7. 禁断の果実
茂君の部屋に同級生の紗耶香(さやか)ちゃんが来た。紗耶香ちゃんは名家のお嬢様だそうで、美人だし勉強もできる。普通なら茂君が近づけるような存在ではないのだが、純子先生の教育によって茂君の英語が抜群だったため、紗耶香ちゃんも茂君に一目置いていたのだ。今日は茂君にコンピュータの相談があって、学校の帰りに寄ったのだった。
茂君はこの機会を逃さず紗耶香ちゃんをモノにしようと、羊を前にした狼のように涎を垂らしていた。コンピュータの一件が一段落したところで、茂君は紗耶香ちゃんに飲み物を勧め、長椅子に誘った。茂君がじわじわと間合いを詰め始めた、その時。
「茂君」と紗耶香ちゃんが云った。「あなた、私を誘惑しようと思ってるんじゃない?やめてね、そういうのは」
「な、何で分るの?」
「分りますよ。チラチラ私の身体盗み見したり、そういう風にべったりくっついて来られたら、分らない方がおかしいんじゃない?」
「バレたんじゃ仕方がない。じゃあ、はっきり云おう。紗耶香ちゃん、やろうよ!」
「やろうって、セックスのことよね?」
「そ」
「私、セックスできないの。しちゃいけないの」
「病気か何かなの?」茂君が心配した。
「違うの。私、婚約者がいるの」
「えーっ?15歳で婚約者ーっ?」茂君はぶったまげた。
「それどころか、私が生まれた時からなのよ」
紗耶香ちゃんの説明だと、遠縁の別の名家に当時2歳の男の子がいて、紗耶香ちゃんが生まれると同時に婚約が決まったのだという。いま、その男の子は17歳になっている勘定だ。
「何か、徳川時代みたいな話だね。自由恋愛の時代に逆行してるね」と茂君。
「でね、私が20歳になったら結婚式なんだけど、私はその日まで処女を守り通さなくてはならないの」
「ひゃーっ!ますます時代錯誤」
「私はずっとそう教えられて育ったから、反撥する気はないわ」
「じゃあ、20歳になるまで誘惑をハネつけて生きて行くわけ?」
「こんな風に男子と密室にいるなんて、私初めてなのよ。二人きりになると、何されるかわからないでしょう?」
「ぼくだって、何するか分んないよ」
「茂君は大丈夫よ」
「どうして?」
「あなた、私に暴力ふるうような勇気ないでしょ?」
「ちぇ!馬鹿にされてる」
「そうじゃなくて、紳士だってこと」
「じゃあさあ、処女に手をつけないという前提で、それ以外のことならどう?」
「それ以外のことだけで済む?」
「さっき、信じてるって云ったじゃない。信じなさいよ」
「うーん。考えちゃうなあ。どうしようかなあ」
「あと5年も何もしないで生きてくなんて馬鹿げてるよ。少しは楽しまなくちゃ」
「実は同級生の話聞いてると、みんな色々経験してるのよねえ。少し焦ってるのは事実」
「じゃあ、経験しなさいよ、紗耶香ちゃん」
「よし!処女は絶対キープよ。いいわね?」
「約束する」
二人は長椅子の上でネッキングを始め、ディープ・キスまで行った。
「茂君、これセックスって云うんじゃないの?凄いどきどきしてる」
「これは只のキスだよ」
茂君がブラウスの上から紗耶香ちゃんの膨れつつあるおっぱいに触る。ブラウスのボタンを外し、ブラジャーを押し上げる。ぷくんと小さな乳房が盛り上がっている。
「可愛いね」
「まだ小さいでしょう?恥ずかしいわ」
「可愛いよ」
茂君は乳首を舐めながら、片手をスカートの中へ入れ、パンティの上から紗耶香ちゃんのおまんこを撫でる。次第に紗耶香ちゃんの呼吸が荒くなる。茂君はパンティを引っ張り下ろし、紗耶香ちゃんのクリトリスを撫でる。本当はGスポットも攻めたいところだが、処女膜を破るといけないので控えている。
「あはんあはん!」紗耶香ちゃんが呻きだす。茂君は紗耶香ちゃんからスカートをはぎ取り、ブラウスも脱がせた。茂君はほぼ裸同然の紗耶香ちゃんを抱き抱えてベッドに横たえた。
「茂君、約束覚えてるわよね?私の一生を滅茶滅茶にしないでね」
「ぼく、約束破るような勇気ないもん」
紗耶香ちゃんがクスっと笑った。茂君は自分も服を脱ぎ、紗耶香ちゃんの傍に並んだ。
「69って知ってる?」と茂君が聞く。
「なに、それ」
茂君は説明した。全てが初めての紗耶香ちゃんは、気味悪そうな、自信なさそうな、不安一杯の表情をした。しかし、処女をキープするとなると69ぐらいが関の山なのだから、茂君としては熱心に説得しなければならない。やっと、紗耶香ちゃんがOKした。
茂君は紗耶香ちゃんの指を二本咥え、「こういう風にしてほしい」と見本を示し、今度は自分の指を紗耶香ちゃんの口に入れてテストをした。紗耶香ちゃんは優等生だから覚えが早い。
茂君は紗耶香ちゃんの上に乗り、肘と膝をついて身体を支えた。紗耶香ちゃんにとっては初めて見る男性性器が目の前にぶら下がった。
「へえ、男の人のってこんなものなの?あら、伸び始めた!面白ーい」紗耶香ちゃんは眺めるだけで何もしない。茂君は(じゃ、こっちも)と紗耶香ちゃんのおまんこを開き、内部を拝観した。文字通り“処女地”だけに、全てが新品同様である。びらびらさえまだ褐色になっていない。穴の中の肉襞などは薄桃色である。(素晴らしーい!)と思う反面、(ここへ入れたい!)という欲望が昂まり、茂君の勃起度は100%となる。しかし、確かに紗耶香ちゃんの云う通り、茂君は紗耶香ちゃんに乱暴したりすることなどできない。
茂君は紗耶香ちゃんのおまんこ全体を舐め、次第にクリトリスへと集中した。紗耶香ちゃんもついに茂君のペニスを舐め出した。茂君は紗耶香ちゃんのお尻に手を廻し、女っぽくなって来た丸みを味わう。一方の手を伸ばして、蟻の門渡りや肛門付近を撫でる。
「わぐーわわん」紗耶香ちゃんはペニスを頬張りながら呻く。
茂君はおまんこの穴に舌を入れ、可能な限り伸ばして、中を舐め廻す。クリトリスを細かい舌のバイブレーションで攻める。この二つを繰り返す。
「がごぐげごー!あぐぐ!」紗耶香ちゃんの興奮は頂点に達する。紗耶香ちゃんは身体をのけ反らして、しばらくわなわなと震え、すとんと活動を停止した。イっちゃったのだ。
「茂君、これがセックスなんじゃないの?凄い気持よかった!」二人が並んで横になった時、紗耶香ちゃんが云った。
「あのね、これは単なる予告編。“前戯”って云って、こうして女性の気分を高めておいて、これから始まるのがセックスなの」
「えーっ?もっとこの上があるの?じゃ、もっと気持いいわけーっ?」
「そう」
紗耶香ちゃんは泣き出した。
「ど、どうしたの、急に?」
「だって、私あと5年もお預けなんですもの。可哀想な紗耶香。しくしく」
「キミの婚約者は『やろう!』って迫って来ない?」
「しょっちゅうよ。『どうせ結婚するんだから、いまやっても同じだ』って云うの」
「その通りじゃない。やっちゃえばばいいのに」
「でも、今からやったら、結婚する頃には倦怠期迎えることになっちゃうわ。結婚式直後に彼の二号さんを発見するなんて嫌よ」
「でも、彼が5年も我慢できると思う?」
「茂君、どう思う、男性として?」
「我慢できないね。あのさ、さっきぼくのお珍々見たでしょ?あの袋の中で精液が日夜製造されるの。袋が一杯になると男性はペニスが勃起しやすくなり、否応なくセックスしたくなってしまう。彼が5年も何もしないで済むとは思えないな」
「生理的な理由だったら、じゃあ、彼が浮気してもしょうがないわね」と紗耶香ちゃん。
「それ、認める?」
「目をつぶるわ」
「じゃあ、ぼくにアイデアがある。折を見て彼をここへ連れて来るんだ。ぼくの妹を彼に紹介する。妹は『あたしのお部屋見て!』とか何とか云って、彼を二階の部屋に案内する。ぼくの妹は男性を誘惑する天才でね。ぼくらが待ってる間に、彼は童貞を失って下りてくる」
「ええっ!」
「もし紗耶香ちゃんの処女について問題になったら、ぼくの妹が証人になる。彼は童貞じゃないのに紗耶香ちゃんだけ処女でいろってのは不公平だから、誰もごちゃごちゃ云えないって寸法」
「まあ!茂君、頭いいわねーっ!天才ね!」
「だから安心してやろうよ」
「やっぱり誘惑してる。本当に妹さんアテにしていいのね?」
「100%」
「じゃ、いいわ」
「わーいわーい!」
「あなた、子供みたい!」
「紗耶香ちゃん、もう生理ある?」
「去年から」
それを聞いて茂君はゴムを装着する。
「用意がいいのね。あなたしょっちゅうセックスしてるみたい」
「だって、そうなんだもん」
茂君にとって初めての処女である。あの薄桃色の肉襞に入れられるのだ!(やったぜ!)しかし、叔父さんから処女の扱い方を聞いていた茂君は焦らずにコトを運んだ。先ず、紗耶香ちゃんにどんなことが起るか説明する。それからキスしたり、首筋を舐めたり乳首を舐めたりして、紗耶香ちゃんを再び濡れさせる。ペニスでクリトリスをこする。
「ああっ!うーんっ!」準備完了。
茂君は唾を呑み込み、亀頭を紗耶香ちゃんの穴にあてがう。そーっと小刻みに入れる。まだ大丈夫。まだ大丈夫。
「痛!」
茂君は凍りつく。茂君は紗耶香ちゃんの痛みを忘れさせるために、片手を伸ばしてクリトリスを撫でさする。乳首を舐める。
いつの間にか、紗耶香ちゃんが自分で腰を動かしていた。痛みは引いたのだ。茂君は静かに前進し、ペニスを根元までずっぷり入れる。感動の一瞬。紗耶香ちゃんが薄目を開けて茂君を見つめる。紗耶香ちゃんの初めての男。紗耶香ちゃんは両手を伸ばして茂君を迎え、固く抱き締める。
茂君はそのままの体勢でピストン運動を開始する。
「あはーんあうーんあーん!」
茂君は情熱的に紗耶香ちゃんにキスし、舌を交える。紗耶香ちゃんの興奮はどんどん昂まって行く。
「あんあんあん、あうあうあう!おーっ、おおっ!あうーっ!あーーーーっ!」
紗耶香ちゃんはまた身体を弓なりにして硬直した。茂君も紗耶香ちゃんの後を追う。
「むむんむーっ!」茂君は初めて処女の体内に激射した。
紗耶香ちゃんが身仕舞いを正してから云った。
「茂君、あなた紳士ね。感心しちゃった」
「え?」
「私が20歳になるまでの5年間、面倒見てね」
紗耶香ちゃんは茂君にチョンとキスして、お家へ帰って行った。
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