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28. 志乃の里帰り

志乃の父親の命日が近づき、志乃の里帰りが相談された。多代は顔も知らない母方の祖父には冷淡で、「行く気はない」と宣言した。志乃はおまんを付き添い、卓二を土産の米担ぎとして連れて行きたいと願い出て了承された。

最上川を舟で遡行するのは時間がかかるのだが、それでも馬車よりは早かった。朝早く酒田を発った三人は、その日の夕刻には志乃の実家に着いていた。

巫女さんは娘の里帰りを喜んだだけでなく、卓二とおまんの姿に狂喜し、二人を腕の中に抱擁した。志乃は抱き合う三人を目を細めて見つめながら、卓二とおまんを同行させて来て本当に良かったと思った。

巫女さんの手作りの夕食を皆で囲炉裡を囲んで食べた。多賀屋では主人一家と奉公人が一緒に食事したりしない。厳然とした差別があり、食べる場所だけでなく食べ物の中身(白米と麦、肉と魚など)も異なっていた。だから、卓二とおまんが志乃と食事するのはこれが初めてであった。そんなことを知らぬ気に、巫女さんは明るく志乃と子供たちの仲立ちをし、楽しく食事をさせてくれた。

志乃は久し振りに母親と布団を並べて寝たかったのだが、巫女さんはなぜかそれを認めず、志乃には昔の子供部屋に、卓二とおまんには客間に寝るよう指示した。

就寝後、志乃はふと目覚めた。その原因は誰かの呻き声だった。母親が急病になったと思い込んだ志乃は、飛び起きて母の寝室に向かった。呻き声は続いていた。さっと襖を開けた志乃の身体が凍り付いた。月光の中に三人の裸身が浮かび上がっていた。卓二は布団の上に仰向けに横たわっており、おまんと志乃の母親が向かい合って卓二に跨がっている。志乃の母は勃起した卓二の摩羅をおまんこに収めて上下運動をし、「あうっあうーっ」と呻いている。おまんは卓二におまんこを舐められながら、志乃の母のおっぱいを刺激している。

志乃はやっと理解した。三人はこういう悦楽を共有していたのだ。だから母は卓二とおまんを褒めちぎる紹介状を書いたのだ。志乃は寡婦としての母の長い性的空白を知っており、女として内心同情もしていたから、このように子供たちが母を慰めてくれることに感謝した。同時に、自分がその輪の中に入れないことに、一抹の寂しさも感じた。
「志乃!来(こ)う!おめも入れ!」娘の気配を察した母親が声をかけた。おまんも卓二も一斉に志乃を見た。
「お、おれはええ!」志乃は答えると襖を閉め、自室に戻った。

おまんと女同士の悦楽を模索し始めていた志乃であったが、卓二や母親の前で性欲を曝け出し、性の悦楽に興ずるには抵抗があった。さらに大きな問題…妊娠の恐れだ。母親はもう生理が止まった身体だろうが、志乃はまだいくらでも妊娠する可能性があった。この当時、既に国産のコンドームは販売されていたが、主に遊里における性病予防のためであり、避妊具としてはまだ一般的ではなかった。夫・梅太郎は金持ちの遊び人だから密かに使っていたかも知れないが、志乃がコンドームを購入するなどということは考えられなかった。まして、無一文の奉公人であるおまんや卓二が入手することは不可能である。10歳の男の子であろうと14歳であろうと、体内で射精されたら妊娠する可能性があるのだから、とても母親の招きを受け入れることは出来なかったのだ。

志乃は寂しく布団の中で自分のおまんこを慰めていた。
「若奥様、入れでけらっしゃい」おまんの声がした。
「あ、おまん。ええがら、入れ」と志乃。
真っ裸のおまんに続いて、やはり裸で勃起した摩羅を露出させた卓二も入って来た。
「卓どん、そら何の真似だ!出てってけろ!」志乃が慌てふためく。
「若奥様をお慰めしてけろって、若奥様のおっ母さまのお云いつけださげ」とおまん。
「ずほ(嘘)!おれのおっ母さんがそげなごど云う筈ねえ!」と志乃。
「云っただよ」襖が少し開いて、巫女さんが顔を覗かせた。
「おっ母さん!」志乃がびっくりする。
「おめもこの二人の世話になれ。おれは極楽へ行かして貰っただぞ。長生きはするもんだ」
「駄目だ!おれ、妊娠したら離縁されるだ!そげなごど出来(でぎ)ね!」
「志乃。おまんと卓二に任せっだ。妊娠すねで極楽さ連れでってくれっだ」
「そげな、んまい(うまい)話…」
「あっだ。おれが娘のおめに離縁されるよなごど勧めっど思うが?」
「…」志乃が黙る。
「信じるだ」巫女さんは去って行った。

おまんが志乃の寝間着の帯を解き、前を広げた。志乃の豊かな両の乳房がこぼれ出た。卓二は、いつぞや風呂場で志乃のおっぱいを垣間みたことはあったが、まともに目にするのはこれが初めてであった。卓二の摩羅はびーん!と伸び切り天井を向いた。卓二が志乃の身体に覆いかぶさる。
「卓どん、おれ恐(こえ)え!」志乃が妊娠を怖がる。
「若奥様」とおまん、「卓どんは若奥様の身体に“ずろ”(精液)出さねっす。安心してけらっしゃい」
「ほんて(本当)?」と志乃。
「ほんてんでがっす」と卓二。
「わがた。おめだ(お前たち)に任(まが)せる」志乃が目を閉じた。

卓二が志乃に接吻した。志乃はパッチリと目を見開いた。主人と奉公人は同格ではない。奉公人が女主人に接吻するなどということがあってはならなかった。志乃が抵抗する前に、卓二の舌が口内に滑り込んで来た。こんな接吻は久し振りだった。夫・梅太郎は、志乃を組み敷いて摩羅を挿入して一人でイってしまうのが常だった。志乃は卓二と舌を絡めた。奉公人の、しかも14歳の少年である。志乃は罪悪感でわなわなと震えた。卓二は憧れの志乃のおっぱいを揉んだ。
「あううう!」と志乃。
卓二は志乃のおっぱいを吸う。ぴちゃぴちゃべちょべちょと音を立てて舐めたり噛んだりする。
「あうーん!」志乃がよがる。
卓二は志乃のおまんこに手を伸ばし、もうそこがびじょびじょに濡れていることを知った。卓二は無作法にならないように女主人の股を広げ、片手で摩羅の狙いを定めた。14歳の摩羅はぶじゅぶじゅと若奥様の濡れたおまんこに滑り込んだ。卓二が一家族の三世代の女との交わりを遂げた瞬間であった。

卓二が巧みに腰を使う。右に左に捩り、突き上げる。
「あわーっ!あーん!」志乃が快感に苦悶する。
おまんが進みよって、志乃のおっぱいをいじりながら接吻する。
「ぶおおーっ!がぶぶ」男の子と女の子に身体を弄ばれている。こんなことがあっていいものだろうか。
卓二が摩羅の動きを早める。
「ぶぐわあーっ!」志乃が快楽の悲鳴を挙げる。
「おまん!」卓二がおまんに合図した。卓二の精液が亀頭に顔を出す徴候を察知したのだ。本格的射精でなくても最初に漏れ出る一滴によっても女は妊娠する。
卓二に替わっておまんが志乃の股ぐらに位置した。おまんが指をすぼめて志乃のおまんこに手を挿入する。おまんの小さな手が少しずつ志乃の体内に潜って行く。
「はああーっうがが!」志乃が巨大な摩羅を突っ込まれている恐怖と快感を抱く。
おまんが志乃の体内で指を蠢かす。恥丘の裏側も擦る。
「ぐわーっ!」志乃は異常な快楽に失神寸前である。

と、卓二が四つん這いになったおまんの背後から、おまんのまんこに摩羅を突っ込んだ。この夜、卓二はまだ一度も射精していなかった。おまんとの交わりのために取っておいたのだ。
「ひーぃ!」おまんが呻く。
卓二はおまんの腰を両手でがっきと押さえ、最高に充血し勃起した摩羅でおまんのまんこを突き上げる。
「あわーん!」とおまん。
「あうあうあう!」おまんの手指にいたぶられて志乃がよがる。志乃は快感に酔い痴れながらも、自分の目の前で奉公人の未成年の男女がおまんこしているのを察知していた。想像も出来ないことだった。その異常さに興奮した。
おまんがフィスト・ファッキングしながら志乃の陰核を舐める。
「おおおおーっ!」悦楽に志乃が身体を弓なりにする。
卓二が摩羅でおまんの体内をぐりぐりぐりぐりする。
「うはーんっ!」おまんがよがりながら、志乃の体内を無茶苦茶掻き回す。
「ぐえーっ!」志乃が失神した。
卓二がおまんの身体の前に手を伸ばし、陰核を刺激する。
「あひーっ!」おまんがよがる。
卓二がこれでもかこれでもかと急調子でおまんのまんこを突き上げる、
「あわわわーんっ!」志乃のおまんこに手を突っ込んだまま、おまんがイった。
「ぐぬーっ!」卓二もどっぴゅーんどぴゅーんっ!と射精した。

翌朝、爽やかな朝が訪れた。四人は満ち足りた思いで、朗らかに触れ合い、幸福感を隠そうとしなかった。巫女さんの亡夫の法事が終ると、おまんと卓二は以前と同じように境内を掃除したり、薪を割ったりして巫女さんに奉仕した。志乃も繕い物や洗濯に精出した。巫女さんは出来る限りの御馳走を拵えて三人に振る舞った。

巫女さんは志乃と母娘で風呂に入り、その後でおまんと卓二が一緒に風呂に入った。
「若奥様のぺっちょ、どげだった?」声を潜めておまんが聞く。
「いがった。おっぱいもいがったし」と卓二。
おまんが急に卓二の鼻をつまんで捩り上げる。
「いででで!」
「若奥様に惚れだら駄目!」とおまん。
「惚れだなんてゆてねべ(云ってないだろ)。あー、いっでえ(痛い)」
「あんたはおれの亭主なんだど。義理でぺっちょするのはしゃーね(仕方がない)げんと、惚れだら許さね」
「若奥様に惚れでも無駄だべ。ちゃんと旦那様がいるお人ださげ」
おまんは主人・梅太郎が母親である松と交わっている事実を話した。
卓二は主人が娘・多代ともやっている事実を話した。
「一体(いってえ)どういう家(うづ)なんだ、多賀屋さんは?」おまんが呆れる。
「旦那様が羨ましい」卓二が云う。
「おっ母さんとやりだがんのは、あんただげでねんだな」
「んだべ。あー、おっ母さんとやりで」と卓二。
「あー、おれも息子とやりで」とおまん。
「ほげなす(馬鹿)。まぁんだ生まれでもいねのに」
「あはは」
「わはは」

夜、広間に四つの布団が隙間なく敷かれた。
「おっ母さま」と志乃。「舐めさせてけろ」
「なに?」巫女さんが驚く。
「おれば生んでくれた礼でがんす」志乃が裸になる。
「んだら、おれもいい娘に育ってくれたおめに礼を云うだ」巫女さんも裸になった。
母娘は69の体位でお互いのおまんこを舐め合った。32歳の娘が52歳の母のまんこを舐める。母も娘のまんこを舐める。
傍らでおまんと卓二が、母娘の愛しあう姿を感動して見つめていた。
「卓どん」しばらくして志乃が云った。「おめにも礼を云うだ」志乃は卓二を抱き締め、ぶちゅっと接吻した。若奥様が自分から奉公人に口づけしたのだ。卓二は、本来なら手の届かない身分の美しい女性から抱き締められ接吻され、ぼーっとなっていた。おまんが近寄って、卓二の尻を抓る。妬いているのだ。
三人の女は様々な組み合わせでお互いの性器や乳首を舐め合った。その背後から、卓二がすぽすぽおまんこして廻る。三人の女の愛液が混じり合った。性の桃源郷であった。




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