[banner]

57. 焼け木杭に火

突如家族会議が招集された。おまんも卓二も今や多賀屋の身内なので参加資格があった。多代とおまんが慌てて奥座敷に駆けつけて驚いた。越後屋・久蔵の妻で清蔵の母親・美代が座っていた。久蔵も清蔵も既に多賀屋の乱交家族の正式メンバーとして列席していたが、清蔵だけがにこにこしているだけで、久蔵はポーカー・フェースを装っていた。志乃の弟・善夫も加わっている。
「越後屋のお美代さんだ」と松。「今日からおれだぢと親密なお付き合いばしてくれるそうださげ、みんなも仲良くお願(ねげ)えすっだ」
和服をすらりと着こなした美代が、両手をついて優雅にお辞儀した。久蔵と清蔵を除いた一同もそれに倣う。

美代を紹介する儀式が終わると、おまんと清蔵は美代の手を取って清蔵の部屋に導いた。
「お母(が)さま、よぐ決心すてくれだなっす」清蔵が上ずった声で云い、母親に頭を下げる。
「お義母(が)さま。いつぞやは御無礼すて。堪忍してけらっしゃい」おまんが涙ながらに云う。
「堪忍出来(でぎ)ね。おれにこげな恥曝しな真似させで…」と美代。
「え?」おまんが戸惑う?
「おめらがおれの身体に火点けただぞ」と美代。「こごさ来たのは、誰にも相手にされね色好みの年増が『頼むだ、誰かぺっちょしてけろ』と看板出してるみでなもんだ。顔から火が出るぐれ恥ずがすい」
「お義母(が)さま、考(かんげ)え過ぎねでけらっしゃい!」とおまん。
「こったら思いばして来て、誰さも相手にしてくんながったら悲劇だな」美代が畳を引っ掻く。
「お母(が)さまにそげな思いはさせね」と清蔵。「厭きるほどおれがやらせで貰うだ」
「家(うち)の人だってお義母(が)さまのお相手するす」とおまん。
「んだら、早速やるべ、お母(が)さま」清蔵が着物を脱ぎ出す。
そこへどたどたと足音がして、がらっと襖が開いた。梅太郎と善夫が先を争うように乱入して来た。
「何だ、清どん」善夫が着物を脱ぎかけている清蔵に云う。「やぐやぐ(わざわざ)多賀屋に来たおっ母さんば息子が相手にすんのが?身内同士はいづでもやれるだ。今日はおれに任せっだ」
「何云うだ、おめえ」と梅太郎。「この多賀屋の主人が出迎(むけ)えるのが筋つうもんだ。居候は引っ込んでいで貰(もれ)えてえ」
「色の道に主人も居候もねえべした。じゃんけんで決めるべが」と善夫。
「馬鹿(ばが)こくでね。お美代さんはおれが頂くだ」と梅太郎。

そこへ騒ぎを聞きつけた志乃がやって来た。
「善っちゃん!」と多代。「家(うぢ)の人は長えごどお美代さあば待ち焦がれてただぞ。今日は我慢すっだ」
それを聞いた美代がぽっと顔を染め、梅太郎に流し目をくれる。
「だども姉(あね)ちゃ。おれ、もう立ってるだ!」と善夫。
「ほうが(そうか)?」志乃が弟の着物を割って股ぐらに手を突っ込み、勃起した摩羅を握る。「んだら、おっ母さまば慰めてけろ。さ、来(こ)」そう云って、志乃は弟の摩羅を引っ張りながら松の部屋の方へ向かって行く。
「いでで(痛い)!やめでけろ、姉ちゃ!」善夫が叫びながらついて行く。
「お美代さあ」梅太郎がお美代の手を取る。「よろすくお願(ねげ)えすっだ」と云いつつ、美代を立たせる。
美代は恥ずかしそうに清蔵とおまんを見、そっと梅太郎に寄り添って出て行った。
「お多代ちゃんがいねえな」清蔵が寂しそうな顔で云う。
「義兄(あん)つぁのお父(ど)さまにやられでるだべ」とおまん。
「んだば、おまん」清蔵がおまんに迫る。
おまんはパッと立ち上がって、襖を開け身体半分室外に逃れる。
「ちぇっと(少し)待てばお義母(が)さま帰(けえ)られるべ。義兄(あん)つぁもちゃーんと歓迎すねば…」そう云っておまんは消えた。

清蔵は落ち着かなかった。松の指示によって母親・美代を多賀屋の乱交に引き摺り込んだのは自分なのだが、いまこの時間に自分の母親が他の男におまんこされていると考えると辛かった。好きな多代が他の男に抱かれていると思うより辛かった。多代は最初から乱交の輪の中にいたわけで、自分がどうこう出来る筋合いのものではないからだ。しかし、母親の場合は違った。自分の母親が他人に抱かれ、おまんこされ、身をくねらせてよがっているのかと思うと、居ても立ってもいられなかった。母親が戻って来たらすぐおまんこするつもりで布団を敷いた。

しばらくして美代が戻って来た。乱れた髪、上気し汗の浮かんだ顔、乱れた着付けの着物。全てが性交渉の後であることを暗示し、エロっぽかった。清蔵が母親に駆け寄る。息子に手を取られた美代は、そこでへたり込んだ。夫公認の不義密通を犯した興奮の高まりの後の虚脱状態のようだ。
「お母(が)さま、いがったのが?」と清蔵。
美代は横目で息子を見、黙って何度か頷く。
「いがったな、お母(が)さま!」清蔵が母親を抱き締める。母親の香水の香りを身近に嗅いだ清蔵はむらむらっとなり、母親に激しく接吻した。清蔵は母親の着物の脇に手を突っ込み、母親の豊満な乳房を揉む。
「あぶぶ」梅太郎の愛撫と性交で満たされていた美代の性欲であるが、節度なく餌を欲しがる犬のように、またも貪欲に快楽を求める。
清蔵は母親の帯に手を掛けて解(ほど)こうとするが、気ばかり焦って解けない。美代がすっくと立って帯び紐を解き、帯を緩める。清蔵が帯の一端を持って、ぐいと引っ張る。美代はストリッパーの踊りのように身体をくるくると回転させ、帯が解かれた。美代が着物を脱ぎ、襦袢を脱いで腰巻き一つになる。清蔵も着物を脱いで裸になった。全裸の母子ががっきと抱き合い、また接吻して舌を絡める。清蔵の手が忙しく母親の身体を愛撫する。大きな乳房、豊かな尻、そして陰部。膣口はこの日二度目の性交を期待してしとどに濡れている。清蔵は母親を布団の上に押し倒し、母親の身体にのしかかった。清蔵がそのままの体勢で避妊具(コンドーム)を着用した、その時…。

ガラッと襖が開いて男が入って来た。
「あんたっ!」と美代。
「お父(ど)さまっ!」振り返った清蔵が身を硬直させる。
「おれにも美代ば歓迎させでけろ」そう云って久蔵が着物を脱ぎ出す。
「お父(ど)さま、どういうこんだ?」と清蔵。
「おれとおめで美代ばめんこがるべ」久蔵も全裸になり、半勃起した摩羅をぶらぶらさせる。美代の目は夫の巨根と息子の巨根を行ったり来たりする。
「お父(ど)さま!」と清蔵。「お父(ど)さまはずっとお母(が)さまばほっといたでねが。今はお母(が)さまはおれのもんだ。手え出さねえでけらっしゃい」
「馬鹿(ばが)こくでねえ!」と久蔵。「おめのおっ母さんはおれの女だった。けんど、おめ(お前)のおっ母さんは今日を境に誰とでもやる女になっただ。おれの女でもおめの女でもねぐなっただ」
「んでも…」清蔵は必死で父と母の間を裂く口実を探そうとする。
「清蔵」と久蔵。「おめがそうやっておっ母さんば抱けるのは誰のお蔭だと思ってるだ?おれが美代ば離縁しねえがらだぞ。離縁したら、美代は郷里(くに)さ帰(けえ)らねばなんね。ぺっちょもままならねぐなるだぞ」

「んだら、お父(ど)さまはおれとお母(が)さまがやってもええど…?」と清蔵。
「ああ。いづでも二人でやったらええ。母親孝行するだ。ただし、ぼんぼ(赤ん坊)出来(でぎ)ねえようにすっだぞ」
「お父(ど)さまっ!」清蔵の顔が明るくなる。
「あんた!」美代も喜ぶ。
「んだば、二人で美代ばめんこがるべ」そう云って久蔵は美代の上半身を抱き起こし、乳房を揉み出す。
「んーっ、あんた!」美代がうっとりする。
清蔵は母親の股ぐらにうずくまり、陰毛の茂みを掻き分けて母親のおまんこを露出させた。姉二人と自分を産み出したおまんこは茶褐色をしている。割れ目を開くと、赤っぽく濡れた粘膜が曝け出された。ぽっかりと開いた膣口からは愛液が滴っている。清蔵は母親の陰核を舐め出す。
「あはーん!」と美代。
「おめ(お前)、今日はやげに色っぺえな」と久蔵。
「色気違(きちげ)えだって云いてえんでねが?」と美代。
「とはゆてね(云ってない)げんとな」
「おれは色気違(きちげ)えになっただ。父子でやってけろ」
「うむ!」久蔵は美代のむっちりした乳房を揉みしだきながら、女房の口に吸い付いた。
「うっぷ!」美代は久し振りの夫との接吻に酔い痴れる。美代は舌を突き出して、夫と舌を交える。
清蔵は母親の膣口に指を入れ、第二の急所(Gスポット)を探す。指二本で恥丘の裏にあたる部分を押して廻る。
「ぶぐうう!」夫と接吻したままの美代が膣内の急所を攻められてよがり、ぐったりと夫の身体にしなだれかかる。

久蔵は布団の上に仰向けになった。美代は夫の摩羅にしゃぶりつき完全勃起させると、夫の腰の上に跨がって摩羅をおまんこにあてがう。腰を落とし、摩羅をずぶずぶとおまんこに入れる。
「あおーっ!」巨根を体内に収めた美代が呻く。
久蔵は清蔵を手招きし、何かを手渡した。清蔵がひねくり回してみると、それは椿油の瓶だった。清蔵が意味を解しかねて首を捻っている間に、久蔵は女房の手を取って自分の胸の上に引き寄せた。自然に美代の尻が曝け出される。
「その油ばおっ母さんの“けづめど”(尻の穴)とおめの摩羅に塗るだ」と久蔵。
「あんた!」美代は夫が父と子で同時に自分の身体を弄ぼうとしていることを察した。それは破廉恥な行為であった。近親相姦よりもっと異常な行為に思えた。そしてそれはもの凄く興奮出来る性交にも思えた。
清蔵も父の意図を理解した。性経験の未熟な清蔵だから、まだ肛門性交などはしたこともなければ、したいとも思っていなかった。しかし、父と息子が、一人の女(自分にとっては母親である!)の二つの穴を塞いで交わるというのは考えただけでもゾクゾクするイメージであった。清蔵は膝をついて母親が突き出している尻の肛門を見つめた。黒っぽい菊の御紋。それはぴっちりと閉ざされていて、とても摩羅が入りそうには思えない。しかし、父が指示したのだから入るに違いない。清蔵は母親の肛門に油を塗った。自分の摩羅も避妊具(コンドーム)の上からぬるぬるにし、ついでなので油まみれの指を母親の肛門に突っ込む。
「ひぇーっ!」奇襲攻撃を受けた美代が身体を強ばらせる。
清蔵の指は母親の緊張した肛門筋肉によって捕われたが、椿油のおかげで動かすことは出来た。指をぐりぐり廻して、母親の尻の中をぬるぬるにする。
「あへーっ!」既に夫の摩羅が体内に入っているところへ、今度は肛門内部をぐりぐりされ、美代は思いがけぬ快感を味わう。




前頁目次次頁


Copyright © 2012 Satyl.net
E-mail: webmaster@satyl.net