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30. 卓二と母

翌日、また家族会議が開かれた。
「あの地主は、べっかい(もう一回)おまんとやらしてくれれば諦めてもええつうだ」と梅太郎。
「おまんは女郎でねえど!」と志乃。「べっかいもくそもねえべ!」
「おまんは女郎でもねえし、大人(おどな)でもねえ。まぁんだわらし(子供)だ。やらせろなんつうのは論外だ」と松。
「んでも、明日中におまんを宿に寄越せど云ってるだ」と梅太郎。「あの地主はうちの昔からの得意ださげの、無視もさんにぇ(出来ない)」
「お父(ど)さま!おれがおまんの代わりになる。おれがその地主の宿さうぐ(行く)」と多代。
「多代!おめはすっこんでろ!」と梅太郎。
「おまんは今ぺっちょ出来る身体でねえ。おれがうぐ(行く)!」多代がきっぱり云う。
「多代!なんつうごどを!」と志乃。
「おっ母さん、おれもう男知ってんだ。まぁんだ妊娠すねえがら誰とやっても大丈夫(でえじょぶ)だ」
「おめ、卓二とやってんのが?」松が聞く。
「そんだげではねえ」と多代。
「誰とやってようがええでねが!」梅太郎が遮る。多代との父娘相姦が明るみに出ると困る。
「前の丁稚ともやってただ」多代が告白する。
「済んだごどはええ」梅太郎が簡単に過去を不問にする。
「しがし、見も知らね地主とおめがやるなて(なんて)!」志乃が拘る。
「あの地主んどごの米の生産量は結構でげえだ。しゃねふり(知らんぷり)はさんにぇ(出来ない)」と梅太郎。
「地主もおまんに惚れでるわげではね」と多代。「おまんの12歳のぺっちょに惚れ込んでるだげだべ」
「んだがらって、おめ!」と志乃。
「おまんはおれの命の恩人だがら大事にすろって云ったのはおっ母さんでねが。おれはんぐ(行く)!」

翌日、多代は女中の一人を供につけて“庄屋”の宿に出向き、おまんの代わりに姦(や)られた。庄屋は、いつもへこへこして米を買い上げて貰っている問屋の12歳の娘を、一夜だけではあってもおもちゃに出来て大喜びだった。

庄屋とおまんの問題は片づいたが、卓二の問題はまだ残っていた。多賀屋の一家が恐れていた日がついに来た。卓二の母親が息子を引き取りにやって来たのだ。大奥様・松は卓二の母を賓客のように迎え御馳走を振る舞い、卓二と母を豪華な客間に寝せた。
「おっ母さん。おれはこの奉公先でええ思いさせて貰ってるだ。帰(けえ)る気はねえ」卓二は何十遍も繰り返した。
「おめは庄屋さあに奉公して、おれの傍にいればいいだ」卓二の母親が云った。
「おっ母さん。庄屋さあに頼まれただな?おれが帰(けえ)ればおまんも帰るべと」
「何云うだ!そげなごどねえっ!」母親が否定する。
「んだら、なしておれが村さ帰(けえ)らんなんねだ?」と卓二。
「やろこ(男の子)は母親の手助けするだなだ。それが人の道つうもんだ」
「母親の手助けは長男の役目だべ。次男坊はどうせ追ん出されるだ」と卓二。「おれはこの多賀屋でほのうぢ(そのうち)番頭になるだ。いさせでけろ」
「卓二。次男は長男よりめんこいだ。みなまで云わせるな」と母親。
「おっ母さん、おれが好きなだか?」卓二が母親に縋り付く。
「云わせるなつうだ!」
「おっ母さん!」卓二が母親の身体にのしかかる。
「卓二!」卓二の母は、まだ母子の情愛だと思っている。

卓二は母親の懐に手を差し込み、おっぱいを揉む。
「な、なにすんだ、おめ!やめねがっ!」おっ母さんが驚いて卓二を振り解こうとする。
「お父っつあん亡くしてから、寂しかったべ。おれに任せっだ」
「冗談でね。そげなごど出来っか。村八分だ」
「おっ母さんもおれも黙ってりゃ、誰にも分(わが)んね」卓二が母親の股を割り、勃起した摩羅を押し付ける。
「駄目だ!やめろ、卓二!おれは獣(けだもの)でねえど!」おっ母さんが必死で抵抗する。
「おれ、おっ母さんとやりてえだ。やらしてけろ」卓二は母親のおまんこを摩羅で突つく。
「いげね!いげねえだ!」おっ母さんは卓二の胸に手を当て、突っ張る。しかし、力では卓二に敵わない。
卓二はぐいぐいと母親に顔を近づけ、その口に吸い付く。
「がぶぶ、あばばば!」
卓二は母の口に舌を差し込み、べろべろと母の舌を舐めた。母は息子の舌を押し戻そうとし、結果的に息子と舌を舐め合ってしまう。

母が口中の小競り合いに気を取られている隙に、卓二は本丸である母のおまんこに手を伸ばす。性器全体を撫で、割れ目を広げ、陰核を刺激する。
「駄目だー!」おっ母さんが云うが怒鳴り声ではない。
卓二は母の膣から愛液が漏れ出たのを察知した。生みの親が息子の摩羅を待っているのだ。卓二の摩羅はびょーん!とおっ立った。卓二はおっ母さんの手を取り、勃起した摩羅を握らせた。
「卓二!おめ、こっだい(こんなに)…!」母が驚く。
「おっ母さん!イがしてやるっす!」卓二が宣言し、母親を丸裸にした。
母は片手でおっぱいを、片手で陰部を隠してしくしく泣くが、逃げもせず、抵抗もしない。何で泣いているのか、母親自身にも分らない。卓二も全裸になった。母親の身体に乗っかる。母親の股を広げさせて、おまんこにずぶりと摩羅をぶち込む。
「あーれーっ!」おっ母さんは悲鳴を挙げて身体をのけ反らせる。
卓二は、巫女さんや大奥様といった大年増との性交を既に経験していたが、母親との性交は全く別物だった。巫女さんや大奥様は他人であり、世にいくらでもいる女に過ぎない。しかし、母親は世界でたった一人の存在である。痛みに苦しみながら自分を生み出してくれたおまんこに、快楽をお返しするのは息子の務めでもあると思った。

いったん性交を始めてしまえば、もう卓二のものであった。卓二は村を出て以来の全ての性体験を活かしておっ母さんを悦ばせた。おっ母さんの乳を揉みしだき、陰核を撫でた。
「あひーっ!」おっ母さんが切ない声を出す。
卓二が摩羅を上向きに突き出して女の第二の急所を攻める。
「わうーっ、ぶぎーっ!」おっ母さんがよがる。
卓二は(やっぱりおっ母さんとのぺっちょは別格だ)と思った。おまんとのぺっちょは性愛だったが、おっ母さんとのぺっちょは母子の触れ合いである。14歳の自分が40歳も年上の、しかも自分を生んでくれた女の身体の性反応をコントロールしている。卓二は自分の成長が嬉しかった。おっ母さんをイかせるのだ、それが親孝行だ…と卓二は思った。
「お、おれだぢ、こげなごどしてええだべか?」息をぜいぜいさせて快楽を味わいながら、まだおっ母さんが気にする。
「ええだ。多賀屋の衆もみなしてやってるさげ」
「ずほ(嘘)だべ!?」おっ母さんが仰天する。
卓二は多賀屋内部の近親相姦の話をした。
「んまあっ!ほだなごど信じらんね」
「ほんてんだ。おっ母さんも気を楽にすっだ」と卓二。
「わがた」おっ母さんは大きく深呼吸した。「おっ母さんば極楽さ送ってけろ」
「ああ。何度でも送ってやる。何回イきてえだ?」
「んー、三回ぐれえ」
「お安い御用だ」
その夜、母子は絡み合いもつれあい、上になり下になり、撫で合い舐め合い、涎を吸い合い、卓二の摩羅が立たなくなるまでおまんこした。

「卓二。おれも村ば捨てて酒田さ来たぐなったど」おっ母さんが息子の胸を撫でながら云う。
「おれが大奥様に頼めば仕事あるべ。したら、おれもおっ母さんといづでもやれで好都合だ」
「おめはいい息子だ。おれは幸せもんだ」
そうは云ったものの卓二の母に慣れぬ酒田へ出て来る気はなく、次男を村へ連れ帰ることもしなかった。卓二の母は多賀屋の人々に息子のことを頼んで、一人で最上川上流の山中村へと戻って行った。おまんと多賀屋の一同はほっと安堵したのだった。




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