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21. 大奥様

大奥様である松(56歳)は、夫に早く先立たれ息子が成長して跡を継ぐまで…と、一人で頑張って来た。しかし、息子は芸者遊びにうつつを抜かし、商売に身を入れない。仕方なく松が未だ多賀屋を率いなければならなかった。多くの小売商を相手にし、算盤をはじき、他の豪商との折衝にも出歩かざるを得ない。56歳の身体にはこたえる日々であった。松はおまんに足腰を揉ませるのが日課となった。
「おめ(お前)、ほんてん肩叩きや足揉むのがじょんだ(上手だ)のう」松が感心する。いつもは上品な落ち着いた色・柄の和服に身を包んでいるが、今は寝間着である。
「父ちゃんや兄(あん)つぁが畑(はだげ)がら疲れで帰(けえ)って来(く)っと、よぐやらされださげ…」とおまん。
「感心だな、あめえは」と松。松はおまんが性の奉仕までさせられたことは知らない。「おめ(お前)とおんなす(同じ)歳なのに、多代なんか何もすてくんね」
「大奥様、おれいづでもやるさげ、呼んでけらっしゃい」おまんが肩を叩きながら云う。
「おまん、おめ(お前)みなすご(孤児)だってな。奉公終えだらどうすんだ?帰るどごもねえべ」
「おれ、ざいご(田舎)で小作の嫁になんかならねっす。大奥様みでに商人(あきんど)になりでっす」
「商人(あきんど)に?」松がびっくりする。
「小作なんか、いくら働いても借金増えるばり(ばかり)で、飯も満足にけ(食え)ねえ。つまらねえ」とおまん。
「けんど、商人(あきんど)になるのも楽でねえだじぇ。読み・書き・算盤に行儀作法・お茶・お花まで、習うごどが一杯(いっぺえ)あんだ。学校さも行ってねえおめ(お前)がどやっておべる(覚える)だ?」
「商人(あきんど)になるためなら、なえだて(何でも)するす。何とかなるべっす」おまんが楽天的に云う。

「ああ、ええ気持(きもぢ)だ。ありがどさま」と松。
「いづでも呼んでけらっしゃい」おまんがちゃんと正座して松にお辞儀して出て行こうとする。
「あ、おまん!台所さ行って、きゅうり一本貰って来(こ)。きしぇ(綺麗)に洗ってな」
「きゅうり…?切って、味噌塗って来ますだ」おまんが立ち上がる。
「切るんでね。味噌などつけねでええ。洗うだげで持って来(こ)」
「へえ」

数日後、おまんはまた松の肩叩きに呼ばれた。
「おめ(お前)は加減てもの知っとるさげ、強ぐもなぐ弱ぐもなく、いやんばいだ(丁度いい)」松が喜ぶ。
「おれ、商人(あきんど)でなぐ按摩になっかな?」おまんが冗談を云う。松は大奥様ではあったが、自分の祖母のような親しみを覚えていた。
「ありがどさま。今日はこんでええ。あ、おまん、台所から茄子(なす)貰って来(こ)」
「洗うだげでいいんだなっす?」とおまん。
「ああ、そんでええ」

その夜、床に入っていたおまんは女中に起された。
「おまん!大奥様がお呼びだ。すぐ行げ!」
「何の御用だべ?着替(きげ)えねえど…」おまんが目を擦りながら云う。
「寝間着のままでええがら、どんどと(急いで)行げ。なしても(どうしても)おめ(お前)でねば駄目だなださげ」
「へえ」

「大奥様、おまんだっす」おまんが廊下から松の寝室に声をかける。
「おまん、待ってたど。入(へえ)れ」
松は布団に包(くる)まって横になっていた。
「大奥様、病気がっす?」おまんは慌てる。
「おまん、こっちゃ来(こ)。おめ(お前)に頼みがあるさげ」
おまんは驚いた。肩や足を揉むのとは様子が違う。
「大奥様の云うごどならなえだて(何でも)するす。云ってけらっしゃい」
「おまん。おれの頼みば誰にも云っちゃなんね。秘密ば守れるが?」松がじっとおまんの目を見詰める。
「云ってならねこんだら、口が裂げでも云わねっす」おまんが真剣に応える。
「よし。布団ばめくれ」と松。
おまんが掛け布団をめくると、松は股を大きく開いて、寝間着の裾を割った。白髪混じりの陰毛に囲まれた56歳の黒っぽいおまんこが現われた。
「おまん。絶対、誰さも云うな。おめ(お前)が漏らしたら、おれは舌噛んで死んで、おめ(お前)に化けて出っからな」
「云わねったら云わねっす!」おまんがむっとしながら誓う。
「んだば、おめ(お前)の手突っ込め。中に茄子が入(へえ)って、出て来(こ)ねぐなってしまって…。おれの手は中まで届がねさげ、引っ張り出せねえ。おめ(お前)の手なら楽に入(へえ)るべ」
おまんは驚いた。大奥様は茄子をおまんこに入れて出し入れしたらしい。きゅうりもそうだったのだ!おまんには女が何歳まで性欲があるのか知らなかったし、茄子やきゅうりを突っ込みたくなるほど欲望に苛(さいな)まれるというのも想像出来ないことだった。おまんは、多賀屋を統率している大奥様ともあろうものが、おまんこに茄子を突っ込んで抜けなくなるという椿事に見舞われて狼狽しているのが滑稽に思えた。しかし、おまんは何とか真面目腐った顔を繕い、松の股ぐらににじり寄った。

「手はきしぇ(綺麗)だべな?」と松。
「へえ。湯(風呂)に入(へえ)ったまんまだっす」とおまん。
「よし。手ば突っ込め」
おまんは松の割れ目を開いた。茄子が入ってるせいか、膣口が開いて、茄子の一部の紫色が垣間見える。
「大奥様。おれの手はちちゃこい(小さい)けんど、男の“だんべ”(摩羅)より太(ふて)えっす。こだいなもん、入るべが?」
「馬鹿。ほご(そこ)はあがび(赤ん坊)が出て来るとごだ。おめ(お前)の手はあがび(赤ん坊)の頭みでにでがぐ(大きく)ねえべ」
それはそうだった。おまんは安心した。それでも、おまんは12歳の小さな手を、さらに小さくすぼめて松の膣に滑り込ませる。
「うう!」おまんこを押し広げられた松が呻く。
「大丈夫(でえじょぶ)げ、大奥様?」おまんが心配する。
「大丈夫(でえじょぶ)。いまっと(もっと)突っ込め!」
おまんは思い切って手をずぶずぶと突っ込む。
「ひぇーっ!」先客の茄子が押されて子宮口に当たったのだ。松はもの凄い巨根に犯されているような興奮を覚えた。
膣口を過ぎるとおまんの手は自由になった。おまんは、指を広げて茄子を掴もうとする。つるつる滑ってなかなか掴めない。おまんの指と茄子との格闘は、結果的に松の体内を掻き回すことになった。
「あれーっ!うぐぐ、むひーっ!あわーん!」松は盛大によがった。
ついにおまんが茄子を掴まえた。爪を立てて、もう茄子が逃げられないようにする。おまんは、そのまま一気に茄子を松の体外に引っ張り出す。ズボッと音がした。
「むぐわーっ!」茄子が膣壁を擦る快感に、松が身をのけ反らしてよがる。
「取れやした、大奥様」おまんが茄子を見せる。
「なげろ(捨てろ)」と松。
「ほだな、いだますい(勿体ない)ごど出来ねっす。洗えば、け(食え)るっす」
「ほげなす(馬鹿)!なげろつったらなげればええだ」
「へえ」おまんは渋々茄子をごみ箱に捨てた。

「おまん」松が云う。「べっかい(もう一回)手ば突っ込んでけろ」
「なしてだっす?もう茄子はねえっす!」と、おまん。
「おめ(お前)の手が気持(きもぢ)えがっただ。べっかい(もう一回)入れでけろ。おまん!」 松は中途半端に興奮させられ、落ち着かない気分だったのだ。おまんが自分の体内で指を蠢かした時、喩えようもない快感があった。茄子やきゅうりなど較べものにならなかった。男の一物よりもずっと良いと思われた。
「んだば、べっかい(もう一回)入れるっす」おまんは先ほどのように手をすぼめて入れる。指先が、そして掌が消えて行く。
「うむむ!」松がよがる。
おまんの手は松の体内に戻った。しかし、今度は何をすべきか分らない。茄子を取り出すというような使命がないからだ。
「指をあっちゃこっちゃ動かせ。ぐるぐる廻せ!」松が指示する。
おまんは云われた通り、松のおまんこの中を触りまくる。
「うごーっ!」松が身をくねらす。「ほごだ(そこだ)!ほごっ!」
おまんは何なのか分らないが、松にとって特別気持のいいところがあるのだと悟った。おまんは自分と卓二のおまんこを思い返した。卓二が腰を沈め、内部から恥丘の方に摩羅を突き上げた時に凄い快感があったことを思い出した。おまんは手を松の体内で回転させて上向きにし、人差し指と中指と薬指をまとめ、恥丘の裏に当たる場所を押した。
「ひえぇーっ!あわわーっ!」松は寝間着をはだけ、自分のおっぱいを揉みしだいてよがる。
おまんは松をイかせたかった。どうしたらいいのか?自分を松の身に置き換えて考えた。そうだ!女にはもう一つ急所があった。おまんは松のおまんこに顔を近づけ、松の陰核を舐め出した。
「うわーっ!」松の興奮は最大になる。
おまんは舌の動きと指の動きを繊細に、そして急速にした。
「し、死ぬーっ!」大奥様は死んだ。

「おまん」寝間着をちゃんと着た松が襟を正しながら云った。「いつか、またやってくれるが?」
「お安い御用だっす」おまんが頷く。
「誰にも云わねな?」
「云わねっす」
「よし。明日からおれがおめ(お前)に読み書きをおへる(教える)べ。行儀作法も、お茶やお花も」と松。
「大奥様っ!」跳び上がらんばかりのおまん。
「仲良くすべな?」松がおまんの手を握る。
「へえっ!」おまんが嬉し涙を流す。




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