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59. 芳江と美穂

多賀屋の梅太郎には、芳江(34歳)と光代(32歳)という二人の妹がいた。次女・光代は近くの真室川の材木問屋に嫁いでいるのだが、長女・芳江は遥か東京の小学校教師と結婚していた。その芳江が突然娘の美穂(10歳)を連れて戻って来て、夫と別れると息巻いた。12歳の長男・荘太は連れて来なかった。別れたい理由をはっきり云わないので、縒りを戻させようとする松も梅太郎も打つ手がない。芳江の夫・明男(36歳)が後を追って来て、芳江と美穂を連れ戻そうと務めたが不成功に終った。芳江と美穂の酒田滞在はどんどん長くなり、芳江はついに美穂を酒田の小学校に通わせ始めた。東京の夫との溝はますます深まっていった。

一方、梅太郎の近親相姦願望は留まるところを知らなかった。娘・多代とやり母・松ともやっている梅太郎にとって、芳江の帰郷は願ったり叶ったりであった。妹との性交など考えたこともなかったのだが、ここまで近親相姦が進めば是非妹ともやりたいという欲望が燃え熾(さか)った。芳江の旦那との不和は、彼女の性交渉が途絶え、欲求不満が溜まって悶えている可能性を暗示している。誘惑するには最適だった。梅太郎は10歳の美穂にも食指をそそられていた。10歳と云えば加賀美屋のおしんと同年であり、もう性交可能であることは分っている。しかし、10歳にして既に女郎のように性に積極的なおしんに較べ、美穂は可愛くおとなしくあどけない少女であり、手を出すことは憚られた。芳江と美穂の二兎を追って、万が一美穂に騒ぎ立てられたりしたら、二人とも他所へ移ってしまう恐れがある。少なくとも芳江とやることが先決だった。

梅太郎は頻繁に芳江と美穂の部屋を訪れ、芳江に優しくしたり、美穂の遊び相手になってやったりした。ある日、梅太郎はおまんに「美穂と一時間ほど遊んでやってくれ」と云いつけ、芳江と二人きりになった。
「ちっと痩せただか?」梅太郎が芳江の肩を撫でる。
芳江はぽっちゃりした身体つきで脂が乗っており、顔も丸く、痩せた徴候など全くない。
「んだべが?」と芳江。
「苦労しただべ」梅太郎が芳江の背中を撫でる。
「兄(あん)つぁ。兄(あん)つぁがこげに優しい人だどは知らねがった」
「何云うだ」梅太郎が妹の肩をぽんぽんと叩く。「めんこい妹に優しぐすねえ兄貴はあるめ」
「おら、嬉しいだ」と芳江が涙ぐむ。
「おめら二人を食わせる米に不足はすねえ。だげんと何だな、早ぐ慰謝料だの養育費だの分捕る算段すねえどな」
「兄(あん)つぁ、それは無理だ」
「なしてえ?明男が浮気しただべ?あっちゃの責任でねが!」と梅太郎。
「人に話せねえわげあるだ。金は貰えね」と芳江。
「芳べえ」梅太郎が芳江の手を取る。「語(かだ)れ。一体(いってえ)何があっただ?」
「堪(こら)えでけろ。云えねえだ」芳江が泣き出す。

「どうすても云えねえつうなら聞くめえ」と梅太郎。「んだら、早ぐ再婚するだな」
「再婚?」芳江が涙に濡れた目で梅太郎を見返す。
「おめも女ざかりだ。男無しでは身体が承知すねえべ」
「…」芳江が頬を染める。
「おめぐれえの器量なら、子連れでも貰い手はいぐらでもある。おれが探してやっから」
「兄(あん)つぁ、おれはまぁんだ再婚なんか…」
「考えでねえつだか?」梅太郎がずいと膝を進め、芳江にいざり寄る。兄妹の顔がほとんどくっつくほどになる。「んだば、おれが慰めでやっか?」
「な、なんだ、兄(あん)つぁ!」芳江が身を引きながら云う。「そげにくっつかねでけろ。おがしな気になるでねが」
「おがしな気になればええだ。おれがめんこがってやる」梅太郎が妹の身体を抱く。
「何すっだ、兄(あん)つぁ!やめろ、やめでけろ」芳江がもがく。
「やりでのに我慢すんでね。やるべ」梅太郎は芳江の着物の脇から手を突っ込み、もろに36歳の妹の乳房に触る。
「兄(あん)つぁ!いげね!やめで!」芳江が兄の胸に当てた手を突っ張って、身体を遠ざけようとする。
梅太郎は片手で妹の身体を抱き、片手でおっぱいを揉む。女房・志乃のおっぱいとさして変わらないのだろうが、初めて触る肉体だと思うと手触りは新鮮だった。そして、それが血の繋がる妹の肉体であると考えるとさらに興奮が増した。

「兄(あん)つぁ!兄と妹でやるごどでねえだ。よぐねこっだ。放してけろ!」芳江が暴れる。
梅太郎は、自分と母親、自分と娘の近親相姦について喋ろうかと思った。越後屋・久蔵の妻と息子の母子相姦もあるし、自分の妻・志乃と弟・善夫の姉弟相姦も話せる材料だった。それらによって妹が「みんなでやれば恐くない」という気になってくれる可能性はあった。逆に、あまりにも想像を絶する凄さに「ひどい家だ!」となって出て行かれてしまう恐れもあった。梅太郎は、妹の道徳観が強い場合に備えて多賀屋と越後屋の近親相姦については話さないことにした。梅太郎は妹の脳ではなく性感に訴えることにしたのだ。梅太郎は妹の身体に乗っかって押さえつけ、乳房を揉みつつ妹の首筋や耳を舐める。
「駄目っ!いげねっ!やめでっ!」芳江は抵抗をやめない。
梅太郎は芳江の着物の裾をめくり、腰巻きもめくって妹の陰部を曝け出させる。そのおまんこを見たり舐めたりしたいところだが、妹がこうも抵抗するようではそんなことは出来ない。梅太郎は芳江のおまんこを撫で、陰核を刺激する。
「兄(あん)つぁ!これはいげねこんだ。やめでけろ。おれは汚れてるだ」芳江が下半身を右に左に捻って梅太郎の刺激を避けようとする。
梅太郎は指を妹の膣に突っ込みぐりぐりと動かす。
「あーん!兄(あん)つぁ!」と芳江。
梅太郎は膣に挿入した指を基点にして妹の陰核を撫でる。芳江の抵抗は止んだ。梅太郎の攻撃は功を奏したように見えた。 「兄(あん)つぁ!おれは汚れてるだ」芳江が繰り返した。その両目から大粒の涙がこぼれ、次第に川のようになった。 梅太郎は調子が狂った。普通の女は、ここまで攻めれば理性を失い、情欲の虜となってしまうところだ。芳江はそうでなかった。梅太郎は泣いている女(しかも自分の妹)を強姦するほど悪(わる)ではなかった。

梅太郎は芳江の手を取り、自分の勃起した摩羅を握らせた。
「おめはこれが欲しぐねのが?」と梅太郎。
「兄(あん)つぁのでなげれば欲すいだ。だげんと、兄(あん)つぁのは駄目だ」芳江は兄の男根の固さを確かめるように握ったり緩めたりする。
「兄も妹もねえ。ただの男と女でやるべ。な、芳べえ?」梅太郎が妹の顔色を窺う。
「駄目だ。おれは罪深い女だ。これ以上、罪ば重ぐすねでけろ」
「どげだこんだ(どういうことだ)?」梅太郎には理解出来ない。
「人には云えねこんだ」と芳江。
「ふーん?」梅太郎は芳江のおまんこをいじくり出す。
「兄(あん)つぁ!やめでけろっ!」
妹の真剣な声に、さすがの梅太郎もそれ以上無理押しすることは出来なかった。

こうして梅太郎の妹攻略は果たせなかった。梅太郎は、妹が駄目なら姪の美穂をものにしようと決心した。美穂は母親・芳江の体型を受け継ぎ、同じようにぽっちゃり型である。あどけない丸顔、着物から出ている肉付きのいい手足。梅太郎は美穂の身体を撫で廻す感覚を想像して身震いした。5〜6歳なら不自然でなく美穂を抱っこし、さりげなく触ったり出来るが、10歳ともなると抱っこには成長し過ぎている。梅太郎は美穂の身体を撫で廻したかった。割れ目もぷっくらと膨れているに違いない。その割れ目を舐めたかった。うまく手なずけて裸にし、快感を与えればおまんこも可能かも知れない。美穂がやらしてくれれば、同じ10歳のおしんに10銭だの50銭だの払う必要はなくなる。いつでもタダで出来るのだ。梅太郎は頭の中で美穂を抱き、身体をいじくり廻し、きついおまんこに摩羅を捩じ込む妄想に耽った。しかし、家族の一員である幼い姪をおもちゃにしようとして失敗し、芳江が騒ぎ立てることを恐れ、涎を垂らして美穂を見守るばかりであった。




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