[banner]


2. 家族ウォッチング

「茂君、あなたとお母さんのセックス見せてくれる?」と霞ちゃんが云った。
「いいけど、どうして?」と茂君。
「分らない。ただ見たいのよ」
「この前、桃太郎と樹里さんが兄妹でやるとこ見ましたよね?」と茂君。
「そう。あれはショックだったわ。だから…」
「今度は母子?」
「あたし、異常かしら?」と霞ちゃん。
「参加するんなら異常じゃないけど、見るだけって異常かも」と茂君。
「そうか。異常なのか、あたし」と霞ちゃん。

「見るんならぼくら母子よりもっと凄いのがあるよ。父親、母親、長男、長女、入り乱れてっての」
「ほんと?」と霞ちゃん。
「下宿生の兄妹とその両親。ご両親は北海道に住んでて、毎月一回出て来るの」
「今度はいつ?」
「近々だと思う。来たら知らせるよ」と茂君。

その日が来た。杉山君のご両親は夕刻に到着し、手荷物を杉山君の部屋に置くと、長男、長女と四人で外へ食事に出掛けた。茂君から連絡を受けた霞ちゃんは忍者装束に身を包み、下宿の壁をするすると昇って、二階の窓から杉山君の部屋に侵入した。押し入れを開け、中に入ってまた閉める。天井板を動かして屋根裏に上がる。梁を伝って杉山君の部屋の中心を見下ろせる位置を定め、天井板の釘を抜く。この下宿が古い建物だから出来ることであって、最近の建築ではこうはいかない。錐で穴をあけるぐらいがせいぜいである。しかし、この家の天井板は狭く薄いものが敷き詰められているタイプだ。体重の軽い霞ちゃんでも踏み抜きかねないので、霞ちゃんは用心深く梁に乗り、幅40センチぐらいの板を一枚外せるように細工した。準備完了だ。

一時間ほどして杉山君一家が戻って来た。楽しそうな笑い声が響く。霞ちゃんが天井板の間に微かな隙間を作る。満腹のお腹を休めるためだろう、四人とも身体を横にしてTVを見始めた。父親の胸に百合子ちゃん(14歳)がもたれていて、お父さんは娘の胸や尻を撫でている。お母さんは息子の頭を膝に乗せ、耳掃除をしてあげている。杉山君は片方の手でお母さんの豊かなお尻を撫でる。ごく普通の一家団欒の風景だ。

北海道弁の会話が断続的にあり、時々笑いが起こる。天井裏に潜む霞ちゃんにとっては、そうした家族の温かい交わりだけでも羨ましかった。孤児の霞ちゃんには親も兄弟もないのだ。どこかに親戚はいるかも知れないが、これまでのところは何も判っていない。霞ちゃんは唇を噛み締めていた。

しばらくすると、家族は布団を敷き出した。狭い部屋に二組の布団を延べる。四人はパジャマや寝間着などに着替える手間暇をかけず、裸になるとそのままやりだした。霞ちゃんはごくりと唾を呑む。

杉山君は本当はロリコンだから妹の百合子ちゃんとやりたい。しかし、百合子ちゃんは故郷でお父さんとやり出してから、お父さん無しでは済まなくなった。だから両親が毎月上京して来るのだ。この時ばかりは杉山君も我慢せざるを得ない。倦怠期にあったお母さんとお父さんだったが、ある時お母さんは夫と娘の色事を知り、「目には目を」と息子とやり出した。母親とのセックスというのは、杉山君にとっても刺激的だった。それはロリータとはまた別の世界である。結局、父と娘、母と息子の関係があからさまになった時、夫婦関係も前より密になったのだから驚きだった。夫婦はお互いが子供に惹かれていることを承知していた。夫婦は月に一度の家族再会を待ち望み、待ち切れずに二人でおまんこした。それは結果的に夫婦円満、家庭円満につながっていたのだ。

お父さんは娘と69していた。お母さんは息子と69していた。40代のお父さんは、フェラチオでイってしまうと回復までに時間がかかる。だから、早々に舐め合いを切り上げ、百合子ちゃんを愛撫し始めた。百合子ちゃんはぷっくらとおっぱいが出て来ていた。以前よりは触り甲斐がある。杉山君は妹の隣りに母親を横たえた。お父さんは娘の幼いおっぱいに触りながら、隣りの妻の豊かな乳房を揉んだ。一度に二人の女性を楽しんでいるのだ。家族のセックスに馴れ切ったお母さんは、隣りの娘に顔を寄せた。二人の舌がぺろぺろとお互いの舌を舐めた。

お父さんはコンドームをつけ、百合子ちゃんのおまんこに狙いを定める。ぶすり!とお父さんのペニスが娘のおまんこに入った。
「ああああ!」百合子ちゃんが呻き声を挙げる。
天井裏の霞ちゃんも、自分が刺し貫かれたような衝撃を味わう。もう四人に気付かれることはないと判断した霞ちゃんは、大胆に天井板一枚分を音もなくずらした。下の部屋の全貌が見える。

杉山君もコンドームをつけお母さんとおまんこを開始した。お父さんはまだ隣りの妻の乳房を揉み、乳首を刺激している。杉山君は片手を妹に伸ばしてそのクリトリスを刺激している。二組は別々ではなく、互いに交差し、一組としてセックスしているのだった。

天井裏の霞ちゃんは自分の股ぐらがびしょびしょに濡れていることを悟った。忍者装束の下に片手を入れ、親指で自分のクリトリスを撫で、中指と薬指をおまんこに入れた。自分にとっては一生味わえない家族同士のセックスである。しかし、彼らがイく時、自分も一緒にイきたかった。彼らの悦びを共有したかった。

三ケ所の性感帯を攻められている百合子ちゃんに絶頂が迫っていた。百合子ちゃんはお父さんの突きに呼応しておまんこを突き上げていた。兄の指先がクリトリスから離れず、一定のリズムで百合子ちゃんを刺激している。家族の愛に囲まれて、百合子ちゃんは幸福だった。幸福感は性の悦びを倍増させた。
「おうおうあうううんぐ!」百合子ちゃんの呼吸が荒くなる。
お父さんはここぞと急テンポで娘を攻める。
「あああああああああっっっ!」百合子ちゃんがイく。
天井裏の霞ちゃんも指を激しくおまんこに出し入れする。

いまや、お父さんが隣りの妻のクリトリスに手を伸ばして息子を助けていた。
「あわわわ!」お母さんがよがる。
「母ちゃん!母ちゃん!」杉山君に破局が迫る。
「うがががごごーっ!」お母さんがイった。
「むむむんんぐ!」杉山君がイった。
「むんぐぐ」お父さんもイった。
「あぐううーっ!」霞ちゃんもイった。(しまった!)

下の四人は天井裏の耳慣れぬ声に驚いた。皆が一斉に天井を振り仰ぐ。
どどーん!姿を隠そうとした霞ちゃんが天井を踏み抜いて落下した。
「ぎゃああ!」誰からともなく悲鳴が挙がる。
霞ちゃんはくるっと一回転して畳みに着地し、ドアを開けて素早く消え失せた。

霞ちゃんは茂君の部屋に避難し、手短かに事情を説明した。茂君は母屋に走って行き、茶の間でTVを見ている振りをした。案の定、杉山君のお父さんがドタドタと階段を下りて来た。
「茂さん、いま忍者見なかった?」とお父さん。浴衣を羽織っただけで、前ははだけ全部丸見えである。
「忍者?TVの話ですか?」と茂君。
「いや、本物の」
「いま21世紀ですよ。忍者とは恐れ入るなあ!」と茂君。
「じゃ、泥棒だ。とにかく、息子の部屋に誰かが忍び込んだんだ」とお父さん。
「じゃ、お部屋を見に行きましょう」と茂君。
「い、いや、それには及ばない」何しろ、家族一同真っ裸なのだから、誰にも見られたくない。
「じゃ警察に電話します」
「いや、もういい」もし泥棒が捕まって、見たことの一部始終を証言されたら大変だ。
お父さんはとぼとぼと階段を上がって行った。

茂君が部屋に戻ると、霞ちゃんがしくしく泣いていた。
「猿も木から落ちる。くノ一は…」と茂君。
「バカ!嫌い!」霞ちゃんが茂君に背を向ける。
「何も泣かなくてもいいじゃない?」と茂君。
「天井から落ちたから泣いてるんじゃないの。家族が無いのが悲しいのよ」
茂君はそっと霞ちゃんの忍者装束を脱がせ、裸にした。霞ちゃんは呆然とされるままになっている。茂君は霞ちゃんの身体を愛撫し、その気にさせようとした。悲しみを忘れるにはおまんこが一番。それが茂君の哲学だ。霞ちゃんは口を開け、長い舌を出した。茂君がその舌を吸い、絡め合う。二人の身体も絡み合った。

霞ちゃんは、その後二度と他人の近親相姦を見たいなどと云わなくなった。茂君は霞ちゃんには内緒で柳生劣堂に会いに行き、霞ちゃんの縁者探しを依頼した。劣堂は「もう数ヶ月前から全国の柳生一門が探し廻っておる。しかし、可能性はゼロに近い」とのことだった。




前頁目次次頁


Copyright © 2004 Satyl.net
E-mail: webmaster@satyl.net