチと幸ちゃんが拍手した。

「じゃあ、全員脱ごう!」と茂君が云い、着ているものを脱ぎ出す。幸ちゃんもそれに倣う。杉山君も脱ぐ。百合子ちゃんは「恥ずかしい!」と云って、もじもじしているが、一人だけ衣服着用というわけにもいかず、顔を真っ赤にしながら脱ぎ出す。

幸ちゃんが助け船を出す。「百合子さん、百合子さんの替え玉だったあたしがどれだけ似てるか、見て貰いましょうよ」
女二人が並んで立つ。身長が若干違うが、平らな胸、毛のない陰部は全く同じ。まだ育ち切っていない幼い体型はほぼそっくりだった。ただ一点違うのは、百合子ちゃんの肌の抜けるような白さだった。
「二人、そっくりだよ」と杉山君が云う。どちらの女性がそうさせたのか分らないが、杉山君のペニスはおっ立っていた。

茂君の合図で杉山君が百合子ちゃんを布団の上に横たえた。杉山君は百合子ちゃんの顔の近くに横座りし、妹にキスする。百合子ちゃんは他人の前でそんなことをするのは初めてなので、恥ずかしさに身悶えするが、愛する兄のリードでフレンチ・キスに没入していく。続いて幸ちゃんが百合子ちゃんの胸の横で腹這いになり乳首を舐め出す。思いがけない二重の刺激に、百合子ちゃんは「ああがあああが」と呻く。

お楽しみはこれからだった。茂君は百合子ちゃんの両脚を開き、その間に座って、百合子ちゃんの脚を折り曲げて持ち上げた。百合子ちゃんの普段人目に触れぬ場所が曝け出される。百合子ちゃんは羞恥心で喚こうとするが、兄さんが口を塞いでいる。「ふがふが」百合子ちゃんはおまんこを押し広げられ、奥の奥まで見られていることを察知する。(やめてーっ!)と叫ぼうとするが「ふがーっ、ふがふが」としか発声できない。

と、奥の奥まで曝け出されたおまんこにえも言われぬ快感が生じた。(舐められている!)口、乳、おまんこの三重攻撃である。これまで、ただ兄だけを受け止めていた時には感じられなかった、爆発しそうな快感がある。身体が分裂し、宇宙空間をさまよい出すような感覚が湧いて来る。「あががぐぐおーががぐぐ!」百合子ちゃんは初めての絢爛たる快感に涙が出てしまう。

三重攻撃は休みなく続いた。攻める三人はチームワークよく任務を交代した。幸ちゃんが百合子ちゃんにキスし、茂君が乳首を噛み、杉山君がおまんこを舐める。茂君が百合子ちゃんにキスすれば、杉山君が乳首を舐め、幸ちゃんがおまんこを担当する。同性だけあって、幸ちゃんは男性よりもツボを心得た攻め方をした。おまんこから蟻の門渡りへ移動し、お尻の穴まで舐めた。百合子ちゃんは何が何だかわからない、めくるめく快楽に酔い痴れていた。

「百合子、やっからな」と杉山君が宣言し、勃起した兄のペニスを妹のおまんこに入れた。「あうーん!お兄ちゃーん!」百合子ちゃんが叫ぶ。百合子ちゃんが絶頂寸前になるところまで杉山君がピストン運動を繰り返したところで、茂君がバトンタッチする。「あーん!お兄ちゃん、もっと、もっと!」

「百合子ちゃん、今度はぼくの番だ。さっき、ぼくとはやりたくなかったようだったけど、いまはどうかな?」茂君が意地悪く聞いた。
「茂お兄さん、やって!やってください!お兄ちゃん、ごめんね」百合子ちゃんは実の兄に詫びる。
「百合子、茂君にやって貰え。お兄ちゃんは幸ちゃんとやっけど許してな」
「幸ちゃんはわだしの身代わりだ。なんも問題ねえべさ」
「百合子ちゃん、じゃ、やるよ」茂君が宣言した。

二組の兄妹は秘密を分ち合える存在を得て幸せだった。いまやお互いの相手を交換し、自由でおおらかなセックスを楽しむ。百合子ちゃんに新しい地平が開けた。百合子ちゃんは一回イクが、茂君は第二ラウンドを開始して、いまや百合子ちゃん公認のセックスを楽しむ。(やっぱり、やってよかった。こんな綺麗な肌の少女そういないよ)茂君はほくほくする。やがて、幸ちゃんが「ああああーっ!わー、ぐああああ!」と叫んで絶命する。杉山君は「んんんぐぐうう!」と呻く。百合子ちゃんは兄のその呻きが何を意味するか熟知していた。いつもその呻きに合わせてイクのが百合子ちゃんのパターンだった。それは変えられなかった。百合子ちゃんは別の女性と交わっている兄に合わせてイった。「あーんんん、むごおおーん!」茂君も百合子ちゃんに引きずられ、「おうおう、あーっ!」と叫んで果てた。

まだ茂君のペニスを入れたままの百合子ちゃんのところへ杉山君がにじり寄った。百合子ちゃんはまだ恍惚境から戻っていない。「百合子、百合子!」百合子ちゃんはうっすらと目を開ける。
「お兄ちゃん!」百合子ちゃんがお兄さんにしがみつく。幸ちゃんがその百合子ちゃんの背を抱いた。茂君が三人の肩に手を廻し、二組の兄妹が固く抱き合った。ロダンに彫刻を作らせたいような、美しい光景だった。




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