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1. 二人の幸ちゃん

幸ちゃんが二人になった。双子のようにそっくりというわけではない。12歳と11歳だから、一寸違う。まして日本人とボリビア人だから、並んで立てば違いは歴然である。しかし、一人一人別々に見ると間違えて当然というくらい、そっくりだ。

おばさんの兄さん、つまり茂君と幸ちゃんの伯父さんは、南米のボリビアで事業をしている。独身なのだが、幸ちゃんとのおまんこが忘れられず、ボリビアで幸ちゃんそっくりの少女を見つけ、苦労した末に正式な養女として貰い受け「サチ」と名付けた。ボリビアにはいくつかの人種が混在しているが、メスティソと呼ばれる人種は日本人と白人の混血のような顔と体型で、髪も黒い。探せば幸ちゃんそっくりの顔もいるのである。サチは11歳ではあるが、外国人は育ちが早いせいか12歳の幸ちゃんの背丈と変わらない。伯父さんはサチの髪型まで幸ちゃんそっくりにさせていた。

「仮面舞踏会」に駆けつけて来た伯父さんはサチを伴って来た。下宿の裏庭に伯父さんが設置したモービル・ホームは、半分は日本滞在中の自分の部屋なので、当夜はサチをそこで寝かせたのだった。

翌朝、伯父さんはサチを一家の茶の間に連れて来た。まだ誰も起きていない。伯父さんはサチにジュースを飲ませシリアルを食べさせた。そこへおばさんが起きて来た。
「兄さん、お早う。あら、幸、いやに早いじゃない。なにその服、見馴れない服ね」おばさんにも我が子と他人の区別がつかない。もっとも、昨夜はお酒も結構飲んだし、何人かと乱交してくたびれているということはある。おばさんの勘違いに兄さんは笑いをこらえ切れない。
「兄さん、何がおかしいの?」
「別に」と兄さん。
「あたし、何食べようかなあ?卵焼き、焼き海苔、納豆、味噌汁かな?」とおばさん。
「いいなあ!おれにも作って!」と兄さん。
「オッケー」おばさんは台所に立つ。

サチが朝食を食べ終わった。好奇心の強い彼女は庭へ出て行き、あちこち探検を始めた。そこへ幸ちゃんが起きて来た。パジャマ姿である。
「お母さん、何作ってんの?」
「お前、なんで又パジャマに着替えたの?又寝る気?」とおばさん。
「なに云ってんの。ねえ、何作ってんのさあ?」
「兄さんとあたしの朝食」とおばさん。
「あたしの分もお願い!」と幸ちゃん。
「だって、お前、もうシリアル食べたじゃないの」
「なに、寝ぼけてんの?あたし、まだ何も食べてないよ」
「さっき食べたこと忘れるなんて若年性痴呆症じゃない?」とおばさん。
「じゃ、妙なこと云ってるお母さんは老人性痴呆症だわ。とにかく作ってよ」
「はいよ。隣りのガキはよく食うガキだ」
「え?」
「何でもない」

「伯父さん、お早う!」と幸ちゃんが茶の間に来る。
「お早う。幸ちゃん、夕べ、何人とやった?」と伯父さんが聞く。
「覚えてない。五人かな?六人かな?」
「凄いねえ。人気あるねえ」と伯父さん。
「暗闇だもん、人気も何もないわ。掴まえたらやるって感じでしょ」
「でも、掴まえてもペッティングだけで終わるカップルもあったようだよ。ちゃんとやられたんなら、やっぱり人気だよ」
「そうかなあ、ふあ〜あ〜あっ」幸ちゃんが大あくびする。

そこへ茂君がやって来た。
「おい、幸!何だお前、人の部屋のドアをがちゃがちゃやって窓から覗いたり、おれが話しかけたら逃げたりして」と茂君。
「あたし、お兄ちゃんの部屋になんか行ってないもん」と幸ちゃん。
「嘘つけ。確かにお前だった」
「あたしじゃないよ!」
そこへ「キャー!ソコーロ!ソコーロ!」という叫びが聞こえた。当家の養子であるジミーとサブリナの部屋の方角だ。一番に伯父さんが跳び上がって駆け出した。「ソコーロ!」は「助けて!」というスペイン語だから、サチの身になにか起ったのだ!

伯父さんを先頭に、茂君、おばさん、幸ちゃんが続いて走った。悲鳴はジミーの部屋からだった。駆けつけた伯父さんたちが見たものは、サチを押さえつけておまんこしようとしている、素っ裸のジミー(9歳)だった。しかし、サチがジミーの頭をぼかすか殴りつけるので、ジミーは途方に暮れていた。彼は相手が幸ちゃんだと思い込んでいた。そして、ジミーがやりたがる時、幸ちゃんが拒んだことは皆無だった。ジミーにすれば、なぜ今日に限ってオネーチャンが拒み、理解不能な言葉を叫び、その上頭や顔をぼかすか殴るのか分らなかった。

突然大人たちが乱入したので、ジミーもサチもストップ・モーションになった。サチは「パードレ(お父ちゃん)!」と叫んで、ジミーの身体をすり抜けて伯父さんに抱きついた。

驚いたのは幸ちゃんだ。自分にそっくりの女の子が目の前にいる!茂君も驚いた。おばさんも驚いた。おばさんは、女の子の見馴れぬ洋服を覚えていた。(シリアルを食べていたのはこの子だった!)

伯父さんは優しく何ごとかをサチにささやき、やっとサチも落ち着いた。伯父さんは愉快そうに周囲のぽかんとした顔を眺めた。ジミーもサチと幸ちゃんを見比べて口をあんぐり開けている。当然だが、さっきまで勃起していた彼のペニスは、いまやしゅんとなって萎んでいる。サチも幸ちゃんに気付いた。自分とそっくりな少女。サチはなぜお父さんが自分に今の髪型を強制するのか、やっと理解出来た。

「みなさん」と伯父さんが云った。「私の娘サチをよろしく」
「こういうことだったの!」とおばさん。
「こういうことだったのか!」と茂君。
幸ちゃんは言葉も出なかった。

伯父さんがスペイン語で何かサチに話しかけた。サチはジミーに歩み寄り、ジミーの頬っぺに顔を寄せてキスした。ボリビア流の友好の挨拶だ。ジミーは顔を赤らめ、服を着出した。サチはおばさんにも、茂君の頬にもキスした。

一同は茶の間に戻った。おばさんが用意した朝食を食べる。伯父さんは久し振りの日本食にご満悦だ。
「幸、ご免ね。若年性痴呆症だなんて」とおばさん。
「あれじゃ、間違えても当然ね。許す」と、幸ちゃんが偉そうに云う。
「おれも…」と茂君。
「許す」と幸ちゃん。
「茂君と叔父さんがボリビアに『来る』、『来る』と云って中々来ないから、サチだけ連れて来たんだ」と伯父さん。そして、伯父さんはサチを探し、養女に迎えるまでの苦労話を披露した。
「ところで兄さん、今度の留守中は社員の遣い込みなんか大丈夫なの?」おばさんが心配する。前の来日中は、留守居役が勝手に無駄遣いしたと聞いていたからだ。
「今度は日系の人を雇った。知っている人の紹介だから、間違いないと思う」と伯父さん。

お茶を飲みながら、みんなは叔父さん一家を騙す計略を練った。叔父さんたちはまだサチの来日を知らないから、いいシナリオを作れば相当面白いことが出来そうだった。

食事が済むと、幸ちゃんは食後の歯磨きの後、サチを自分の部屋へ連れて行った。二人は手を取り合って、向かい合って立った。鏡を見ているようだが、そうではない。二人は照れくさいような、くすぐったいような奇妙な感じを味わった。幸ちゃんはサチをしっかり抱き締めた。愛する伯父さんが異国で見つけた自分の身代わりなのだ。伯父さんがそれほど自分を好いてくれていたことが嬉しい。サチを嫉妬する気持は湧かない。サチが愛されているのは、自分が愛されていることと同じなのだ。

サチが幸ちゃんの頬っぺたにキスした。これは挨拶である、幸ちゃんはサチの顔を見つめ、静かにサチの唇にキスした。これは挨拶ではない。サチとのキスは自分にキスしているような不思議な感じだ。いつだったか、兄の茂君と身体が入れ換わってしまい、幸ちゃんは兄の身体を使って“自分”とおまんこしたことがあった。あの時も“自分”にキスしたり愛撫したのだが、今度はどちらも“自分”である。

サチは、伯父さんが養っている他のロリータたちとレズごっこを経験済みなのか、自然に幸ちゃんの行動を受け入れた。二人は舌を絡ませ、お互いの身体をまさぐった。二人とも自分そっくりの人間とそうしていることに興奮した。幸ちゃんはパジャマを脱ぎ、サチも服を脱いだ。 「あーっ!」幸ちゃんが叫んだ。そっくりな二人に大きく異なる要素を見つけたのだ。サチには毛が生えていた!まだ本数を数えられそうな疎林だが、恥丘をうっすらと黒くしている。幸ちゃんより1歳下なのに、外国で育つと成長が早いようだ。伯父さんは最初サチに剃らせていたのだが、どんどん生えて来るので、もう諦めていた。幸ちゃんはひざまずいてサチの股間に顔を近づけた。 「こういう風になるのね。ふーん。いいなあ、サチ!」サチはただニコニコ微笑んでいた。

ベッドに入り、二人は69の形でお互いのおまんこを舐め合った。
「うぐぐ」と幸ちゃん。
「ウググ」とサチ。

そこへ伯父さんが入って来た。伯父さんも裸になってベッドに上がる。伯父さんはサチと幸ちゃんの顔をくっつけ、二人の顔にキスの雨を降らせた。どちらも食べちゃいたいほど愛くるしかった。伯父さんは立ち上がって二人の前に勃起したペニスを突き出す。サチと幸ちゃんは同時にペニスを舐めたり、一方がペニスを頬張ると一方は袋を舐めたりした。伯父さんはこれをやって貰いたかった。二人の幸ちゃんが、自分の快楽のために奉仕してくれている。こんな経験がまたとあろうか。

フェラチオに満足した伯父さんは、二人を寝せ、二人に代わる代わるおまんこした。伯父さんはこれもやりたかったのだ。どっちの顔も身体も“幸ちゃん”である。唯一の違いは毛の有る無しだ。スポンスポンと毛のないおまんこと毛のあるおまんこを行き来しながら、伯父さんは自分のアイデアに酔っていた。異常な興奮と満足感が湧き起って来る。しかし、伯父さんとすればいつもやっているサチよりは、久し振りの毛のない幸ちゃんに比重がかかるのは自然の成り行きだった。サチは折角高まった興奮が冷めがちになってしまう。

「伯父さん、サチとやらして!」茂君の声がした。
「おう!ちょうどいい。茂君、サチとやって!」と伯父さん。一人で二人を同時にイかせるのは無理だと悟ったのだ。
茂君はサチの陰毛に気付いた。
「あ、毛がある!」茂君の驚く声に、伯父さんと幸ちゃんが笑った。
茂君は裸になり、サチに覆いかぶさった。サチは股を開いて茂君を歓迎した。いまのサチは誰のでもいいから勃起したペニスを求めていた。 「オマンコシテ!」とサチが云った。彼女が云える日本語は、他に「イクーッ!」と「シヌーッ!」の二つだけである。
サチが濡れ濡れで準備完了であることを見極めた茂君は、いきなりぶすりとサチの毛のあるおまんこを刺し貫く。それから、やおらサチに口づけした。間近に見るサチの目には、間違いなくラテン系の情熱の輝きがあった。茂君は遠く南米からやって来た御馳走に感謝した。隣りでは妹が伯父さんにやられてよがっている。こちらにはもう一人の妹がいる。二人の幸を伯父と甥とでやっている。それは奇妙な感覚だった。茂君と伯父さんは顔を見合わせてにんまりした。伯父さんは愛する姪の身体を突き上げ、幸ちゃんに悲鳴をあげさせた。茂君は言葉も交わせない異国の“妹”をイかせるべく、ピストン運動のテンポを上げて行き、サチも「シヌー!」という叫び声でそれに応えた。

二人の幸ちゃんが、枕を並べて同時にいま天国へと旅立とうとしていた。




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