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13. 陰核

数分後。由美ちゃんは床に入っていたが、中々寝つけなかった。脳裏にポルノ・ビデオの女性性器への刺激シーンが焼き付いている。

由美ちゃんは布団の中で自分の股間に手を伸ばした。割れ目全体を押さえる。どうということはない。割れ目に沿って撫でる。上端の辺りに触るとびくん!と身体が強ばる。割れ目を指で押し開き、クリトリスに触れる。
「ああん!」思わず声が出る。兄に聞かれなかっただろうか?由美ちゃんはしばらく耳を澄ます。

由美ちゃんは夏布団の中に潜り込み、丸まって身体全体をくるんだ。タオルケットの端を噛み締めて声が漏れないようにする。再びクリトリスにタッチする。今度はポルノ・ビデオでやっていたように、細かく手を動かす。ぞくぞくする。気持ちいい。手を激しく動かす。 「あうううっ!」低い呻き声が漏れてしまう。

「由美!」と兄の声。(しまった!聞かれてしまった!)「大丈夫か?」
「だいじょぶ」と由美ちゃん。
「開けるぞ、いいな?」襖が開いて、宏君が顔を覗かす。「どうしたんだ?」
「何でもない。生理の前だからかな?」由美ちゃんがごまかす。
「汗びっしょりじゃないか。熱あるんじゃないのか?」
「ない。だいじょぶ」と由美ちゃん。
「そうか」宏君が襖を閉める。
由美ちゃんはほっとした。兄は感づかなかった。

いったん閉まった襖がまた開いた。
「おい。女って生理の前になるとやりたくなるんだってな」と宏君。
「そうかしら?」と由美ちゃんがとぼける。
「お前、オナニーしてたんだろ。暑いのに布団にくるまって、大汗かいて」
「違うもん」
「嘘つけこけ。兄ちゃんが手伝ってやるって云ってるんだから、素直に好意を受けろよ」
「何が好意よ、怪しいもんだわ」と由美ちゃん。
「おい。自分一人でやるより、やって貰う方がずっと気持ちいいんだ。やってやるって」
「間に合ってます」
「強情なやつだな」

宏君は由美ちゃんの部屋にずかずか入って来ると、布団の上から由美ちゃんに覆いかぶさった。
「重い!」
「ごめん。これなら?」
「重くない」
宏君は布団の上から妹の身体を撫でさすった。おっぱいの辺り。腰。股の辺り。
「きゃああ!」
「おれ、お前に触ってないからな。布団に触ってるだけだ」と宏君。
「うそ!」
「ほんとだよ。約束は破ってない」
「…」確かに身体への直接の接触ではない。むげに拒否することも出来ない。

宏君のペニスは勃起した。宏君はそれを布団の上から妹の股間に押し付けた。宏君は腰を動かす。
「兄ちゃん!止めて!」由美ちゃんにはそれがセックスの動きだと分ったからだ。
宏君は止めない。疑似まんことはいえ、妹をおさえつけ、その身体にペニスを突き立てていることが宏君を興奮させていた。
「あああ、由美!」宏君の手は妹の胸の上を這い回る。「おおお!」
由美ちゃんは兄の声音で射精が近いことを察知した。急いで枕元の箱からティシューを数枚抜き出し、兄の手に握らす。お布団をねちょねちょにされたら大変だからだ。
「由美っ!あああーっ!」宏君がイった。ちゃんとティシューの中に射精した。




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