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12. ヤル・ビル

幸ちゃんが恋をした。というか、欲情した。

「ねえ、お兄ちゃん。あたし、やりたい人がいるの。花岡さんと竜子さんの助けを借りたいんだけど、いいかしら?」と幸ちゃん。
「お前ね、男が特定の女とやりたい場合コトは簡単じゃないけど、女が誰かとやりたいんなら簡単至極だろうが」と茂君。「『やって!』って股開けば、どんな男だって飛びかかって来るよ。何も花岡と竜子さんの手を借りる必要ないじゃん?」
「それが、そう簡単な相手じゃないのよ?」
「TVタレント?」
「まさか!学校の先生よ」
「先生って警官と一、二を争うスケベな職業だけど、“生徒との不祥事”とかですぐ懲戒免職になっちゃうからな。確かに、そう簡単じゃないな。奥さん、いるの?」
「まだ20代で独身。ビルっていって、アメリカ人と日本人のハーフ。すごいハンサムなの」

「学校や相手の家で誘惑すると、バレやすいから、やっぱりここへ連れて来なきゃ駄目だな」と茂君。
「でしょ?」と幸ちゃん。「でも、担任じゃないから家庭訪問ってないのよ」と幸ちゃん。
「何の先生?」
「にぶいわね。英会話に決まってるでしょうが」
「そっか。そうだよな」
「ねえ、何かいいテを考えてよ。頼りにしてるんだから、兄上様」と幸ちゃんが茂君にしなだれかかる。
茂君は妹を抱き、頬っぺたや唇にチュした。片手を幸ちゃんのショーツに突っ込み、パンティの上からおまんこを触る。
「あ、お兄ちゃん、妬いてる!」と幸ちゃん。
「馬鹿。そんなんじゃないよ。考えてるんだよ」と茂君。
「変な思考法ね。あああ!」幸ちゃんがよがる。
茂君は幸ちゃんのショーツとパンティを同時に剥ぎ取り、妹の身体にのしかかった。
「お兄ちゃん、ゴム!」
「あ、そうか」

茂君は妹とおまんこしながら考えた。いいアイデアが浮かんだ。

「お母さん」と幸ちゃんが茶の間で云った。「柳生道場で一ヶ月修業したいの。住み込んで道場の雑巾がけなんかすれば、月謝は免除してくれるって」
「通いじゃ駄目なの?」とおばさん。「お前が一ヶ月もいないなんて寂しいよ」
「すぐ近くなんだから、しょっちゅう顔見せに来るわよ」と幸ちゃん。
「まあ、柳生家の総帥に気に入られているお前だから、万事大丈夫だろうけどねえ。一ヶ月ねえ…」
「すぐ経っちゃうわよ、一ヶ月ぐらい」
「お前は云い出したら聞かないからねえ」とおばさん。
「いいでしょ?お母さん!」
「仕方ないわ」

というわけで、幸ちゃんは柳生道場へ住み込んで、そこから学校へ通った。道場では、剣道はもとより、弓道、槍術、手裏剣、空手、カンフー、空中飛翔術、まん道(セックス)、レス道(レスビアン)、精神修養、情報収集術、読心術、読唇術、催眠術などを教わった。一ヶ月後、幸ちゃんは逞しくなって帰って来た。もう、痴漢が来ても立ち向かえるし、強盗の一人や二人料理するのは訳はない境地に達していた。足りないのはフォースを使う術(すべ)だけだが、これは一ヶ月の修業では無理である。

さて、茂君のアイデアとは何だったのか?それは修業リストの最後にある催眠術を使うことだった。柳生一門の中忍・三千代さんが催眠術を使っていたことを思い出し、それを応用すれば幸ちゃんの願いが叶うと確信した。しかし、幸ちゃんが柳生劣堂を訪ねたところ、「先ず、入門しなければいかなる術も学ぶことは出来ない。入門したとしても、一つの術だけ会得するということは出来ない。全ての学科が渾然一体となって一人の忍者ファイターが完成するのだ。幸ちゃんは利口で真面目だから、一ヶ月あれば全ての基礎は学べるであろう」という返事を得たのだった。

ある日、学校で授業中に幸ちゃんが倒れた。勿論、英会話の授業中である。逞しいビル先生は、幸ちゃんを軽々と抱えると保健室に走った。幸ちゃんはずっと失神したふりをして放課後を待った。先ず、担任の先生が様子を見に来た。ずっと幸ちゃんを保健室に置いておくわけにはいかないので、先生は保護者であるおばさんに連絡した。ビル先生も保健室に様子を見にやって来た。幸ちゃんが待っていたのは、その瞬間だった。周りには誰もいない。幸ちゃんはビル先生に催眠術をかけ、「今度の日曜日にあたしの家に来ること」という指示を与え、パチン!と指を弾いた。急に元気になった幸ちゃんは家に電話し、母親に「来なくていい」と云って、すたすたと歩いて帰った。

日曜日、ビル先生が下宿へやって来た。迎えたおばさんはビル先生の容姿に目を見張った。ハーフに美男・美女が生まれるのは周知の事実だが、ビルはその典型だった。日系の血で、瞳は茶色、髪は黒だったが、アメリカ人の血を受けた高い背、長い脚、白い皮膚、そして映画俳優になれそうな整った顔。スポーツマンらしい、逞しそうな筋肉もセクシーである。おばさんは、あやうくビル先生を自分の寝室に案内しそうになったが、かろうじて思いとどまった。

幸ちゃんは自室にビル先生を迎えた。おばさんがお茶とお菓子を運んで来て、幸ちゃんに嫉妬の一睨みをして去った。

「幸子君」とビル先生が云った。日本人のお母さんの仕込みで、日本語は堪能である。「ぼく、どうしてこちらにお邪魔したのか、よく分らない。多分、授業中に倒れた君のことが気掛かりだったんだろうと思う。もう、大丈夫?」
「先生、ありがとう。もう何ともありません」
幸ちゃんはこのまま催眠術にかかったビル先生とやる気はしなかった。リアルに自分とやってほしかった。で、パチン!と指を弾いて、先生を正気に戻した。

「じゃ、失礼する」とビル先生が戻りかける。
「センセ!そんなすぐ帰らないで!お茶飲んで下さい」と幸ちゃん。
「そうか。お母さんに失礼かもね」ビル先生は座り直し、お茶をすする。
「先生。あたし、先生大好き!」と幸ちゃん。
「ありがとう」とビル先生。「学校の女子生徒はみんなぼくが好きのようだ」
「そんなんじゃないんです。あたし、女子生徒の誰よりも先生が好きなの」と幸ちゃん。
「嬉しいよ、幸子君」とビル先生。そう嬉しそうでもない。
「ね、先生!あたしがどんなに先生を好きか、証拠を見たくない?」
「証拠?」
「そ」と云って幸ちゃんはビル先生のそばにくっつく。

「先生。あたし、先生が大好きだから、何をされてもいいの。好きにして」と幸ちゃん。
「オー、ノー!君と何かしたら懲戒免職だよ。ぼく、いまの学校好きなんだ。誘惑しないで!」とビル先生。
「ここで何をしようが、世界中の誰も知らないわ。安心して、先生」
「でも、ぼくロリコンじゃないんだ。ぼくはもっと大人の女性が好きなんだよ。ソーリー」
幸ちゃんは愕然とした。世の中の男性全てがロリコンだとは思っていなかった。しかし、幸ちゃんが狙いを定めた男性はみな、幸ちゃんに涎を垂らしながら飛びかかって来た。もっと大人の女がいいと云い切る男性は初めてだった。

「じゃ、ぼくはこれで」ビル先生が立ち上がる。
「待って、先生!」幸ちゃんは先生にすがりつき、さりげなく先生の股ぐらに触れる。そこは勃起していなかった。ロリコンじゃないというのは本当なのだ。幸ちゃんは決断した。このままでは埒があかない。リアルな自分とやってほしいという希望は叶えられそうもない。幸ちゃんはパチン!と指を弾いた。
「先生。先生はこれからロリコンになるの。あたしが好きになり、あたしの平べったい胸と、毛が生えていないおまんこに触りたくなる。あたしの身体に先生のペニスを入れたくてたまらなくなる。ほーら、ほーら」
ビル先生は焦点の定まらない目で幸ちゃんを見た。先生は幸ちゃんの胸を見、腰の辺りを見、脚を見た。先生の呼吸が速くなり、先生はごくりと唾を飲んだ。
「先生、あたしのこと好き?」と幸ちゃん。
「好きなんてもんじゃない」とビル先生。「幸ちゃん、君を抱きたい!」

なんて嬉しい言葉だろう。ああ、それがリアルな言葉だったら!しかし、幸ちゃんには贅沢は云えなかった。たとえ催眠術の効果だとしても、ビル先生に抱かれるのは夢だった。南米の伯父さんを求めたのは、“父”のイメージだった。ビル先生を求めるのは“♂”、出来れば将来一緒になりたいような“♂”を求める行為だった。

ビル先生は幸ちゃんに歩み寄り、ガシッと幸ちゃんを抱き締めた。幸ちゃんは息がつまりそうになりながらも、幸福感で一杯になった。

「トントン!」とドアがノックされ、おばさんが顔を出した。
「あら、まだやってないの?」とおばさん。
「お母さん!いまいいとこなんだから邪魔しないでよ!」と幸ちゃん。
「お茶を替えに来たんだよ」おばさんはそう云って、紅茶茶碗を二つ置いた。本当は、おばさんはビル先生の一物を見に来たのだ。始まっていなくて残念だった。
「じゃ、ごゆっくり」とおばさんは去った。

「先生。何をしてもいいのよ」と幸ちゃんが促す。
「ぼく、君とやりたい!」とビル先生。
「でも、あたし毛も生えてないし、おっぱいも無いわよ?」
「だからいいんじゃないか!そういう女の子とやりたいんだ。くそーっ!」先生は異常になる。
「嬉しいわ、先生。じゃ、やって!」と幸ちゃん。
「やらせろ、クヌーッ!ウーム、はあはあ!」先生は猛牛のように猛り立ち、幸ちゃんの服をむしり取る。そして、自分の衣類も脱ぎ去って仁王立ちとなった。ビル先生のペニスは、その身長と筋肉に比例して相当でかく太かった。幸ちゃんはウッと息をのんだ。

ビル先生は幸ちゃんを床に寝せ、先ず平らな胸を撫でた。次に、幸ちゃんの両脚を大きく広げ、毛のないおまんこを曝け出させた。ビル先生は幸ちゃんのおまんこをベロベロぺろぺろと舐めた。クリトリスを舐め、舌を穴に差し込む。
「おうおうあう!あははーん!」幸ちゃんはビル先生の髪の毛を掻きむしってよがる。
ビル先生は身を起し、いまやびとびとになった幸ちゃんのおまんこにペニスを突入させようとする。
幸ちゃんはもう一度試してみることにした。パチン!と指を弾く。とたんにビル先生の熱狂的興奮は冷めてしまった。
「オー・マイ・ガッド!ぼく、何てことしてんだ。教え子とセックスしようなんて」ビル先生はズボンとシャツに手を伸ばそうとする。幸ちゃんがまた指をパチン!と弾く。
「やらせろーっ!このーっ!」ビル先生はまた狂気のロリコンと化した。先生はずっぷり!とペニスを幸ちゃんの身体に突っ込む!(でかい!)幸ちゃんは恐怖と歓喜で息が詰まる。

ビル先生は大きく腰を使いながら、身を屈めて幸ちゃんの目や鼻、耳、唇を舐め回した。
「ああ、先生!」
「幸子君!好きだよ!」とビル先生。
好きだと云われた幸ちゃんは、嬉しさのあまり、また指をパチン!と弾いた。
「ん?」とビル先生。まだ惰性でピストン運動は行っている。「ぼく、何やってんだ?」
「あたしとおまんこしてるのよ」と幸ちゃん。
「ま、まずい!」とビル先生。
「でも、先生。もう始まっちゃったから、いま止めても手遅れよ」
「う、ううむ!」先生は悩む。ペニスの奥で精液が発射準備完了となり、今や遅しと出番を待っているのだから、もう止められっこない。
「先生、ロリータの味はどう?」と幸ちゃん。
「ファンタスティック!こんなにいいものとは知らなかった」とビル先生。確かめるように、幸ちゃんのきついおまんこにペニスを出し入れする。
「生徒とこういうことしちゃいけないんだが、ううう、気持いいーっ。止めなきゃいけないんだが、うむむ、幸子君、ぼく困ったよーっ」ビル先生は腰を使いながら悩む。
「やるのよ、先生。もう最後まで」と幸ちゃん。
「そうだな。やるしかないね」先生は快感に負けた。

「先生、あたしをイかせて!」幸ちゃんは先生にコンドームを渡す。
「OK。君の身体が裂けてもいいかい?」とビル先生。
「いいわ。あたしを滅茶滅茶にして!」
「オールライト!」正気でもロリコンとなった先生は、幸ちゃんにのしかかって行く。

ビル先生のペニスは長いから容易に幸ちゃんの子宮口に届く。太いから幸ちゃんの肉襞の全てをこする。スポーツマンの強靭な下半身のバネで自在にペニスの方向を操る。完璧な“♂”である。理想的な“♂”である。
「あはあは!むぐぐごごごぐぐむ!」幸ちゃんが身をよじってよがる。
「まだ裂けない?」とビル先生。
「裂けそう!恐い!あああ、死ぬーっ!」幸ちゃんがイった。
「おおおおっ!」ビル先生もイった。

「いやあ、幸子君、ありがとう。おかげで、楽しみが増えたよ」しばらくしてビル先生が云った。
「え、どういうこと?」と幸ちゃん。
「学校にはあと180人もロリータがいるんだ。みんな、ぼくが好きと来てる。むひひひ」
幸ちゃんは慌てた。ビル先生は本格的にロリコンとなり、学校の女子生徒と手当たり次第やる気なのだ。先生に悪評が立ち、懲戒免職になるのは目に見えている。仕方がない。幸ちゃんはまたビル先生に催眠術をかけ、今日の出来事の全ての記憶を消し去ることにした。パチン!指を弾く。もうビル先生はロリコンではない。

「な、なんで、ぼく裸なの?幸子君、失礼した」先生は大慌てで衣類を身に着けた。「じゃ、ぼく帰る」
幸ちゃんは寂しい思いでビル先生を見送った。

と、一旦出かかったビル先生が戻って来た。
「幸子君。ぼく、君のお母さんとちょっと話がある。君のお母さん、肉感的だねえ。しばらく、邪魔しないでね?」ビル先生はウィンクし、今度は本当に出て行った。




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