10. 愛の伝道師
こんこん!と離れの茂君の勉強部屋の扉がノックされた。開けると、町内の婦人会長と初めて見る20代の女性が並んで立っていた。若い女性は8ヶ月ぐらいの身重で、そのお腹はかなり大きかった。茂君は妊婦のお腹に目を奪われた。
「母屋に声を掛けたんですが、誰もいないみたいで。あの、入れて貰っていいかしら?」と婦人会長が云った。この人は40代で眼鏡をかけた痩せぎすの女性である。
「どうぞ、どうぞ」茂君は二人を招じ入れ、ソファに誘導した。
「今日は実はご町内のことで来たんじゃありません」と婦人会長。「あたし共は『モナミの塔』という組織に属していまして、いま会員を募集しているところなんです」
「ぼく、宗教には関心ないです」と茂君。
「『ものみの塔』じゃないんですよ」と婦人会長。「“モナミ”はフランス語で“私の友達”という意味で、あたし共の『モナミの塔』は、人類みなお友達という、平和でオープンな思想を広めようとしています。特にセックスの面で顕著ですが、お友達ですから金銭関係や商取り引きなど行わず、自由にセックスできる世の中を理想としています」
茂君は俄然関心を抱いて身を乗り出した。
「そ、それってフリー・セックスってことですか?」
「そういう言葉もありますが、あたし共はその言葉は使いません。乱交を推奨するわけではないので」
「なるほど」
「あの」と妊婦が云った。「御存知ないようですが、『モナミの塔』は実は大きな組織なんです。デモしたいので、そのコンピュータ、インターネットに繋げていいですか?」
「ご自由に、どうぞ」と茂君。
妊婦がキーボードを叩いている間に、茂君が尋ねた。
「で、会員になるには?」
「ここにパンフレットがありますが、年齢によって月額会費が違います。初めての方のみ、六ヶ月分前納ということになっています」と婦人会長。
「こんなに高いんですか!ぼく払えませんよ、こんな額」
「でも、得られるものに較べたら、この額は安いものです」
「さっき、お友達だから金銭関係はないって云ってませんでした?これは金銭関係じゃありません?」
「あなたが御婦人とセックスするについては金銭は一切絡みません。もちろん、お食事を御馳走したり、ホテル代を出すということはあるでしょうけど。この月間会費は運営費に過ぎません。本部は膨大な会員のデータベースを作り、それを大勢手分けして日々更新しなければなりませんし、パンフレットも作らなくちゃなりません。あたし共のような伝道活動に従事する者のお弁当代も必要です」
「ちょうど、データベースが出ました。御覧下さい」と妊婦が云った。
茂君がコンピュータに近づくと、妊婦はこの家の住所をタイプするところだった。
「こうして会員の住所を入れると、日帰りでデート出来る範囲の会員が全て表示されます。選択肢を狭めるには性別、年齢、既婚、未婚などの条件を入力します」
画面には茂君用に女性ばかり並んでいて、写真入りでハンドル・ネーム、身長、体重、3サイズ、趣味などが表示されていた。
「一体、会員は何人いるんですか?」
「全国で男女合わせて現在563,000人。うち男性が381,000人です」
「ぼく、男は要りません」
「女性は182,000人ですが、これらの数は毎日増え続けているので、本部でしか正確には把握していないのが実情です」と婦人会長。
茂君は182,000人の女性とやっている自分を想像しようとした。無理だった。想像を絶するというのはまさにこういうことだ。
「こういう風に写真入りだと、美人ばかりもてて、ブスは全くお声がかからないんじゃありません?」と茂君。
「写真のそばに+(プラス)、+−(マイナス)の数字があるでしょう」と婦人会長。
妊婦がその部分を指さす。
「『モナミの塔』には、常に貸借対照表をゼロにするというルールがあります。+10の超美人あるいは二枚目とやったら、−5の方二人とやるか、あるいは−2の方五人とやるまでは+の人とはできません。これは本部のコンピュータで厳密に監視されています」
「誰が+とかーとか決めるんです?」
「ちゃんと選定委員会があって、単に容貌だけではなく、年齢、人気度などによって設定されます」
「ご自分でスクロールして見て下さい」妊婦はコンピュータを茂君に譲ろうとして、席を立った。何故か、彼女の足がもつれ「危なーい!」と茂君が抱き止めた。茂君の手は妊婦の垂れ下がるような豊かなおっぱいに触れていた。慌てて茂君が手を下げると、今度は彼女の大きなお腹に触ってしまった。茂君にとって、妊娠中の女性のお腹に触るのは初めてだったし、その巨大さに打たれた。彼女が抵抗しないのをいいことに、茂君はそのお腹を撫でさすった。
「春菜さん!」と婦人会長は妊婦に云った。「こちら、まだ会員じゃないんですから、お控えなさい」
「済みません」妊婦はソファに戻った。
「ちなみに、お二人の+−はどういう感じなんです?」
「あたしはブスですから−2で、」と婦人会長が云いかけると、春菜さんが
「会長さん!会長さんブスじゃありません!」と制した。
「じゃ、年齢ということにしときましょうか。とにかく、あたしは−2で、こちらの春菜さんは+2です」
「はあ!じゃ、ぼくがあなた方二人とやれば貸借対照表はゼロってわけですね?」
「そういうことです」と婦人会長。
「ぼく、この春菜さんとやりたい!」
「じゃ、先ず会員になって頂かないと」と婦人会長。
「あなたともやって、貸し借り無しっての、駄目?」
「会長さん、私もこの方とやりたいんですけど…」と春菜さん。
「春菜さん!」婦人会長がたしなめる。
「春菜さん、ぼくとお友達になりましょう。お友達で無償の行為をしましょう!」
「会長さん、いいでしょ?」と春菜さん。
「会長さんともお友達」と茂君。
「あなた、いまおいくつ?」と会長さん。
「15です」と茂君。
「未成年だったら+8か+10だわね。未成年は人気があるんで、勧誘に成功すると私たちボーナス・ポイントが貰えるの。会員になって貰えるのなら、いまこの場で春菜さんとやらして上げるんだけど」
「でも、あの金額じゃあねえ」
「無理?」
「なんせ下宿屋の息子ですからね」
「じゃあ、最後の手段ね」と婦人会長。「会員を10人連れて来た人は自動的に一年間会員になれるの。翌年も会員であるためには、また更に10人必要だけどね。それ、試してみる?」
「やります、やります!」そう云って、茂君は春菜さんに飛びついた。
「あなた!10人連れて来るのが先よ!」と婦人会長。
「絶対、連れて来ます。約束しますよ」
「じゃあ、誓約書にサインして」
「はいはい」茂君は署名した。
「普通、こんなことは許されないんだけど、春菜さんの御主人アフリカへ転勤して、春菜さん悶えてるから特別」と婦人会長。
女性二人は着ているものを脱いで裸になる。茂君も脱いだ。
「会長さん、先やります?」茂君は会長さんが特例を認めてくれたので、感謝しながら聞いた。
「嬉しいけど、あなた、春菜さんと早くやりたいでしょ?あたしは二人がやるのを見てオナニーして待ってる。春菜さんが済んだら、来て」とベッドへ上がって行く。
「会長さん、話が分るなあ。好きだなあ」と茂君がお世辞を云う。
春菜さんはお腹が邪魔で前からでは抱き合うことも出来ない。茂君は春菜さんをソファに横たえてキスした。寝そべってさえ豊かにそそり立つおっぱいを揉む。その柔らかいぐにゃぐにゃ感が何とも云えない。乳首は太く高く勃起していた。茂君は両方の乳首を噛んだり、吸ったり、舌の先で撫でたりした。
「あはーん、あははーん!」春菜さんが悶える。
茂君は春菜さんのお腹を撫で、「母」というものに感動した。自分の母もこんなお腹で数ヶ月過ごしたのだ。
「あ、動いた!」茂君の掌に胎児の動きが伝わった。茂君はゾクゾクする思いを味わった。
茂君は春菜さんの両脚を開き、股を全開させた。しかし、膨れ上がったお腹によって、とうてい口が届く状態ではない。茂君は春菜さんを助けながら抱き起した。春菜さんは床に膝をつき、両手と頭をソファに預けてお尻を突き出した。やっとおまんこにアクセスできる。茂君は春菜さんのクリトリスを舐め、同時に指を入れてGスポットを攻めた。
「あぐう!あおーん!か、会長さん!この方、上手!やっぱり、あはん!やって貰って良かったわ」
「そうみたいね。あたしも楽しみ!」そう云いながら、会長さんも自分でクリトリスを撫でている。
「もう赤ちゃん出来てるわけだから、ゴム要らないですよね?」と茂君。
「精液が子宮を収縮させて、早産の原因になることもあるの」と婦人会長。「だから、つけとく方が無難ね」
茂君はゴムをつけ、中腰になって春菜さんにおまんこを開始した。中には赤ん坊がいる!それが茂君を興奮させた。春菜さんのおまんこは出産を控えているためか、中の胎児のせいか、比較的ゆるゆるだった。
「あまり激しく突いちゃ駄目よ!」と会長さんが助言した。
茂君は突撃度を減らし、代りにぐりぐり度を高めた。結婚するまでこんなチャンスはないだろうから、腰の運動をしながら春菜さんのお腹を撫でる。
「あうあうあう、あぐあーっ!」独り寝の長かった春菜さんは、もうイってしまった。
茂君は春菜さんの牛のように垂れ下がったおっぱいを揉み、巨大なお尻を揉んだ。
「おむむむぐぐっ!」茂君は8ヶ月の妊婦の体内で射精した。
しばらく休んだ後、茂君は婦人会長の元へ馳せ参じた。眼鏡を外した婦人会長は結構見られる顔で、−2というのは過小評価に思えた。着痩せする質らしく、裸の肉体も女らしいカーブを描いている。
「お待たせしました」と茂君。
「あなた、うちの三番目の息子と同い年なの。興奮しちゃう!うふん!」と婦人会長。
「息子さんとやればいいのに」と茂君。
「近親相姦じゃないの!」
「珍しくないですよ。ぼく、一杯知ってます」
「まあ!考えてもみなかった。でも、こんなお婆ちゃん、相手にしてくれないでしょ」
「ぼく、いまからそのお婆ちゃんとやろうとしてるんじゃないですか。年齢なんか関係ありませんよ」
「そうかあ。じゃ、あなたを息子だと思って試してみる」
「息子さん、会長さんを何て呼ぶんです?」
「ママ」
「ママ、どうしたの、そんな真剣な顔して?」
「恵三、ママとおまんこして」
「いきなり何云うの、ママ!気は確か?」
「恵三、お前、このおっぱい嫌いかい?」
「ママのおっぱい綺麗だよ、ママ」
「じゃ、触っておくれ」
「ママ、ぼく変な気分になって来た」
「お前のお珍々立って来たじゃないか!さ、これを御覧!」婦人会長は身をのけ反らしておまんこを曝け出す。
「ママ、ぼく、ママとやりたい!やらして!」
「やらしてあげるから、先ずおまんこを舐めなさい」
茂君が婦人会長のおまんこを舐める。
「あぐぐ。うぐぐ。恵三、お前、舐め方がうまいねえ」
しばらくして、茂君は攻勢に転じた。
「ママ、ぼくのも舐めてよ」そう云って茂君は婦人会長の口にペニスを突っ込んだ。
「あわわわぐぐ」婦人会長は呻く。
茂君は両手で婦人会長の頭を押さえ、喉元深くペニスを突き上げた。
「げいどう(恵三)、ぼでがい(お願い)おがんごして(おまんこして)!」
茂君が婦人会長のおまんこに突入しようとすると、彼女は慌てて
「ゴムつけて!」と叫んだ。
「ママ、ゴムなしでやろうよ。ぼくの赤ん坊生んでよ」と茂君が云った。ふざけているのである。
「冗談じゃないわよ。あたし、あなたの子供生んでどうするのよ」
「ぼく、弟か妹ほしいんだ」
「あなた、悪乗りよ!もうお芝居は止めて!ゴムつけて、やって」
「はいはい」
茂君はゴムを着用すると、身を沈め、婦人会長のおまんこを刺し貫いた。
「あっぐぐわん。むひーんっ!やっはは!」
茂君の巧みな技術により婦人会長は天国へと旅立った。
数日後、近くの町内を『モナミの塔』会員募集に歩く叔父さんと茂君の姿があった。
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