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24. 若奥様

梅太郎は二日に一度ほどおまんを書斎に引き込み、赤い布切れを掲げた。
「旦那様、若奥様に済まねえっす。もうやめでけらっしゃい!」おまんと卓二をこの家に置いてくれるよう配慮してくれたのは志乃であった。おまんは子供心にも、自分が夫婦円満な生活を邪魔していると気づいていたのだ。
「なに、おれはもうあれに厭ぎだんだ。おめ(お前)の方がめんこいだ」梅太郎はおまんこ出来る新しいおもちゃが気に入っていた。梅太郎はおまんと性交しながら、おまんの口に吸い付き、舌を絡めた。

志乃が風呂に浸かっていた。大店らしく、総檜の豪勢な風呂桶である。志乃は檜の匂いを嗅ぎながら、自分の乳房を揉んだ。片手を陰核に伸ばし軽く刺激する。
「あああ」思わず溜め息が漏れた。ここのところ、夫との性交渉が途絶えていた。32歳の熟れ切った女体は、まだまだ快楽を欲していた。志乃は夫・梅太郎がどこかに妾を囲っているのではないか?と疑っていた。38歳の夫がまだ枯れる筈はないから、女の身体を求めない筈がない。密かに興信所に調べさせたが、頻繁に寄り道する家は見当たらなかった。志乃は自分に色香がなくなったのかとがっかりし始めていた。

気づくと、湯がぬるくなっていた。このままでは出るに出られない。
「誰かいるだか?」志乃が外に声を掛ける。
「へえ、若奥様」と若い男の声が答えた。
「いまっと(もっと)燃してけろ。ぬるこい(ぬるい)さげ」
「へえ!」
次第に湯が熱くなって来た。
「もうええ。あったまった」志乃が表に云う。
「へえ」と返事。
「おめ(お前)は誰?」志乃が尋ねる。
「卓二でがんす、若奥様」
「ああ、卓どんか」志乃は自分の母親が書いてよこした文面を思い出していた。人に厳しい母が卓二とおまんを手放しで誉めていた。「卓どん、悪いが背中流してけんにが(くれないか)?」
「へ、へえ」卓二がちょっと戸惑ったような返事をする。

「ぶじょほするす(失礼します)」卓二が風呂場の戸を開けて入って来た。
「着物脱いで来(こ)ねば。濡れでしまうでねが」と志乃。
「へえ」卓二が外に戻り、今度は猿股一つで入って来た。
「あっちゃ向いててけろ」風呂の中の志乃が云う。
「へえ」卓二がくるりと背中を向ける。
志乃はざばーっと音を立てて立ち上がり、風呂から出た。低い木の腰掛けに腰を下ろし、手桶に風呂からお湯を掬う。
「もうええ。流してけろ」と志乃。
「へえ」卓二は志乃の濡れた素肌を見た。白い肌に湯が滴って輝いている。美しかった。
「ちゃっちゃど(早く)!」志乃が促す。14歳の男の子の目に自分の裸身がどう映っているのか興味深かった。くすぐったい思いがした。

卓二は先ず濡らして絞った手拭いで志乃の背中を軽く擦る。乳房のふくらみの一部が垣間見える。腰掛けからはみ出た大きな白い尻も綺麗である。卓二は、この女性は自分が交わった巫女さんの娘なのだと気づき、志乃の身体に妙な親しみを覚えた。50数歳の巫女さんの乳房は大きかったが、ふにゃふにゃで垂れ気味だった。この若奥様が生んだ娘・多代は、ほぼ平らな胸がやっと盛り上がりかけたところだ。若奥様は三代の女性の真ん中で女盛りである。卓二は親子三代で裸身を見せてくれる女性たちに、不思議な巡り合わせもあるものだと思った。卓二は石鹸をつけた手拭で、今度はやや力を入れて背中を擦る。
「おお、ええ気持(きもぢ)だごど」と志乃。
卓二は綺麗な湯を汲むために立ち上がった。志乃の肩越しに、盛り上がったおっぱいが丸見えになった。真っ白くまろやかで、乳首が突き出ている。卓二はぐっと唾を飲み込む。
志乃はふと前を横切る卓二の腰を見た。猿股が妙に突っ張っている。志乃は顔を赤くした。14歳の少年が自分の裸を見て欲情しているのだ!志乃は慌てて両の乳房を手で覆った。
卓二が濡れた手拭で垢を流す。仕上げに緩く絞った手拭で背中を撫でる。腰から、お尻の近くまで撫でた。
「もっけだの(ありがと)。もうええ」志乃が出て行くよう命じる。
「へえ」卓二が一礼して去った。

志乃はもう一度湯船に浸かった。卓二の突っ張った猿股が目に焼き付いている。志乃はもう卓二に背中を流させるのは止めようと思った。ついふらふらと卓二におまんこさせたくなったりしたら大変である。露見すれば離縁されて郷里(さと)に帰され、一人娘・多代とも会えなくなるかも知れない。それは最悪の事態であった。

数日後、志乃は風呂に入る前におまんに背中流しを頼んだ。おまんなら醜聞の種になるようなことは起らない。安心だった。
「若奥様、入っていいべが?」風呂場の外からおまんが声をかける。
「おまんげ?入って来(こ)」と志乃。
おまんが腰巻き姿で入って来る。
「おまん、お腰も取って来(こ)。濡れでしまうべ」
「んでも、若奥様にぶじょうほう(失礼)ださげ」
「ほだなごど!ええがら、脱いで来(こ)」
おまんが裸で入って来た。志乃はざばーっと立ち上がって、湯船を出た。おまんは耄けたように立ち尽くしている。
「おまん、おめ(お前)何(なに)へれぽご(ぼけっと)してっだ?」志乃が不審がる。
「若奥様、きしぇ(綺麗)だなっす。おれの母ちゃんみでにきしぇだなっす」とおまん。
「おめ(お前)、おっ母さんいねえんだったな。むずこいな(可哀想に)」
「若奥様、お願(ねげ)えがあるっす」おまんが膝をつく。
「なんだべ?」志乃が訝る。
「若奥様のおっぱい吸わせでけらっしゃい。一度でええがら。お願いするす!」
「ほだな!」志乃が呆れる。「おめ(お前)、もう12だ。おっぱい欲しがる歳でねべ。恥ずがしくねのが?」
「おれ、母ちゃん恋しいだ」おまんがしくしく泣く。
「んでもなあ。多代と同い年のおめ(お前)が、おれの乳吸うなんて、どう考(かんげ)えでもなあ」志乃は木の腰掛けに腰を下ろし、背中を向ける。「さ、流してけろ」
「へえ」泣きじゃくりながら、おまんは志乃の背中を流し始める。
おまんが嗚咽を噛み殺し、水っ洟を啜り上げる音が志乃を苛々させた。確かに、世間の常識では12歳の女の子に乳を吸わせるのは異常だ。しかし、早くに母を亡くし、今や孤児(みなしご)となった少女を慰められるのであれば、ちょっと常識から外れてもいいのではないか?おまんの頼みをすげなく断ったのは、まるで意地悪しているように思えて来た。

志乃は腰掛けの上で、くるりと身体を回転させ、おまんと向かい合った。
「ちょっとだけだぞ!」志乃が云った。
「吸ってええのがっす?」おまんの顔がぱっと明るくなる。
おまんは志乃の身体に近寄り、一方のおっぱいに吸い付いた。ちゅうちゅうぺろぺろと乳首を吸い、舐める。
「あああ」志乃が呻く。
おまんは手で残りのおっぱいを揉む。豊かで張り切ったおっぱいは触り甲斐があった。
「ううっむ」志乃が快感を貪る。娘・多代が乳離れしてからは、もっぱら夫・梅太郎が舐めてくれるだけであった。それもここのところ見向きもしない。おまんの愛撫は実に久し振りのことであった。志乃は我知らず手を股ぐらに伸ばし、陰核をいじり膣口を撫で廻した。「あううう」
おまんは若奥様の様子が変だと思った。おっぱいを舐めながら横目で下方を見ると、若奥様は自分のぺっちょをいじっていた!(旦那様が自分とばかりやっていて、若奥様は寂しいのだ)おまんはそう思った。おまんは、もう自分の母恋しさのためではなく、若奥様に快感を与えるべく奉仕することにした。それが罪滅ぼしになればと思ったのだ。

おまんはそっと志乃の指を押し退け、自分の指で志乃のおまんこに触った。志乃は一瞬ぎょっとなったが、おまんが陰核を撫でてくれる快感にうっとりして目を閉じた。おまんは卓二がしてくれたように、親指で陰核を刺激しながら、二本の指を志乃の膣に挿入した。二本の指は恥丘の裏側にある女の急所を探索した。
「おおっ、うううっ」志乃が感電したように身体をのけ反らす。その弾みで腰掛けから落ち、簀の子の上に尻餅をついた。おまんはそっと志乃の肩を押し、志乃を簀の子の上に横たえた。おまんは志乃の足を開くと、志乃の股ぐらに顔を寄せ、おまんこを舐め始めた。
「おまん、おめ(お前)、そっだごど!」志乃が愕然とする。12歳の自分の娘と同い年の少女が自分の秘所を舐めるなんて!しかし、おまんの舌は志乃の陰核を的確に刺激し、志乃の肉体は「もっと!もっと!」とせがんでいた。止められるものではなかった。
おまんは、志乃の陰核を舐めたり舌を押し付けたり弾いたり、様々に工夫を凝らして奉仕した。指も休んではいなかった。膣口や蟻の門渡りや肛門まで刺激した。
「あううう、あああ!」志乃にとって、そこまで身体を弄くられるのは初めてのことであった。そして、その快感は素晴らしかった。志乃は自分の両の乳房を揉み、乳首をいたぶって快感を倍増させた。志乃は身をよじってよがる。
おまんは指の動きを急速にし、志乃の身体の中で四方に蠢かした。陰核を舐める舌の動きも速くする。
「あぐわーっ!」志乃がイった。




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