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37. お仕置き

家庭教師宅での情事は梅太郎にいいヒントをもたらした。母・松は「多賀屋内の不道徳な交わり禁ずる」と云ったのであって、娘・多代が先生とやったように、一歩多賀屋を離れれば何をしてもいいのだ(と梅太郎は考えた)。その後、梅太郎は女先生とも普通の性交もし、満足した。しかし、12歳のおまんや多代のきついおまんこの方がずっと魅力的だった。しかし、先生たちの前で多代とやるわけにはいかない(近親相姦だから)。先生たちの弱みを握って二人を思いのままに出来たのに、多代との近親相姦を知られたらこちらも弱みを握られ、五分と五分になってしまう。梅太郎は無い知恵を絞って考えた。そして、結論が出た。

多賀屋からそう遠くはない場所に元・妾宅の貸家があった。梅太郎は臍繰りでその一軒家を借り受けた。発情すると、その家におまんや多代を差し向けておき、用事にかこつけて出掛けてどちらかの娘とおまんこするのだ。これは名案だと梅太郎は思った。多賀屋内ではないのだから監禁・絶食の刑は免れる。先生たちに弱みを握らせることもない。子供たちも遠慮なくよがり声を出せる。最高であった。

しかし、多賀屋の将来を案ずる松・中央情報局がそんな単純な企みに気づかぬ筈はなかった。興信所による素行調査で、松は梅太郎が家を借り受け、12歳の少女二人を代わる代わる連れ込んでいることを確認した。ある日、「たった今、御子息が借家に現れたっす」という報を受け、松は現場に急行した。借家の中には家具調度のたぐいはなくガランとしており、唯一おまんこのための布団があるだけで、今しもその上で全裸の父娘が相姦まんこの真っ最中であった。松の孫の12歳の幼い身体に、大きな息子が乗っかって尻をへこへこさせている。多代は父の腰に両脚をかけて密着し、呻きながら快楽に悶えている。松は情けなくなって、その場に突っ伏し、おいおいと泣き始めた。
「おっ母さんっ!」気づいた梅太郎が飛び上がる。
「おばっちゃまっ!」多代が青ざめる。
「おめーら、情けねえったらねえ。話にも何にもなんね」松が泣き続ける。
「おっ母さん、見逃してくれ。もうやんね。これっきりにすっだ」と梅太郎。
「信じらんね。いや、信じねえ。おめーら、土蔵行きの支度しろ」
「おばっちゃま、こらえでけらっしゃい!」
「おっ母さんっ!」

「多賀屋の外だからいい筈だ」という論理は否定され、梅太郎と多代は土蔵に閉込められた。店の者や外部には、二人とも病気と説明された。そして、松自身が新鮮な飲み水を毎日土蔵に届けることになった。土蔵に便所はないので、尿瓶(しびん)と大便器が二組備えられた。これらの交換も松の仕事である。

「おばっちゃま、許してけらっしゃい!」と多代。
「おっ母さん、おれだぢ病気になるだかす(知)んねどっ!」と梅太郎。
「破廉恥な親娘は病気にでも何にでもなっだ」松は取り合わずに空の水瓶を持って出て行った。

その夜、松が二度目の飲料水を持って土蔵を訪れた。松は、両名が空腹に堪えかね、反省の言葉を並べることを期待していた。しかし、松が目にしたのはまたもや裸でおまんこしている父娘の姿だった。
「この馬鹿たれがあ!なんで土蔵に入れられでっか分(わが)らねえのがっ!」松はその辺にあった薙刀(なぎなた)を鞘付きのまま振りかざして父娘をぶっ叩こうとした。
「おばっちゃま!おれ、やだって云ったんだ、ほんてんだ!」全裸の多代が叫ぶ。
「おっ母さん、こいづは訳(わげ)があって、あのその…」と梅太郎。
「うるせ!二人一緒に喋るんでね。多代、おめがらかだれ(話せ)」と松。

多代の説明はこうだった。空腹なのに水しか口に入れるものはないのだから、どうしたって水っ腹になる。尿意を催す。父の前で尿瓶を使うのは恥ずかしかったが、どうしようもない。じょぼじょぼと排尿した。二回目、尿瓶をおまんこにあてていると、父が傍へ寄って来ておしっこするところを見せろと云う。断ると、尿瓶を強奪しておしっこさせないと云う。おしっこを我慢するわけにはいかないので、仕方なく父におしっこするところを見せた。女の排尿を初めて見た父は興奮し、いきなり飛びかかって来たのだと云う。

梅太郎はうなだれて、無言のままである。その態度は多代の話が事実であることを物語っていた。松は自分の甘さを痛感した。話し相手がいなければ辛かろうと二人を一緒に押し込めたのだが、狼と羊を一つ檻に入れたようなものだったのだ。松は多代に着物を着るように促した。
「梅太郎、おめはほんてん情けねえ奴だ。親どして恥ずがしぐてなんね」松が嘆く。
「…」梅太郎は何も云えない。
「おめと多代を一緒に入れだのが間違えだっただ。猫に鰹節ださげの」
「…」
「土蔵暮らしだば都合六日に変更だ。一人になって、よおぐ考えろ」
「そげな!おれ、腹へって死んじまうべ」梅太郎は、まだ裸のままシクシク泣く。
松は、多代を別の土蔵に入れた。

三日経った。多代は土蔵から出され、お粥を食べさせられた。松が信用している医師が呼ばれ、密かに梅太郎の健康を診断した。断食とは云え水は与えられていたし、梅太郎は頑健だったから、全く問題なかった。

問題は志乃にあった。奉公人・卓二とのおまんこは禁じられており、公然とやれる筈の夫は蔵の中である。志乃は、松に夫を見舞いに行っていいか?と尋ねたが、ぴしゃりと断られた。志乃が食べ物を差し入れる可能性もあったし、性欲に苦しむのも監禁の罰のうちだったからだ。松は「おれと一緒に行くならいい」と云った。義母の前で夫とおまんこは出来ない。志乃は諦めた。

志乃は卓二を風呂に呼び、背中を流させた。
「卓どん」志乃が背後の卓二に云う。「卓どんはおれをどう思ってるだ?」
「へ?」卓二には質問の意味が分らない。
「卓どんはおれとの秘密を守れるだか?」
「へ、へえっ!若奥様はおれだぢの恩人ですさげ」
「大奥様の命令に背げるが?」
「えっ?」卓二がぎょっとなる。
「今、やってけろ!大奥様に内緒で!」
「若奥様っ!」
「卓どん!」志乃が振り向いて卓二の手に乳房を握らせる。「やって!今、ここで!」
卓二はごくりと唾を飲んだ。このところ志乃とも多代ともやってないし、かといっておまんと奉公人同士でおおっぴらにやることも出来ないから、精液が溜まりに溜まっていた。志乃のおっぱいに触れた途端、卓二の摩羅はぎゅいーん!と勃起した。卓二は思わず志乃の濡れた裸の身体を抱き締め、志乃の口に吸い付いた。しかし、一瞬の後、卓二の身体は志乃から離れた。
「どしただ、卓どん?」志乃が眉を顰(ひそ)める。
「申し訳(わげ)ねっす、若奥様。おれ、大奥様に嘘つけねっす」卓二が泣きそうな顔で云う。
志乃は卓二の股間に手を伸ばし、勃起した摩羅をぎゅっと掴む。
「ああっ!」卓二が呆気に取られる。
志乃は濡れた手で摩羅をごしごしと擦る。
「むむむ!」卓二が呻く。

志乃は卓二の片手を掴み、自分の股間に誘導する。卓二は本能的に志乃の陰毛をかきわけ、割れ目を探ってしまう。そこは風呂の湯と愛液によってぬるぬるだった。卓二の指は無意識に穴を目指す。二本の指を志乃の体内に挿入し、恥丘裏の急所(Gスポット)を刺激する。
「あうううっ!」志乃がよがる。
卓二が志乃の身体を抱きかかえ、静かに簀の子の上に横たえる。志乃が卓二に何か囁き、卓二は大きく何度も頷いた。卓二は志乃の股を大きく広げ、こんもりした陰毛の茂みと割れ目を露出させた。身体を沈めた卓二は鼻と口で陰毛をかきわけ、割れ目を舐め出す。
「あはーん!」志乃が身体を弓なりにして快感を貪る。
卓二が両手で割れ目を開き、陰核と膣口を舐め廻す。
「ひーっ!」志乃が身悶えしてよがる。
卓二は志乃の性器を舐めながら両手を伸ばして、志乃の乳房を掴んで弄くり廻す。卓二の舌は愛液の洪水を感じる。
「卓どん、やってけろ!卓どんのを入れてけろっ!」志乃が喘ぎながらせがむ。もう待てないのである。
卓二は起き上がると志乃の股の間に膝をつき、摩羅の狙いを定めてぶすりと志乃のおまんこにぶちこんだ。

翌朝、志乃は松の部屋に赴き、「土蔵へ入れてくれ」と願い出た。松は何も聞かず、多代が入っていた方の土蔵に志乃を入れた。夫・梅太郎と一緒にするか?という優しい案もないではなかったが、食べ物への飢餓感と同時に性欲への飢餓感もこの懲罰には必要な要素であると思い返し、心を鬼にして別の土蔵に入れたのだった。

やや遅れて、丁稚としての朝の努めを終えた卓二も松の部屋へやって来て「土蔵へ入れてくれ」と云った。志乃の浮気の相手が卓二であると先刻承知だった松は、すぐ立ち上がり土蔵の鍵を取ろうとした。米蔵は沢山あるが、一家の家宝や家財を入れた土蔵は二つしかない。卓二を入れるとすると梅太郎と一緒ということになる。性に飢え、肛門性交も経験している梅太郎が卓二のお釜を掘らないという保証はない。それは可愛い卓二に不憫であったし、また息子に男色まで覚えさせるのも好ましくなかった。

松は、卓二を伴って梅太郎が入っている土蔵へ行った。さすがに梅太郎も参っており、とても男色どころではないように見えた。
「梅太郎」と松が云った。「卓二ばお稚児さんにすっど、あと七日出さねがらな?」
「おっ母さん、ど、どういう意味だ?」
「卓二のけっつ(尻)に色気出すなつうごどだ」
「ほ、ほだなごど!」梅太郎が云う。
卓二は予想もしなかった恐怖の存在に気づき、後ずさりする。
「何もすね。どっかど(安心)すっだ」梅太郎が卓二に云った。




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