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9. 性の連立方程式

(前章のあらすじ)茂君の数学の家庭教師・慶子さんは20歳なのに16歳の少女のような清純な顔に、24歳ぐらいの肉体を持つ女性だった。当然、茂君は慶子さんをモノにしたかった。しかし、授業の最中、慶子さんの母親が連日監視の目を光らせ、慶子さんを口説くことはままならない。そこで、「将を射んと欲すれば馬を射よ」で、茂君は慶子さんの母親に色目を使い、ついに娘の目の前でその母親とベッドインとあいなった…。

「し、死ぬーっ!」と叫んで慶子先生のお母さんが失神した。久し振りの肉体的刺激は強烈過ぎたのだ。茂君はまだイっていない。茂君は身を起した。勃起したペニスに装着されたコンドームは慶子先生のお母さんの愛液に濡れて光っていた。

慶子先生は椅子の上で金縛りにあったように硬直していた。母親の狂態と興奮が乗り移り、自分のおまんこがびとびとで床下浸水の状態にあることを感じ取っていた。慶子先生は処女ではなかった。以前に家庭教師をしていた生徒から強姦されたことがあった。それはセックスとは呼べないものだったし、慶子先生はセックスの最高の境地というものを知らなかった。それがどうだろう。目の前で母親が娘にその境地をデモンストレーションして見せたのだ。慶子先生は母親が絶頂に向かうプロセスを、恐怖と好奇心をない交ぜにして見守った。母親の歪む表情、のけ反る肢体、そして自制のきかない呻き声。それらは快楽というより苦痛に耐えているように見えた。にもかかわらず、それは性の悦楽にほかならないようだった。

慶子先生は茂君の屹立したペニスを凝視した。彼女を強姦した生徒のそれは、彼女に苦痛と恥辱を与えた悪玉のシンボルだった。その記憶は忘れがたかった。しかし、いま目の前で自分の母親を昇天させた茂君のペニスは、間違いなく善玉のように見える。慶子先生のペニスに対する先入観念は揺らいだ。

茂君はベッドを下り、慶子先生に歩み寄った。もともと本命は慶子先生だった。先生のお母さんは付録に過ぎない。しかし、母娘と同時にやれるという可能性が生まれたのはラッキーだった。母娘と同時にやれるチャンスというのはそうあるものではない。

「お母さん、大丈夫なんでしょうね。死んだんじゃないでしょうね」慶子先生は震える声で尋ねた。
「お母さんは天国に行ってますが、間もなく戻って来ますよ」と茂君。
「茂君、私に乱暴しないで。お願い!」と慶子先生。
「冗談でしょう。ぼくはフェミニストです。女性に乱暴はしません」と茂君。
「じゃ、それ以上私に近寄らないで、ね?」
「慶子先生。先生のお母さんが邪魔したおかげで、ぼく、先生の顔をゆっくり見ることも出来なかった。この時間にゆっくりお顔を見せて下さい」と茂君。
「それだけ?」と慶子先生。
「それだけ」と茂君。
「じゃ、いいわ」

茂君は慶子先生をソファに誘導し、並んで座った。近くで見る慶子先生の顔はギリシア彫刻の女神の目鼻立ちから冷たさを取り去り、スペインの少女の明るさとふくらみを付け加えたように見えた。茂君はそんな女性のそばに座っていられるだけでも幸福だった。

しかし、慶子先生は落ち着かなかった。いくらなんでも素っ裸の男の子と並んで座っているのだ。それも、その男の子のペニスはずっと勃起し続けている。
「茂君、どうしてあなたのそれ、ずっと槍みたいに尖ってるの?私の顔を見たいだけだったら、おかしいじゃない」と慶子先生。
「男は美しい女性、魅力的な女性を見ると自然にこうなるんです。知らないんですか?」と茂君。
「し、知ってるわよ!」慶子先生は知ったかぶりをする。
「先生。ぼく、先生の手にキスしたい」
「駄目よ。私に触らないで」
「手にキスって、美しい女性、高貴な女性へのうやうやしい宮廷風ゼスチャーですよ、知ってるでしょ?」と茂君。
「ええ」と慶子先生。女性は“美しい”とか“高貴”などのキーワードには抗しがたい。
「じゃあ」と茂君は慶子先生の手を取り、軽くその手の甲にキスする。

茂君は一度手にしたものは手放さない。慶子先生の手の指の一本一本を愛撫する。慶子先生は茂君の軽いタッチに、こそばゆいような、快いような、不思議な感覚を味わう。茂君は、今度は慶子先生の指を自分の唇にあてる。次第に自分の舌を伸ばし、先生の指を舐め出す。
「茂君!」慶子先生は手を引こうとするが、茂君は放さない。
茂君は指の股を舐める。慶子先生にもその行為が別のエロティックな意味を持っていることは解る。
「あああ」慶子先生が呻く。先生は自分の股が舐められているように興奮する。
茂君は先生の指の股を舐めつつ、先生のもう一方の手を取る。その手を自分のペニスに誘導する。慶子先生はコンドームを覆う母親の愛液を感じ取った。母親を愛した茂君が、もはや他人のように思えなかった。慶子先生はペニスからコンドームを取り去り、生身の男根に触れた。それは固くぴくぴく震えている。慶子先生は大きな溜め息を洩らした。

茂君は、慶子先生の手が自分のペニスから離れないのを見て取り、次の段階へ歩を進めた。女性を陥落させるのはチェス・ゲームのようなものだ。こちらの一手に対する相手の反応を見る。相手の一手に対応するベストの一手を考える。相手の弱点を見抜き、すかさず攻撃する。チェック・メイトまで手を緩めることなく攻撃を続行し、相手に反撃のチャンスを与えない。

そのセオリーに基づき、茂君は慶子先生の太股に手を置いた。太股には外側と内側がある。外側は外界と接している武装地帯であり、さほどエロティックな部分ではない。太股の内側は非武装地帯であり、完全な性感帯である。男の手が上へ伸び、おまんこに近くなればなるほど、女性は敏感になる。ここに手を出して殴られないのなら、もう全てオーケーと思って差し支えない(筈だ。あなたが失敗して殴られても作者は責任を持たない)。茂君が先生の太股に触るのは、慶子先生が茂君のペニスを握っているのに較べれば、非常に控えめと云える。先生が燃え上がっているのならキスしたりおっぱいに触るのが一番の近道であるが、先生はまだ茂君に全てを許す意志を見せていない。ここは控えめにスタートし、次第にエスカレートするのがよいと茂君の脳細胞が告げていたのだ。あたかも、猟師が射程距離まで獲物との距離をじわじわと詰めるように。

茂君は慶子先生の太股の外側を撫でながら、少しずつ範囲を上下左右に広げて行く。すこし上へ(お尻の方へ)、少し内側へ。少し内側の上方へ(おまんこの方へ)。
「うむむむん」慶子先生が呻く。先生は茂君のペニスをいじくっている。愛撫というより、その形状や固さを研究している感じだ。
「慶子先生」と茂君が先生の耳に囁く。「先生、処女?」
「ううん」と慶子先生。「私、暴力で…」
「オー、ノー!」茂君は慶子先生を抱き締めた。それは同情による嘘偽りない行動だった。慶子先生をレイプする野郎は許せなかったし、犠牲になった慶子先生が哀れだった。慶子先生は鼻をグスンとさせ、先生も茂君の抱擁に応えた。
「じゃ、先生、セックス嫌いなの?」と茂君。
「さっきまで嫌いだった。あなたとお母さんのを見るまで」と慶子先生。

「今は興味ある?」と茂君。
「一寸ね」と慶子先生。
「一寸試してみる?」
「駄目よ」
「じゃ、ペッティングだけ」
「どういうこと?」と慶子先生。
「こういうこと」茂君は慶子先生の首筋にキスし、ちょろちょろと舌を出して舐めた。その舌を頬へ。耳たぶを噛む。茂君の吐息が慶子先生の耳に轟く。
「あうう」
茂君の舌は慶子先生の唇へ。先生は唇を閉じている。茂君は先生の上唇を舐め、下唇も舐めた。そして、その境目に舌を差し込み、先生が自分から口を開けるまで待った。慶子先生は唇と唇の接触の刺激に酔い、異性の舌で舐められる快感を知った。それが自分の舌と出会ったら?先生は好奇心を抑えられなかった。二人はフレンチ・キスを始めた。

一方、茂君は最前許された地点まで手を戻した。太股の内側である。茂君は予告無く慶子先生のおまんこをパンティの上から押さえた。先生はビクッとした。パンティは濡れていた。先生は恥ずかしかった。茂君に全てを見透かされたような気がした。茂君はパンティの上から割れ目をなぞる。
「おおお!」慶子先生も手を伸ばして茂君のペニスを探る。それは依然として勃起している。
茂君の指が割れ目に押し入ろうとする。パンティ越しではさして入らない。もどかしい。慶子先生ももどかしかった。
「茂君。お母さんみたいにして!」と慶子先生が囁いた。
茂君は跳び上がりたい気持を抑えた。(ひゃっほー!)

茂君は震える指で慶子先生のブラウスを脱がす。茂君は現われた白いブラの盛り上がりに驚嘆した。豊かであることは想像していたが、それは巨乳一歩手前のサイズと云ってよかった。先生は茂君の表情を観察している。先生のブラは前開きだった。茂君はわななく指を叱咤激励してブラを外す。ぶるんと二つの丘が露出した。作り物ではない。100%ナチュラル。茂君は賛嘆の表情を隠さなかった。視線を上に上げると、少女のような顔が微笑んでいる。どう見ても、顔とおっぱいの組み合わせが異質である。まるで、グラフィック・ソフトで顔か胴体のどっちかを他の写真から切り貼りしたような具合だ。神様によるいたずらに違いない。

茂君は慶子先生を床に寝せた。仰向けに寝てさえ、先生のおっぱいは天井を向いてそそり立っている。茂君は、うやうやしくおっぱいを賞味した。乳首を軽く噛み、慶子先生の神経を集中させる。先ず形のよい乳暈を舐め、その後で乳首のてっぺん、側面を舐める。先生は完全に茂君を信頼し、受動的になって、貪欲に快感を貪ろうとしている。茂君は乳房への刺激と先生の唇、首、耳などへの刺激を交互に行いつつ、片手で先生のおまんこを刺激した。
「あおおお!むむむんぐ!」慶子先生が悶える。
茂君は慶子先生の美しい顔を見ながら、間もなくその先生の身体に自分のペニスを埋め込むことが出来る予感に興奮した。序奏として先生のおまんこに指を入れる。こする。廻す。
「あおーん!ああ、ああ、ああっ」慶子先生は初めての快感に身をくねらす。美しい顔が悦楽に歪む。茂君はもう待ち切れなかった。コンドームをつけ、慶子先生の両脚を押し広げ、股の間に膝をついた。
慶子先生がうっすらと目を開け、また閉じた。
「やって。早く」慶子先生が小声で云った。

慶子先生のレイプの記憶を復活させないよう、茂君はゆっくりと先生のおまんこにペニスを挿入した。
「うーむむんぐ!」
茂君は母とその娘を一度にものにできたことに有頂天になった。茂君は先生のおっぱいを揉みながら、じわじわとピストン運動を早める。慶子先生のお母さんに使った右旋、左旋も織り交ぜる。慶子先生のクリトリスがくすぐられ、Gスポットもタッチされる。
「あぐあぐ、あまま、うぐぐ!」慶子先生は身体を弓なりにする。絶頂が近い予感に痺れる。
茂君は慶子先生のあえぐ美しい顔に見とれながらラストスパートをかける。
「あうあう、あばばぶ、んごごーん!」慶子先生は昇天した。
茂君は慶子先生のセクシーな口に吸い付きながら、どぴゅーんどどっぴゅーん!と射精した。

まどろみから覚めた慶子先生が云った。
「母と私の連立方程式、見事解いたわね、茂君!」

慶子先生のお母さんもまどろみから覚めた。
「茂さん、数学の授業、週に二回にしない?」とお母さんが云った。




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