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14. 情愛

兄に布団越しの疑似まんこを許したのは、由美ちゃんの失敗だったかも知れない。というのは、宏君は寝ている由美ちゃんの身体を、布団越しとはいえ頻繁に撫で廻すようになってしまったからだ。

由美ちゃんは何も感じないが、宏君は妹の身体の輪郭をなぞって喜んでいる。股間を触られる時は、いくら布団の上からでも由美ちゃんも興奮してしまう。興奮を兄に悟られたらどんどん付け入られてしまう。
「兄貴!止めろ!駄目!」由美ちゃんは布団越しに拳固で兄の身体を殴る。
宏君は妹の抵抗も何のその、また腰でおまんこの動きをする。
「いやらしい兄ちゃん!蹴るわよ!」と由美ちゃん。
宏君は動きを止めない。由美ちゃんは兄が腰を浮かすのに合わせて膝を曲げた。そこへ宏君の勃起したペニスが激突した。
「いててて!」宏君は由美ちゃんの身体から離れ、股間を押さえて転げ回る。呻く。

「だいじょぶ?」由美ちゃんが心配する。(折れちゃったかしら?)
「駄目。もう使い物にならないかも」と宏君。
「うそ!」
「舐めてくれたら治るかも」と宏君。
「もうっ!知らないっ!」

夕方。由美ちゃんが野菜を刻んでいる。
「あつっ!」由美ちゃんが悲鳴を挙げる。
「どうした?」と宏君。
「指切った」左手から血が出ている。
宏君は椅子を運んで来た。
「座れ。手から出血したら手を心臓より高く上げてると早く止まる。知ってるか?」
「ううん」
宏君は由美ちゃんの手を持ち上げ、出血している指の根元を強く押さえる。宏君はこぼれ落ちそうだった血の一滴を舐める。
「そんな。兄ちゃん!」
「同じ親から貰った血だ。どうってことない。それに、唾には消毒の効果もあるんだ」
宏君は他の指も舐めた。妹の可愛いちいちゃな指。ついでにそれらの指の股も舐める。
「くすぐったい!」と由美ちゃん。
宏君はやめない。由美ちゃんはポルノ・ビデオのクンニリングスを思い出す。兄もそのつもりでやっているのだ。
「兄ちゃん、ストップ!」

「おれ、包帯取って来る。その間、ここ押さえてろ」
「うん」
宏君は消毒薬を傷口に垂らし、ガーゼを当て、くるくると器用に包帯した。医者の息子だけのことはある。
「ありがと。兄ちゃん」
「野菜炒めか?」
「そのつもりだったんだけど」と由美ちゃん。
「よし。後はおれがやる」

料理は宏君が引き継いだ。二人が食卓につく。
「食べさしてやろうか?」と宏君。
「右手が使えるからだいじょぶ」
「味噌汁、そのスプーンで飲め。お椀持たなくて済む」
「ありがと」由美ちゃんは兄の配慮が嬉しかった。セックスとなると子供みたいになる兄が、それ以外では頼もしく親切である。

「この手じゃやって上げられないね」食べながら由美ちゃんが云う。「あたし、右手ぎごちないから、兄ちゃん気持ちよくないと思う」
「心配すんな。怪我人にサービスして貰おうとは思ってない」と宏君。
「久しぶりに一人でやる?あたし、見てて上げるから」
「あはは。それいいね。お前顔射って知ってる?」
「ガンシャ?何それ」
「お前、ビデオでもう見たことあると思う。女の人の顔に射精するやつ」
「あれか。やだ。汚いじゃん」と由美ちゃん。
「精液は汚くないよ。赤ん坊のもとなんだから」
「でも、顔中ねちょねちょになるじゃない。嫌よ」
「おれ、一回やってみたいんだよなあ」と宏君。
「駄目」

食器洗いも宏君がやった。
「ごめんね」と由美ちゃん。
「当然だよ。まだ痛むか?」
「まだずきんずきんする」
「じゃ、明日もおれが食事作る。心配すんな」
「ありがと、兄ちゃん」




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