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21. 衝撃

発病して一週間後、由美ちゃんは昏睡から覚めた。熱も下がった。しかし、まだふらふらしているので、宏君が蒸しタオルで由美ちゃんの身体を拭いて上げたり、お手洗いまで担いで行かなければならなかった。

さらに数日後、由美ちゃんは完全に元気になった。

「兄ちゃん、長い間御無沙汰で沢山溜まってるんだろ?舐めて上げる」と由美ちゃん。
「お前は?」と宏君。
「あたしはまだいい。発情するほど元気じゃないみたい」
「じゃ、おれもいいや」
「どうしたの?一体。兄ちゃんじゃないみたい」
宏君はただ妹をきつく抱きしめた。

二人は久しぶりに銭湯へ行った。帰りにおでん屋に寄った。
「らっしぇーい!」とおでん屋の親父。「しばらく御無沙汰でしたね。ご旅行かなんか?」
「こいつ、病気してたんだ。最近、やっと治ったの」と宏君。
「そりゃいけねえ。でも、治ってようがした。よし、全快祝いでお酒一本サービス!」
「そんな!悪いわ」と由美ちゃん。
「気持ちでさ。また御贔屓に、ね?」と親父。
「おじさん、一寸耳を貸して?」と由美ちゃん。
おでん屋は何か内緒の話かと思って、由美ちゃんに顔を寄せる。由美ちゃんはおでん屋のほっぺたにちゅっとキスする。
「あわわわ!旦那の前でそんな!いけませんや」おでん屋が真っ赤になる。
「おじさんいい人だから感謝の気持ち」と由美ちゃん。
「嬉しいねえ!奥さんのお蔭で元気出ちゃう!よーし、お酒もう一本サービス!」
「おい、どんどんおじさんにチューしろ」と宏君。
「冗談じゃない。破産しちまいまさあ!」とおでん屋。
「わははは!」とみんなで笑った。

二人はアパートに戻った。
「綺麗な身体になったとこで、久しぶりでやりますか、69」と由美ちゃん。
「お前、元気になってほんとに良かった。心配したんだ」と宏君。
「兄ちゃん、ありがと、ずっと看病してくれて。母さんから聞いた、おむつの面倒まで見てくれたって」由美ちゃんが顔を赤くしながら感謝する。
宏君が声を出さずに泣く。
「兄ちゃん、そんな大袈裟な!泣いたりしたらおかしいわ」と由美ちゃん。

「由美。お前、もう処女じゃないんだ」と宏君。
「ええーっ?兄ちゃん、昏睡中にあたしを犯したの?」由美ちゃんはショックを受ける。
「おれじゃない」
「じゃ、誰よ!」と由美ちゃん。
「父さんだ」宏君は全ての状況と証拠物件について話した。

由美ちゃんは泣かなかった。
「お前、怒らないのか?」と宏君。
「あたし、父さん好きだから。あたしが昏睡中に犯したのは腹が立つけど」と由美ちゃん。
「お前があんなに大事にしてた処女なのにな」
「兄ちゃん。もうあたしが嫌いになった?父さんにやられて、あたしが処女でなくなったら?」
「そんなことは関係ない。お前はおれの可愛い妹だ。父さんにはむかつくけど」
「父さんのペニスが突っ込まれたあたしのおまんこ、もう舐める気しない?」と由美ちゃん。
「逆だ。舐めて綺麗にしてやる。来い!」
二人は裸になり、久しぶりに69で舐め合った。二人とも、異常な出来事を拭い去ろうとするかのように、狂ったように舐め合った。

翌日、宏君の机の上に由美ちゃんの置き手紙があった。
「二、三日、実家に行って来ます。心配しないで」とあった。




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