2. 家族ウォッチング「茂君、あなたとお母さんのセックス見せてくれる?」と霞ちゃんが云った。 「見るんならぼくら母子よりもっと凄いのがあるよ。父親、母親、長男、長女、入り乱れてっての」 その日が来た。杉山君のご両親は夕刻に到着し、手荷物を杉山君の部屋に置くと、長男、長女と四人で外へ食事に出掛けた。茂君から連絡を受けた霞ちゃんは忍者装束に身を包み、下宿の壁をするすると昇って、二階の窓から杉山君の部屋に侵入した。押し入れを開け、中に入ってまた閉める。天井板を動かして屋根裏に上がる。梁を伝って杉山君の部屋の中心を見下ろせる位置を定め、天井板の釘を抜く。この下宿が古い建物だから出来ることであって、最近の建築ではこうはいかない。錐で穴をあけるぐらいがせいぜいである。しかし、この家の天井板は狭く薄いものが敷き詰められているタイプだ。体重の軽い霞ちゃんでも踏み抜きかねないので、霞ちゃんは用心深く梁に乗り、幅40センチぐらいの板を一枚外せるように細工した。準備完了だ。 一時間ほどして杉山君一家が戻って来た。楽しそうな笑い声が響く。霞ちゃんが天井板の間に微かな隙間を作る。満腹のお腹を休めるためだろう、四人とも身体を横にしてTVを見始めた。父親の胸に百合子ちゃん(14歳)がもたれていて、お父さんは娘の胸や尻を撫でている。お母さんは息子の頭を膝に乗せ、耳掃除をしてあげている。杉山君は片方の手でお母さんの豊かなお尻を撫でる。ごく普通の一家団欒の風景だ。 北海道弁の会話が断続的にあり、時々笑いが起こる。天井裏に潜む霞ちゃんにとっては、そうした家族の温かい交わりだけでも羨ましかった。孤児の霞ちゃんには親も兄弟もないのだ。どこかに親戚はいるかも知れないが、これまでのところは何も判っていない。霞ちゃんは唇を噛み締めていた。 しばらくすると、家族は布団を敷き出した。狭い部屋に二組の布団を延べる。四人はパジャマや寝間着などに着替える手間暇をかけず、裸になるとそのままやりだした。霞ちゃんはごくりと唾を呑む。 杉山君は本当はロリコンだから妹の百合子ちゃんとやりたい。しかし、百合子ちゃんは故郷でお父さんとやり出してから、お父さん無しでは済まなくなった。だから両親が毎月上京して来るのだ。この時ばかりは杉山君も我慢せざるを得ない。倦怠期にあったお母さんとお父さんだったが、ある時お母さんは夫と娘の色事を知り、「目には目を」と息子とやり出した。母親とのセックスというのは、杉山君にとっても刺激的だった。それはロリータとはまた別の世界である。結局、父と娘、母と息子の関係があからさまになった時、夫婦関係も前より密になったのだから驚きだった。夫婦はお互いが子供に惹かれていることを承知していた。夫婦は月に一度の家族再会を待ち望み、待ち切れずに二人でおまんこした。それは結果的に夫婦円満、家庭円満につながっていたのだ。 お父さんは娘と69していた。お母さんは息子と69していた。40代のお父さんは、フェラチオでイってしまうと回復までに時間がかかる。だから、早々に舐め合いを切り上げ、百合子ちゃんを愛撫し始めた。百合子ちゃんはぷっくらとおっぱいが出て来ていた。以前よりは触り甲斐がある。杉山君は妹の隣りに母親を横たえた。お父さんは娘の幼いおっぱいに触りながら、隣りの妻の豊かな乳房を揉んだ。一度に二人の女性を楽しんでいるのだ。家族のセックスに馴れ切ったお母さんは、隣りの娘に顔を寄せた。二人の舌がぺろぺろとお互いの舌を舐めた。 お父さんはコンドームをつけ、百合子ちゃんのおまんこに狙いを定める。ぶすり!とお父さんのペニスが娘のおまんこに入った。 杉山君もコンドームをつけお母さんとおまんこを開始した。お父さんはまだ隣りの妻の乳房を揉み、乳首を刺激している。杉山君は片手を妹に伸ばしてそのクリトリスを刺激している。二組は別々ではなく、互いに交差し、一組としてセックスしているのだった。 天井裏の霞ちゃんは自分の股ぐらがびしょびしょに濡れていることを悟った。忍者装束の下に片手を入れ、親指で自分のクリトリスを撫で、中指と薬指をおまんこに入れた。自分にとっては一生味わえない家族同士のセックスである。しかし、彼らがイく時、自分も一緒にイきたかった。彼らの悦びを共有したかった。 三ケ所の性感帯を攻められている百合子ちゃんに絶頂が迫っていた。百合子ちゃんはお父さんの突きに呼応しておまんこを突き上げていた。兄の指先がクリトリスから離れず、一定のリズムで百合子ちゃんを刺激している。家族の愛に囲まれて、百合子ちゃんは幸福だった。幸福感は性の悦びを倍増させた。 いまや、お父さんが隣りの妻のクリトリスに手を伸ばして息子を助けていた。 下の四人は天井裏の耳慣れぬ声に驚いた。皆が一斉に天井を振り仰ぐ。 霞ちゃんは茂君の部屋に避難し、手短かに事情を説明した。茂君は母屋に走って行き、茶の間でTVを見ている振りをした。案の定、杉山君のお父さんがドタドタと階段を下りて来た。 茂君が部屋に戻ると、霞ちゃんがしくしく泣いていた。 霞ちゃんは、その後二度と他人の近親相姦を見たいなどと云わなくなった。茂君は霞ちゃんには内緒で柳生劣堂に会いに行き、霞ちゃんの縁者探しを依頼した。劣堂は「もう数ヶ月前から全国の柳生一門が探し廻っておる。しかし、可能性はゼロに近い」とのことだった。 |
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