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41. 巨根

その頃、酒田では松をはじめ多賀屋一同がやきもきしていた。越後屋久蔵とおまんが出発してかなりの日にちが経つのに、二人は戻って来ない。久蔵の女房にも越後屋にも何の連絡もなかった。山中村の“名主”に電話すると、養子縁組の手続きは無事に終わり、二人はもうとっくに山中村を後にしたと云う。縁組みが滞りなく済んだのはいい。しかし、養父と養女はどこへ行ってしまったのか?
「卓どん。越後屋どんは帰りもおれの実家さ寄る筈ださげ、そごまで行って出迎えてけろ」志乃が云った。
「それがええ。二人が来たら、志乃のおっ母さまに電話くれるように云うだぞ」と松。
「へえ。じゃ行って参(めえ)ります」卓二が立ち上がった。

卓二が神社に着き、巫女さんから茶を振る舞われていた時、おまんと久蔵が現れた。
「おまん!」卓二が叫んだ。
「あんた!」おまんが駆け寄ってしっかと卓二に抱かれた。
「卓どん。ここまで出迎えか?」と久蔵。おまんが卓二に抱かれているのを見て、めらめらと嫉妬心が燃え上がった。久蔵は、少なくとももう一夜はおまんとの密かな性の愉しみが得られると期待していたのだ。おまんの将来の婿・卓二が現れたのでは、もう何も出来ない。万事休すだ。
巫女さんの心づくしの夕餉であったが、久蔵には味が分らなかった。最後の夜が無になった失望が重くのしかかっていた。会話はおまんと卓二と巫女さんに任せ、久蔵は酒を啜って胸の痛みを柔げようとしていた。

巫女さんはおまんに指示して、客間に久蔵の布団を、茶の間に卓二とおまんの布団を敷かせた。二人は結婚年齢に達していないから夫婦になれないだけの話で、誰もが二人を事実上の夫婦として扱い始めたのだ。

久蔵は旅の最後の夜を一人寂しく過ごすことになった。おまんと睦(むつみ)合った夜がもうずっと前のことのように思われた。一度掌中にしたおまんを手放すのが辛かった。“男の約束”などと粋がらず、おまんを犯してしまえばよかったとも思った。もう12歳の子供とおまんこ出来る機会など金輪際ないだろう。このまま朽ち果てるのだ。久蔵は寝床ではらはらと涙を流していた。耳をそばだてると、おまんが卓二と交わってよがっている声が聞こえるような気がした。久蔵は布団に潜り込んで何も聞こえないようにした。

スーッと襖の開く音がした。空耳か?久蔵が布団から頭を出すと、暗闇の中でしゅっしゅっという衣擦れの音がし、久蔵の布団に誰かが潜り込んで来た。
「お義父(と)っつあん」とおまんの声。 「おまん!卓どんがいるのに、なして?」久蔵には理解出来ない。
「うちの人の許しが得られたんだず。好きなようにしてけらっしゃい」とおまん。おまんは素裸であった。
「ほ、ほんて?からかってんであんめな?」
「お義父(と)っつあんをからかう娘、ねえべした(ないでしょう)」
「卓どんはどうしてんだ?」久蔵が聞く。
「誰にも云わねでけらっしゃい」とおまん。
「何だ、一体(いってえ)?」
「巫女さんとやってるでがんす」
「えーっ?志乃さんのお袋さんと?」久蔵がたまげる。
「昔からなんだっす」

おまんが久蔵に説明した。夕食が済み、それぞれが寝所に引き取り、卓二は久し振りでおまんとのおまんこを楽しもうとした時のことだ。卓二を押し止め、おまんが道中の話をした。
「おれはお義父(と)っつあんに大層(てえそう)気に入られただ」とおまん。
「いがったでねが。多賀屋と並ぶ豪商の越後屋どんだ。おめもお嬢様だな」と卓二。
「お義父(と)っつあんはおれをめんこがってくれで…」
「ええごった」
「おれとぺっちょしてえつった」とおまん。
「えーっ!」卓二が驚く。
「おれはあんたの嫁になる身だがら駄目だって断っただ」
「そんでええ」
「お義父(と)っつあんが云うには、『わがた。ぺっちょは諦める。その代わり…』」
「その代わり?」
「おれの身体ちょしたり(触ったり)舐(ね)ぶったりさせでけろて」
「へーっ?」
「ぺっちょせねばあんたにも悪ぐねべと思って承知しただ」
「うん」
「お義父(と)っつあん、どだいしたど思う?ずぶん(自分)の手で“だんべ”(摩羅)しごいで“ずろ”(精液)出しただ」
「ひえーっ!」
「おれ、お義父(と)っつあんがむずこくて(可哀想で)、悲しくて。んでも、あんたに悪いがらぺっちょはさせねがっただ」

「おまん」と卓二。「おれはおっ母さんとやっただ。おっ母さんが酒田さ出てくれば、またやりでと思ってる。おめもお義父(と)っつあんとやればええ」
「ほんて?」おまんが聞く。
「多賀屋はおれの恩人だ。んだがら(だから)、大奥様や若奥様、お多代様には奉公せねばなんね。おめが例(たど)え妬いでも、おれは呼ばれだら行ってぺっちょするしかね。おめにとっては越後屋さんが恩人だべ。恩返しせねば、人の道ば外れるて思うど」
「そういうごどが!」とおまん。
「そういうごどだ」と卓二。
「んだら、お義父(と)っつあんとぺっちょしてもええだな?」
「呼ばれだらいつでも行ってけっつ(尻)出すだ」卓二が笑う。
「あんた!」おまんが卓二をぼかすか殴る。
「いででで!」
「おれがお義父(と)っつあんに抱かれてる間、あんたどうすっだ?」とおまん。
「おれにはおっ母さんが三人いる。一人は山中村に、一人は多賀屋に、もう一人はこの神社に。おめがお義父(と)っつあんとやってる間、おれはここのおっ母さんとやるだ」

「へーっ!」話を聞いた久蔵が呆然とする。「卓どんはお松さんともやってんのが?」
「んだす。若奥さんとも、お多代様ともやってるす」とおまん。
「ひえーっ?では、おめも?」
「へえ。旦那様とも大奥様とも若奥さんとも、お多代様ともやってるす」
「同性愛まで!」
「お義父(と)っつあんも仲間に入(へえ)れば、おれとコソコソやんねで済むす」
「ええ話だ。多賀屋へ行けばおめと正々堂々やれるわげが」
「んだす。若奥様ともお多代様ともやれるんだず」
「おまん!おめを養女にしたら、運が開けて来たみでえだ」久蔵が有頂天になる。
「お義父(と)っつあん、おれ、もう濡れでるす」とおまん。
「おう、おれももう立ってる。やらしてけろ、おまん」
「やってけらっしゃい、お義父(と)っつあん!」

寝そべって大股を開いたおまんのまんこに、養父・久蔵は摩羅を突き立てる。
「あーっ!」おまんが叫ぶ。養父・久蔵の巨根に身体を裂かれそうだ。
濡れているのに摩羅はすんなり入って行かない。久蔵は腰でおまんの身体を突き上げるようにしながら、ずぶ、ずぶ、ずぶと少しずつ摩羅を押し込む。これが12歳のおまんこの醍醐味か。おまんの肩を両手で押さえ、とどめの一撃で根元までデカ摩羅を突っ込んだ。額に汗が浮かぶ。摩羅を引こうとすると、簡単には引けない。摩羅は、おまんの肉襞にぴっちりと隙間無く捉えられている。腰をぐりぐりさせ、陰核を刺激する。膣内にさらに愛液が満ち、やや出し入れが楽になった。世の中にはこんなおまんこもあったのだ。久蔵は感謝を込めておまんの口に吸い付き、舌を絡めた。さらに腰をぐりぐりさせる。
「ぶぐーん!」おまんが悦楽の叫びを挙げる。
久蔵はおまんの平らな胸を撫で、腹を撫で、尻を撫でる。幼い身体に触れ、きつい膣に摩羅を抜き差しし、ついにここ数日の願望・欲望が成就した悦びを実感する。まだこれは始まりなのだ。これからもおまんと、そして多賀屋の女たちともやれるのだ。久蔵は希望に満ちて、汗を滴らせながら「えいほ、えいほ」とおまんこしたのだった。




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