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22. お嬢の誘惑

多代はまた卓二を土蔵の中に呼び入れた。
「お多代様!」卓二が膝をついて哀願する。「おれはお多代様とぺっちょなど出来ねえっす」
「卓どん。おめ(お前)、『据え膳食わぬは男の恥』って諺あんの知らねのが?」と多代。
「知ってるっす」
「んだら」と多代が着物の裾をまくっておまんこを曝け出す。「これが据え膳だ。け(食え)」
「堪忍してけらっしゃい。おれには出来(でぎ)ねっす」
「おめ(お前)の“だんべ”(摩羅)、立だねのが?」と多代。
「立つっす。立つげんと出来(でぎ)ねっす」
「なして?」
「色々わげあるっす。奉公人の分際でお多代様に手え出したら、お払い箱で食っていげなぐなるっす」
「おれだぢが黙ってれば誰もしゃね(知らない)べ。そげなごど理由になんね」
「黙っでたって、見つかるごどもあるっす!」卓二が反駁する。
「見つかったら、おれが卓どんに頼んだって云うさげ、おめ(お前)に迷惑はかげね」
「おれ、追ん出されるのやんだ(嫌だ)っす」卓二の目から涙が流れる。
「おまんと別れるのが辛(つれ)えがらが?んだべ?」
「そ、そげなごどねっす」卓二はしらばくれる。おまんとの仲を知られたらどんな意地悪をされるかも知れない。

「卓どん」多代が厳しい目つきになる。「おめ(お前)、ほんてんおまんとは何でもねえのが?」
「何でもねえっす」卓二がシラを切り通す。
「いがった。おれ、おまんに暇出すようにお父(ど)様に頼むつもりだなだ」
「えーっ?やめでけらっしゃい!そんだげは!」卓二が狼狽する。
「卓どん、おめ(お前)、おまんと何もねえならおまんが出でっても構わねえべ?」多代が詰め寄る。
「そうはいがねっす。おれはおまんに責任あるっす!おまんだげ、よそにやるわげにはいがねっす!」

「んだば、選べ」と多代。「おまんと別れだぐねがったら、おれとぺっちょしろ。したら、おれはお父(ど)様に何も云わね」
「おれがお多代様とぺっちょしねえど…?」卓二が聞く。
「おまんば村さ帰(けえ)す」
「えーっ?」と卓二。おまんが村へ帰されたら、もう一緒になる機会はないも同然だ。
「どうすっだ?」多代が迫る。
「お多代様、ひでえっす!」卓二が涙を流す。
「やってくんねば、おめ(お前)がおれを犯したってお父(ど)様に云いつけるだじぇ」
「…しゃーね(仕方ない)」と卓二。
「おれとやっか?」と多代。
「やるす」

多代は、行李の一つから布団を引っ張り出すと筵(むしろ)の上に広げた。そして着物を脱ぎ、襦袢も取り去った。着物も襦袢も、卓二の目にはお姫様の衣類のように上等に見えた。多代は腰巻きまで全部脱ぎ捨て、全裸になって布団に仰向けに寝そべった。白く輝くような裸身は眩しいほどだった。おまんと同い年なのに、もう胸は少し出て尖っている。栄養のある食べ物を食べているのと、都会の生活でませているせいだろう。卓二は多代の身体を舐めるように見た。ふっくらした白い太股、肉付きのよいお尻、毛もなくもっこり盛り上がったおまんこ。卓二の摩羅はむくむくと立った。おまんには悪いが、女の裸体や性器を目にした男の本能なのだから仕方がない。それに、やらなければ二人の仲を引き裂かれてしまうのだ。

主人の娘が全裸なので、卓二も仕方なく裸になった。勃起した摩羅を見て、多代はにんまりした。
「やってけろ!」多代が両手を差し出して誘う。
卓二が膝をついて多代の方に屈み込むと、多代は手を伸ばして卓二を抱き寄せ、むぐっと接吻した。いきなり多代の舌が卓二の口に侵入し、ぬめぬめと卓二の舌を舐め廻す。卓二は多代の積極的行動にたじたじとなった。早熟と云うか、好色と云うか。ほとんど受け身に近いおまんとは雲泥の差である。

卓二はおまんより僅かに発達している多代の乳を揉んだ。それは掌の半分もなく、三角に出っ張っているだけである。おまんもいつかこうなる。そして、いつかあの女先生のような豊満な乳房になるのだ。卓二は様々な段階の女の乳を経験出来て嬉しかった。卓二は多代の乳首を摘み、右手の親指と人差し指でぐりぐりした。上向きにした人差し指と中指で乳首を挟み、乳首の先端を親指の腹で擦る。
「あはーん!」多代が呻きながら、口を離す。
卓二はもう一方の多代の乳首に吸い付く。ちゅうちゅう吸い、噛み、ぺろぺろする。乳首を舐めながら、卓二は手で多代の腹や腰や尻を撫でる。むっちりと丸い尻の肉を揉む。太股を撫で擦りながら、手を股の間に向わせる。卓二の指先が割れ目を撫でる。中指で谷間に分け入る。そこはしとどに濡れていて、指はぬるりと多代の体内に滑り込んだ。
「あうっ!」多代が身体を弓なりにする。
卓二は中指に人差し指を添えて多代の膣に出し入れし、親指の腹で陰核を撫でる。
「いまっと(もっと)!いまっと!」多代が催促する。
卓二は多代の膣内の指を上向きにし、おまんの身体で発見した膣内の急所を探す。小刻みに移動しながら、指先を震わす。
「あううっ!」多代が感電したように、身体を硬直させる。
卓二は今ならすぐにでも多代をイかせて、おまんに済まない性交を早めに終らせることが出来ると踏んだ。卓二は起き上がると、多代の股を広げてその間に膝をついた。腰を落とし、勃起した摩羅を片手で支え、多代の膣口に狙いを定める。ぐい!と腰を押す。ぬるぬると摩羅が多代の体内にめり込む。
「あおおお!」多代がよがる。

卓二はおまんと多代の違いを知ろうとするかのように、摩羅を様々な角度で突き上げ、多代の体内を掻き回した。多代の肉襞が摩羅に吸い付くようにまとわりつく。卓二は女体との一体感に満足する。(この女の身体の中に、おれの精液をぶちまけるのだ)普通なら手の届かない主人の娘である。卓二は奉公人を人間扱いしない娘の身体に射精することが、一種の仕返しのように思えて来た。腰の動きを早める。
「やめろ!」多代が云った。
「え?なして?」最終段階に突入しようとした卓二がずっこける。
「卓どんは嫌々やってるだべ?ほだらぺっちょ、やりだぐね。やめるべ」卓二がもう止められないのを知っていて意地悪しているのである。
「そげなっ!おれ、もうやめられねっす!」と卓二。精液はもう発射準備を完了しており、摩羅は充血・膨張して堪えられないほど緊張し、射精の解放感を待ち受けている。やめられるものではない。
「最後までやりでのが?」分っていて多代が聞く。
「やりでっす!」と卓二。
「おれとやりでって云え!」
「お多代様とやりでっす!」
「お多代様とぺっちょしてえって云え!」
「お多代様とぺっちょしてえっす!」
「お多代様、やらしてけろって云え!」
「お多代様やらしてけらっしゃい!後生だっす!」
「よし。やってええ」多代は満足した。

卓二は自分をいたぶる多代に復讐するように多代のおまんこを突き上げた。何度も、何度も。
「むむううっ、ぐあっ!」多代が苦悶する。
卓二は摩羅を根元まで多代の股に押し付けながら、多代のおまんこをぐりぐり擦る。右に、左に。
「うおおおーっ!」多代が盛大によがる。
卓二は多代の顔を見つめながらおまんこしていた。卓二は多代が憎かった。おまんと自分の運命を弄んでいる我が儘娘。しかし、顔を歪めて喜悦している多代は美しかった。透き通るように白く滑らかな肌も神々しかった。おまんを裏切り、憎くて美しい娘とおまんこしている自分が信じられなかった。一体これからどうなるのだ!卓二は不安と絶望と快感を綯い交ぜにして、狂ったように激しくおまんこしていた。
「わあううーっ、わぐぁーっ!」多代がイった。
「ぐむむっ!」膨張し尿道を狭めた卓二の摩羅は、ぴゅぴゅぴゅぴゅーっ!と多代の身体の奥深くへ精液を放った。




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