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18. 仮面舞踏会

下宿で仮面舞踏会が開催された。と云っても、下宿のどこを探しても大勢が踊れるような場所は見当たらない。「舞踏会」とは称しているものの、実はこれは乱交パーティだった。ただし、どこにでもある乱交パーティではない。招待された誰もが近親相姦を楽しんでいる人々だった。つまり、これほど口の固いメンバーはいないという極秘の集まりだったのである。

招待状は29人に発送(もしくは手渡し)された。その中には女性都知事とその息子・芳雄君も混じっていた。芳雄君はおばさん一家と暮らした数日によって、鬱屈した性格から一転明朗快活な青年に変わっていた。そして、都知事を勤める母親との近親相姦により、家庭を信じられないほど睦まじいものに変貌させた。芳雄君はそれをおばさん一家に秘かに報告していたので、この仮面舞踏会には母子で招待されたのである。

学生たちの家庭もいずれも近親相姦によって家庭の平和を保っていた。そうした学生たちの父母、姉妹も当然招待された。おばさん一家の後ろ盾となっている関東更生会桃組の組長・桃太郎とその妹・樹里さんも招待された。二人は兄妹で愛し合っている仲だったからだ。

唯一の例外は、おばさんの親友・洋子さんだった。洋子さんは近親相姦はしていないが、親友の家の近親相姦は知っていた。洋子さんはいつだったか生後六ヶ月の女の赤ちゃんを茂君に犯されそうになったのだが、幸ちゃんの制止で何とか救われ、自分が茂君とやるようなことになったのだった。

当日、一家の養子であるジミーとサブリナは遠ざけられた。二人は乱交パーティにはまだ早過ぎた。

招待状には全員が「出席する」という返事をくれた。おばさん一家は32人を収容するスペースを作るため、大わらわとなった。

いよいよ当日。ある日曜日の夕刻である。下宿の茶の間から奥の部屋にかけて、全ての電気が消され、蝋燭の光りだけが灯された。定刻、続々と招待客がやって来た。それぞれ思い思いのマスクを着用している。仮装パーティではないのだが、仮装している人も少なくない。多くの参加者がシャンペンやワイン、お酒などを持参したため、それらはどんどん参加者に供された。手製のおつまみを持って来た客も多く、飲み物と両方相俟って参加者のお腹は満たされ、満たされていないのは性欲だけとなった。

ホステスであるおばさん一家もマスクをして招待客を迎えていた。お客の酩酊度とリラックス度が十分と見極められた頃、チンチン!と茂君がワイン・グラスを叩き、一同の静粛を促した。
「本日はおいで頂きまして、誠にありがとうございます。これから灯りを完全に消しまして、ペアリングを行います。ペアリングは二回に分けて行います。一度ですと、特定の男性・女性がペアリングされる恐れがあります。そこで、灯りを消してから、男性・女性とも並びを変え、さらにもう一回並びを変えて最終のペアリングとします。こちらの合図に従って今夜のお相手を掴まえて下さい。勿論、その後どういうペアリングに発展しようとも、それは当人同士の自由です。なお、相手を特定しようとする質問などは厳禁です。今夜は一人残らず名無しの権兵衛ですので、御承知おき下さい。

なお、一人だけ予定の人物の到着が遅れているため、男性が一人不足しております。女性は頑張らないと、お相手が得られないということが予測されます。健闘を祈ります」
パラパラと拍手が起った。蝋燭が消された。

幸ちゃんがラジカセで音楽を流し、32人の男女が自分の相手を得るべく、暗闇の中でお互いをまさぐった。性別を知るために胸を触る人、股間に手を伸ばす人、様々だった。男と男、女と女がぶつかると、「失礼!」、「あらま!」とか云いあって、別な相手を探しに向かう。神様から見れば、蟻の群れを見ているような光景だったろう。やがて、全体に男と女の組み合わせが出来、そこここから溜め息、呻き声が漏れ始めた。

幸ちゃんと学生・吉田君のパパがペアになった。吉田君のパパは過労で立たない日々を送っていたものの、妻と息子の近親相姦の場に踏み込み、「離婚だ、勘当だ!」と怒鳴ったのだったが、そこへ登場したセーラー服姿の幸ちゃんにフェラチオされ、結局奥さんともセックス出来るようになった。ただし、「妻が息子とやるなら…」と、自分の娘・忍さんとやり始めて近親相姦の輪に加わったのだった。

「幸ちゃん。君のフェラチオ、忘れられない。また、やって!」と吉田君のパパ。
「あら、暗闇なのに、どうしてあたしって分るの?」と幸ちゃん。
「こうやって身体をまさぐれば、馬鹿でもわかるよ」
「そっか。オッケー、やってあげる。出しなさい」と幸ちゃん。

早苗ちゃんには関東更生会桃組組長の桃太郎が組合わさった。
「嬢ちゃん、いくつ?」と桃太郎。
「幸と同じ12歳」と早苗ちゃん。
「おお、おまんこ、締まってるねえ。あああ。おれ、ロリコンじゃなかったけど、やべえな。おおお!」

都知事の息子・芳雄君は叔母さんに当たった。母親と似た体型、似た年齢の女性を抱き、芳雄君は感激していた。 「ああ、ママーっ!」

健ちゃんのお母さんと早苗ちゃんのお父さんは、お互いに相手がどこの誰か分らなかった。唯一、同世代であることだけが察知出来、二人ともリラックスして絡み合っていた。

緑さんに健ちゃん(8歳)が挑んでいた。暗がりの中で、緑さんには健ちゃんの小さい身体が歌麿くんのように思えた。親戚の幼い男の子を誘惑した記憶が緑さんを興奮させ、緑さんは健ちゃんをベチョベチョに可愛がった。

学生・吉田君の姉さんの忍さんを掴まえたのは叔父さんだった。叔父さんの嗅覚は鋭く、今まで味わったことのない女性を嗅ぎ分けた。忍さんは父と弟とやり始めたばかりだったが、この夜の「あんたがイくまではイかない」と豪語する叔父さんとの出会いは、その後の彼女のセックス・ライフに大きな影響を与えた。

健ちゃんの姉さん・典子ちゃん(13歳)には杉山君が当たった。もともと杉山君は当年14歳の自分の妹を愛してるくらいだから、この組み合わせを神に感謝した。ただし、悪魔のような少女・典子ちゃんは杉山君を翻弄し、簡単にはイかしてくれなかった。

三浦君のお母さんには杉山君のお父さん、山本君のお母さんには浩二君、杉山君のお母さんには学生・山本君が当り、それぞれねっちりとしたセックスを展開していた。

ヤクザの桃太郎の妹・樹里さんには学生・三浦君が当たった。樹里さんは兄さんにはない三浦君の若さとスタミナを味わい、「この下宿に時々来よう!」と決意した。

麗奈ちゃんには健ちゃんのお父さんが当たった。二人とも相手が何者か見当がつかないまま、おまんこした。健ちゃんのお父さんは久し振りの若々しくはち切れそうなおっぱいとお尻の肉に興奮した。当然、麗奈ちゃんは騎乗位で健ちゃんのお父さんのペニスを堪能した。

おばさんの親友・洋子さんは学生・吉田君が掴まえた。洋子さんは最近女の赤ちゃんを出産したばかりだが、スタイルは抜群なので、真っ暗闇のパーティは勿体ないぐらいだった。活発な洋子さんは終始吉田君をリードしてセックスをエンジョイしていた。

学生・杉山君の妹・百合子さん(14歳)に当たったのは緑さんのお父さんだった。緑さんのお父さんは、ある悲劇とそれに続く離婚の末、長く行方不明になっていた。焼き芋屋に身を落していたお父さんは、最近になって娘の緑さんと再会、緑さんの親孝行なおまんこに迎えられたばかりだった。

「おめさん、やにわげ(いやに若い)身体してんでねげ?歳、いぐづ(幾つ)だ?」と緑さんのお父さん。
「14です」と百合子さん。
「あじゃー。おめっちゃ、まだ子供でねげ。ほんとにやっていがっぺが?」
「いいんです」と百合子さん。
「まあー、平らな胸、細い腰、ほんど、少女だわ、これ。緑のちっちゃい頃さ思い出すわ」
「小父さん、緑さんのお父さん?私、北海道から来てる百合子です」
「百合ちゃんか。よろしぐな」
「小父さんの訛り、大好き!」と百合子ちゃん。
「ほうがね?茨城弁好きがね?珍しい人もいるもんだな」とお父さん。

「小父さん、早くやりましょ!」と百合子ちゃん。百合子ちゃんは老けた男が好きなのだ。
「おし。んじゃ、やっぺが」緑さんのお父さんは百合子ちゃんの膨らみかけたばかりのおっぱいを吸い、百合子ちゃんの股を割る。ポケットからひっぱり出したコンドームの袋をひっちゃぶき、ペニスに装着する。
「百合ちゃん。いぐど!」
「はい!」
緑さんのお父さんは百合子ちゃんのおまんこに分け入った。
「あううう!」百合子ちゃんが呻く。
「おうおう、きついおまんこだな、これ。うう、吸い込まれそうだど。あああ、これ、くせんなっか知んねな!」緑さんのお父さんはロリコンの道に目覚めてしまった。

茂君はMCをやっていた関係で、女性争奪戦には出遅れた。暗闇をうろつき廻った末掴まえたのは、やや脂ののった中年女性だった。普通なら相手が誰か分らないところだが、こと異性に関しては勘の鋭い茂君にはすぐ見当がついた。しかし、黙って相手の女性を抱き、身体を撫で廻した。
「あううう!」相手の女性が呻いた。
茂君は女性のドレスをまくり、ブラを外し、彼女の乳首に吸い付いた。
「ママー!」茂君は云ってみた。
「芳雄?お前、芳雄なの?」と女性が聞いた。
「シーッ」と茂君がひそひそ声でささやいた。「知事さん、相手を知ろうとしてはいけません」
「茂さん?茂さんね?あー、危ないところだった」と東京都知事。「騙さないでよ!」
「芳雄さんが元気になってよかったですね」茂君がコンドームをつけながら云った。
「元気なんてもんじゃないわ。もう、毎日…。おっとっと」
「いいんですよ。ぼくら知ってますから。信用して下さい」と茂君。
「信用してなきゃ、来ないわよ、こんなパーティ」

「キスしますよ、知事さん」と茂君。
「“知事”は止めてよ。もうどうにでもして!やって!」と東京都知事。
茂君は知事に濃厚なキスをし、知事の豊かなおっぱいを揉んだ。茂君の手は知事のお尻をまさぐり、ついに知事の股間に伸びた。
「あっ、あっ、ああああ!」知事が喘ぐ。
茂君は知事のおまんこを撫で、クリトリスを刺激しながら、時折数本の指をおまんこに挿入した。
「おおお、キ、キミ!上手!あああんん!」
知事は茂君にすがりついた。茂君は知事の身体を横たえ、その股の間に入った。
「早く!早くやって!」知事が催促する。
茂君はじらす。ペニスの先で知事の割れ目を上から下へゆっくりなぞる。知事の愛液が漏れ出て来て、準備完了のサインを送っている。

「知事、行きます!」と茂君。
「いやん、ばかん!」と知事。知事は両脚を茂君の腰にかけ、茂君のペニスをおまんこに迎え入れようと躍起となっている。茂君もじらし作戦を止め、ついにペニスを知事のおまんこに突入させる。
「あおーん!うぐーぐぐ!」知事がよがる。
茂君は知事のGスポットをつつき、子宮口をつつき、ありとあらゆるところをこすりながらピストン運動を繰り返した。
「あう、あう、あう、おおおお、がががが、うごーん!」知事がイった。
「んんんむむーん!」茂君もイった。幸ちゃんが相手にしたアフリカの国王には敵わないが、茂君としては現在最高ランクの女性への射精であった。

椅子取り競争で弾き出され、相手が見つからなかったのはおばさんだった。というより、主催者として一歩身を引き、お客に楽しんで貰うという奥床しい姿勢だった。暗闇のあちこちから聞こえて来るよがり声は、暗闇だからこそエロチックだった。15組の呻き声と愛液が奏でるぴちゃぴちゃ音、女性のお尻に男性の腰が当たるペタンペタンという音が部屋を満たす。孤独なおばさんは耳を覆いたかった。おばさんの欲望は高まり、おまんこからはどくどくと液体が滴り落ちる。闇に乗じて、おばさんは手を股間に伸ばす。

その時、力強い手がおばさんの腕を掴んだ。その人物はおばさんの身体を引き寄せ、抱き締め、むぎゅっとキスした。
「兄さん!」
「シーッ。相手の身元は秘密の筈だろ?」とおばさんの兄さんの声が云った。
「待ってたわ!」とおばさん。
「遅れて済まん。やっと間に合った」兄さんは遠く南米からかけつけて来たのだ。
二人は着ているものを慌ただしく脱ぎ去り、周囲の興奮に追いつくべく撫で合い、吸い合い、絡み合った。
「兄さん、愛してるわ!」とおばさん。
「おれもだ!」と兄さん。
「嘘、ロリコンになったくせに」
「実の妹は別だよ。愛してるよ」と兄さん。
「うれしい!」おばさんは兄さんにしがみつく。「やって!激しく!」
「うん!」兄さんは妹のおまんこに突進した。
「あわわわわ!」

まだ、仮面舞踏会は始まったばかりである。まだ夜は長い。




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