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10. いつかは王子様が

【前回のあらすじ】幸ちゃんと早苗ちゃんが通っていたバレー学校に、19歳の青年・米小路(こめのこうじ)君がいた。彼は華族の末裔で、長身と貴公子然とした顔だちによって女性の憧れの的だった。バレー学校が『白鳥の湖』の公演を行った際、米小路君は男性の大役である王子を演じ、タイツのもっこりで幸ちゃんと早苗ちゃんをうっとりさせた。二人は米小路君を誘ってある湖にキャンプに出掛けた。先ず早苗ちゃんと米小路君がおまんこを始めたところへハンターが現われ、銃をつきつけた。そのショックで早苗ちゃんは膣が収縮し米小路君のペニスが抜けなくなった。幸ちゃんの機転で、ことはなんとか納まったのだが…。

幸ちゃんは結果的に米小路君とやりそこねたので焦っていた。何日か熱心に口説いた末、ついに米小路君を幸ちゃんの部屋に連れて来ることに成功した。早苗ちゃんは米小路君とやるとまた離れられなくなるのが恐いということで、もう米小路君とのセックスは諦めていた。幸ちゃんは米小路君を独占出来たのだった。

「ぼく、遅漏なんだけどいいかい?」と米小路君が云った。
「なにそれ?」と幸ちゃんが尋ねる。
「遅漏って、早漏の反対で長いの」
「ソーローって何?」と幸ちゃん。
「キミ、ませてるくせに、何も知らないんだね。早漏って、ペニスを女性に挿入すると、あっと云う間に射精しちゃうこと」と米小路君。
「ふーん。じゃ、チローってずーっと射精しないでいられるわけね?やられてる女性は何回もイけるんだ。凄いじゃない!」幸ちゃんは目を輝かす。
「そう簡単な話じゃないんだけどね」と米小路君。
「何でもいいわ。やろやろ!」

二人は着ているものを脱いだ。幸ちゃんは米小路君の逸物が見られる瞬間を待ちかねていた。タイツをもっこりさせているのは上げ底でないことは知っていた。それが自分のおまんこに入るところを想像するだけで濡れてしまいそうだった。いよいよ米小路君がブリーフを脱ぐ。ぶるん!と長く大きなものが跳ね返って出て来た。幸ちゃんはぞくぞくした。二人はベッドに移動した。

米小路君は裸の幸ちゃんを優しく抱き締めた。幸ちゃんは『白鳥の湖』の影響から覚めていず、本当に王子様に抱かれているような幸福感を味わった。米小路君は幸ちゃんにキスした。キスしながら、片手で幸ちゃんの身体をまさぐる。その手は先ずおっぱいに向かったが、揉むべきふくらみがないので当惑する。お義理で幸ちゃんの乳首を撫でた後、手は幸ちゃんのお尻へ向かう。ここは女の子らしく丸くふくらんでいる。おっぱいでがっかりした手は、やっと目指すものを見つけたようにふくらみを揉んだり撫でたりする。
「あああ」幸ちゃんが呻く。
米小路君は幸ちゃんの首筋にキスし、耳たぶを噛んだり、耳の穴に舌を入れたりする。
「あはーん!」
米小路君の手は幸ちゃんのおまんこに移動する。そこはもう洪水だった。米小路君は指をおまんこに入れる。難なく入る。二本入れる。入れた指でおまんこの中を探る。幸ちゃんの微妙な襞々が指に吸い付いて来る。米小路君はペニスに吸い付いてくる襞々を想像して興奮した。

「米小路さん、やって!入れて!」幸ちゃんも興奮して待ち切れない。
「幸ちゃん。これ純然たる遊びだよ、いいね?」と米小路君が幸ちゃんの目を覗き込む。
「そ、気持いい遊び!」と幸ちゃん。
「あとでなんだかんだ云わないね?」
「云わない」
「ぼく、幸ちゃん好きだよ」
「現金ね。でも、嬉しいわ。さ、早くやって!」
「よし!」

米小路君の大きなものが幸ちゃんの身体に入って来た。(あたしの王子様!ついに夢がかなった!)
「うわあああ!」おまんこの襞々は押し広げられ掻き分けられ、幸ちゃんは身体が太い棒で串刺しにされたような感覚を味わう。太くて長い。そして固い。何たる充実感。米小路君の逸物は幸ちゃんのおまんこの隅々を掻き廻し、子宮口を突き上げた。
「あおーん!」
米小路君の弛み無いピストン運動によって幸ちゃんは何度も何度もイかされ、脳はドロドロに溶け、心は中空をさまよい、もうこの世の人ではないような感覚を味わっていた。

しかし、いいことはそこまでだった。

「まだイかないの?」と幸ちゃんが聞く。
「だから、ぼく遅漏なんだって云ったろ?」と米小路君。自分だけ楽しんで(もう止めよう)と云うほど幸ちゃんは勝手な女の子ではない。米小路君がイくまでつきあうことにした。米小路君は真面目にピストン運動を続けている。幸ちゃんは、彼の素敵な顔を見上げながら、(こんな旦那様と暮らせたら幸せだろう)と想像する。しかし、それも段々厭きて来た。(いつまでかかるのかしら?湖へ行った時、早苗が最初にやってあたしは二番目の予定だったけど、この分じゃ相当待たされたかも。冗談じゃないわ)などと考えている。

そのうちお腹が空いて来た。喉もからからだ。タイミングよく、ドアがコンコンとノックされ、「あたしよ」とおばさんの声がした。
「あ、お母さん。入って来て!」
「キ、キミ、駄目だよ!」米小路君がうろたえる。
「いいのよ。気にしないで」と幸ちゃん。
「あ、そのまま続けて下さいね」とおばさん。
「す、すごい家だな」と米小路君がたまげる。
「あなた方、一体何回やってるの?もう随分経つわよ」とおばさん。
「まだ、一回目よ。あたしは結構イったけど、米小路さんがまだイってないの」
「長いのね」とおばさん。「麗奈ちゃんと純子先生が茶の間で待ってるの。で、頼まれてあたしが見に来たわけ」

「お母さん、何か食べるもの持って来て?飲み物も」と幸ちゃん。
「何ですかお行儀が悪い。やりながら食べるの?」
「小母さん、ぼくもお願いします」と米小路君。
「まあ、呆れた!凄いカップルね」とおばさん。

しばらくしておばさんが食べ物、飲み物を運んで来た。米小路君はまだイってなくて、幸ちゃんに乗っかってひたすら腰を動かしている。
「おにぎり握って来たわ。お茶も冷ましてストローで飲めるようにしてある。先ず、おしぼりね。ハイ」とおばさんが二人におしぼりを手渡す。おばさんは続いておにぎりを二人に渡す。米小路君は食べながらもピストン運動を止めない。
「お母さん、お茶頂戴」と幸ちゃん。
「はいよ」おばさんが手渡す。
「小母さん、ぼくもお茶お願いします」と米小路君。
「二人ともあそこが擦り切れないかねえ。心配だわ」とおばさん。
「あたし、床ずれが出来そう」と幸ちゃん。
「小母さん、おにぎりもう一個下さい」と米小路君。

おばさんが去り、また二人きりになった。米小路君は爪楊枝でシーハシーハしながら、まだ腰を使っている。幸ちゃんは米小路君にやられながら週刊誌を読んでいる。そのうち眠くなって来た。お腹に食べ物が入ったのだから当然だ。何分ウトウトしたのか分らない。ふっと目を開けると、米小路君も眠っている。感心に、まだ両手で身体を支えたまま寝ているのだ。幸ちゃんは米小路君の頬をピタピタ叩いた。ハッと目覚めた米小路君は、すぐまたピストン運動を再開する。幸ちゃんは呆れた。

そこへ麗奈ちゃんと純子先生がやって来た。
「幸ちゃん、いつまでやってるの?待ってる私たちの身にもなってよ!」と麗奈ちゃん。
「米小路さんはあたしの王子様ですからね。皆さんとは無関係よ」と幸ちゃん。
「『白鳥の湖』のチケット買って上げたんだから、無関係ってことないでしょう!」と純子先生。
「そうよ、私たちだって米小路さんのファンなんだから。ねーっ?」と麗奈ちゃん。
「ねーっ?」と純子先生。
「公演見てくれたんですか?」と米小路君。
「見ましたとも。素晴らしかったわ!」と麗奈ちゃん。
「もっこりがでしょ?」と幸ちゃん。

麗奈ちゃんと純子先生が裸になる。米小路君を美乳と巨乳でたぶらかそうというわけだ。二人とも「米小路麗奈」、「米小路純子」となることを夢見ていた。もちろん、米小路君の容貌ともっこりも重要なのだが…。二人が米小路君をおっぱい責めにしようとした、その時。

バン!とドアが開いて、気品のある若い女性が運転手とおぼしき制服の男を従えて登場した。
「わたくしは麦小路篤子(むぎのこうじ・あつこ)と申すものでございます。米小路さんはわたくしの許婚です。勝手に弄ばないで下さい」女性が云い放った。
麦小路さんは米小路君の耳を引っ張って立ち上がらせた。スポン!とペニスが幸ちゃんのおまんこから抜ける。
「米小路さん。わたくし以外の女性に出しちゃ駄目って云ってるでしょう!」と麦小路さん。
「出さなかったよ。イテテテ!」米小路君は素っ裸のまま耳を引っ張られて道路の方へ連れ去られる。運転手が米小路君の衣類を丸めて、二人の後を追う。

「あれで遅漏になっちゃったのね」とおばさん。
「米小路麗奈」と「米小路純子」の夢が消え去った二人の女性はへたへたと座り込んだ。おばさんがふと見ると、幸ちゃんはグースカ寝込んでいた。




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