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31. 恋情

「兄ちゃん、喜んで!」と由美ちゃん。
「どした?」と宏君。
「あたし、デートするの!この土曜日」
「ついにか」
「そうなのよ!」
「良かったな、由美」
「兄ちゃん、喜んでくれるの?嬉しい!兄ちゃん、怒るんじゃないかって心配だった」
宏君の胸中は複雑だった。手放しで喜べはしない。妹は宏君にとって宝物だった。誰にも渡したくない。しかし、妹に鎖をつけて飼っておくわけにもいかない。妹だって人並みの体験をし、人並みの幸福感を味わう権利はあるのだ。妹の幸せを祈る気持ちも、兄として当然の心理だった。

「お前、自分を安売りしちゃ駄目だぞ。最初から触らせたりすんなよ。もちろん、やらせるなんてもってのほかだ」と宏君。
「それ、あたしのため?兄ちゃんのため?」と由美ちゃん。
「お前のためだよ」
「そうかしら?」
「とにかく、お前はセックスなんて未経験の処女だと思わせろ。向こうだってそう思ってるはずだし」
「うん」
「デートにはおれがついてく」と宏君。
「やめてよ、冗談じゃない!」由美ちゃんは呆れる。
「そいつがお前に手を出したらぶん殴ってやる」
「いいじゃない、手を握るぐらい」
「男ってやつぁ、一つ許せば『もっと、もっと』となるもんなんだ」と宏君。
「どっかで聞いた台詞ね」と由美ちゃん。

由美ちゃんがデートから戻って来た。うっとりとしている。
「凄くいい人なの。趣味も合うし。とっても紳士」と由美ちゃん。
「由美、触ってみろ」宏君が由美ちゃんにズボンの上から勃起したペニスに触らせる。
「何よ?あたしのデートとこれ、関係ないでしょ」
「その“紳士”もこれを持ってるんだ。見えないだろうが、こんな風におっ立ててるんだぞ。気をつけろ」
「あたしたち、まだそんな段階じゃないもん」由美ちゃんが云う。
「お前がそいつに惚れてる様子を見せたら、そいつはすぐ迫って来る。男はやれるチャンスは逃さないからな。そして、数回やった後ポイと捨てられるんだ」

「兄ちゃん、あたしをポイと捨ててないじゃん。妹で捨てられないから?」と由美ちゃん。
「おれはお前を本気で愛してるからさ。おれはお前と一生一緒に暮らしたい。死ぬまで可愛いお前と離れたくないんだ」と宏君。
「だって、子供生めないじゃん、劣性遺伝が恐くて。変な子生んだら、その子が可哀想」
「子供なら養子を貰うことだって出来る。どうしてもお前が腹を痛めたいというんなら、誰かの種を貰うのだって許す。おれは真剣なんだ」と宏君。
「そこまで考えてるなんて…」由美ちゃんが驚く。

「お前、どっちかが結婚するまではお前はおれの“おんな”だって云ったよな?」と宏君。
「云ったよ」と由美ちゃん。
「誰かが好きになってもやらしてくれるのか?」
「そのつもりだけど、分んない。そうなってみないと」
「これだもんな」
「なによ」
「女心はくるくる変わるから信用出来ないってこと」と宏君。
「兄ちゃんだって母さんといつでもやれるじゃない。問題ないはずよ」と由美ちゃん。
「おれが愛してるのはお前一人。母さんのはただのおまんこに過ぎない」
「じゃ、あたしがおまんこ縫い付けちゃっても、愛してくれる?」
「縫い付けちゃう?」
「おまんこ閉鎖」
「うーむ」宏君が悩む。
「ほらね。あたしだっておまんこの一つなのよ」
「違うって。おまえはただのおまんこじゃないよ」

宏君が由美ちゃんを抱きしめる。
「おれほどお前を愛してる男はこの世にいないんだぞ」と宏君。
「分ってる」と由美ちゃん。
「それでも他の男が欲しいのか?」
「兄ちゃん。あたしだって人生を豊かにしたいのよ。色んな人を知って、いろんなことを話して…」
「おまんこもして…か」
「いけない?」
「おれはお前の性感帯を全て知ってる。どこをどうすればいいか、全部分ってる」と宏君。
「あたしの結婚相手だって、一ヶ月あたしとおまんこすればそんなこと分るわよ。問題じゃないわ」
「そうかな?」
「兄ちゃん、そんな顔しないで。折角喜んでくれたのに」

「一体、おれはお前の何なんだ?」と宏君。
「あたしの兄ちゃんよ。決まってるじゃない」と由美ちゃん。
「それ以上のものじゃないのか?」
「セックス・パートナー」
「それだけ?」
「兄ちゃん、考え違いしてるんだと思う。あたしはいつも兄ちゃんのいいなりにやらせる。快適この上ない。だからあたしが可愛い。それを愛情と間違えてるんじゃない?」
「お前、分ってない。そりゃセックスは大事だよ。でも、おれだってセックスだけの男じゃないよ」
「そうかしら?」と由美ちゃん。

「信じないんなら、一ヶ月お前に触らないでみせる」と宏君。
「溢れる精液をどうすんの?駄目よ、またキャバレーの女たちと縒(よ)りを戻しちゃ」
「オナニーするさ」
「やめてよ、勿体ない!」と由美ちゃん。
「え?」と宏君。
「折角溜まったんなら、無駄にしないであたしとやるべきよ」
「お前!」
「こんな女に誰がした?」
「由美!だからお前が好きなんだ!」

宏君は妹に襲いかかる。押さえつけておまんこする。
「兄ちゃんの知ってるあたしの性感帯、全部攻めて。イかしてくれなかったら、デートの相手に許しちゃうかんね」
「このーっ!脅迫しやがって!」宏君はピストン運動をしながら、妹の脇の下をくすぐる。
「きゃーっ!ひーっ!ひゃひゃひゃひゃひゃーっ!止めてーっ!」由美ちゃんはこそばゆさとおまんこの快感を同時に感じる。
「素直じゃない妹は狂い死にさせてやる。それーっ」
「ぎゃあはははは、うひひへへへほーほーほーっ。死ぬーっ!」由美ちゃんは死んだ。
宏君もどばどばーっと妹のおまんこに射精した。




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