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40. 養父との旅

おまんが一刻も早くこの村を出たい様子なので、庄屋の家に置いた荷物を取ると、挨拶もそこそこに二人は下りの舟に乗った。しかし、一気に下るのではなかった。久蔵が云ったように、最上川流域の養蚕農家を視察し旧交を温め、最新の飼育法を教えたり菌の害について警告したりする仕事があった。生糸問屋は越後屋だけではなかったし、他県からも買い付けに来る業者がいた。競争に負けず安定した量の生糸を確保するには、金だけではなく人間関係も大事な要素であった。

久蔵は関わりのある養蚕農家が数軒ある町や村では必ず舟を下り、こまめに農家を訪問して歩いた。久蔵はこの小旅行を多賀屋のためだけではなく、自分の商売のためにも利用しようとしていた。豪商と呼ばれるには、それだけの才覚と智慧がなければならなかった。

養蚕農家訪問はおまんにとっても楽しいものだった。久蔵が口で説明してくれたそのままが目の前で繰り広げられている。芋虫のようなカイコの貪欲な食欲、繭玉の出来かけから完成品、そして農家の老婆たちによる生糸の巻き取り。また、どの農家も越後屋には精一杯のもてなしをしたから、おまんも羊羹やせんべいなどを厭きるほど食べることが出来て幸せだった。

帰りの一日目の宿のことである。この夜、二人はささやかに固めの杯を交わした。久蔵が宿の女将にお銚子を一本頼み、一つの杯で代わる代わる酒を呑んだのだ。おまんはちょっぴり舐めただけであったが、それでも顔を赤くした。夜半、“親子”で布団を並べて寝ていた久蔵がもの凄くうなされた。おまんは飛び起き、旦那さんが急病なのではないかと震え上がった。12歳ではどうしたらいいか分らない。おまんは必死に久蔵の身体を揺さぶり、目覚めさせようとした。
「旦那様!旦那様っ!」おまんが叫ぶ。
「ううう」しばらくして久蔵が目を覚ました。
「旦那様っ!」とおまん。
「ああ、おまん」まだ久蔵は虚ろな面持ちである。
「医者呼ばるべが、旦那様っ!」
「医者など要らね。おまん」
「へ?」
「おれはおめのお義父(と)っつあんだ。もう旦那ではねえど」と久蔵。
「へえ…」そうは云っても、すぐお義父(と)っつあんと呼べるものではない。「どだいしたでがんすか?」
「夢ば見ただ。恐ろしい夢だった」
「どげな?」
「庄屋やおめのお父っあんやあんつぁが、おめ(お前)とぺっちょしてる夢だ」と久蔵。
「えーっ?」おまんが驚く。
「いまっと(もっと)恐ろしいのは、おめ(お前)とぺっちょしてるおめのお父っあんが、いつの間にがおれになってだごどだ」
「えーっ?」おまんは思わず寝間着の襟を合わせて身を竦める。
「おれはおめ(お前)とぺっちょしてただ」と久蔵。
「…」
「おまん!おれは、はずがすぇ(恥ずかしい)!」
「旦那様!」

「いまっと(もっと)恥ずかすいのは、夢だげではねぐ、おれの本心もおめ(お前)とぺっちょしてえつこんだ」と久蔵。
「旦那様、そげな!」とおまん。
「旦那様じゃねえ。お義父(と)っつあんだ」
「…」
「情げねえ話だが、このお義父(と)っつあんは養女とぺっちょしたぐなってしまっただ」
「…」
「どげだ、おまん。やらしてくれっか?」と久蔵。
「お義父(と)っつあん、いげね。そればっかりは。許してけらっしゃい」とおまん。
「おめが処女だば、おれもこだなごど(こんなこと)は云わね。けんど、おめはもう幾人もの男とやってるでねが」
「…」
「もう一人男が増えで何が悪い?」
「おれは卓どんの女房になるす。誰とでもやっちゃいげねっす」とおまん。
「そうが。わがた」と越後屋。
「お義父(と)っつあん、済まねっす」
「ええんだ。もう寝るべ」越後屋が寝返りを打つ。
「お義父(と)っつあん…」おまんが肩を震わす。

次の日も越後屋の農家廻りは続いた。久蔵もおまんも、昨夜のことは何もなかったかのように振る舞っていたが、二人の間には隙間風がびゅうびゅうと吹き渡っていた。おまんは悲しかった。

この夜、宿に入った二人は風呂に入り、言葉少なに食事をした。女中が布団を引くのを待って久蔵が床に入ると、おまんが布団の上に正座して話しかけた。
「旦那様…」
「お義父(と)っつあんだ。養女に云い寄るひでえお義父(と)っつあんだが…」久蔵が自嘲気味に云う。
「お義父(と)っつあん。おしぇて(教えて)下せえ」とおまん。
「なんだべ?」
「お義父(と)っつあんにはおかみさんがあるす。芸者衆や女郎衆とも遊べるべした。なしておれなんかとやりだがるでがんす?」
「ん?」久蔵が半身を起こす。
「おれには分(わが)らね。なして男の人は大人の女とやんねで、おれなんかとやりだがるだべ?」
「それは、おめがめんこいおぼご(子供)だがらだ」
「おぼごだがら乳も出でねし、けっつ(尻)も小せえだ」
「んだ。んだがらぺっちょも小さくてきづいだべ。こねえだの晩、庄屋はおめのきづいぺっちょが忘れられねがら、もう一回やらしてけろつってただ」
「えーっ?」
「多賀屋どんの預かりもんだから駄目だって断ったけんど」
「んでがんすか。ほんに、おしょうしな(ありがとうございます)!」とおまんが頭を下げる。

「芸者や女郎は金で買える。12歳の娘はいぐら金積んでも買えねえ」
「…」
「おれは庄屋の話聞くまでは、オナンコ(少女)なんぞにこれっぱり(これっぽっち)も興味ねがった。けんど、庄屋がおめとやってるどご想像したら眠れねぐなっただ」
「…」
「次の日、おめがら父ちゃんと兄(あん)つぁと毎日のようにやってだて聞かされたら、もう駄目だ。おれもおめとやりでど思ってしまっただ」
「…」
「けんどな、おまん。さっきも云ったみでに、おめは大事な預かりもんだし、おめが卓どんに操を立てる気持(きもぢ)は偉(えれ)えと思うだ。んだがら(だから)、もうおめ(お前)にやらしてけろどは云わね」
「お義父(と)っつあん!」
「ぺっちょはすねえ。神かけて誓うだ。その代わり…」
「へ?」とおまん。
「おめの裸拝ませでけろ!おめの身体触らせでけろ!」と久蔵。
「えーっ?」
「裸んなったら犯(や)られるべと心配だべけんと、おれも男だ。やんねつったらやんね。どげだ(どうだ)?」
おまんは困惑した。養父に裸を見せたり、身体を触らせたりしていいものかどうか?12歳のおまんには、その是非は分らなかった。唯一考えられたのは、裸になったりすれば簡単に犯(や)られてしまうということだ。しかし、こうして密室にいるのだから、養父・久蔵がその気になればいつでも自分に襲いかかれるはずだ。そうしなかったのは、やはり久蔵が他の男たちとは違うからだと思った。力づくではなく、たった12歳の自分に頼んでいる。(信じられる…)、そうおまんは思った。

おまんは布団の上に座ったまま、寝間着の紐に手をかけた。
「待で!おまん!」久蔵が止めた。
おまんは怪訝な顔をして久蔵の顔を見る。
「まぁんだ脱ぐでね」と久蔵。
久蔵は布団を撥ね除け、おまんに近寄った。久蔵はおまんを抱き締めた。12歳の養女に頬ずりし、優しく背中を撫でた。その手が次第におまんのお尻へと下りる。幼いがぷっくりとした丸みが掌に心地よい。ふと、久蔵は後ろめたさを感じた。身寄りの無い少女を養女にし、色欲に駆られてこんな風にお触りをしている。普通許されることではなかった。しかし、この娘の父と兄が平然と繰り返した近親相姦よりはまだ許される…自分たちに血の繋がりはないのだから。また、庄屋のように卑劣な手段でこの娘を手篭めにしようというのでもない。この子とおまんこしたいのは山々だが、おまんこさえしなければ何をしてもいいのではないかと思われた。他の奴等よりずっと罪は軽い…そう、久蔵は自分を納得させた。

おまんの尻の二つの膨らみとその境目の凹みの触感を堪能した久蔵は、小刻みに震える手でおまんの寝間着の紐を解いた。寝間着を両側へめくる。おまんは下着を全くつけていなかった。すっぽんぽんであった。久蔵の目は先ず二つの平らな乳首に、そして吸い寄せられるように股の間の割れ目へ向かった。12歳の少女の身体の全てが目の前にあった。久蔵は満足感で大きな溜め息をついた。久蔵はおまんの両手を寝間着から外し、寝間着をおまんの肩からはらりと落した。おまんの目が、拾われて来たばかりの仔犬が新しい主人を見るように不安げに、しかし信頼し切っているように久蔵を見つめている。久蔵はおまんの身体を抱きかかえ、優しく布団の上に横たわらせた。

久蔵はおまんの胸を撫でた。12歳の真っ白くきめこまかいすべすべの肌。そこにぽつんぽつんとくっついている乳首は、まだ隆起する徴候を見せていない。まるで男の子と変わりない胸だ。しかし、その上には紛れもなく可愛い女の子の顔が付いている。男の子の胴に女の子の首をとって付けたような、不思議な現象だ。久蔵は乳首を撫で廻し、先端を摘んだり擦ったりした。おまんはこそばゆいような、何か酸っぱいものを食べたような顔をした。久蔵はおまんの肩に手をかけ、おまんを引っくり返してうつ伏せにした。かわいくふっくらしたお尻が露(あらわ)になる。久蔵はそのお尻を愛おし気に撫で廻した。12歳の女の子の身体を存分に楽しむ。尻の割れ目からおまんこの一部が見える。そここそ男の性の攻撃目標である。久蔵の摩羅が目覚める。久蔵はまたおまんを仰向けに戻した。久蔵の手はおまんの腹を撫で、臍の廻りを愛撫し、太股へと下がって行く。しばらく太股の柔らかい肉を揉んだり撫でたりした久蔵の手が、太股の内側にあてられてそっと外側に押される。おまんの脚が一本ずつ押し広げられ、12歳の割れ目が曝け出された。それは、既に何人もの男を知っているとは思えないほどぷっくらとあどけない割れ目だった。

久蔵は開かれたおまんの股ぐらに移動し、間近におまんこと対面した。幼く、無邪気に見えるこの割れ目が、あの庄屋を虜にしたものなのだ。そして、実の父と兄が毎夜狂ったように快楽を味わおうと、交代で摩羅を突っ込んだ穴なのだ。久蔵は割れ目の両側に手を当て、静かに開いた。

おまんは(なんで、男はみなこうもおまんこを見たがるのだろう?)と不思議だった。男たちはみな一様にさも珍しく貴重なもののようにおまんこを見つめ、触りたがる。おまんは一度鏡で自分のおまんこを見たことがあったが、それは美しいものでも、見て面白いものでもないと思った。変なものだった。おしっこの出る小さな穴と、男たちが摩羅を突っ込みたがる大きな穴がある。それ以外は意味がよく分らないびらびらがあるだけだ。云ってみれば耳みたいなものだと思った。耳の構造も奇妙なものだ。しかし、男たちは誰も涎を垂らして耳を観賞したりはしない。

越後屋久蔵にとって、おまんのおまんこは美しいものだった。その蛤(はまぐり)状のびらびらを舐めたかった。しかし、見るだけ、触るだけと云ってしまった以上、舐めるわけにはいかなかった。久蔵は三角帽子の上からおまんの陰核を撫でた。
「あうう」おまんが呻いた。
女のよがり声は男を興奮させる。久蔵の摩羅がむくむくと起き上がった。よほど独善的な男でない限り、男は女をイかそうとする。それは身体を許してくれる女への男の感謝であり、男としての見栄でもある。久蔵は穏やかに陰核を撫でたり押したりした。
「あはーん!」おまんが切なそうな声を出して、身をくねらす。
久蔵にとって、まだ女とは云えない子供の性的興奮は驚きだった。この子はイけるに違いない。過去に何度もイったことがあるのだ!久蔵も興奮した。久蔵は指ではなく手の平を陰核にあて、やさしくぐりぐりしたり、ぐっと押し当てたりした。
「ひーっ!」おまんがよがる。
久蔵の手の平に湿り気が感じられた。愛液が噴出したのだ。おまんの性器は摩羅を待っているのだ。久蔵は猛り立った一物をおまんの膣にぶちこみたかった。庄屋を狂わせたきついおまんこを味わいたかった。触るだけという“男の約束”が怨めしかった。久蔵は摩羅の代わりに指を二本突っ込んだ。子供とは云え処女ではないのだから、遠慮は要らないのだ。指は小振りな肉襞を分けて侵入した。庄屋が「吸い付いて来る」と云ったのは本当だった。指でさえこれなら、摩羅だとどうなってしまうのだろう?と思われた。久蔵は指を上向きにしておまんの身体の中を擦りながら抜き差しした。
「わーん!」おまんが快楽に酔い痴れる。
久蔵は指を急速に出し入れする。
「ひーい!あうーあうあうーっ!」

おまんのよがり声が大きいので、久蔵は慌てた。宿帳には久蔵の実名と娘・おまんと書いた。親子の部屋から盛大なよがり声が漏れたのでは世間に近親相姦を宣伝しているようなものである。久蔵は身体をずり上げ、おまんに接吻し口を塞いだ。手を伸ばして、また指でおまんの身体の中を掻き回す。
「ぶぶぶ、ばぶーっ!」
おまんの声は続いているが、大分くぐもった声になった。久蔵は舌をおまんの口中に差し込み、おまんの舌を舐め廻した。久蔵は親指の腹で陰核を刺激する。
「あぶぶわーっ!」膣と陰核、口の三方攻撃に耐えられず、おまんがイった。
久蔵は寝間着をはだけ、褌(ふんどし)から摩羅を抜き出した。おまんは絶頂の後で目を閉じてぜいぜい云っていたのだが、久蔵の只ならぬ気配に気づいて目を開けた。その目に飛び込んで来たのは、久蔵の長く太い巨根であった。その太さは父のも糞坊主のも、梅太郎のも敵ではなかった。
「ひっ!」おまんが身を固くして竦む。
「ぺっちょはしねえと云ったべ。どっかど(安心)すっだ」そう云って久蔵はおまんの前で摩羅をしごき始めた。久蔵の目がおまんの顔、平らな胸、臍、性器などを忙しく往復する。久蔵は目でおまんを犯しているのだ。久蔵の手が激しく摩羅を擦る。呼吸がせわしなくなる。おまんにとって、久蔵の行為は理解不能だった。男の自慰行為など見たことも聞いたこともないおまんにとっては、久蔵が狂ったようにしか見えなかった。確かに久蔵は狂っていた。女の前で自慰をするなど、この歳になるまで考えたこともなかった。しかし、もうどうしようもなかった。おまんにどう思われようと、精液を放出しない限りこの極限まで勃起した摩羅を慰めることは出来ないのだ。

おまんは久蔵の目が自分の身体を舐め廻しているのに気づいた。(お義父(と)っつあんは約束を守ってぺっちょを堪えているのだ!)おまんの目が潤んだ。おまんは精一杯考え、久蔵を助けようとした。股を大きく開き、両手でおまんこをぐーんと開いた。ぽっかりと洞窟が開いた。男たちの大好きなおまんこを見せたのだ。
「おおお!」久蔵はおまんに感謝した。おまんの膣口を凝視しながら、久蔵は想像上の性交を続けた。12歳のおまんこの襞々と擦れ合う摩羅。すっぽり摩羅を包み追随して来る肉襞。久蔵は手のしごきを狂ったように急速にした。
「おおおーっ!」ぴゅーん!最初の精液がおまんの胸に飛んだ。そして、ぴゅぴゅーん1第二撃、第三撃がおまんの腹に飛んだ。後はぼたぼたとおまんの股間に垂れた。
おまんにとって、それは初めて見る男の射精だった。いつも射精は自分の身体の中で行なわれていて、見ることは出来なかった。精液の飛び方は凄いものだと思った。射精時の男の表情も初めて見るものだった。いつもは興奮状態で男の顔を見るどころではなかった。(男はあんな切ない顔で射精するものなのだ)…そう思った。おまんは枕元の懐紙で、身体に飛び散った久蔵の精液を拭いた。
「おまん、ありがとよ」久蔵が云った。
「…」おまんには何と答えればいいのか分らなかった。イかせて貰っていながら、身体を許さなかった自分が後ろめたかった。「済んません」それだけを口にした。

三日目も越後屋としての農家訪問は続いた。実は久蔵にとってはもう養蚕農家などどうでもよくなっていた。本当は出直してくれば済むことだった。しかし、一度帰宅してしまったら、おまんと二人だけの旅など出来ない。妻や多賀屋の衆を納得させられるような口実がなかった。久蔵としてはこの機会を少しでも長引かせたかった。そのためには農家を廻って歩く必要があったのである。

その夜、おまんは又同じことが起るに違いないと確信していた。養父が約束を守る人間であることは分った。間違いなく、おまんが初めて出会った誠実な男性であった。しかし、女のおまんこによってではなく、自分の手でしごいて射精するというのは惨めに思えた。尊敬すべき養父がすることではないと思った。では、身体を許すか?許せれば一挙解決である。簡単であった。おまんはもう何人もの男とやっている。身も知らぬ船頭たちにまで身を任せたし、縁もゆかりも無い男先生とも交わってしまった。船頭や男先生などよりもっと世話になっている越後屋久蔵に許していけない理由は見当たらないのだ。おまんの心は千々に乱れた。

「おまん」寝床の上に座った久蔵が云った。「もう嫌か?」
「や(嫌)でねっす」おまんが首を横に振りながら答えた。「お義父(と)っつあんは優しぐめんこがってくれるさげ…」
「んだが。けんど、おまん。こんにゃ(今夜)はちょす(触る)だげでは我慢出来(でぎ)ね」
おまんがびくっとして、身体を固くする。
「おっかながんでね(怖がるな)。ぺっちょはしねえって云ったべ」
「…んだば?」おまんが聞く。
「舐(ね)ぶらせでくれ、おめの身体。どごもかしこも」
「お義父(と)っつあん!そだなごど!」おまんが当惑する。
「手でちょす(触る)のも、べろ(舌)でちょす(触る)のも変わりあんめ」久蔵は指でおまんの唇を撫で、次いで顔を寄せて舌でおまんの唇を舐めた。「どげだ?おんなす(同じ)だべ?」
「ほんね(違う)。おんなす(同じ)でねえでがんす」とおまん。
「どう違うだ?」
「舌(べろ)の方がずっと気持(きもぢ)ええだす」
「気持ええのはきしゃい(嫌い)が?手の方が好きが?」久蔵がからかう。
「んもうっ!」赤くなったおまんが久蔵の懐に飛び込み、顔を隠す。
「おまん。おめはめんこいな。おめを娘に出来ておれは幸せもんだ」と久蔵。
「お義父(と)っつあん」おまんが嬉しさに潤む目で久蔵を見上げる。
「多賀屋どんに返したくねえぐれえだ」久蔵がおまんを抱き締める。
おまんは(お義父っつあん、ぺっちょすべ!)と喉まで出かかったが、堪えた。苦しかった。
久蔵は昨夜おまんの声を抑えるためとは云え、どさくさに紛れておまんに接吻してしまった。しかし、おまんの全てを舐める許しを得た今、舌と舌の舐め合いは当然の行為となった。乾いた接吻から濡れた接吻へと進み、久蔵は舌でおまんの舌を探し求めた。おまんが逃げる。久蔵が追う。二人の舌が絡まる。唾液が融け合う。久蔵は幸せだった。

久蔵はおまんの寝間着を脱がせた。すぐおまんの乳首を撫で、もう一方の乳首を舐めたり噛んだりする。
「ああーん」とおまん。
久蔵はおまんの首を舐め、脇の下を舐め、臍を舐め、そしておまんこを舐めようとした。
「お義父(と)っつあん!」おまんが制止し、久蔵の寝間着と褌を取り去った。
「おまん!おめ!」久蔵は一瞬それがおまんこへの招待状かと錯覚し、天にも昇る思いをした。
「約束は約束だっす」おまんがおまんこの可能性を否定する。
おまんは久蔵を仰向けに横たわらせ、その上に69の体勢で乗っかった。そして、半勃起状態の久蔵の巨根を口に含んだ。
「お、おまん!」久蔵が驚きの声を挙げる。12歳の少女に尺八が出来るとは思っていなかった。何たる衝撃、何たる悦び!久蔵も目の前のおまんこの割れ目を開き、陰核やら尿道口やら膣口を舐め出す。
「がぶぶ」おまんがよがる。
「べべべがぶぶ」久蔵もよがる。今や久蔵の摩羅は最高に伸びて膨らんでいた。
おまんの膣口から愛液が滴り落ちた。久蔵は指に愛液を絡め、おまんの身体に突っ込む。
「ぎゃああ!」おまんが悦ぶ。
久蔵はおまんこに指を抜き差ししながらも、舌による陰核刺激を止めない。
「おおお!お義父(と)っつあん!」おまんが盛大によがる。
おまんが自分の快楽に気を取られ、久蔵の摩羅を忘れてしまう。久蔵は腰を激しく動かし、おまんに催促する。おまんは男の性感帯である先端下部をぺろぺろし、時折全体をすぽすぽする。
「うむむ」今度は久蔵がよがって、舐めるのを忘れてしまう。おまんは久蔵の摩羅に歯を立て、久蔵の“仕事”を思い出させる。
二人は交互に舐め合い、興奮を高め合って行った。久蔵がおまんの肛門を舐めれば、おまんも久蔵の肛門を舐めた。久蔵がおまんの蟻の門渡りを舐めれば、おまんもそうした。おまんが久蔵の金玉袋を舐めると…、久蔵はおまんのどこを舐めればいいか分らなかった。

養父と養女は互いの性器を舐め合い、相手をイかそうと努力していた。久蔵は12歳の娘に舐められて幸せだったし、おまんも優しい養父に舐められて幸せだった。お互いの幸福感が性感を助長した。ゴールは目の前だった。
「ぶぐぶう!」とおまん。
「べべべろぶあーっ!」と久蔵。
「ぶぶぶうーっ!」とおまん。
「あべろべろぶぐーっ!」と久蔵。
「あぐわーっ!」おまんがイった。
「おぼぼぼーっ!」久蔵もイった。
おまんは一滴もこぼさず、久蔵の精液を飲み干した。久蔵がおまんに惚れ直した瞬間であった。




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