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65. 久蔵の濡れ事

「姐(ねえ)さん」と久蔵が云った。ある日の午後、松の自室でのことである。この部屋は云わば「松の間」であり、その前の廊下は「松の廊下」であるが、畏れ多くてそんなことを云った者は誰もいない。「おれも美穂ちゃんば抱きてえ。許してけらっしゃい」
「久どん」と松。「二年待ってくれとあれほど頼んだでねが。堪えでくれ」
「待てねえっす。ずーに(12歳)の娘は二人もいっけど、ずっさい(10歳)は美穂ちゃんしかいねえ」と久蔵。「二年待ったら、美穂ちゃんもずーに(12)になっちまうさげ、いま抱きてえだ」
「久どんのきもぢ(気持)はよーぐわがるだ。けんど、おめ(お前)さんに美穂の身体ぼっこされ(ぶっ壊され)だぐねえだ」松が剣もホロロに云う。
「姐さん?おれがいつ美穂とぺっちょすてえど云っただ?」
「?」松がきょとんとする。
「おれは、ただ『抱きてえ』つっただ。ぺっちょと抱くのは違うべ」
「どういうこんだ?」松が聞いた。
久蔵が説明した。

「ぶじょほ(失礼)するす」と外から声がして、襖が開かれた。「お茶(ぢゃ)、持って参(めえ)りやした」とおまんが入って来た。
「おお、おまん、丁度いいとごさ来た」と久蔵。「美穂ちゃんさ云ってけろ。ばんがだ(今晩)美穂ちゃんはおれと一番風呂に入(へえ)るってな」
「へえ」おまんは松の顔を見る。松が頷く。なぜか解らないが、久蔵と美穂の色事が解禁されたらしい。
「あ、それから」と久蔵。「湯(風呂)の前(めえ)に水がぶがぶ飲んどけつってけろ」
「へ?へえ」おまんが当惑した。どういうことなのか理解出来ない。しかし、義父の云いつけは絶対である。その義父が理由を説明しない以上、問い返すのは躊躇われた。松が一切を承知しているらしいので安心であった。

美穂は茶の間にいた。志乃と芳江がお喋りしている傍らで、多代とおはじきで遊んでいた。
「えーっ!どういうこんだ?」話を聞いた芳江が驚いた。芳江は既に久蔵と清蔵のでか摩羅を経験しており、それが美穂のおまんこには無理であることを知っていたからだ。いくら膣が伸縮自在だからといって、限界はある。久蔵と清蔵の摩羅は限界を越えるものであった。特にその長さによって子宮を痛めてしまう恐れが大であった。「おれ、お母(が)さまに談判して来る。止めさせねば!」芳江が出て行った。
「久蔵どんの摩羅はそんなに大きいの?」美穂が誰にともなく聞く。「一遍見てみたい」
「でけえっす」とおまん。「丸太ん棒みてえだ」
「へーっ?」10歳にして淫乱になった美穂が目を輝かす。
「水がぶがぶ飲めつうのは何だべ?」と多代。
「おれもその訳(わげ)考えてるだ。妙な頼みもあったもんだ」と志乃。

「ふーっ」溜め息をつきながら芳江が戻って来た。「ぺっちょはすねえつこんだ。一安心だ」
「なーんだ!」美穂ががっかりする。「おまんこしないで何するの?」
「詳しいごどは云ってくれねがった。ただ一緒に湯(風呂)さ入(へえ)るだと」
「水がぶがぶ飲めつうのは?」と多代。
「聞いたども語(かだ)ってくれねんだ。ただ云う通りにすれつだげで」
「ずげ(もうじぎ)湯の時間だべ。おれ水さ取って来る」多代が立ち上がりかける。
「あ、お多代様、おれが…」おまんが立ち上がる。
「ほうが?悪(わり)いな」と多代。この家の養女となったおまんは、もう女中の一人ではなく、多代とおまんは対等の立場であった。それでも、おまんは何でも骨身を惜しまず実行した。
おまんが水の入ったガラス瓶とコップを持って戻って来た。美穂はみんなの好奇のまなざしを浴びながら、水をがぶがぶ飲んだ。

その夜の風呂の焚き付けの当番は卓二だった。
「あんた。手が空いてるだから、焚き付けはおれがやる。のんびりしててけろ」おまんが卓二に云った。義父・久蔵と美穂の間に何が起るのか興味津々だったし、万一久蔵が美穂のおまんこにでか摩羅を捩じ込もうとするようなことがあったら、美穂を助けに飛び込むつもりであった。男たちを魅了する美穂の10歳のおまんこは妬ましかったが、美穂が子供の生めない身体になってしまうのは哀れだからだ。

風呂には先ず久蔵がやって来て、湯に浸かった。
「湯の番は誰だべ?」久蔵が外に声を掛けた。
「おまんだっす、お義父(ど)さま」とおまん。
「おお、おまんが。悪(わり)いが、ながす(台所)さ行って、お銚子一本つけで貰ってけろ」
「へえ」おまんは驚いた。久蔵はまるで温泉にでも行ったような気でいる。酔っぱらったら、美穂のおまんこにでか摩羅を突っ込みたくなるかも知れない。おまんは身震いした。とにかく熱燗を一本貰うと、風呂場にとって返した。「お義父(ど)さま。熱燗でがんす」おまんはお盆を差し出しておちょこを久蔵に取らせ、徳利から酒を注いだ。「んだば、ごゆっくり」徳利を風呂の蓋の上に置いて、おまんは焚き口に戻った。
久蔵は『最上川舟唄』なんぞを鼻唄でうたいながら、酒を飲む。脱衣所に美穂が現われ、しゅるしゅると帯を解き、着物を脱いだ。
「入っていいの?」と美穂。
「おお、美穂ちゃんが?待ってただ。入(へえ)れ」と久蔵。
「あ、お酒飲んでる!」浴室に入って来た美穂が、目ざとく徳利と久蔵の手のおちょこを見つける。
「美穂ちゃんと湯さ入(へえ)る前祝いだ、さ、一緒に入(へえ)るべ」久蔵が手招きする。
「うん」美穂は湯を汲んで手拭を浸し、陰部を洗う。「二人でお風呂に入るの?」
「んだ。ちょびっときついけんどな」
「じゃ」美穂が湯船の縁を跨いで、入って来る。
久蔵は美穂の毛のない割れ目を見逃さず、どきーん!とした。美穂が身を沈め、50歳の男と10歳の女の子の肌が触れ合う。

「おお、すべすべの綺麗な肌だな、美穂ちゃん」久蔵が美穂の身体を撫で廻す。肩、腕、背中。
「いい気持…」湯の中で男に身体を撫でられて、美穂がうっとりする。
久蔵が美穂の身体を引寄せ、顔を寄せる。
「小父さん、お酒臭い!」美穂が云う。
「ほうが?美穂ちゃんにもちょびっと飲ますだ」久蔵が美穂に接吻し、10歳の舌を舐め廻す。
「うっぷ」美穂が生まれて初めて酒の味を知った。
接吻を続けながら、久蔵が美穂の身体を撫で廻す。その手がお腹を撫でた。
「ひぇーっ!」美穂が悲鳴を挙げる。
「どげんした?」久蔵が尋ねる。
「おしっこ出ちゃう!」と美穂。
「おお!水がぶがぶ飲んでくれただか?」と久蔵。
「そう。でも、どうしてえ?教えて?」
「訳(わげ)が?教えでやる。出るべ」久蔵がざばーっと音を立てて立ち上がる。久蔵の摩羅がぶるんぶるんと揺れた。半勃起状態なのに擂粉木のように太く長い。
「でかーいっ!」美穂が両手で口を抑えてたまげる。この摩羅をぶち込まれたら、確かに股が裂けるに違いない。

久蔵は簀の子(すのこ)の上に仰向けに寝た。湯船から出た美穂を招き寄せ、両足を広げさせて自分の胸の上に立たせる。久蔵の目にまともに美穂の割れ目が見える。
「美穂ちゃん、じっこ(小便)すろ」と久蔵。
「えーっ?」美穂がぶったまげる。「ここで?小父さんの顔に?」
「んだ。さ、じゃーじゃーぶっかけてけろ」
「やーだー!恥ずかしいし、小父さんにおしっこ掛けるなんて!」美穂が身体を左右に揺らして拒否する。
「ええんだって。美穂ちゃんにじっこ引っ掛けられてえだ。さ、早ぐ、出せ!」
「でもーっ」美穂がうじうじする。
「じっこすてくんねど、美穂ちゃんのぺっちょにだんべ(摩羅)ばぶち込むど?」久蔵が脅迫する。
「えーっ?困るーっ」美穂が煩悶する。
「お腹を押すだ。じっこ出るべ」と久蔵。

風呂の火を燃していたおまんは、そこまで聞いて呆れ果てていた。義父は10歳の女の子から小便を掛けて貰いたがっている。そんなことは信じられなかった。男と女の交わりはいい。しかし、小便を掛けられて喜ぶというのは異常ではないか?自分であったら、緊張してとても人前で小便など出来るものではない。(あ、そうか!)おまんは思い当たった。義父は美穂に「がばがば水を飲んでおけ」と云った。我慢出来ないほど溜まっていれば、出したくてしょうがなくなる理屈である。おまんは薪をいくつも縦横に積み重ね、風呂場の中を覗き込んだ。簀の子に寝ている久蔵の姿は見えない。両脚を開いて立っている美穂の背中が見えるだけである。
「しゃーっ!」おまんに聞き覚えのある音がした。小便が迸り出る音だ。美穂が久蔵の顔面に小便をぶっかけているのだ!

10歳の少女からおしっこを掛けられて、久蔵は喜悦していた。久蔵はこの遊びを芸者の一人とやったことがあったが、そんなものは10歳の少女の“聖水”に較べたら汚水に近かった。久蔵は口を開けて美穂の小水が口に入るにまかせた。喉に入って来る小水はごくごく飲んでしまった。
「!」美穂は鳥肌を立てて驚いた。小便を顔に受けるだけでなく、飲んでもいる。それは自分をまるで天使か何かのように受け入れている徴(しるし)である。(この小父さんはいい人だ!)美穂は思った。おまんこせずにイかしてくれた卓二同様にいい人だと思った。
美穂の黄金色の噴水が涸れ果てると、久蔵は湯をかぶって身体にかかった小便を洗い流した。美穂は久蔵の身体の前に膝を突き、久蔵のでか摩羅を両手で捧げ持った。美穂は、自分のおしっこを顔に受け、飲んでくれさえした久蔵へのお返しに、その摩羅に口を近づけて舌を突き出して舐め始めた。
「おおお、美穂ちゃんっ!」久蔵が感動した。尺八は頼み込んでもやって貰いたかったことであった。自発的にやってくれる美穂が愛しかった。久蔵の摩羅は赤く怒張し、青筋を立ててびくんびくんと動いた。(小窓の隅から覗いていたおまんは、美穂の身体が破壊される危険は去ったと安心し、薪(まき)の山から下りて火に薪(たきぎ)を抛り込み始めた。

久蔵は美穂を立たせ、美穂の両手を風呂桶の縁に突かせ、尻を突き出させた。
「小父さんっ!」後ろからおまんこされる恐れを感じた美穂が、叫びながら振り向いて久蔵の動きを警戒した。(美穂の声に驚いたおまんは、また薪(まき)の山に登って風呂場を覗き込んだ。久蔵が乱暴しようものなら、すぐに風呂場に飛び込む覚悟だった)
「こわがんでね(怖がるな)。ぺっちょはすねえ」久蔵は自分の摩羅に石鹸を塗りたくり、美穂の股間にも塗りたくった。久蔵は美穂の尻の方から股の間に摩羅を差し込み、その股を閉じさせた。そして両手で美穂の両方の乳首を刺激しつつ、へこへこと腰を動かし始めた。素股である。これなら美穂の身体を痛めることもなく、しかも10歳の女の子と交わっている感覚が得られる。美穂は安心した。久蔵のでか摩羅が陰核を擦る。
「あんあんあん、ああーんっ!」美穂がよがる。
ぬるぬるした少女の股に擦られて久蔵の摩羅も快感を得る。(小窓から覗いているおまんには素股の様子は見えなかったが、美穂が苦痛の表情を見せないことで性交が行なわれていないことは察しがついた。おまんは安堵して薪(まき)の山を下りた。おまんのおまんこから愛液が滴った。
「わーん!」激しく股ぐらを摩擦されている美穂が興奮した。
久蔵は片手を美穂の腰の前に廻し、美穂の陰核を撫でたり圧したりした。
「ぎゃわーんっ!」美穂がイった。
「むううーっ!」久蔵が激しく腰を前後させて、でか摩羅からぴゅぴゅーんどぴゅーん!と精液を放った。




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