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15. セックス対位法

茂君の部屋にやくざの桃太郎とその妹の樹里さん(23歳)、そして桃太郎と相思相愛のくノ一女子高生の霞ちゃん(17歳)が集まっていた。

「桃太郎さんの家庭内のお話なら、ぼく遠慮しますよ?」と茂君。
「いや、霞ちゃんが茂さんにも聞いて貰いたいと云うんだ」と桃太郎。「霞ちゃんは身寄りがないから、弟みたいな茂さんの意見が聞きたいって。おれも同感だ。客観的な意見を頼みます」
「はあ…」と茂君。

「霞ちゃん」と桃太郎。「実は、おれと妹の樹里はやってるんだ」
「何ですって?桃太郎さん!兄妹でセックスしてるってこと?」と霞ちゃん。
「うん」と桃太郎。
「近親がいないあたしには分らないけど、それって世間に云えないことよね?」と霞ちゃん。
「うん」と桃太郎。
「過去のことはとやかく云わないわ」と霞ちゃん。「あたしと深い関係になった以上、樹里さんとのセックスはやめてくれるんでしょ?」
「話し合いたいのはそこなんだ」と桃太郎。「おれは霞ちゃんを愛してる。同じように妹も愛してるんだ」
「でも、それは…」と霞ちゃん。
「待ってくれ。ことはそう簡単じゃないんだ」

「世間一般では、親戚同士で時々食事をしたりする」と桃太郎。「お互い元気であることを確認するのと、近況を話し合う機会だ。おれと樹里の場合、ずっと夫婦みたいに過ごして来たわけだから、食事と云うよりもやりながら話すということになってしまう」
「ちょっと、待って、兄さん」と樹里さん。「兄さんに好きな人が出来たら、あたしとやることないじゃない。あたしだって、兄さん以外の男とやってるわけだし」樹里さんはこの下宿の学生たちとやりまくっていた。
「そうです」と霞ちゃん。「御食事だけにすればいいのよ」
「そうよ。そうしましょ、兄さん」と樹里さん。
「樹里。お前は血の繋がった妹だ。可愛いんだよ。可愛がってやりたいんだよ」と桃太郎。
「だからって、何もセックスしなくても」と霞ちゃん。

「霞ちゃん」と桃太郎。「誤解しないで。これは何も霞ちゃん一人じゃ物足りないとか、浮気したいとか、近親相姦がやめられないとか、そういうことじゃないんだ。もしそうだったら、こそこそやる。こんな風にぶっちゃけて話したりしないよ」
「でも、結論から云うと、あたしともやるけど樹里さんともやりたいと聞こえるわ」と霞ちゃん。
「困ったなあ。茂さん、助けてよ」と桃太郎。
「霞さん。実はぼくも妹とやってるの」と茂君。
「えーっ?幸ちゃんと?」と霞ちゃん。
「うん。ぼく、霞さん好きだけど、妹ともずっとやると思う。桃太郎さんと同じだ」と茂君。

「あたしには解らない。あたし、男と女の理想って一対一の関係だと思ってた」と霞ちゃん。
「他人同士が恋に落ちればそうさ。でも、近親は別なの」と茂君。
「惚れた腫れたじゃないってことね?」
「そう」
「あたしが妬くべき範疇じゃないって云いたいのね?」
「そう」

「桃太郎さん」と霞ちゃん。「これは非常に重要な問題なので、いい加減には済ませたくありません。協力してくれます?」
「もちろん!」と桃太郎。
「じゃ、あたしの目の前で樹里さんとやって見せて」
「えーっ?」桃太郎が驚く。樹里さんも目を丸くする。
「あたしは孤児で近親がないから、全く想像もできないの。桃太郎さんや茂君が云うのが本当かどうか、この目で確かめたいの」と霞ちゃん。

「そんなことして、霞ちゃん、おれを嫌いにならない?」と桃太郎。
「だから、本当に兄妹としての愛情の表現であると分れば嫌いにならないわ」と霞ちゃん。
「樹里、お前、いいか?」
「兄さんさあ、霞ちゃん一本槍で行けばいいのよ。それが普通なんだから」と樹里さん。
「だけど、お前」と桃太郎。「お前に下着やショートパンツで目の前うろうろされたらやりたくなるじゃないか!」
「やっぱり怪しいな」と霞ちゃん。「愛情というより性欲の問題みたい」
「あたし、マンション買って引っ越す。それで問題は一挙解決」と樹里さん。
「そんなあ!たった二人の兄妹じゃないか!」と桃太郎。

「もうお分かりでしょうけど」と樹里さん。「あたしが兄とやりたがってるんじゃなくて、兄があたしとやりたがってるんですからね。あたしは皆さんの前で何か証明する必要なんかないわ」
「バカ。お前だってさんざいい思いしたじゃねえか」と桃太郎。
「バカとは何よ。ロリコンになってあたしを見限ったくせに!」と樹里さん。
「お前だって学生たちと…」と桃太郎。
「まあまあ!夫婦喧嘩はやめて下さい」と茂君。
「夫婦じゃないわよ!」と樹里さん。

「今後一切やらないと誓えるならやって見せてくれなくて結構。そうでなければ見せて貰います」と霞ちゃん。
「おれは誓えない。樹里、頼むよ」と桃太郎。
「迷惑だわねえ」と樹里さん。実際にはそれほど兄が自分にこだわってくれるのが嬉しく、さっさと裸になる。桃太郎も裸になる。樹里さんの身体は抜けるように白く、出るべきところは確実に出ていて、理想的に女っぽかった。桃太郎が手放したがらないのも理解出来た。その桃太郎は、顔だけでなく背中や脇腹にも縫合の痕があり、野性的な人生を送っていることが歴然としていた。彼の一物は二人の観客にも怯えず、妹のおまんこを求めて勃起していた。

茂君は思わず興奮して霞ちゃんに寄り添い、霞ちゃんの身体を撫で廻す。
「シッシッ!」霞ちゃんがハエを追うように茂君を追い払う。霞ちゃんの目は絡み合って前戯を始めた兄妹に釘付けだった。

桃太郎はジレンマに陥っていた。妹をイかそうとすれば、恋人同士のように、あるいは夫婦のように愛し合わなくてはならない。それは霞ちゃんを嫉妬させるだろう。そっけなく自分勝手にイくというテもあるが、もう霞ちゃんとやっている仲なので、自分がそんな自分本位でもなく早漏でもないことは知られてしまっている。仕方がない。やはり、やり始めた以上、妹をイかすしかない。桃太郎は決断した。桃太郎はペニスにコンドームをつけ、それを妹のおまんこにぶち込み、静かにピストン運動を開始した。

霞ちゃんは信じられなかった。(桃太郎はあたしを愛していると云いながら、他の女にいま欲情している。あたし以外の女に一物を勃起させている。どうしてこんなことが可能なの?裏切りじゃないの!見て!あんなに愛しそうにおっぱいを撫でている。確かにあのおっぱいはあたしのより成熟して美味しそうだ。あ、お尻も撫でている。あのお尻もあたしのより脂がのっている。ああ、妬ける。あ、キスしてる!もうっ!何が兄妹愛よ!恋人同士みたいじゃない!)しかし、霞ちゃんの冷静な脳味噌はこうも考えていた。彼らはただの男と女ではない。数年をおいて同じ家に生を受け、何十年も一緒に暮らして来た兄妹なのだ。兄は妹をガキ大将から守り、妹は喧嘩して帰って来た兄の傷を舐めたりしただろう。泣いたり笑ったり、お互いに喧嘩したりもしただろう。そういう長い過去を引きずり、成長して男と女になったのだ。自分がしゃっちょこ立ちしても敵わない関係だ。唯一の違いは、自分は望めば桃太郎と結婚出来るし、桃太郎の子供も生める。樹里さんにはそれは不可能だ。決定的な違いだ。最後に勝つのはあたしだ!

「桃太郎さん。分ったわ。もういいわ」と霞ちゃん。
「やめろっていうこと?」と桃太郎。
「そんなあ!霞ちゃんの意地悪!イくまでやらせてよ、お願い!」と樹里さん。

「桃太郎さん」と霞ちゃんは樹里さんの懇願を無視する。「あなたが妹さんとやるなら、あたしも弟みたいな茂君とやっていいってこと?」
茂君には急に天から一条の光りが降って来たような感じだった。ワオ!
「う、うん」と桃太郎。「茂さんは俺たちの理解者だから、いいよ」
霞ちゃんはがっかりした。(おれ以外の男は駄目!)と云って欲しかった。霞ちゃんは桃太郎一人の女になりたかったのだから、彼に独占して欲しかった。また、(おれ以外の男は駄目!)と云われたら、(じゃあ、あたし以外の女ともやらないで!)と云えるところだった。その云い分が通る、通らないの問題ではなく、ただそう云ってみたかったのだ。

桃太郎はもっと驚くべきことを云った。
「茂さんばかりじゃなく、この下宿の常連となら誰とやってもいい」と云ったのだ。
「え?どういうこと?」と霞ちゃん。
「霞ちゃんねえ」樹里さんが云った。「この家はフリーセックスの館なの。家族、親戚、お友達や下宿してる学生とは、誰とも自由にやれるの」
「んまあ!」霞ちゃんがたまげる。この家に出入りしていながら気付いていなかった。不覚。
「あたしなんか、学生をとっかえひっかえして楽しんでるの。最近は緑さんとレスビアンまでやってる」と樹里さん。
「そして、この家は近親相姦の館でもある」と桃太郎。
「な、なに、それーっ!」と霞ちゃん。
「茂さん、説明してやって?」と桃太郎。
「霞さん、耳を貸して?ごにょごにょ」と茂君。
「えーっ?母と息子で?」と霞ちゃん。
「こそこそ」
「叔父と姪?!」
「もごもご」
「父娘でーっ?」
「ぶつぶつ」
「姉と弟?」
「むにゅむにゅ」
「養子、養女と?」
「つまり、男と女で相姦関係にない者はいないのさ」と茂君。
「ぎゃああ!」と霞ちゃん。この家に出入りしていながら気付いていなかった。全く不覚だった。

霞ちゃんは泣き出した。茂君は慌てた。ショックが大き過ぎただろうか?霞ちゃんは異常な人間たちと関係を持ったことを悲しんでいるのだろうか?後悔しているのだろうか?
「霞さん、びっくりさせた?ご免ね?」と茂君。
「あたし、悲しい」と霞ちゃん。
「ぼくたちを軽蔑する?」と茂君。
「ううん。みんな近親相姦してるのに、あたしは孤児だから、一生そういうこと出来ないの。悲しい。うわーん!」と霞ちゃん。
これには一同慰めの言葉がなかった。

「茂君」と霞ちゃん。「あなた本当にあたしの弟になって?」
「うん!茂って呼んでいいよ。姉さん、姉と弟でやろうね!」
「桃太郎さん」と霞ちゃん。「確かあたしとは『結婚を前提につきあいたい』って云いましたよね?」
「ああ、云った」と桃太郎。
「樹里さん、あたしと樹里さんのお兄さんが婚約・結婚となったら、あたしはあなたのお姉さんなの。歳は若いけど」と霞ちゃん。
「そうだわね、お姉様」と樹里さん。
「“霞さん”でいいわ。“お姉様”って嫌味っぽい」
「わかったわ、霞さん」

「樹里さん、さっきレスビアンしてるって云ったわね?あたしがイかせてあげる」と霞ちゃんが裸になる。何しろ、霞ちゃんは“まん道”ばかりでなく“レス道”も修業している身である。
「仲良くしてね?」と霞ちゃんが樹里さんを抱擁し、樹里さんにキスする。
「こちらこそ。お姉様」と樹里さんがキスを返す。
「こら!」霞ちゃんが笑いながら睨む。二人はフレンチ・キスを始める。二人はお互いの胸をまさぐる。男二人は股間を勃起させながら、美しい女性二人のレスビアンを手をつかねて眺めていた。

霞ちゃんと樹里さんは横になって69の体勢になり、互いのクリトリスを舐め出した。もう桃太郎は我慢できなかった。霞ちゃんのお尻の横に廻り、霞ちゃんのおまんこにペニスを挿入した。霞ちゃんのクリトリスを舐めている樹里さんの目の前を、桃太郎のペニスが出入りする。茂君も慌てて着ているものを脱ぎ、コンドームをつけると樹里さんの背後に廻り、樹里さんのおまんこにペニスをぶちこんだ。樹里さんのクリトリスを舐めている霞ちゃんの目の前を、愛液に濡れた茂君のペニスが出たり入ったりする。こんな至近距離から見る性交は初めてだ。霞ちゃんは興奮した。

女性二人はお互いのクリトリスを舐め続けた。指よりも舌の繊細な刺激がクリトリスにふさわしく、それだけでもイけそう。しかし、レスビアンに欠けるものは、おまんこが太く長いもので満たされないということだ。そこで、レスビアン愛好家のための特製ディルドが販売されている。しかし、いま霞ちゃんと樹里さんのおまんこを塞いでいるのは本物のペニスだ。つまり、二人はレスビアンとノーマルなセックスの両方を同時に楽しんでいるわけだ。女同士にしか分らない最適の刺激でクリトリスが舐められ、セックスの猛者である男たちがピストン運動をしている。目の前で愛液にまみれて突き出されるペニスという、目からの刺激にも興奮させられる。

「ぶぐぐう!」霞ちゃんが呻く。(こんなセックスってのもあったのね。あたしって、まだ何も知らない“ねんね”なんだわ)
「むががが!」樹里さんも呻く。(凄い!気持いいーっ!これ、最高!)
汗ばんだ女性のお尻と男性の股がぶつかって、ぺちゃんぺちゃん、ぴったんぴったんという音が高まる。男たちはやりながらそれぞれのパートナーの背後から両方のおっぱいを揉む。いまや、女性たちはおまんこ、クリトリス、両方のおっぱい、計四つの性感帯の刺激を受け、身悶えして絶頂への道を駆け上がる。
「ぐぐぶぶぶ!」霞ちゃんは死ぬ。
「ぶむごごーっ!」樹里さんも死んだ。
男性二人はどばどばーん!とそれぞれの女性のおまんこに射精した。

しばらくして身体を離した四人は、大きく息をしながら仰向けになって横たわった。桃太郎は霞ちゃんにフリーセックスを許す代り、愛する霞ちゃんを失わずに、妹とも、そして下宿のロリータたちとも時折やれる権利を保有して満足だった。茂君も桃太郎との関係を損なわずに、おおっぴらに霞ちゃんとやれる保証を得て満足だった。
「ああ良かった。セックスは一対一が最高とは限らないのね」と霞ちゃんが呟いた。
「そうよ。また一緒にやろうね、お姉様」と樹里さんが云った。
「ぶつよ、樹里さん!」と霞ちゃんが云った。




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