33. 慕情「兄ちゃん、ノンコって覚えてる?」と由美ちゃん。 「よかった!ところで兄ちゃん」と由美ちゃん。 「待てよ?じゃ、彼女がいる一週間、お前を抱けないわけ?」と宏君。 ノンコちゃんが来た。本名は則子(のりこ)なのだが、愛称ノンコ。由美ちゃんはユッコである。ノンコちゃんは美人とは云えないが、ぽちゃぽちゃっとした愛嬌のある20歳の女の子で、安産型の体型。男が嫁さんに欲しがるようなタイプだ。 由美ちゃんとノンコちゃんは久しぶりに顔をくっつけるようにしてお喋りし、お互いに肩をどついたりして、瞬く間にブランクを解消してしまった。ノンコちゃんの家は結構お金持ちなので、本当は何日でもホテルに滞在出来る余裕はある筈だ。(こんな安アパートに来てくれて、嬉しい!)由美ちゃんはそう思った。 その夜は遅く帰った宏君と三人でお喋りした。宏君は、いつの間にかふくよかに成長したノンコちゃんの姿態に生唾が湧く。しかし、妹との約束があるので、あまりノンコちゃんを見つめないように心掛けた。 由美ちゃんとノンコちゃんは、奥の六畳に寝た。由美ちゃんの机と椅子、衣装ケースなどもあるので、相当狭い。しかし、なんとか二人分のスペースが確保出来たようだった。 翌日、みんなと一緒に軽い朝食を済ませると、ノンコちゃんは病院へ向かった。 「今夜、ノンコを銭湯に連れてく」と由美ちゃん。「彼女、夕食済まして来るそうだから、帰りは九時ぐらいかしら。兄ちゃん、ボディガードで一緒に行ってくれる?」 銭湯から戻った三人はまたお喋りし、そろそろ就寝時間となった。 「ノンコ、ほんとに兄ちゃんと一緒の部屋でいいの?気にならない?」と由美ちゃん。 ノンコちゃんに合わせて宏君も早めに寝ることにした。ノンコちゃんは寝袋を持って来て、本当に部屋の隅に行く。 その夜、宏君は妙な感じがして眠りから覚めた。誰かが宏君の手を撫でている。さらに、その人物は宏君の手を自分の頬に押し当てた。宏君の身体は硬直した。やがて、その人物は手を放し、寝袋に潜り込んだ。 次の夜、また驚くべきことが起った。誰かが宏君にそっと口づけしたのだ。宏君は寝たふりをし、目も開けなかった。また、その人物は寝袋に戻って行った。 三日目の夜。宏君はもう寝ていられなかった。目をつぶり、安らかな寝息を装っていたが、神経はずっと張りつめていた。この夜、その人物の行動はさらにエスカレートした。宏君の布団に潜り込んで来たのだ! 翌日、宏君は早めに帰宅し、由美ちゃんと話した。 その夜、ノンコちゃんは由美ちゃんが寝入ったと思われるまで待ち、また宏君の布団に入って来た。 「ノンコ!あなた色情狂になったの?」由美ちゃんが聞く。 「兄ちゃん。あたしから頼むわ。ノンコを抱いて上げて!」と由美ちゃん。 「ノンコ、兄ちゃんに可愛がって貰うのよ?兄ちゃん、ノンコ、初めてだからやさしく、そっとね?」そう云って由美ちゃんが隣室に消え、襖が閉まった。 宏君は豆電球一個にし、静かにノンコちゃんを抱いた。ノンコちゃんは宏君にもたれて嬉し泣きしている。宏君はノンコちゃんの頬を滑り落ちる涙を吸った。そして、ノンコちゃんにキスする。ノンコちゃんの身体を撫で廻す。ノン子ちゃんは肉付きがいいので、太腿もお尻もおっぱいも豊かだった。触り甲斐があった。宏君は四日間妹とおまんこしてなかったので、もうペニスはびんびんに立っていた。 隣室で由美ちゃんは気が狂いそうだった。親友とは云え、兄に自分以外の女を抱かせるなんてどうかしていると後悔していた。兄が母さんとやるのはいい。身内だから。ノンコは他人だ。兄がノンコを好きになったらどうしよう?ノンコが婚約を解消し、家出してここに住み着いたら?兄がノンコのような豊かな肉体の味を思い出し、また女遊びを始めたら?兄はちゃんとコンドームを使ってくれるかしら?ノンコを妊娠させたりしたら、ノンコの人生は終りだわ。 由美ちゃんは「耳に栓をする」とは云ったが、全ての物音を聞かずにはいられなかった。「あああ」というノンコちゃんの声。(兄がノンコの胸を揉んでいるのだ。あたしのよりずっと大きいおっぱいを)由美ちゃんは身を切られるような思いだった。「あっ!」というノンコちゃんの声。(兄がノンコのおまんこに触ったんだわ)「ああん!」(兄がおまんこに指を入れたに違いない)「おおおっ!」(兄がクリトリスを刺激している)由美ちゃんは自分もクリトリスに手を伸ばした。「駄目!」とノンコちゃんの声。(兄がノンコのおまんこを見ようとしている)「恥ずかしい!」とノンコちゃん。(ノンコは股を広げて処女のおまんこを曝け出している)由美ちゃんは自分のことのように興奮した。 「うむーん、ああん」ノンコちゃんが呻く。(兄がクンニリングスしている)「あうーん!」(クリトリスを舐めてるんだわ!)由美ちゃんも自分の手を急速に動かす。隣室はしばらくしーんとなった。由美ちゃんの脳裏には、兄がノンコちゃんのおまんこにペニスをあてがっている様子が見える。(兄ちゃん、ゆっくりね!)まだしーんとしている。両方の部屋に緊張感が高まる。「痛!」ノンコちゃんの短い叫び。由美ちゃんは身体をびくん!とさせる。(入った!兄のペニスがノンコの処女膜を破った!) またしばらく沈黙が続いた。由美ちゃんには永遠の時が流れたような気がした。兄が何か云い、ノンコちゃんが低く「ええ」と答える。(兄は痛みが引いたかどうか聞いたに違いない)それからは由美ちゃんが慣れ親しんだ兄のリズムによるピストン運動の振動と、兄の股とノンコちゃんの股がぶつかる「ぴたんぴたん」という音が続いた。 由美ちゃんは声を忍ばせて泣いていた。兄が、自分の親友とはいえ、他人と交わっているのが辛かった。反面、親友の初恋を実らせて上げている自分の純粋な友情に自分で感動していた。兄が正直に自分に相談してくれた誠実さも嬉しかった。そういう全てが混じり合った涙が、あとからあとから湧いて来た。 翌朝。誰も昨夜のことには触れなかった。宏君が顔を洗っている隙に、ノンコちゃんが由美ちゃんに云った。 こうして友達思いの由美ちゃんは、ノンコちゃんのよがり声によって長い長い眠られぬ一夜を過ごすことになった。 |
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