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9. ♀♀+♀♀+♂

茂君が離れの勉強部屋で勉強していた。そう、茂君もたまには勉強するのだ。そこへ、どやどやと四人の女性が乱入して来た。三千代さん(26歳見当)、霞ちゃん(17歳)、リンダちゃん(18歳)、それに幸ちゃんだ。くノ一忍軍である。幸ちゃんも、一ヶ月とは云え訓練を受けたくノ一予備軍である。

「何なの、一体?」と茂君。
「ごめんなさい」と三千代さん。「これからレス道の訓練に入る段階なんだけど、私の班に女の子が一人足りないので、幸ちゃんに助けて貰おうと思って。で、新しい訓練だからリンダには通訳が要ると思うの。幸ちゃんと茂さんに道場に来て貰うのは悪いから、私たちが出向いたってわけ」
「はあ」

「お嬢さんたち!」三千代さんが若い娘たちに呼びかける。「幸ちゃんとリンダ、霞ちゃんと私の組み合わせでやってみましょう。男役は先ずリンダと霞ちゃんね」
三千代さんはナップサックを逆さにし、ガラガラと色とりどりのものをベッドの上にぶちまけた。レスビアン用の大人の玩具だ。茂君が近寄って見る。肌色のペニスに紐がついたものがある。女性の一人が腰に装着して男の役をする道具である。40センチぐらいの長く黒いディルドがある。女性二人が両端をおまんこに入れて押し合いっこするものだ。30センチぐらいのピンクのディルドも似たようなものだが、これは螺旋のような隆起がある。おまんこと肛門に同時に入れるディルドもある。

いつの間にか女性たちは素っ裸になっていた。茂君のペニスはビビーンとおっ立ってしまう。四人もの女性の裸を同時に見られるのは、そう頻繁にあることではない。しかも、どの一人を取っても若く美しい身体の持ち主ばかりなのだ。茂君はごくんと生唾を飲んだ。

「では、始め!」三千代さんが号令し、ストップ・ウォッチを押す。

三千代さんと霞ちゃんは床に座って抱き合い、おっぱいを揉みながら顔をすり合わせた。霞ちゃんが唇を三千代さんの顔に近づけ、首や耳の辺りを唇で撫でる。霞ちゃんの吐息が三千代さんの耳にかかる。
「あああ」と三千代さん。
霞ちゃんは舌で唇を湿らし、三千代さんの頬や瞼、鼻、顎などにキスする。同じ部分を、今度は舌で舐める。女性にとって、顔は一番大事な部分だ。そこをキスされたり舐められることは、女性の自己愛を満足させ、幸福感を醸し出し、性感を高める助けとなる。霞ちゃんは三千代さんの唇にキスした。ドライなキスをし、やがて舌で三千代さんの唇を舐め回し、三千代さんの口が自然に開くのを待って、するすると舌を挿入した。三千代さんは霞ちゃんの舌を出迎え、吸い、絡め合う。長い長いフレンチ・キスが続く。

茂君は女性同士の前戯を目を丸くして見入っていた。普通レスビアンを覗き見ることはないから新鮮なショーでもあり、その繊細なプロセスは素晴らしかった。もう一つ、茂君が考えずにはいられないことがあった。霞ちゃんがまだ瘋魔一族の手先として柳生の秘宝を盗みに来て捕らわれた時、三千代さんはプロ同士として冷酷に霞ちゃんを扱った。茂君に霞ちゃんをレイプせよとまで云ったのだ。【『柳生の秘宝を守れ』参照】その敵同士がいまお互いを愛しむように、おっぱいを撫で合い、優しくキスしあっている。三千代さんは“訓練軍曹”格の班長で、霞ちゃんを指導すべき立場でもあったし、今では私生活でも孤児の霞ちゃんを妹のように面倒見ていた。霞ちゃんも三千代さんを尊敬し姉のように慕っていた。だから、二人の愛情表現は演技ではない。茂君は、二人の姿を見ながら過去・現在に思いをいたし、若干の感動を覚えていた。

リンダちゃんと幸ちゃんのペアの関心はもう下半身に移っていた。リンダちゃんは69の姿勢を取った。二人はお互いのクリトリスをぺろぺろ舐め合い、指をおまんこに出し入れした。
「ぐぶぶ」
「むぐぶぶ」
リンダちゃんの舌が幸ちゃんの愛液にまみれ始め、リンダちゃんは“疑似まんこ”の段階に突入すべき時点であることを悟った。リンダちゃんは40センチの黒いディルドを選んだ。片端を幸ちゃんのおまんこに差し込み、片方を自分のおまんこにぶち込む。そのディルドはシリコンゴム製なので、どのようにでも自在に曲がるものだった。

茂君は初めて見る超特大ディルドに目を見張り、よく見ようと二人のそばに近寄った。そのディルドは日本男性の平均より太く、半分に分けたとしても通常の男性のものよりずっと長い。あれなら、容易に女性の子宮口に届くだろうと思われた。茂君はいささか自信を喪失し始めていた。(あんなものを使われたら、彼女たちはもう男のそばへ来てくれなくなるのではなかろうか?)

リンダちゃんはディルドを入れたまま幸ちゃんの身体に覆いかぶさった。シリコンゴムのディルドは問題なく二つに折れ曲がって耐えている。リンダちゃんは幸ちゃんのまだ平らな胸の乳首を舐める。リンダちゃんの金髪が幸ちゃんの胸にかかる。リンダちゃんも幸ちゃんも腰を使う。しかし、その姿勢はあまり具合よくなかった。ディルドは二人のお尻の方に突っ張っていてGスポットに当たらないし、第一腰を突き出しても反動もなく、段々ディルドがはみ出して行くのだ。

二人は体勢を変えた。ディルドを各自のおまんこに納めたまま、反対を向いて四つん這いになる。お尻が向かい合っていて、ディルドが二人を連結している。やった後離れられなくなった犬のようでもあるし、喧嘩別れしようとしている蛙のようでもある。しかし、これは良かった。片方がお尻を突き出すと、ディルドがもう一方の子宮口に届く。両方がお尻を突き出すと、二人がよがる。
「あううーん、おおううーん!」
「うぐぐ、むぐーん!」
綱引きならぬ“ディルド押し”である。

見ている茂君も(こりゃ、気持いいだろう!)と思わされた。茂君は女性たちを連結しているディルドに顔を寄せた。幸ちゃんのおまんこからはしとどに愛液が滴り、ディルドを濡らしている。リンダちゃんの金色の陰毛に囲まれたおまんこを出入りする黒いディルドも濡れて光っている。その金と黒の色の配合がエロチックだった。茂君はもう我慢できなかった。ばばっと服を脱ぐと、勃起したペニスをリンダちゃんの口の前に持って行く。
「Not now!」(今は駄目!)とリンダちゃん。断られた茂君は幸ちゃんの口の前にペニスを突き出す。
「男が入ったらレスビアンじゃなくなっちゃうじゃない。後にして!」幸ちゃんも剣もほろろである。

茂君は三千代さんと霞ちゃんの組へにじり寄る。こちらは霞ちゃんがベルト付きペニスを装着して三千代さんのおまんこを攻めていた。三千代さんは自分で自分のおっぱいを揉み、乳首を摘んでいる。霞ちゃんはペニスの出し入れだけでなく、両手の親指を三千代さんのクリトリスにそっと当てている。ピストン運動に同期してクリトリスが刺激される。これは効く。
「むむーん!あおーん!」三千代さんがよがる。
霞ちゃんが上体を曲げて三千代さんに覆いかぶさり、三千代さんの耳を舐める。
「あががーっ!むおーん!」三千代さんが叫ぶ。

茂君は目の前の霞ちゃんのお尻が空いていると考えた。茂君はペニスにコンドームを装着し、ワセリンの瓶を取って霞ちゃんの肛門付近に塗りたくる。
「茂君!これ、レスビアンの訓練なんだからね!邪魔しないで!」と霞ちゃん。
「本当に訓練なの?」と茂君。「なんか、皆さん楽しんでるみたい」
「楽しそうにやんなきゃ、実戦で役に立たないわ」と三千代さん。「楽しそうに見えるのなら、かなり成功してるってこと」
「見えるだけじゃなくて、本当によがってるみたい」と茂君。
「だって、気持いいんだもん」と三千代さん。「さ、霞ちゃん、仕上げよ!」
「ハイ!」また二人は訓練に戻る。

女性たちのよがり声を聞きながら、茂君は勃起したペニスをかかえておろおろしていた。女性の誰も相手にしてくれない。通訳の仕事なんてないみたいだし、もう緑さんか百合子ちゃんを探しに出て行っちゃおうかと思うほどだった。

その時、訓練が終了した。
「5分30秒!次回はこの記録を破りましょうね」と三千代さん。
茂君は四人のうち誰にお願いしようか迷った。妹とはいつでも出来るから、他の三人だ。しかし、どの一人を選んでも残る二人から嫌われそうな気がした。困った。
「あのー、誰かぼくとやって!やって下さい!」茂君は女性たちに手を上げさせる作戦に出た。
「まだ駄目よ」と三千代さんが云った。
「どうしてえ?」と茂君。
「今度は男役を交代するの」
「えーっ?休憩しなさいよ。誰かがぼくとやってから再開したら?」
「そんな時間ないわ。もうワン・セッションやったら、すぐ帰らないと」
「ぼくをこんな状態(と勃起したものを指差し)にしておいて、帰っちゃうんだってえ?」
「ごめんなさいね」と三千代さん。

茂君はしばらく黙っていた。女性たちも彼の沈黙に気付き、息をひそめて次の一言を待った。
「あなた方、訓練だの何だのと云って、要するにぼくに見せつけ興奮させて、意地悪してるんだ。そうでしょ!」と茂君。
今度は女性たちが沈黙した。女性たちの唇がわなわなと震え、誰かがくくっと忍び笑いをしたのを切っ掛けに、みな一斉に「ぷっ!」と吹き出した。そしてゲラゲラ笑いが続いた。
茂君は自分の推理が当たっていたことを知り、なぶり者にされたことに頭に来た。
「このーっ!」茂君は班長の三千代さんに飛び掛かった。中忍にまでなった三千代さんだから、柔道、空手、カンフー、どの技を使っても茂君の攻撃を躱せるところだった。しかし、三千代さんは無抵抗に押し倒され、茂君にされるままに股を開き、茂君のペニスを受け入れた。
「三千代さんなんか、嫌いだーっ!みんな嫌いだーっ!」そう云いながら茂君は激しく三千代さんのおまんこをペニスで突き刺す。
「ああ、やっぱり男がいいわ!」と三千代さんが云った。
娘たち三人が歩み寄って来た。霞ちゃんが三千代さんの顔の上にしゃがんで、三千代さんからおまんこを舐めて貰う。幸ちゃんが茂君の片方の乳首を舐め、片方を摘んだり抓ったりする。リンダちゃんは茂君と三千代さんの両方の肛門に指を入れてぐりぐりする。

「おおーっ!みんな大好きーっ!」と茂君が云った。




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